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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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夢通り

2007.11.29 (Thu) Category : 誰も信じない人へ

 祖父母でもペットでもないネタなんですけど、こんなのはどうでしょう?

中学生の時、家が火事で燃えてしまった。この家は木造のボロ家で雨漏りもするような処だったけど、私も家族もこの家を気に入っていて、愛着を持って暮らしていた。もし家に人格があるとしたら、彼女(家)も私たちを好きでいたと思う。当時、私はごく自然にそう考えていた程だ。

火事の原因は隣の家の漏電だった。密接した住宅街。冬場の木造建築はあっという間に燃えさかり、数時間後には私たちは焼け出された。そして次の日から新しい家を探す日が始まった。

ある日、夢を見た。燃えてしまった家に私が一人残っている夢だ。
夢の中では家は昔と変わらぬ姿でいた。私は台所に立っていて、
「火事だったのは夢で本当は燃えてなんかいなかったんだ」
と安堵していた。が、よく見ると間取りが微妙に違う。台所の壁が無くなり、そのまま見知らぬ別の家へと続いているのだ。慌てて天井を見上げ、継ぎ目を見ようとしたが、天井には継ぎ目は入っておらず、ごく自然に二つの家は繋がっていた。
「この家は、前の家と同じなんだ!」
 夢の中で私はそう叫んでいた。

目を覚ましご飯を食べていると、母が
「新しい家の候補が見つかった」
と私たち子供に告げた。今仮に住んでいる場所から近いので、それぞれ見に行って意見を聞かせて欲しいとのこと。正直、両親はそこにしようか決めかねているようだった。

その日は週末で学校が休みだったので、私は早速候補の家を見に行った。行ってすぐ分かった。見覚えがある。この家は、今朝夢で見たあの家だ。試しに台所の天井を見上げると、前の家と同じ壁紙が貼ってあった。何もかも夢の通りだった。
仮の家に帰ると、父だけが居た。父は心霊話を信じない人だったのでこんな話をしても馬鹿にされるだけだろうと思ったのだが、とりあえず報告はすることにした。
「今朝、新しい家の夢を見たよ。前の家と繋がっていた。前の家があそこにしろって紹介してくれたんだよ」
普段なら、絶対に吹き出して相手にしてくれない子供の戯言のような話なのにも関わらず、父は一言
「そうか」
と言った。
「お前がそういうならそこに決めよう。」
他の兄弟もまだ家を見ておらず、母も居ないこの場で、父はあっさりそう決めてしまった。

あれから十数年。結局子供達は結婚して家を出、両親も引っ越してしまいましたが、未だに私はあの家は昔の家に紹介された物件だったと信じています。あんな家に住めて幸せだったなぁ。







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