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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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2024.11.24 (Sun) Category : 

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産まれただけでも凄いこと

2007.11.28 (Wed) Category : 誰も信じない人へ

私が高校3年生だった冬の夜。
受験勉強のため2階の自室で夜更かしをしていた。
当時中2の弟は甘ったれグレの真っ最中で、ツレを集め隣室で酒盛り。
うちの両親はかなり放任な方で、私も同じようなグレ過程を経て更生していたので、弟の気が済むまでは好きにさせておこうという感じだった。
姉弟仲も良く、ヤンキー仲間も私になついていたため、勉強する私に配慮して隣室は静かで、地味に飲んでいたらしい。

夜半をすぎた頃、突然隣室でものすごい悲鳴が上がり、続いて私の部屋にガキ共が転がり込んできた。あうあうとまともに話せないヤツらから何とか事情を聞くと、空気がこもったので換気しようと窓のカーテンを開けたら、ガラス窓に女がべったり張り付いて中を覗いていた、とのこと。腰の高さから上に突いている窓のカーテンを、座ったまますそを引っ張って開けたので、そこにいた全員が女を見たらしい。
悲鳴を聞いて駆け上がってきた両親と、弟の部屋を見に行ったが異常はない。
それもそのはずで、その窓は1階まですとーんと何もない壁に付いているものだった。それでもおびえて部屋に戻りたがらない弟と、帰るにも怖くて外に出たくないと言う仲間達を私の部屋で過ごさせることに。

だがしかし。落ち着きかけたガキ共が、
「覗いてた女はねぇちゃんに似ていた」
と口々に言い、私が脅かしたんだろうと責め始めた。
おまえらが逃げてきたとき私はここにいただろ、第一どうやってあの壁を上るんだよ、と私も怒り始めたところで母が、お姉ちゃんに似てるならそれはあんたらの姉妹だ。実はあんたらの間にひとり女の子を死産している。仲間に入りたくて覗いたんだろう、だったら別に怖がることはない。と告げた。
姉妹がいたなんて全然知らなかった私と弟が驚いて父を見ると父も、死産の話は本当だ、と頷いた。
その日はそれで終わったんだけど、弟はしばらく考え込んでいる日が続き、やがて更生した。成人してからそのことが話題になったら
「生まれただけでもすごいことなんだと思った」
そうだ。今では涙目でおびえるヤンキー小僧5人を時々思い出して笑い話にしているが、妹なら私も見てみたかった。







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