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2025.01.26 (Sun) Category : 

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鉄塔の幽霊

2021.08.21 (Sat) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

743:本当にあった怖い名無し:2021/06/29(火)22:37:40.79ID:EUGp2d1O0.net
鉄塔の幽霊

部隊配属されて2年目のある日、
「◯◯分屯地で1週間警衛な、ゆっくりしてこい(笑)」
と上官に言われた私は、1週間分の荷物と共に「◯◯分屯地」行きの中型トラックの後ろでワクワクしていました

まず「分屯地」ってのは「駐屯地」よりも規模が小さい支援系の部隊が少人数だけいるような所って感じなんですがそんな分屯地でも、銃や弾もあるし、不審者が入らないように警衛は行わないといけない
けど警衛任務をするほど人数がいないので、近隣の駐屯地の部隊が持ち回りで警衛任務に就きます

出発前に「◯◯分屯地」の警衛に行ったことがある先輩に聞いてみるとその「◯◯分屯地」は、外周が10キロはあるから巡回は歩きじゃなくて車でいいし、昼間も人は滅多に来ないから暇だし、夜は門に立ってなくていいし、仮眠もたっぷり取れる、2交代だから半分休みみたいなもんで、何よりそこの飯はうまい、代われこの野郎!との事でした

先輩の言う通り、警衛の仕事は誰も来ない警衛所でしりとりするか、定期的に車で分屯地の決められたルートを巡回しながら、何ヵ所かに置いてある紙に時間書いたり、設置している黒電話から警衛所に電話するってぐらいでした

唯一辛かったのは、巡回途中の鉄塔に登ることでした
その鉄塔は高さが15メートル以上あり、なおかつ分屯地の一番高い丘に設置されているので、高所恐怖症の私はへっぴり腰になりながら登っていました



744:本当にあった怖い名無し:2021/06/29(火)22:46:26.76ID:EUGp2d1O0.net
警衛任務初日の深夜、巡回の時間が来ました
夜の巡回は初めてだったので、その時は少しワクワクしていました

運転手は年の近い上官のA3曹、私は助手席に乗り込み、A3曹とお喋りしながら第一ポイントに着いたので到着時間を書く、またお喋りしながら第二ポイントの黒電話で警衛所へイタズラ電話、と昼間と同様に巡回は進んでいきました

私「先週行った風俗で出てきた女が凄かったんッスよ~(笑)」
等と盛り上がっていると、鉄塔のあるポイントへ到着しました
A3曹「早く戻って来て、続き聞かせてよ(笑)」
と見送られ、私は懐中電灯を持って車から降り、丘を少し登って鉄塔の下へ、昼間とは違い、真っ暗なので下が見えなかったからか、登るときは高所恐怖症の私でも不思議と怖くありませんでした

鉄塔の上で遠くの町の灯りを見ながら(こんなに真っ暗じゃ、侵入者いても分からんだろ草)と思いながら紙に到着時間を書き込み、鉄塔を降りて丘を降りようとしたとき
「ガサガサッ」
後ろから物音がしました
動物でもいるのかな?と思いながら、音のした方にライトを向けましたが何もありません
(気のせいか)と思い、また丘を降りようとしたとき
「ガサガサッ」
また物音と共に、今度は何かの視線を感じました

私は恐る恐る振り返りましたが、やはり誰もいません
(動物でもいるのかな?早く戻ろ)と足早に丘を降り、車に乗り込みました

745:本当にあった怖い名無し:2021/06/29(火)22:52:18.67ID:EUGp2d1O0.net
私「戻りました!異常なしッス。で、それでですね、先週の風俗なんッスけど~」
と言いかけた瞬間、A3曹はちょっと怖いぐらいのスピードで車を発進させました
私「っ!?、、ちょ(笑)真っ暗なんで安全運転でいきましょうよ(笑)」
A3曹「、、、うん」
私「で、その風俗なんッスけど、、」
A3曹「うん、ごめん、ちょっと黙って」

A3曹は出発する前とは雰囲気が違い、怒ってるような感じでした
(何か怒らせたか?鉄塔の戻りがそんなに遅かったかな?) A3曹は、しばらく真っ暗な道を怖いぐらいのスピードで走り続けました

私「A3曹!ポイント過ぎましたよ!」
A3曹「、、、うん」
私(うん、じゃないやろ、、、) A3曹はスピードを緩めず、そのまま走り続けました
私「また通り過ぎたッスよ!警衛班長に怒られますよ」
A3曹「、、、わかってる」

そのまま、A3曹はいくつかポイントを通り過ぎ、外灯がある少し明るい場所で車を停めました
私「どうしたんッスか?何かあったんッスか?時刻書かないと、、」

A3曹は私の問いを無視して話始めました
A3曹「なぁ、鉄塔のポイント誰もいなかったんだよね?」
私「(誰も?)はぁ、異常無かったッスよ、、、動物はいたみたいですけどね」
と言うと、A3曹がまた少し怖い顔になりました

A3曹「(動物)見たの?」
私「いえ、物音と視線は感じましたけど、何もいなかったです、、、」
A3曹「そうか」
私「何かあったんッスか?」
A3曹「、、、真面目な話なんだけど、、、お前幽霊とか信じる?」
私「まぁ、、何回か見たことありますから、、、、」
A3曹「そうか、、、、」
私「!?、、まさか!なんかいたんッスか?」
A3曹「うん、、実はね、、、」



746:本当にあった怖い名無し:2021/06/29(火)22:53:28.97ID:EUGp2d1O0.net
鉄塔のポイントでA3曹が車内で待っていた時、そろそろ私が帰って来るかな?と車内から鉄塔を見上げると、鉄塔の上でライトの光が見えたそうです、(まだあんな所にいるのか?)と思っていると
「戻りました!」
と私が車に乗り込んできたそうです、A3曹はビックリしてもう一度鉄塔を見上げると、光は消えている
侵入者か?と思い私に話しかけるために私の方を見たとき、助手席の窓の外にあきらかにおかしい角度で首が曲がった隊員が、、、

私「、、、、動物ちゃうやん」
A3曹は黙って車を発進させました

その後のポイントを無視して警衛所に帰った私達は
「暗くてポイントが分かりませんでした」
と嘘をつき、タバコを吸いながら朝を待っていました

翌朝、次の警衛当番に申し送りをし、控え所でゴロゴロしながら、次の当番でどうやって鉄塔のポイントを誤魔化すか、1日考えていました

結局いい案が思いつかないまま、2回目の警衛当番のため、警衛所で同期から申し送りを受けていると、A3曹と警衛班長、前日警衛任務に就いていたB陸曹の3人が、何やら揉めているようでした

同期「あー、たぶん昨日の件やなぁ」
同期はちょっと嫌そうな感じて話してくれました

昨晩、同期がB陸曹と巡回の際、鉄塔ポイントで待っていたB陸曹が何気なく鉄塔を見ると、鉄塔の上から光が降りて来るのが見えた
その瞬間、同期が車に帰って来たそうです
B陸曹は不審者かと思い、捜索のため同期と一緒に丘を登って鉄塔下が見えたとき、B陸曹は急に
「帰ろう」
と言って引き返したそうです

同期「あの陸曹しつこいねんで、あの後ずっと、本当に誰もいなかってんな!って、何回も聞いてくるねんで、自分も見に行ったくせに」
私(うーわ!絶対見てるやん!(((;゚Д゚)))ガクガクブルブル)

その日から、昼間に各ポイントの紙を回収し、夜は警衛所でそれっぽい時間を書いて、朝に元に戻す方針に決まり、何も知らない隊員は大喜びしましたとさ
めでたしめでたし



747:本当にあった怖い名無し:2021/06/29(火)23:10:39.74ID:EUGp2d1O0.net
分屯地警衛から帰った私は、早速古株の上官に分屯地での幽霊話を聞いて回りました

すると、一人の古参陸曹が
「幽霊の話は聞いたことないけど、その分屯地に鉄塔あるの知ってるか?」
と話してくれました

昭和の中頃、当時はまだ歩いて巡回していたそうです、流石に分屯地の外周を歩くのは数時間かかるので、警衛所から1つ目のポイントを往復、次は別の人間が2つ目のポイントへ、、
次は新兵が鉄塔へ向かったが、なかなか帰ってこない、心配した上官が見に行くと、階段から足を踏み外したのか、鉄塔の下で新兵が亡くなっていたそうです

次の年、またその分屯地警衛に行った時には、最初から昼間に紙を回収しました
私が部隊で話しまくったのでね(笑)



748:本当にあった怖い名無し:2021/06/29(火)23:21:08.26ID:EUGp2d1O0.net
それと、いまさらだけど現役自衛官は見ない方がいいですよ(笑)
バレてると思うけど、特に関西圏ね、ビリヤード場がある◯◯分屯地の警衛って言ったら分かる人には分かるでしょ
知ってると思うけど、自衛隊お金ないから、よっぽどの事がないとお祓いとかしないし
夜に山でう◯こ行けなくなっちゃうよ(笑)




引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?362
http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1617288162/743-748








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