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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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2024.11.29 (Fri) Category : 

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最後に会いたい人

2007.12.04 (Tue) Category : 誰も信じない人へ

ペットの話はご法度かもしれないのですが...。伝聞なので書かせてください。 
祖母から聞いた話です。祖母が若いころ、かっていた犬は、雑種でしたが、とても賢く、曾祖母が
「買い物にでも行きましょうか」
と言えば、それがだれに対して言った言葉であっても反応し、曾祖母に「おんぶ」をねだったそうです。 
(おんぶしてもらって外に行くのが好きだったようです) 
野犬が社会問題となっていた時代で、首輪や鑑札など義務化されていない時代ですから、「犬団子」と呼ばれる、野犬を殺すための毒団子が道端にあったり、犬こ○しと呼ばれる職業の方が、首輪や鑑札のない犬をつかまえて、保健所へ連れて行くこともしばしばでした。 
ポチ(仮名)というその犬は、
「犬○ろしだ」
といえば、家の中にいてもスグに押し入れの中に設置された自分の寝場所へ戻り、おとなしく寝たふりをし、散歩中(といっても、引き綱などしていませんが)に、おいしそうなものを見つ 
けて走り寄っても
「毒団子だ」
といえば、決して口にしない、それほど賢い犬だったそうです。 
曾祖母と買い物に行ったとき、当時は珍しくなかった馬車が、カーブで少しゆらぎ、車輪があわや曾祖母をひっかける、と思った瞬間、ポチはそれほど大きな体ではなかったにもかかわらず、曾祖母の前に立ち、あっという間に馬車の車輪にひっかけられてしまったのだそうです。 
祖母はそのとき、女学生で学校へ行っていました。帰宅してみると、座布団の上に、ぐったりしたポチがのせられており、曾祖母が
「あんたが帰るまでと思ったけど、死んじゃったみたいだよ」と、しんみりと語ったそうです。 
ところが、呼吸も既に止まっていたはずのポチが、がっと首をもたげ、祖母を見た瞬間、がばっと血を吐き、くぅんと鳴いたあと、ゆっくりと頭をもとへ戻したのだそうです。 
祖母は、泣きながら
「ポチ!ポチ!」
と名を呼んだのですが、二度とポチが目を開けることはなかったといいます。 
曾祖母から、祖母は
「犬は、本当に会いたい人に会うまで、死ねないものなんだよ」と聞かされたそうです。 
長文失礼しました。 







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