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タコ公園にて
2019.10.18 (Fri) | Category : ミステリー・不思議な話
756:本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金)17:41:15ID:ENgD90EvO
幼稚園の年長さんの頃の話。家の近所に公園があった。
タコの形をした滑り台があったので、近所の子供らの間では、タコ公園って呼ばれていた。
当時一緒に遊んでいた女の子がいたのだが、習い事を始めてしまったので、その子が習い事の日は、一人で遊ぶ事が多くなってた。
当時の僕の住んでいた千葉県習志野市は、夕方五時になると、悲しげな音楽が市の施設のスピーカーから流れ、外で遊ぶ子供らに帰宅を促していた。母親に音楽が流れたら家に帰る様にと、いつも言われていたので、外で遊ぶのはいつも、夕方五時までだった。
757:本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金)17:42:16ID:ENgD90EvO
その日も、いつも一緒に遊んでいた女の子が習い事だったため、タコ公園の砂場でミニカーで一人遊びしていた。
どれくらい遊んでいただろうか、気付いたら、周りにいた子供らの姿はなかった。
寂しくなって帰ろうと思い、入り口の方に目を向けると、彼は現れた。
一瞬、入り口の周りの空間が歪んだ様に見えた後、学生服を着た中学生くらいの少年が現れた。
どこかで見た事のある人に思えた。懐かしいって思った。
でも誰なのかが思い出せない。目が合うと、彼は目の前まで歩いて来た。
「こんばんは。どっかで会ったよね?」
彼は言った。
764:本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金)19:52:21ID:ENgD90EvO
警戒心があったのと、誰なのか思いだそうとしていたので、僕は彼の問いかけに答えなかった。
すると彼は名前や年齢を尋ねて来た。答えるのをためらっていると、公園のスピーカーから、夕方五時の音楽が流れだした。
僕は帰らなきゃいけない。母親に怒られるのが、何よりも怖かった。
帰る事にして入り口の方に歩き出した。彼は残念そうな顔をした。
僕は少し悪い気がしたので、彼の方を振り返って
「ごめんね。バイバイ。」
って手を振って帰った。彼も手を振っていた。
765:本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金)19:54:00ID:ENgD90EvO
それから二年後、父親の海外赴任が決まり引越す事になった。
引越しの日、タコ公園の横を通る時、あの少年が誰だったのかを、ずっと考えていたが、わからなかった。
ただ、懐かしい人だと思えた。
そして、その事はだんだん忘れていった。
766:本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金)19:57:14ID:ENgD90EvO
父親の海外赴任が終わり、帰国する事になった。僕は中学生になっていた。
新しい家は、前に住んでいた団地だった。タコ公園もあのままだった。
学校も始まり、僕の事を覚えていてくれた人もいて、すんなりと新しい生活に馴染んでいった。
767:本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金)19:58:53ID:ENgD90EvO
普通に中学生活を送っいた。ある日、文化祭の準備でクラスメートと文房具屋へ買い出しに行くことになった。
待ち合わせは夕方にタコ公園。少し早めに着いたので公園に入って待つことにした。
768:本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金)20:02:11ID:ENgD90EvO
砂場の前のイスに座ろうと、入って行くと、幼稚園の頃の自分がいた。
こっちを見ている。話しかけてみる。返事がない。あの日に戻っている。
そういう事だったのか!あの日会ったのは、自分だったんだ!妙に納得した。
何を聞いても返事はない。
769:本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金)20:05:00ID:ENgD90EvO
幼稚園の頃の自分の気持ちは体験済みなんで、よく理解できたから、腹は立たなかった。
そして、あの日と同じ様にスピーカーから音楽が流れて来た。
子供の頃の僕は、帰って行った。
入り口で振り返って、ごめんね。バイバイと言って。
770:本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金)20:05:52ID:ENgD90EvO
そして、向こうからクラスメートがやって来たのが見えた。
一瞬、空間が歪んだ気がした。
何か難問を解いた様な、スッキリした気持ちで、クラスメートの方に走って行った。
以上です。読んでくれて、ありがとう。長くて、ごめんね。
引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話をあつめてみない?162
https://hobby9.5ch.net/test/read.cgi/occult/1174247547/756-770
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幼稚園の年長さんの頃の話。家の近所に公園があった。
タコの形をした滑り台があったので、近所の子供らの間では、タコ公園って呼ばれていた。
当時一緒に遊んでいた女の子がいたのだが、習い事を始めてしまったので、その子が習い事の日は、一人で遊ぶ事が多くなってた。
当時の僕の住んでいた千葉県習志野市は、夕方五時になると、悲しげな音楽が市の施設のスピーカーから流れ、外で遊ぶ子供らに帰宅を促していた。母親に音楽が流れたら家に帰る様にと、いつも言われていたので、外で遊ぶのはいつも、夕方五時までだった。
757:本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金)17:42:16ID:ENgD90EvO
その日も、いつも一緒に遊んでいた女の子が習い事だったため、タコ公園の砂場でミニカーで一人遊びしていた。
どれくらい遊んでいただろうか、気付いたら、周りにいた子供らの姿はなかった。
寂しくなって帰ろうと思い、入り口の方に目を向けると、彼は現れた。
一瞬、入り口の周りの空間が歪んだ様に見えた後、学生服を着た中学生くらいの少年が現れた。
どこかで見た事のある人に思えた。懐かしいって思った。
でも誰なのかが思い出せない。目が合うと、彼は目の前まで歩いて来た。
「こんばんは。どっかで会ったよね?」
彼は言った。
764:本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金)19:52:21ID:ENgD90EvO
警戒心があったのと、誰なのか思いだそうとしていたので、僕は彼の問いかけに答えなかった。
すると彼は名前や年齢を尋ねて来た。答えるのをためらっていると、公園のスピーカーから、夕方五時の音楽が流れだした。
僕は帰らなきゃいけない。母親に怒られるのが、何よりも怖かった。
帰る事にして入り口の方に歩き出した。彼は残念そうな顔をした。
僕は少し悪い気がしたので、彼の方を振り返って
「ごめんね。バイバイ。」
って手を振って帰った。彼も手を振っていた。
765:本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金)19:54:00ID:ENgD90EvO
それから二年後、父親の海外赴任が決まり引越す事になった。
引越しの日、タコ公園の横を通る時、あの少年が誰だったのかを、ずっと考えていたが、わからなかった。
ただ、懐かしい人だと思えた。
そして、その事はだんだん忘れていった。
766:本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金)19:57:14ID:ENgD90EvO
父親の海外赴任が終わり、帰国する事になった。僕は中学生になっていた。
新しい家は、前に住んでいた団地だった。タコ公園もあのままだった。
学校も始まり、僕の事を覚えていてくれた人もいて、すんなりと新しい生活に馴染んでいった。
767:本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金)19:58:53ID:ENgD90EvO
普通に中学生活を送っいた。ある日、文化祭の準備でクラスメートと文房具屋へ買い出しに行くことになった。
待ち合わせは夕方にタコ公園。少し早めに着いたので公園に入って待つことにした。
768:本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金)20:02:11ID:ENgD90EvO
砂場の前のイスに座ろうと、入って行くと、幼稚園の頃の自分がいた。
こっちを見ている。話しかけてみる。返事がない。あの日に戻っている。
そういう事だったのか!あの日会ったのは、自分だったんだ!妙に納得した。
何を聞いても返事はない。
769:本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金)20:05:00ID:ENgD90EvO
幼稚園の頃の自分の気持ちは体験済みなんで、よく理解できたから、腹は立たなかった。
そして、あの日と同じ様にスピーカーから音楽が流れて来た。
子供の頃の僕は、帰って行った。
入り口で振り返って、ごめんね。バイバイと言って。
770:本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金)20:05:52ID:ENgD90EvO
そして、向こうからクラスメートがやって来たのが見えた。
一瞬、空間が歪んだ気がした。
何か難問を解いた様な、スッキリした気持ちで、クラスメートの方に走って行った。
以上です。読んでくれて、ありがとう。長くて、ごめんね。
引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話をあつめてみない?162
https://hobby9.5ch.net/test/read.cgi/occult/1174247547/756-770
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