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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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有終の美

2008.01.05 (Sat) Category : 誰も信じない人へ

1994年10月1日 阪神-広島戦彼は生涯最後の打席に立とうとしていた。
平田勝男内野手、阪神優勝時の貢献者であり、正確無比の送りバントの名手でもあった。
その彼も、よる年波には勝てずこの日を最後に引退となった。
彼は前日の記者会見で
「息子が野球やってても、僕がいつも送りバントばっかりだから、送りバントしかしないんですよ。最後なんでね、明日くらいはお父さんがちゃんと打ってる姿を息子に見せたいと思ってるんですけどね。」
と言って照れくそうに笑った。
彼の最終打席は1回裏。その前の回には満塁のピンチを併殺でさばいて調子は絶好調だった。
彼が生涯最後のバッターボックスに立つ。ノーアウト2塁。定石通りならここは送りバントだろう。
しかし彼は前日息子に打つ姿を見せてやりたいと笑顔で言った。コーチも
「思い切り打って来い」
そういって彼を送り出した。
初回のここで先制点ならピッチャーは楽になる。
ホームランならなおさらだ。
彼はバッターボックスでバットを構えた。
観客席には家族や息子も父の最後の勇姿をこの目に刻もうと見つめている。
そして彼は見事に決めた。
彼が人生を賭した野球その引退試合という大舞台で彼は見事にやってのけたのだ。 

それは彼の野球人生の中でおそらく一番と思える絶妙な送りバントだった。







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