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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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2024.11.29 (Fri) Category : 

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桐の花

2007.12.01 (Sat) Category : 誰も信じない人へ

母は長男の嫁です。 
父の兄弟はみな肉親だというのに冷たく、曾祖母、祖父、祖母の介護を全部押し付けられ、お嬢様だった母は泣きながらもよくやってあげていたと思います。 

そんな曾祖母、祖父も亡くなり、残った祖母の最期も母が優しく面倒をみてあげました。 
元気な時はたいして仲もよくなかったし20年間くらいぼけてて、ほんとに苦労をかけられていましたが…。 
亡くなる前、祖母はボケはかなり進んでいたけれど、血の繋がらない母の顔だけはわかったのです。 
寂しがりやの祖母でしたが、母に本当に救われていたと思います。 

葬式の日 
「終わったんやねえ」 
と母がつぶやきました。父の兄弟達が血相変えて形見を奪い合いする中母はぼーっとしていました。 

翌朝、私達が起きるとなぜか母の枕元に淡い紫の桐の花が5つ6つ。 
寝る前にはなかったし、窓もしまっているし、人の出入りもなかったのですが。 
そして家の近所には桐の木などありません。 
私達は「?」という感じでしたが、母はそれを大事に仏壇に飾りました。 

祖母が末期近く、病院の窓から桐の花が咲いているのをジッと眺めていたので、母が一枝もらってくると大変いい顔で笑ったそうです。 

「おばあちゃんがあいさつにきてくれたんよ」 

祖母が、母にお礼を贈ったのでしょうか。 







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