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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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大きな黒い魚

2019.03.15 (Fri) Category : ミステリー・不思議な話

53:本当にあった怖い名無し 2019/01/17(木)15:33:11.99ID:PRL8QByX0
こんにちは
暇なのでよろしければお話を聞いてください
大きなお魚の話です

僕は幽霊は信じてません。
自称、幽霊を見える人も周囲にはいますが、人を騙しているようにしか思えないのです。
勿論、全員がそうだとは思いません。
しかし、祖母はその被害者の一人でした。

母親が言うには、
「昔はお前も見てたんだぞ」
との事
小学生ぐらいまでは人形の幽霊なものを見てたせいか、怖がりでもあります。

しかし、妖怪?は大人になった今でも見ます。なので、妖怪は少しだけ信じています。
僕自身、怖がりなのであまり意識していないようにしています。
それに、三十路にもなって幽霊や妖怪が見えても良いことなんて思い浮かばないですよ、本当に

僕の住まいは関西の南の方です。
山や海の自然も多いですが、ど田舎ほどではありません。
自転車で少し走れば、上がれば山、下がれば海といった恵まれた環境があります。
特に包まれるような夕日がとても綺麗です。

今回は霊山と言われている山でのお話になります。
僕がまだ中学生の頃、動物の名前を冠した山がありました。
歴史のある山のようで、子供に聴かせるようなお話もあるみたいです。

子供の頃の僕たちは、ゴールデンアイを友達の家で遊んでから、エアガンを持って山に遊びに行くのが習慣でした。
今思えば、山にエアガンで遊んでから、家でゴールデンアイをすれば良かったのだと思いますが、ゲームで気分を高めたかったんでしょうね
山で遊んだ人ならわかると思うのですが、とても暗いです。
僕たちが一時間も遊べば、冬ならかなり暗くなります。
その日は友達がかなり奥まで進んだせいか、戻る頃には本当に真っ暗でした。
一人だけ懐中電灯を持っていたので、その子の服を掴みながら数珠つなぎのように下山していました。



54:本当にあった怖い名無し 2019/01/17(木)15:37:10.64ID:PRL8QByX0
で、歩道まで戻ってきたのですが、一人友達がいないのです。
最後尾にいた友達が消えており、その子に服を掴まれていた友達が
「え、ずっと掴んでたよあいつ」
と言いました。

みんなで顔を合わせ、誰が戻るかを空気感で決めていました。
しかし、大体こういうときは僕なのです。
当時の僕はかなり太っていて、よくからかわれていました。
よく言えば頼りにされていたようですが、僕含めてみんな臆病で、真っ暗な山に戻る勇気なんて一切ありません。

「行ってくる」

結局は、僕がこういうのです。
懐中電灯を持って山に戻り始めました。
赤く大きい懐中電灯は、その派手さに似合わず光源が弱かったのですが、山では精神的な支えになりました。
左手のエアガンも不思議と安心感がありました。
どんどんと進んでいくと、立派な川があります。

たまに僕たち以外にも釣りにくる人がいるみたいでした。
川沿いはまだ整備されているので、そこを進んでいくと、川の中に友達が立っていました。
溺れるような水位はありませんが、大人の膝ぐらいまではあります。

「おい、何してるん?帰るぞ?」
僕が問いかけてもピクリともしません。
「おーい」
何度か友達に向けて叫びました。

痺れを切らした僕は、川まで近付きました。そこでも叫びましたが、友達は返事もしません。
意を決して川に入り、友達の所まで小走りで向かいました。
「何してんねん、帰るぞ」
「話してるねん」
友達を見ると、ずっと川の中を見ていました。
川の中を懐中電灯で照らすと、とても大きな魚が泳いでいました。



55:本当にあった怖い名無し 2019/01/17(木)15:40:59.95ID:PRL8QByX0
僕は恐怖しました。
川には友達と魚釣りをしていましたが、ここまで大きな魚を見たことが無かったからです。
テレビで見るような鮭ほどの大きさで、全身が真っ黒でした。

「ここで、どっちかはおらなあかん」
友達がそう言うと、虚な目で僕を見ました。
「帰るで、みんな心配してる」
僕は友達にそう言いました。
友達に触れようとしたのですが、何故か動いてはいけないと思いました。
その魚を追い払おうとも考えましたが、それをしてはいけないと感じました。

「置いて、いね」
友達がしゃがれた声でそう言うと、僕はポケットからお菓子を取り出しました。
その封をあけてお菓子を川に落としました。
その時、何か吹っ切れました。
友達を掴み、全速力で来た道を引き返しました。
山から抜け出すと、友達が待っていました。

友達は僕の姿を見て驚いていました。
靴は片方脱げ、友達の服はビリビリに破れていました。
あとから、川に入ってた友達に話を聞いたところ
「女の人と話したような」
とのこと
本人は服を掴んだところまで覚えていて、そこからは僕と一緒に山を出たところまで記憶がないようでした。

この前、実家に帰省した時、山に置いてきた靴とエアガンがゴミ箱に捨てられてありました。
苔が生え、どこか不気味でした。
これがきっかけで投稿してみようと思った次第です。
よくよく思い出せば、僕がはっきりと不思議な物を見始めたのはあれ以来かもしれません。



60:本当にあった怖い名無し 2019/01/17(木)19:20:01.04ID:Hahm/4Uz0
見たんかあ~
川の中で黒いデッカイ魚を見たんか~

暗くなるまで山に居ってはイカンと言っただろうが!
大変なものを見てしまったもんだ

という流れにはならないのねw



引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?353
http://mao.5ch.net/test/read.cgi/occult/1546870543/53-60




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