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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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2024.12.01 (Sun) Category : 

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姉を見送った愛犬

2007.12.02 (Sun) Category : 誰も信じない人へ

私の姉は中学3年のときに突然の病気でなくなりました。 
生まれつき心臓に欠陥を持っていたようで、それが突然悪化しての本当に急な死でした。 

私は当時11歳だったんですが、死というものが実感できず、ただ姉に二度と会えなくなるという事だけしかわからず、しばらくの間ウツ状態だったそうです。 

さて、当時私の家では犬を飼っていて、道端で車に轢かれたか、カラスに襲われたか、怪我をして動けなくなっていた所を姉が見つけ拾ってきて、懸命に二人で看病しているうちに何時の間にか「ヤギ」なんて変な名前もついて私たち家族の一員になっていました。 

特に姉には恩を感じてか、やさしかった姉の性格のためかずいぶんのラブラブぶりで、学校から帰ってくる時間になると、家の前のとおりの曲がり角までいつも迎えに行って待っていたり、といった感じでした。私は動物は嫌いではなかったけど特に好きでもなかったのと、姉に対するコンプレックスのようなものだったのか、ヤギに対しては特にかわいがるような事もしませんでした。 

そんなある日の、突然の姉の死。 

家の中も日が落ちたように暗い毎日が続き、母親が私に聞こえないように夜中に泣いているのを時々聞いてしまったりと、本当に辛い、寂しい日が続いていました。 
そんななか、ヤギだけはなぜか元気で、いつもどおり学校から姉が帰ってくる時間になると、毎日家の前のとおりまで迎えに行くそぶりをみせ、私は「バカ犬!」と気持ちを逆なでられるような気分で憎々しく思っていました。 

ただ、不思議な事がひとつだけあって、いつもは姉が帰ってくるまでずっと大人しくいつものとおりの角で待っていたヤギですが(姉がいつも通りでないときは私がつれて帰ったりしていました)、死んだ後には、当然姉が帰ってきていないのに誰もヤギを迎えに行っていないのに、嬉しそうにひとりで(一匹で)戻ってくるんです。 

そんな日が2週間ほど続いて、気味が悪いのと、一匹で外に出て行くのは危ないとの事で、うちの父がいつも家の外にヤギが出て行けるようにしてあった小さい窓のようなものをふさいでしまいました。 

それからまたしばらくして、姉の49日の日、いろいろと法要のようなことをばたばたとしているうちに、ヤギが何時の間にか家から出ていってしまったようで、でも、いつか戻ってくるだろうと思っていたのですが、夜になっても、ヤギは戻ってきませんでした。 

私も、なんとなく冷たくしていた事への罪悪感か、その夜はいつもの散歩道等を一生懸命探したのですが、見つかりません。家にいったん戻ろうかと、考えていたとき、向うからヤギがとぼとぼと私の方に近づいてきました。 
とても寂しそうとしか言いようのない目つきで私を見上げたときに、なぜだかふと「姉を見送っていったのだな」と感じて、そう思ったとたん私はヤギを抱いてわんわん泣いてしまいました。 

それからは、ヤギに対して、姉の分もかわいがってやろうと、実家を出た今でも大切にいっしょに暮らしています。 

なんだか嫌われる動物関係の話で、さらにあんまりオカルトっぽい話ではありませんが、思い出したので、書いて見ました。







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