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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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2024.11.24 (Sun) Category : 

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逢いに来たおばあちゃん

2007.11.28 (Wed) Category : 誰も信じない人へ

10年前の秋の日の夜明け前、母方の祖母が脳卒中で静かに亡くなりました。
少しぼけて足腰が弱ってきてはいたものの、前日は好きな散歩をできるくらい元気で、本当に突然の死で、家族は同じ屋根の下で一緒に暮らしていたというのに、誰一人死に目にあうことができませんでした。
せめてもの救いは、祖母は苦しまず眠ったように亡くなったということです。
悲しくて悔しくてたくさん泣いたけれど、それでも生きている人間の時間は流れていて、徐々に毎日の生活の中では祖母がいないことを忘れているようになりました。
祖母が死んでちょうど2ヶ月経った月命日の日、その日は家を出ていた姉も帰っており、夕食の後、家族が茶の間に集まっていました。私も途中までその場にいたのですが、疲れていたので先に2階の自室で休みました。
身体は疲れて動きたくないけれど、意識ははっきりしている状態で目をつむり、ベッドに横たわっていると、部屋の襖が少し、人が中を覗けるくらい開き、そこから誰かの視線を感じました。その夜は姉が私の部屋で寝ることになっていたので、姉が来たのだと思ったのですが、面倒だったのでそのまま無言で寝ているふりをしていました。数秒経ったのか数分経ったのか、その視線が
ふと途切れたのを感じました。その直後、階下から姉の声が。
ここでおかしなことに気付きました。視線が途切れた後、廊下を歩く音も階段を下りる音もしなかったのです。目を開け襖の方を見ると、20センチ程開いていました。この時恐いという気持ちは全く湧いてこず、すぐに祖母が来たのだと思い、ほかほかと嬉しい気持ちが広がり、そのまま眠りにつきました。

後日この話を母にすると、兄の体験を話してくれました。
兄は通夜の晩から誰かに呼ばれたと思い振り返ると、誰もそこにはいないという事が何度かあったそうです。そして私の部屋の隣にある兄の部屋の扉も20センチ程開いて、誰かがいるような気配がする事が数回あったといいます。
唯物論者で現実主義で、幽霊など鼻で笑う、けど嘘をつく人ではない、そういう兄が真顔で母に「おばあちゃんが来た」と語ったそうです。
もしかして足腰が弱って2階に上がれず、孫の部屋を見る事がなかった祖母が、身体という重りが無くなったので、遠慮がちに2階散策に来たのでしょうか。
せっかくだったら遠慮せずに部屋に入ってきて、話しかけてくれたらよかったのにと思うと残念です。話す事ができていたら、甘えたり優しく出来なくて後悔していると詫びて、死の瞬間そばにいたかったし、そばにいる事ができず本当に悔しいと伝えたかったです。







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