都市伝説・・・奇憚・・・blog
物が壊れる日
2008.01.29 (Tue) | Category : 誰も信じない人へ
僭越ながら、涙ちょちょぎれるタイプの話ではないんだけど…
祖父が亡くなってからしばらく経ち、独り残された祖母の家の整理を手伝っていた時でした。冷蔵庫が壊れかかってた。
ちょうど自宅のストーブも今朝がた壊れた、てこともあり、父が車で冷蔵庫とストーブを買いに出かけた。
玉突き衝突に巻き込まれてしまった。4台の車がぶつかり合う割と大掛かりな事故。
運が良かったのか、玉突き衝突の車両の中間部だったはずの車に乗ってた父は、奇跡的に怪我ひとつなし。
電話で連絡を受けて家族であたふたしていた時のこと。ふとカレンダーを目にした母が
「あ、もしかして今日って…」
そう、祖父の四十九日だった。
祖父が、車とストーブと冷蔵庫を、彼岸に持っていったんだろうか。
後日談。
その話を、自称霊感あるらしいんだ、ていう知人に話してみたところ、
「おじいさんの四十九日になって、モノが一斉に壊れた、てのが面白いね」
とのこと。
もしも祖父が冷蔵庫やストーブ、車を壊すような状況に持っていった、と考えるとそれらの物は使い続けていると良くないことが起こるかもしれなかったのかもね、と付け足された。
ふーん、なんて聞いてたけど、なんとなく思い当たることもある。
祖母は賞味期限には興味を示さず、やばそうなものまで平気で冷蔵庫に保管する悪癖がある。
壊れかけた冷蔵庫に入れていたら、余計に物が痛むのが早くなること。
ストーブにしても、灯油漏れが何回かあったような使ってても怖かった物だったこと。
車にしても、車検まで数カ月(その車検で廃車確定、くらいの中古車)だったこと。
最初は
「あの世でも冷蔵庫やストーブが必要なんだろうかね」
なんて笑ってたけど、もしかしたら祖父には感謝するべきなのかもしれない。せめて胸の中で。ありがと、じいちゃん。
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