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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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2024.11.25 (Mon) Category : 

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お見送り

2007.11.27 (Tue) Category : 誰も信じない人へ

祖母が亡くなった時の事です。
祖母は晩年にはボケてしまい、内孫のことしか口にしなくなってしまったので、外孫の私は淋しかったのですが。
でも、お通夜の晩にこんな事がありました。
祖母の家は大変広く、翌日葬式を行う予定の部屋は、何部屋分かの襖をとっぱらい、広大なホールのようにしてありました。そこに布団を敷いて寝ている親戚もありましたが、遠くの部屋で騒いでいる中年オヤジが五月蠅くて、私は明け方近くまで寝られませんでした。ちなみにこのクソ五月蠅い中年オヤジは、母親を亡くしたばかりの私の父です。悲しみを紛らわすために、ひときわ高く騒いでいたのです。
あまりのうるささに辟易した私は、伯母に頼んで離れの従姉の部屋で寝かせてもらう事になりました。従姉の部屋のベッドに入り、すやすやと寝ました。
そしてこんな夢を見たんです。
状況は、まったくもってリアルでした。
夢とは思えないくらいのリアルさでした。
従姉のベッドで寝ていた私の肩を、誰かが揺り動かしたのです。
目を覚ますと、目の前に死んだばかりのおばあちゃんが立っていました。
おばあちゃんは亡くなる間際にはずいぶん小さくなってしまっていた筈なのですが、私を揺り動かしたおばあちゃんは、10年~15年前の、まだ元気だった頃の姿でした。
「もう行かなならんで」
そう言うので、私は眠い目をこすりながら、
「じゃあそこまで送っていくよ」
と言いました。
おばあちゃんの背中について従姉の部屋を出た時の、手で障った壁の感触も覚えています。おばあちゃんの後をついて階段を下りながら、私はおばあちゃんの背中の服の模様や、布の様子を観察してました。死んだのは肉体の筈なのに、どうしてこうもリアルな服を着ているのかな~と、妙に冷静な頭で考えていました。
玄関の靴を履く自分、おばあちゃんが扉を開けて出ていくのに着いて出た時、外の空気にふれた気配も、ものすごくリアルに感じていました。
扉を出てほんの数歩行ったところで、
「ここまででいいから。これから先には来ちゃダメだから」
と、おばあちゃんは私を制しました。
そうしておばあちゃんが歩いていった先は、この家の先祖代々の墓場のある山道です。
その後の記憶はなく、気が付いたら、母親に
「おばあちゃんを焼き場に連れて行くよ」と起こされました。すっかり朝になっていました。

私の父はそもそもこんな話をしようとも、全く信じるタイプではないのですが、私がこの夢の話をした時は、しんみりと聴いていました。それにしても私の父は野暮です。
火葬場へ行く前、棺桶の蓋を閉じる前に、父はおばあちゃんの遺体を写真に撮りまくっていました(←フィルムが入っていなかったというオチ)。







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