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ガキの頃の入院で色々恐ろしい体験したから話す
2019.10.13 (Sun) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
1:以下、VIPがお送りします:2008/11/10(月)20:51:21.18ID:8MNXWU8f0
幼稚園の年長の時百日咳にかかったんよ
8:以下、VIPがお送りします:2008/11/10(月)20:54:23.22ID:8MNXWU8f0
さて本題に入るぜ、入院生活にも慣れてきて付き添いの看護婦さんがいなくても一人で寝られるくらいになった時のことよ
17:以下、VIPがお送りします:2008/11/10(月)20:58:35.41ID:8MNXWU8f0
そろそろ話させて
ふと、トイレに行きたくなって目が覚めたわけよ。
ナースコールで看護婦さんについてきてもらおうかとも思ったけどなんか恥ずかしいから勇気出して1人で行くことにしたのよ
24:以下、VIPがお送りします:2008/11/10(月)21:04:33.14ID:8MNXWU8f0
で、トイレに着いて小便しようと便器の前に立ったわけよ
そしたら、真夜中だっていうのに個室からカランカランとペーパーを巻きとる音がするのよ。
ちびるかと思ったよ。でも気になるじゃん?
だからノックしてみたのよ。これがバカだった
34:以下、VIPがお送りします:2008/11/10(月)21:15:51.26ID:8MNXWU8f0
なんか珍しい♂タイプのドアだったのよ
するとノックと同時にギギーと開いた。つまりドアには鍵が掛かっていない
ということよな。半開きになったくらいで恐ろしくなって逃げようと思った。
でもなぜかトイレ入り口のドアが開かないのよマジで
44:以下、VIPがお送りします:2008/11/10(月)21:23:16.50ID:8MNXWU8f0
泣き叫んで大声出しても誰も来ねえの。看護婦さーんって断末魔のように叫びまくったけど音沙汰なし。
ドアを殴って蹴って爪立てても開かない。
入ってくるときはちょっと力を入れただけで開いたのに。
後ろに人の気配は感じないんだけど振り向く気にはなれなかった。
そしたら、深夜なのに誰かがうるさく廊下を歩いてくる音が聞こえたんだ。
48:以下、VIPがお送りします:2008/11/10(月)21:36:52.49ID:8MNXWU8f0
今考えれば、歩いてきたやつも最高に不気味だけどそんなこと考えてる余裕はなかった。
混乱して勝手に看護婦だと想像して
「看護婦さん助けて!あけて!」
ってドアをドンドン叩いて叫んだ。
足音はこっちに近づいてきているんだが、俺の声が聞こえないのか急ぐ様子も戸惑う様子もなく、乱暴な足音を立てながら進んできた。そして、ドアの正面に立つか立たないか位のところで、急に足音が消えた。ここで、初めてそっちにも恐怖を感じた。
52:以下、VIPがお送りします:2008/11/10(月)21:44:56.04ID:8MNXWU8f0
もう涙も枯れ果ててた。
子どもながらにこんなに叫んで暴れても誰も来ないなんておかしいっていう事は分かっていた。
俺が泣きやむと静寂。俺の嗚咽だけが響くの。
ダメもとでもう一回ドアに手をかけた。そしたら難なく開いた。今まで何だったのみたいな感じで。
助かった・・・。急いで逃げようと思って手に力を入れたその時、向こう側からドアの取っ手がものすごい力で引かれて、バーン!!という音を立てて閉まった。
ドアに曇りガラスがあるんだけど、曇りじゃなくてリアルにものすごい顔した女が映ってた。
もうウンコ漏らしたよ。ていうか肛門とチンポにものすごい力入ってた。
ガマンしてたの一気に放出する時みたいに。怖い思いをするとマジで漏らすぞ。
61:以下、VIPがお送りします:2008/11/10(月)21:56:25.27ID:8MNXWU8f0
もうどうしていいかわかんなくなった。外に出る唯一のドアの向こうには変な女がいるわけで。
もううずくまるしかなかった。ウンコ漏らしてたけど関係なかった。
そしたらよ、後ろで個室のドアがバタンバタンって勝手に開いたり閉まったりし始めた。
もう怖いってレベルじゃない。心臓止まるかと思った。女の事なんか忘れてドアに頭からダイブした。
ドアは何事もなかったかのように開いて、俺は廊下に勢いよく落ちた。
もう
「ああうあああああ!!!」
みたいな感じで一番近い病室に飛び込んだ。
気づいた爺さんが看護婦さん呼んでくれた。
これが第一の恐怖体験。まだまだ退院できんかった
82:以下、VIPがお送りします:2008/11/10(月)22:45:08.33ID:8MNXWU8f0
結局その話は誰も信じてくれなかった。
次の日からもう夜が怖くて怖くてしょうがないわけよ。
看護婦さんが廊下歩く音にビビってナースコール連打したりとかしてた。
そんなんだから同部屋のガキ達にもバカにされるようになった。で、同部屋にAっていう少年がいたんだ。
年は俺の2個上で小2。病名は忘れちったけど、元気に動くことが出来てたからそんなに深刻なものじゃなかったんだと思う。
86:以下、VIPがお送りします:2008/11/10(月)22:52:24.92ID:8MNXWU8f0
Aとは結構仲が良かった。
バカにされるようにはなったけど、イジメとかはなかったからその後も普通に遊べてた。
そのAが夜、俺にトイレに着いてきてとかバカなこと言うわけよ
当然俺は断ったよ。看護婦さんに着いてきてもらえって。
何があっても絶対行かないと心に決めていた。
そしたら何かAは逆切れして一人でさっさとトイレに行っちまった。なんかケンカ別れみたいな感じになったから特に気にも止めなかった。でもAが中々帰ってこない。たったの3分、4分かもしれないけど、小便って行ってたし、ダッシュで行ったはずなのに帰ってくる足音すら聞こえない。
87:以下、VIPがお送りします:2008/11/10(月)22:57:35.59ID:8MNXWU8f0
でももちろん様子を見に行こうなんて考えはこれっぽっちもなかった。
時計の針がもう少し進んでも帰ってこなかったら看護婦さんを呼ぼう。そう思っていた。
時計を見てから5分たったけど、Aは帰ってこなかった。俺はナースコールを押し看護婦さんを呼んだ。
すぐに来てくれて、
「探してくるから心配しなくていいよ」
という事だった。
多分俺と看護婦さんの心配は全く別なものだったと思うけど。
目が冴えてしまって寝ようとは思わなかった。看護婦さんもなかなか戻ってこなかった。
93:以下、VIPがお送りします:2008/11/10(月)23:04:50.89ID:8MNXWU8f0
何か俺が心細くなった。ちょっと怖かったけど、ドラえもんの歌を歌いながらナースステーションまでダッシュした。
馴染みの看護婦さんがいて、すごい安心したのを覚えている。
俺はAもさっきの看護婦さんも戻ってきていない事を話して、一緒にいてほしいと頼んだ。そしたら、
「え?○ちゃん(俺の事)ナースコール押したの?看護婦さんずっとここにいたけど絶対鳴ってなかったよ」
と言われた。
いや、押したし。現に看護婦さんも来てAを探しに行ってくれたし。何言ってんだと思った。
100:以下、VIPがお送りします:2008/11/10(月)23:14:13.81ID:8MNXWU8f0
「今日はお姉さんともう一人看護婦さんの二人でお仕事してるんだけどもう一人のお姉さんは、さっき違う部屋でナースコールがあったからそこに行っているの」
いやいやいや、
「絶対にきたよ!お話もしたし探しに行ってくれたもん!」
なんか俺が凄い必死だから看護婦さんも少し困惑してた。
そしたら、
「あら○ちゃんまた怖い夢見たの?」
振り向くともう一人看護婦さん。
こっちも顔なじみってか、このあいだのウンコ漏らした俺の処置をしてくれた人だった。
103:以下、VIPがお送りします:2008/11/10(月)23:19:31.46ID:8MNXWU8f0
そこからは大人の会話になってよく聞こえなかった。でも、
「○ちゃん。看護婦さんは違うお部屋のお爺さんをに呼ばれて行っていたの。こっちのお姉さんもずっとここにいたからやっぱり間違いだよ」
ありえない。夢な訳ない。俺ははっとして叫んだ。
「でもA君いないもん!夢じゃないもん!」
看護婦さんの片方が俺の部屋に行った。そして
「本当にいないわ」
「A君ずっと前にトイレに行って戻ってこない!夢じゃないよ!」
ここで俺は究極の選択を迫られる。
112:以下、VIPがお送りします:2008/11/10(月)23:26:03.30ID:8MNXWU8f0
当然看護婦さんの片方が探しに行くことに。
もちろん俺は残った看護婦さんとナースステーションで待機しているつもりだった。ところが
「○ちゃん、もしお姉さん一人の時にナースステーションが鳴っちゃったら行かなくちゃいけないから、お部屋に戻って寝ていてね」
ときた。
何かこの状況で一人になるのが(部屋には寝てる他の子もいたが)嫌だった。
大人と一緒にいたい。
「一人はやだ!探しに行く方の看護婦さんに着いて行く」
という最高の死亡フラグを口に出してしまっていた。
116:以下、VIPがお送りします:2008/11/10(月)23:31:15.92ID:8MNXWU8f0
看護婦さんの足に捕まりながら薄暗い廊下を歩く。
さっき俺の部屋に来て、Aを探しに行った謎の看護婦の事はすっかり忘れてしまっていた。そしたら
「○ちゃん、部屋にきた看護婦さんのお顔見た?」
と聞かれた。
「暗くてよく分かんなかったけど、変な顔はしてなかったよ」
その時は謎の看護婦に状況を伝えるのに一杯一杯で顔なんかロクに見ていなかった。
俺の部屋から一番近い、当然Aが利用するであろうトイレの前に着く。
だが中の電気は消えていた。普通、夜でも危険がないように誰もいなくても電気は点いているのだが。
震えながら一応中を確認するがAはいなかった。
120:以下、VIPがお送りします:2008/11/10(月)23:37:45.25ID:8MNXWU8f0
看護婦さんは、トイレの他にも一つ一つの病室に入ってAを探していた。
だけど、Aはどこにもいなかった。夜に出歩けるフロアの3つのトイレを探したが、見つからない。
ナースステーションに戻ることになった。
「○ちゃん、もう寝ようか。Aちゃんはきっとかくれんぼしてるんだよ」
(そんなわけねえよ)っていうのは当然分かっていたけど、看護婦さんが添い寝してくれるというので一旦俺の部屋に。
そしたらAがベットに座っていた。
129:以下、VIPがお送りします:2008/11/10(月)23:45:31.55ID:8MNXWU8f0
「○!どこ行ってたんだよ。いないから心配したよ」
こっちのセリフを見事に言われる。
看護婦さんが
「A君!どこに行ってたの!?○ちゃんとお姉さん探しに行ってたんだよ!」
「あそこのトイレ(最初の真っ暗なトイレ)に行ってた。」
そんなはずはない。わざわざ電気をつけてくまなく調べたんだから。
そしたらAが
「トイレを出たら知らない看護婦さんがいて暗くて危ないから一緒に戻りましょうって。暗いの怖いから一緒に戻ってきた」
134:1◆Ty.qSaxmpg:2008/11/10(月)23:51:54.96ID:8MNXWU8f0
看護婦さんが
「とりあえず、A君見つかったからもう一人の看護婦さんにお知らせしてくるね」
と言い、部屋を出ていった。まだ足に捕まっていた俺は何となく一緒について行った。
「A君部屋に戻ってました!」
「え?嘘?部屋に?」
看護婦さん2人の間に嫌な沈黙が流れた。俺が足を掴んでいた看護婦さんが
「○ちゃん、A君も見つかったからもう寝ようね」
と言って部屋に連れて行ってくれた。
いい身分なもんで、Aはもう横になっていた。
俺も、変だなあ?と思いつつ、安心感と疲労感からかすぐに寝てしまった。
Aが行ったというトイレに行くには、必ずナースステーションの前を行き来するのだという事実に気がついたのは、翌朝のことだった。
その2終了
落ちなし&遅くてサーセン退院まであと2個あるんだが書いていい?
135:以下、VIPがお送りします:2008/11/10(月)23:52:40.27ID:USH+4Urj0
どんどん書けwwww
148:1◆Ty.qSaxmpg:2008/11/11(火)00:01:33.66ID:RvivSKnH0
Aの件でさらに病院が嫌になった。
ナースステーションに残っていた看護婦さんがどこかの部屋に呼ばれて、その間にということもないわけではないが、正直今思い出してもあの反応からその線は薄いと思う。
Aは気が付いていないみたいだったけど。
そんなこんなで俺は夜眠れなくなってしまった。
看護婦さんが添い寝してくれるんだが、すぐに目を覚まして隣にいないとわかるとナースコールを連打。ついに俺は年下にまでバカにされるようになってしまった。
病院の子どもたちの中にも、縦社会みたいなものがあった。
年齢は勿論、入院歴みたいな感じでリーダー的存在みたいな奴がいた。Yと呼ぶことにする。
155:1◆Ty.qSaxmpg:2008/11/11(火)00:06:53.66ID:RvivSKnH0
Yはジャイアンみたいなタイプで正直ウザかった。
部屋は違っていたからわざわざ会いに行くという事はなかったけど、むこうがこっちの部屋に来てわがまま放題や俺をバカにして帰るという事が多々あった。入院生活も長くなると正直昼の時間は退屈になる。
特に見舞いが来ていないと、看護婦さんに注意されながら遊びまわるという事は日常茶飯事だった。
ある日のこと、Yが
「秘密の病院探検しないか?」
ということを持ちかけてきた。
弱虫扱いの俺はメンバーに入っていなかったが、昼間だし、大勢の人たちの周りなら大丈夫かな?
と思い、参加をさせてもらった。
165:1◆Ty.qSaxmpg:2008/11/11(火)00:14:46.96ID:RvivSKnH0
一気にゾロゾロと抜け出すとばれるので、いつものようにロビーにテレビを見に行く振りをして、そして実際にテレビを見ている場面を看護婦さんに見てもらい(部屋にいなくても怪しまれないように)こっそりと階段で抜け出した。
といったって、正直面白い場所なんかない。
1階の外来なんか見飽きているし、他の階も俺たちがいる子どもフロア(子ども部屋が一気に並んでる)がないだけで後は殆ど同じ。
こうなると、主催者のYに不満が集まる。その空気を察したかどうかは知らんが
「屋上に行こうぜ!」
というYの鶴の一声。そして俺たちは屋上へと向かった。
172:1◆Ty.qSaxmpg:2008/11/11(火)00:19:53.37ID:RvivSKnH0
屋上にはシーツを干している看護婦さんがいるだけだった。俺たちを見つけると当然のように部屋へ戻るように指示を促す。
だがYは反抗した。すると一見優しそうに見えた看護婦さんが怒り始めた。
そしてYを叱り始めると
「あなたたちは早く子どもフロアに戻りなさい!」
と、一括。
まあ正直屋上もつまらなかったし、Yざまあみろみたいな感じもあって、俺たちは部屋へと戻った。
Yがいないと看護婦さんが困惑していたのは夕飯の時だった。
181:1◆Ty.qSaxmpg:2008/11/11(火)00:27:12.56ID:RvivSKnH0
一応3時のおやつに間に合う予定で帰ってきたから、夕飯の6時という時間を見る限り異常という事は年長の俺でもすぐにわかった。
だけど、勝手に抜け出した何て言ったら怒られるし、みんなも黙っていたから俺も知らぬ存ぜぬで通した。
夕飯が終わるが、いよいよYは帰ってこない。
普段なら退勤するからまたね!と誰かが言いに来る時間だが、今日は空いている看護婦さんは皆Y探しをしているようだった。
さすがにまずいんじゃないか?という思いになる。
ついにYと同部屋の奴が全てを打ち明けた。
195:1◆Ty.qSaxmpg:2008/11/11(火)00:34:08.62ID:RvivSKnH0
「嘘を言わないで。最後にY君とどこで別れたの?」
予想外の返答だった。
俺たちは全員キョトンしてしまった。わざわざ打ち明けたのに嘘扱いなのだ。
「ホントだよ!○とAとYと・・・(その他省略)でみんなで探検に行って屋上でYが看護婦さんに怒られて!俺たちはその看護婦さんに戻りなさいって言われたから先に戻ってきたんだよ」
そしたら
「あのね、昔屋上から間違って落ちちゃった人がいてね。それからは院長先生が鍵をかけてしまって、特別な事がないと開かないの。今日も当然開いてないわ」
217:1◆Ty.qSaxmpg:2008/11/11(火)00:42:40.57ID:RvivSKnH0
それは絶対に間違いだ。
俺一人で行ったわけでもないし確信がある。
「絶対に開いてた!看護婦さんみんな集めてよ!顔見れば洗濯してた人分かる!」
なんかYどうこうより、信じてもらえないのが嫌だった。
「ホントなの?大体屋上鍵かかってるから洗濯なんてしないわよ」
そういうと、その看護婦さんはどこかに行った。
恐らく確かめに行ったのであろう。階段を使ったのか、息を切らしその看護婦さんは戻ってきた。そして
「今行って確かめてきました。鍵はかかっていました」
「嘘じゃないよ!」
俺たちは看護婦さんに懇願し、みんなで確かめに行くことを了承してもらった。
看護婦さんが嘘をつくとは思えないけれど、自分たちは確かにこの足で屋上に入ったのだから。
243:1◆Ty.qSaxmpg:2008/11/11(火)00:50:57.26ID:RvivSKnH0
看護婦さんに連れられ、俺たちは屋上へと向かった。昼間は感じなかったが屋上へと続く階段の独特の薄暗さが嫌だった。
ドアの前に立つ以前に、開かない事は明らかだった。ノブに針金みたいなやつがギチギチに巻いてあった。
もう何を言っていいか分からず
「違うよこれ!さっき看護婦さんが巻いたんだ!」
とか訳分かんない事を誰かが叫んでた。
俺は混乱すると同時に、Yはどうなってしまったのか考え本気で怖くなった。
昼間はドアこそ同じだが針金もどきなんて絶対になかった。
どうすることもなく部屋に戻った。泣いている奴もいた。
ただ、俺たちが共謀してYを隠すなんてことするはずもないであろう。看護婦さんたちも困惑していた。
270:1◆Ty.qSaxmpg:2008/11/11(火)01:01:26.32ID:RvivSKnH0
Yの両親が病院にきた。
もちろん俺たちも質問されたけど誰も答えられない。
その時Aが
「何となくだけど、この間トイレから送ってくれた看護婦さんと今日洗濯してた看護婦さん似てた気がする」
と言うのだ。あの時の事情を知らないYの両親(あの時の4人以外知っていたかどうかは不明)は、すぐに婦長さんを呼び確認を取らせていた。
Aは
「顔はあんまり覚えてないんだけど、髪が長くて薄い青い服着てた」
と言った。俺がここの病院に来てから見た看護婦さんは皆、白の制服だった。
他の子にも確認をとるが、俺を含め、A以外が誰も覚えていない。
かろうじて、確かに髪は長かったかも・・・というくらいだった。
不思議な事に薄い青のナース服なんて着ていたら印象に残ると思ったが、それは今でも分からない。
284:1◆Ty.qSaxmpg:2008/11/11(火)01:10:06.20ID:RvivSKnH0
結局その日の消灯時間になってもYは見つからなかった。
怖いからAと一緒に寝た。翌朝、いつもより大分早く、目を覚ましてしまった。
トイレで起きたのではなく、周りが騒がしかったのだ。
そして何より驚いたのは、隣にAがいなかったことだ。俺はナースステーションへダッシュした。
するとそこにAとYがいた。Yは特に弱った様子もなく、いつものYだった。
297:1◆Ty.qSaxmpg:2008/11/11(火)01:15:38.70ID:RvivSKnH0
当然何があったか聞きたかったが、Yは両親やら看護婦さんやらに囲まれていて話せる状態じゃなかった。
ひとまずAと一緒に部屋に戻った。その日の夕方、俺とAはYの部屋に行き、あの後何があったのかを聞いた。
Yによると、知らない看護婦さんにいきなり自分だけ怒られて、また反抗してしまったという。
そして看護婦さんの手を振りほどくと、俺たちに追いつこうと屋上を後にしようとしたらしい。
その時、後ろで看護婦さんが何か叫んでいたが、良く聞き取れなかったそうだ。
315:1◆Ty.qSaxmpg:2008/11/11(火)01:24:19.39ID:RvivSKnH0
Yは屋上を出たらしい。
だけど、そこには誰もいなかったと言っていた。
(この誰もっていうのが俺たちが誰もなのか、それとも人という存在がなかったのか今となっては分からんが)階段を降りようとしたら、いつの間にか真後ろにさっきの看護婦さんが立っていて、パジャマを掴まれたという。
そして、また何か言っていたらしいが聞き取れなかったらしい。
その看護婦が、Yに手を差し出したらしい。Yは、仲直りってことかなと思い、その手を握り返した。
そしたら急に体が軽くなって、気がついたら屋上のドアの前に倒れていたという。
Yは興奮して何度も同じことを繰り返していたからここは鮮明に覚えている。
331:1◆Ty.qSaxmpg:2008/11/11(火)01:30:45.38ID:RvivSKnH0
Yは気味が悪くなって、そのままダッシュで近くのフロアに飛び込み、ここに帰ってきたのだという。
Aが、
「その看護婦さん服青かった?」
と聞いたが
「いや、真っ黒だった」
とY。
看護婦さんは、Y以外の俺たちの話を信じてはくれなかった。
ただ、Yが一晩中姿を消していたことだけは、どうしても説明がつかない。
そしてこの話はタブーとなった。今でも?だ
343:1◆Ty.qSaxmpg:2008/11/11(火)01:36:04.32ID:RvivSKnH0
付き合ってくれてありがとさん。
も一個あるって言ったけど、タイプ遅くてイライラさせてるみたいだからまたにするわ。
ちなみにこの病院まだ存在するから関東エリアのやつ注意ノ
363:以下、VIPがお送りします:2008/11/11(火)01:40:07.77ID:QSx2zS0R0
もう一つも書いてくれww
366:1◆Ty.qSaxmpg:2008/11/11(火)01:41:01.71ID:RvivSKnH0
じゃあラス一だし書かせていただく。まったりと自分のペースで
389:1◆Ty.qSaxmpg:2008/11/11(火)01:52:10.56ID:RvivSKnH0
もうこの病院は怖いっていうより気味が悪かった。
Yの事があってからは単独行動、特に夜はガチガチに固まって行動することが多くなった。
体の調子がいい時は週に3回、風呂の時間があった。風呂っていっても狭い浴場にシャワー1つと小さな湯船があるだけだが。
俺は毎回Aと一緒に入っていた。
(当然看護婦さんと同伴)だけど、その日は俺が部屋にシャツを忘れたらしくて、看護婦さんが取りに行ってくれた。
待っていろと言われたが、俺とAはすでに裸になっていたこともあり、勝手も分かっているため、看護婦さんを待たず風呂へ入ってしまった。
396:1◆Ty.qSaxmpg:2008/11/11(火)01:59:17.22ID:RvivSKnH0
で、看護婦さんがいないのをいいことに潜りっことかして遊んでたんだ。
そしたら急に、風呂場の蛍光灯がまるでスイッチを切ったみたいにスッと消えた。
だけど、脱衣所の明かりが点いていたから、真っ暗闇ではなく薄ぼんやりと自分の周りは把握できた。
けど、怖いのは間違いない、俺はAに
「脱衣所で看護婦さん待っていよう」
と提案した。Aももちろん承諾した。
405:1◆Ty.qSaxmpg:2008/11/11(火)02:06:25.14ID:RvivSKnH0
俺は湯船から出ようと足をかけた。そしたらAがまた湯船に潜り始めた。
正直、俺はさっさと明るいところに行きたかったからキレ気味に
「A君早くしてよ!怖いんだから!」
と大声で叫んだ。それでもAはあがってこない。
イライラした俺は、
「早く!」
とAの頭をグイグイと引っ張った。
すると、Aは急にものすごい勢いで立ち上がり、俺を突き飛ばして脱衣所へと出ていってしまった。
俺は一瞬何があったかわからなかったが、突き飛ばされた痛みより一人の怖さが勝って、すぐ脱衣所に向かった。
426:1◆Ty.qSaxmpg:2008/11/11(火)02:14:56.24ID:RvivSKnH0
当然俺はAに
「なにすんだよバカ!」
と叫ぶつもりだったが、先にAに
「○ふざけんなよ!死ぬかと思っただろ!バカ!アホ!」
と叫ばれてしまった。
訳が分からない、よく理解ができないまま、ののしりあいが続いた。
その内に看護婦さんが俺のシャツを持って戻ってきた。
もう喧嘩は取っ組み合いになっていて、むりやり引きはがされるような感じだった。
看護婦さんは目に涙を浮かべていたであろう俺に先に理由を聞いてくれた。
「A君が突き飛ばしたのに謝んないで怒ってるんだよ!」
興奮しながら俺は言った。
そしたらAが
「お前がむりやり俺の頭抑えて湯船の中沈ませるからだよ!全然頭が上がらなくて本当に苦しかった!」
俺はAが何を言っているのか理解できなかった。
むしろ俺は引っ張ってさっさと上がろうとしていたのに。
454:1◆Ty.qSaxmpg:2008/11/11(火)02:24:08.47ID:RvivSKnH0
Aが言うには、俺に続いて湯船から出ようとしたら、急に俺が頭を抑えつけて湯船の中に沈めたのだという。
もちろん俺はそんなことをしていないしする理由もない。
だけど、Aはお湯を飲んだのかむせかえっていて、耳や鼻からも水が垂れていた。
俺は、湯船から上がる時、確実に両手を浴槽のヘリにつけていた。
というか、そうしないと上がることができないし。結局俺の方が分が悪く映ったか看護婦さんにも怒られてしまった。
Aが自作自演をしていたなら分からないけど、俺じゃないという事だけは神に誓ってもいい。
大体、俺の力をAがはねのけられないわけなんてないんだから。
以上遅いタイプにお付き合いありがとうでした
494:1◆Ty.qSaxmpg:2008/11/11(火)02:33:07.59ID:RvivSKnH0
退院してから変な現象に巻き込まれるってことはなかったな。
とりつかれてなくて良かったw退院&経過観察以来はそこの病院敬遠したぜさすがに。駄々こねて
505:1◆Ty.qSaxmpg:2008/11/11(火)02:38:31.50ID:RvivSKnH0
じゃあ付き合ってくれたみんなありがとな~ノシ
思い出して俺もガクプルだぜ・・・
最後に東京都民は気をつけてな!おやすみ!
引用元:ガキの頃の入院で色々恐ろしい体験したから話す
https://jfk.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1226317881/
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幼稚園の年長の時百日咳にかかったんよ
8:以下、VIPがお送りします:2008/11/10(月)20:54:23.22ID:8MNXWU8f0
さて本題に入るぜ、入院生活にも慣れてきて付き添いの看護婦さんがいなくても一人で寝られるくらいになった時のことよ
17:以下、VIPがお送りします:2008/11/10(月)20:58:35.41ID:8MNXWU8f0
そろそろ話させて
ふと、トイレに行きたくなって目が覚めたわけよ。
ナースコールで看護婦さんについてきてもらおうかとも思ったけどなんか恥ずかしいから勇気出して1人で行くことにしたのよ
24:以下、VIPがお送りします:2008/11/10(月)21:04:33.14ID:8MNXWU8f0
で、トイレに着いて小便しようと便器の前に立ったわけよ
そしたら、真夜中だっていうのに個室からカランカランとペーパーを巻きとる音がするのよ。
ちびるかと思ったよ。でも気になるじゃん?
だからノックしてみたのよ。これがバカだった
34:以下、VIPがお送りします:2008/11/10(月)21:15:51.26ID:8MNXWU8f0
なんか珍しい♂タイプのドアだったのよ
するとノックと同時にギギーと開いた。つまりドアには鍵が掛かっていない
ということよな。半開きになったくらいで恐ろしくなって逃げようと思った。
でもなぜかトイレ入り口のドアが開かないのよマジで
44:以下、VIPがお送りします:2008/11/10(月)21:23:16.50ID:8MNXWU8f0
泣き叫んで大声出しても誰も来ねえの。看護婦さーんって断末魔のように叫びまくったけど音沙汰なし。
ドアを殴って蹴って爪立てても開かない。
入ってくるときはちょっと力を入れただけで開いたのに。
後ろに人の気配は感じないんだけど振り向く気にはなれなかった。
そしたら、深夜なのに誰かがうるさく廊下を歩いてくる音が聞こえたんだ。
48:以下、VIPがお送りします:2008/11/10(月)21:36:52.49ID:8MNXWU8f0
今考えれば、歩いてきたやつも最高に不気味だけどそんなこと考えてる余裕はなかった。
混乱して勝手に看護婦だと想像して
「看護婦さん助けて!あけて!」
ってドアをドンドン叩いて叫んだ。
足音はこっちに近づいてきているんだが、俺の声が聞こえないのか急ぐ様子も戸惑う様子もなく、乱暴な足音を立てながら進んできた。そして、ドアの正面に立つか立たないか位のところで、急に足音が消えた。ここで、初めてそっちにも恐怖を感じた。
52:以下、VIPがお送りします:2008/11/10(月)21:44:56.04ID:8MNXWU8f0
もう涙も枯れ果ててた。
子どもながらにこんなに叫んで暴れても誰も来ないなんておかしいっていう事は分かっていた。
俺が泣きやむと静寂。俺の嗚咽だけが響くの。
ダメもとでもう一回ドアに手をかけた。そしたら難なく開いた。今まで何だったのみたいな感じで。
助かった・・・。急いで逃げようと思って手に力を入れたその時、向こう側からドアの取っ手がものすごい力で引かれて、バーン!!という音を立てて閉まった。
ドアに曇りガラスがあるんだけど、曇りじゃなくてリアルにものすごい顔した女が映ってた。
もうウンコ漏らしたよ。ていうか肛門とチンポにものすごい力入ってた。
ガマンしてたの一気に放出する時みたいに。怖い思いをするとマジで漏らすぞ。
61:以下、VIPがお送りします:2008/11/10(月)21:56:25.27ID:8MNXWU8f0
もうどうしていいかわかんなくなった。外に出る唯一のドアの向こうには変な女がいるわけで。
もううずくまるしかなかった。ウンコ漏らしてたけど関係なかった。
そしたらよ、後ろで個室のドアがバタンバタンって勝手に開いたり閉まったりし始めた。
もう怖いってレベルじゃない。心臓止まるかと思った。女の事なんか忘れてドアに頭からダイブした。
ドアは何事もなかったかのように開いて、俺は廊下に勢いよく落ちた。
もう
「ああうあああああ!!!」
みたいな感じで一番近い病室に飛び込んだ。
気づいた爺さんが看護婦さん呼んでくれた。
これが第一の恐怖体験。まだまだ退院できんかった
82:以下、VIPがお送りします:2008/11/10(月)22:45:08.33ID:8MNXWU8f0
結局その話は誰も信じてくれなかった。
次の日からもう夜が怖くて怖くてしょうがないわけよ。
看護婦さんが廊下歩く音にビビってナースコール連打したりとかしてた。
そんなんだから同部屋のガキ達にもバカにされるようになった。で、同部屋にAっていう少年がいたんだ。
年は俺の2個上で小2。病名は忘れちったけど、元気に動くことが出来てたからそんなに深刻なものじゃなかったんだと思う。
86:以下、VIPがお送りします:2008/11/10(月)22:52:24.92ID:8MNXWU8f0
Aとは結構仲が良かった。
バカにされるようにはなったけど、イジメとかはなかったからその後も普通に遊べてた。
そのAが夜、俺にトイレに着いてきてとかバカなこと言うわけよ
当然俺は断ったよ。看護婦さんに着いてきてもらえって。
何があっても絶対行かないと心に決めていた。
そしたら何かAは逆切れして一人でさっさとトイレに行っちまった。なんかケンカ別れみたいな感じになったから特に気にも止めなかった。でもAが中々帰ってこない。たったの3分、4分かもしれないけど、小便って行ってたし、ダッシュで行ったはずなのに帰ってくる足音すら聞こえない。
87:以下、VIPがお送りします:2008/11/10(月)22:57:35.59ID:8MNXWU8f0
でももちろん様子を見に行こうなんて考えはこれっぽっちもなかった。
時計の針がもう少し進んでも帰ってこなかったら看護婦さんを呼ぼう。そう思っていた。
時計を見てから5分たったけど、Aは帰ってこなかった。俺はナースコールを押し看護婦さんを呼んだ。
すぐに来てくれて、
「探してくるから心配しなくていいよ」
という事だった。
多分俺と看護婦さんの心配は全く別なものだったと思うけど。
目が冴えてしまって寝ようとは思わなかった。看護婦さんもなかなか戻ってこなかった。
93:以下、VIPがお送りします:2008/11/10(月)23:04:50.89ID:8MNXWU8f0
何か俺が心細くなった。ちょっと怖かったけど、ドラえもんの歌を歌いながらナースステーションまでダッシュした。
馴染みの看護婦さんがいて、すごい安心したのを覚えている。
俺はAもさっきの看護婦さんも戻ってきていない事を話して、一緒にいてほしいと頼んだ。そしたら、
「え?○ちゃん(俺の事)ナースコール押したの?看護婦さんずっとここにいたけど絶対鳴ってなかったよ」
と言われた。
いや、押したし。現に看護婦さんも来てAを探しに行ってくれたし。何言ってんだと思った。
100:以下、VIPがお送りします:2008/11/10(月)23:14:13.81ID:8MNXWU8f0
「今日はお姉さんともう一人看護婦さんの二人でお仕事してるんだけどもう一人のお姉さんは、さっき違う部屋でナースコールがあったからそこに行っているの」
いやいやいや、
「絶対にきたよ!お話もしたし探しに行ってくれたもん!」
なんか俺が凄い必死だから看護婦さんも少し困惑してた。
そしたら、
「あら○ちゃんまた怖い夢見たの?」
振り向くともう一人看護婦さん。
こっちも顔なじみってか、このあいだのウンコ漏らした俺の処置をしてくれた人だった。
103:以下、VIPがお送りします:2008/11/10(月)23:19:31.46ID:8MNXWU8f0
そこからは大人の会話になってよく聞こえなかった。でも、
「○ちゃん。看護婦さんは違うお部屋のお爺さんをに呼ばれて行っていたの。こっちのお姉さんもずっとここにいたからやっぱり間違いだよ」
ありえない。夢な訳ない。俺ははっとして叫んだ。
「でもA君いないもん!夢じゃないもん!」
看護婦さんの片方が俺の部屋に行った。そして
「本当にいないわ」
「A君ずっと前にトイレに行って戻ってこない!夢じゃないよ!」
ここで俺は究極の選択を迫られる。
112:以下、VIPがお送りします:2008/11/10(月)23:26:03.30ID:8MNXWU8f0
当然看護婦さんの片方が探しに行くことに。
もちろん俺は残った看護婦さんとナースステーションで待機しているつもりだった。ところが
「○ちゃん、もしお姉さん一人の時にナースステーションが鳴っちゃったら行かなくちゃいけないから、お部屋に戻って寝ていてね」
ときた。
何かこの状況で一人になるのが(部屋には寝てる他の子もいたが)嫌だった。
大人と一緒にいたい。
「一人はやだ!探しに行く方の看護婦さんに着いて行く」
という最高の死亡フラグを口に出してしまっていた。
116:以下、VIPがお送りします:2008/11/10(月)23:31:15.92ID:8MNXWU8f0
看護婦さんの足に捕まりながら薄暗い廊下を歩く。
さっき俺の部屋に来て、Aを探しに行った謎の看護婦の事はすっかり忘れてしまっていた。そしたら
「○ちゃん、部屋にきた看護婦さんのお顔見た?」
と聞かれた。
「暗くてよく分かんなかったけど、変な顔はしてなかったよ」
その時は謎の看護婦に状況を伝えるのに一杯一杯で顔なんかロクに見ていなかった。
俺の部屋から一番近い、当然Aが利用するであろうトイレの前に着く。
だが中の電気は消えていた。普通、夜でも危険がないように誰もいなくても電気は点いているのだが。
震えながら一応中を確認するがAはいなかった。
120:以下、VIPがお送りします:2008/11/10(月)23:37:45.25ID:8MNXWU8f0
看護婦さんは、トイレの他にも一つ一つの病室に入ってAを探していた。
だけど、Aはどこにもいなかった。夜に出歩けるフロアの3つのトイレを探したが、見つからない。
ナースステーションに戻ることになった。
「○ちゃん、もう寝ようか。Aちゃんはきっとかくれんぼしてるんだよ」
(そんなわけねえよ)っていうのは当然分かっていたけど、看護婦さんが添い寝してくれるというので一旦俺の部屋に。
そしたらAがベットに座っていた。
129:以下、VIPがお送りします:2008/11/10(月)23:45:31.55ID:8MNXWU8f0
「○!どこ行ってたんだよ。いないから心配したよ」
こっちのセリフを見事に言われる。
看護婦さんが
「A君!どこに行ってたの!?○ちゃんとお姉さん探しに行ってたんだよ!」
「あそこのトイレ(最初の真っ暗なトイレ)に行ってた。」
そんなはずはない。わざわざ電気をつけてくまなく調べたんだから。
そしたらAが
「トイレを出たら知らない看護婦さんがいて暗くて危ないから一緒に戻りましょうって。暗いの怖いから一緒に戻ってきた」
134:1◆Ty.qSaxmpg:2008/11/10(月)23:51:54.96ID:8MNXWU8f0
看護婦さんが
「とりあえず、A君見つかったからもう一人の看護婦さんにお知らせしてくるね」
と言い、部屋を出ていった。まだ足に捕まっていた俺は何となく一緒について行った。
「A君部屋に戻ってました!」
「え?嘘?部屋に?」
看護婦さん2人の間に嫌な沈黙が流れた。俺が足を掴んでいた看護婦さんが
「○ちゃん、A君も見つかったからもう寝ようね」
と言って部屋に連れて行ってくれた。
いい身分なもんで、Aはもう横になっていた。
俺も、変だなあ?と思いつつ、安心感と疲労感からかすぐに寝てしまった。
Aが行ったというトイレに行くには、必ずナースステーションの前を行き来するのだという事実に気がついたのは、翌朝のことだった。
その2終了
落ちなし&遅くてサーセン退院まであと2個あるんだが書いていい?
135:以下、VIPがお送りします:2008/11/10(月)23:52:40.27ID:USH+4Urj0
どんどん書けwwww
148:1◆Ty.qSaxmpg:2008/11/11(火)00:01:33.66ID:RvivSKnH0
Aの件でさらに病院が嫌になった。
ナースステーションに残っていた看護婦さんがどこかの部屋に呼ばれて、その間にということもないわけではないが、正直今思い出してもあの反応からその線は薄いと思う。
Aは気が付いていないみたいだったけど。
そんなこんなで俺は夜眠れなくなってしまった。
看護婦さんが添い寝してくれるんだが、すぐに目を覚まして隣にいないとわかるとナースコールを連打。ついに俺は年下にまでバカにされるようになってしまった。
病院の子どもたちの中にも、縦社会みたいなものがあった。
年齢は勿論、入院歴みたいな感じでリーダー的存在みたいな奴がいた。Yと呼ぶことにする。
155:1◆Ty.qSaxmpg:2008/11/11(火)00:06:53.66ID:RvivSKnH0
Yはジャイアンみたいなタイプで正直ウザかった。
部屋は違っていたからわざわざ会いに行くという事はなかったけど、むこうがこっちの部屋に来てわがまま放題や俺をバカにして帰るという事が多々あった。入院生活も長くなると正直昼の時間は退屈になる。
特に見舞いが来ていないと、看護婦さんに注意されながら遊びまわるという事は日常茶飯事だった。
ある日のこと、Yが
「秘密の病院探検しないか?」
ということを持ちかけてきた。
弱虫扱いの俺はメンバーに入っていなかったが、昼間だし、大勢の人たちの周りなら大丈夫かな?
と思い、参加をさせてもらった。
165:1◆Ty.qSaxmpg:2008/11/11(火)00:14:46.96ID:RvivSKnH0
一気にゾロゾロと抜け出すとばれるので、いつものようにロビーにテレビを見に行く振りをして、そして実際にテレビを見ている場面を看護婦さんに見てもらい(部屋にいなくても怪しまれないように)こっそりと階段で抜け出した。
といったって、正直面白い場所なんかない。
1階の外来なんか見飽きているし、他の階も俺たちがいる子どもフロア(子ども部屋が一気に並んでる)がないだけで後は殆ど同じ。
こうなると、主催者のYに不満が集まる。その空気を察したかどうかは知らんが
「屋上に行こうぜ!」
というYの鶴の一声。そして俺たちは屋上へと向かった。
172:1◆Ty.qSaxmpg:2008/11/11(火)00:19:53.37ID:RvivSKnH0
屋上にはシーツを干している看護婦さんがいるだけだった。俺たちを見つけると当然のように部屋へ戻るように指示を促す。
だがYは反抗した。すると一見優しそうに見えた看護婦さんが怒り始めた。
そしてYを叱り始めると
「あなたたちは早く子どもフロアに戻りなさい!」
と、一括。
まあ正直屋上もつまらなかったし、Yざまあみろみたいな感じもあって、俺たちは部屋へと戻った。
Yがいないと看護婦さんが困惑していたのは夕飯の時だった。
181:1◆Ty.qSaxmpg:2008/11/11(火)00:27:12.56ID:RvivSKnH0
一応3時のおやつに間に合う予定で帰ってきたから、夕飯の6時という時間を見る限り異常という事は年長の俺でもすぐにわかった。
だけど、勝手に抜け出した何て言ったら怒られるし、みんなも黙っていたから俺も知らぬ存ぜぬで通した。
夕飯が終わるが、いよいよYは帰ってこない。
普段なら退勤するからまたね!と誰かが言いに来る時間だが、今日は空いている看護婦さんは皆Y探しをしているようだった。
さすがにまずいんじゃないか?という思いになる。
ついにYと同部屋の奴が全てを打ち明けた。
195:1◆Ty.qSaxmpg:2008/11/11(火)00:34:08.62ID:RvivSKnH0
「嘘を言わないで。最後にY君とどこで別れたの?」
予想外の返答だった。
俺たちは全員キョトンしてしまった。わざわざ打ち明けたのに嘘扱いなのだ。
「ホントだよ!○とAとYと・・・(その他省略)でみんなで探検に行って屋上でYが看護婦さんに怒られて!俺たちはその看護婦さんに戻りなさいって言われたから先に戻ってきたんだよ」
そしたら
「あのね、昔屋上から間違って落ちちゃった人がいてね。それからは院長先生が鍵をかけてしまって、特別な事がないと開かないの。今日も当然開いてないわ」
217:1◆Ty.qSaxmpg:2008/11/11(火)00:42:40.57ID:RvivSKnH0
それは絶対に間違いだ。
俺一人で行ったわけでもないし確信がある。
「絶対に開いてた!看護婦さんみんな集めてよ!顔見れば洗濯してた人分かる!」
なんかYどうこうより、信じてもらえないのが嫌だった。
「ホントなの?大体屋上鍵かかってるから洗濯なんてしないわよ」
そういうと、その看護婦さんはどこかに行った。
恐らく確かめに行ったのであろう。階段を使ったのか、息を切らしその看護婦さんは戻ってきた。そして
「今行って確かめてきました。鍵はかかっていました」
「嘘じゃないよ!」
俺たちは看護婦さんに懇願し、みんなで確かめに行くことを了承してもらった。
看護婦さんが嘘をつくとは思えないけれど、自分たちは確かにこの足で屋上に入ったのだから。
243:1◆Ty.qSaxmpg:2008/11/11(火)00:50:57.26ID:RvivSKnH0
看護婦さんに連れられ、俺たちは屋上へと向かった。昼間は感じなかったが屋上へと続く階段の独特の薄暗さが嫌だった。
ドアの前に立つ以前に、開かない事は明らかだった。ノブに針金みたいなやつがギチギチに巻いてあった。
もう何を言っていいか分からず
「違うよこれ!さっき看護婦さんが巻いたんだ!」
とか訳分かんない事を誰かが叫んでた。
俺は混乱すると同時に、Yはどうなってしまったのか考え本気で怖くなった。
昼間はドアこそ同じだが針金もどきなんて絶対になかった。
どうすることもなく部屋に戻った。泣いている奴もいた。
ただ、俺たちが共謀してYを隠すなんてことするはずもないであろう。看護婦さんたちも困惑していた。
270:1◆Ty.qSaxmpg:2008/11/11(火)01:01:26.32ID:RvivSKnH0
Yの両親が病院にきた。
もちろん俺たちも質問されたけど誰も答えられない。
その時Aが
「何となくだけど、この間トイレから送ってくれた看護婦さんと今日洗濯してた看護婦さん似てた気がする」
と言うのだ。あの時の事情を知らないYの両親(あの時の4人以外知っていたかどうかは不明)は、すぐに婦長さんを呼び確認を取らせていた。
Aは
「顔はあんまり覚えてないんだけど、髪が長くて薄い青い服着てた」
と言った。俺がここの病院に来てから見た看護婦さんは皆、白の制服だった。
他の子にも確認をとるが、俺を含め、A以外が誰も覚えていない。
かろうじて、確かに髪は長かったかも・・・というくらいだった。
不思議な事に薄い青のナース服なんて着ていたら印象に残ると思ったが、それは今でも分からない。
284:1◆Ty.qSaxmpg:2008/11/11(火)01:10:06.20ID:RvivSKnH0
結局その日の消灯時間になってもYは見つからなかった。
怖いからAと一緒に寝た。翌朝、いつもより大分早く、目を覚ましてしまった。
トイレで起きたのではなく、周りが騒がしかったのだ。
そして何より驚いたのは、隣にAがいなかったことだ。俺はナースステーションへダッシュした。
するとそこにAとYがいた。Yは特に弱った様子もなく、いつものYだった。
297:1◆Ty.qSaxmpg:2008/11/11(火)01:15:38.70ID:RvivSKnH0
当然何があったか聞きたかったが、Yは両親やら看護婦さんやらに囲まれていて話せる状態じゃなかった。
ひとまずAと一緒に部屋に戻った。その日の夕方、俺とAはYの部屋に行き、あの後何があったのかを聞いた。
Yによると、知らない看護婦さんにいきなり自分だけ怒られて、また反抗してしまったという。
そして看護婦さんの手を振りほどくと、俺たちに追いつこうと屋上を後にしようとしたらしい。
その時、後ろで看護婦さんが何か叫んでいたが、良く聞き取れなかったそうだ。
315:1◆Ty.qSaxmpg:2008/11/11(火)01:24:19.39ID:RvivSKnH0
Yは屋上を出たらしい。
だけど、そこには誰もいなかったと言っていた。
(この誰もっていうのが俺たちが誰もなのか、それとも人という存在がなかったのか今となっては分からんが)階段を降りようとしたら、いつの間にか真後ろにさっきの看護婦さんが立っていて、パジャマを掴まれたという。
そして、また何か言っていたらしいが聞き取れなかったらしい。
その看護婦が、Yに手を差し出したらしい。Yは、仲直りってことかなと思い、その手を握り返した。
そしたら急に体が軽くなって、気がついたら屋上のドアの前に倒れていたという。
Yは興奮して何度も同じことを繰り返していたからここは鮮明に覚えている。
331:1◆Ty.qSaxmpg:2008/11/11(火)01:30:45.38ID:RvivSKnH0
Yは気味が悪くなって、そのままダッシュで近くのフロアに飛び込み、ここに帰ってきたのだという。
Aが、
「その看護婦さん服青かった?」
と聞いたが
「いや、真っ黒だった」
とY。
看護婦さんは、Y以外の俺たちの話を信じてはくれなかった。
ただ、Yが一晩中姿を消していたことだけは、どうしても説明がつかない。
そしてこの話はタブーとなった。今でも?だ
343:1◆Ty.qSaxmpg:2008/11/11(火)01:36:04.32ID:RvivSKnH0
付き合ってくれてありがとさん。
も一個あるって言ったけど、タイプ遅くてイライラさせてるみたいだからまたにするわ。
ちなみにこの病院まだ存在するから関東エリアのやつ注意ノ
363:以下、VIPがお送りします:2008/11/11(火)01:40:07.77ID:QSx2zS0R0
もう一つも書いてくれww
366:1◆Ty.qSaxmpg:2008/11/11(火)01:41:01.71ID:RvivSKnH0
じゃあラス一だし書かせていただく。まったりと自分のペースで
389:1◆Ty.qSaxmpg:2008/11/11(火)01:52:10.56ID:RvivSKnH0
もうこの病院は怖いっていうより気味が悪かった。
Yの事があってからは単独行動、特に夜はガチガチに固まって行動することが多くなった。
体の調子がいい時は週に3回、風呂の時間があった。風呂っていっても狭い浴場にシャワー1つと小さな湯船があるだけだが。
俺は毎回Aと一緒に入っていた。
(当然看護婦さんと同伴)だけど、その日は俺が部屋にシャツを忘れたらしくて、看護婦さんが取りに行ってくれた。
待っていろと言われたが、俺とAはすでに裸になっていたこともあり、勝手も分かっているため、看護婦さんを待たず風呂へ入ってしまった。
396:1◆Ty.qSaxmpg:2008/11/11(火)01:59:17.22ID:RvivSKnH0
で、看護婦さんがいないのをいいことに潜りっことかして遊んでたんだ。
そしたら急に、風呂場の蛍光灯がまるでスイッチを切ったみたいにスッと消えた。
だけど、脱衣所の明かりが点いていたから、真っ暗闇ではなく薄ぼんやりと自分の周りは把握できた。
けど、怖いのは間違いない、俺はAに
「脱衣所で看護婦さん待っていよう」
と提案した。Aももちろん承諾した。
405:1◆Ty.qSaxmpg:2008/11/11(火)02:06:25.14ID:RvivSKnH0
俺は湯船から出ようと足をかけた。そしたらAがまた湯船に潜り始めた。
正直、俺はさっさと明るいところに行きたかったからキレ気味に
「A君早くしてよ!怖いんだから!」
と大声で叫んだ。それでもAはあがってこない。
イライラした俺は、
「早く!」
とAの頭をグイグイと引っ張った。
すると、Aは急にものすごい勢いで立ち上がり、俺を突き飛ばして脱衣所へと出ていってしまった。
俺は一瞬何があったかわからなかったが、突き飛ばされた痛みより一人の怖さが勝って、すぐ脱衣所に向かった。
426:1◆Ty.qSaxmpg:2008/11/11(火)02:14:56.24ID:RvivSKnH0
当然俺はAに
「なにすんだよバカ!」
と叫ぶつもりだったが、先にAに
「○ふざけんなよ!死ぬかと思っただろ!バカ!アホ!」
と叫ばれてしまった。
訳が分からない、よく理解ができないまま、ののしりあいが続いた。
その内に看護婦さんが俺のシャツを持って戻ってきた。
もう喧嘩は取っ組み合いになっていて、むりやり引きはがされるような感じだった。
看護婦さんは目に涙を浮かべていたであろう俺に先に理由を聞いてくれた。
「A君が突き飛ばしたのに謝んないで怒ってるんだよ!」
興奮しながら俺は言った。
そしたらAが
「お前がむりやり俺の頭抑えて湯船の中沈ませるからだよ!全然頭が上がらなくて本当に苦しかった!」
俺はAが何を言っているのか理解できなかった。
むしろ俺は引っ張ってさっさと上がろうとしていたのに。
454:1◆Ty.qSaxmpg:2008/11/11(火)02:24:08.47ID:RvivSKnH0
Aが言うには、俺に続いて湯船から出ようとしたら、急に俺が頭を抑えつけて湯船の中に沈めたのだという。
もちろん俺はそんなことをしていないしする理由もない。
だけど、Aはお湯を飲んだのかむせかえっていて、耳や鼻からも水が垂れていた。
俺は、湯船から上がる時、確実に両手を浴槽のヘリにつけていた。
というか、そうしないと上がることができないし。結局俺の方が分が悪く映ったか看護婦さんにも怒られてしまった。
Aが自作自演をしていたなら分からないけど、俺じゃないという事だけは神に誓ってもいい。
大体、俺の力をAがはねのけられないわけなんてないんだから。
以上遅いタイプにお付き合いありがとうでした
494:1◆Ty.qSaxmpg:2008/11/11(火)02:33:07.59ID:RvivSKnH0
退院してから変な現象に巻き込まれるってことはなかったな。
とりつかれてなくて良かったw退院&経過観察以来はそこの病院敬遠したぜさすがに。駄々こねて
505:1◆Ty.qSaxmpg:2008/11/11(火)02:38:31.50ID:RvivSKnH0
じゃあ付き合ってくれたみんなありがとな~ノシ
思い出して俺もガクプルだぜ・・・
最後に東京都民は気をつけてな!おやすみ!
引用元:ガキの頃の入院で色々恐ろしい体験したから話す
https://jfk.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1226317881/
.
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Title : 無題
ゲーム好きとしては是非とも「RPGに出てきそうな」にコメせねばと思ったら何か変なとこ飛んだのでここに書いてみた。仕方がないからまた秘密ダンジョンに行ってくるっす。
鼬の仔 2019.10.13 (Sun) 18:25 編集
Re:無題
なんでこんなところにコメントがww
2019.10.14 15:15
Title : ワタシもナースの足つかんでトイレ行くー
モノスゴク昔のはなし?
病院のトイレって貧血おこして倒れるひと多いんで、ナースコールついてないとこ、今は無いはず。
とゆーわけで、よいこのみんなは入院したらなるべく、立つ歩く座るして過ごすんだぞ。寝て過ごすと自律神経失調症の起立性低血圧になる。血圧は立ち上がれば上がるはずがなかなか上がらなくなる。
便器に顔ぶつけると大変だぞ。シュワルツェネッガーもターミネーターで便器で殴りあいは危ないと言ってるし。
NONAME 2019.10.13 (Sun) 22:16 編集
Re:ワタシもナースの足つかんでトイレ行くー
ワタシは病院なんて歯医者ぐらいしか行った記憶がないのでよくわかりません。
お見舞いやらで行くときは病室に直行直帰だし。
2019.10.14 15:16
Title : 無題
お見舞いだとエレベーター降りた前にナースステーションがなかった?
私としては病院で怖いのは看護師さをです…(笑)働いた身としては…
入院なら…どうなんだろう…子供病院に検査入院しか無いけど(笑)
かぼ 2019.10.15 (Tue) 08:21 編集
Re:無題
ナースステーションあってもそんなマジマジと見ないし‥‥
ていうか最近はナースって言葉がよろしくないらしいけど、ナースステーションはなんて呼ぶようになったんかね?
2019.10.15 13:02