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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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2024.11.28 (Thu) Category : 

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あの日見た古い家

2018.05.12 (Sat) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

882:本当にあった怖い名無し投稿日:2012/05/21(月)15:22:06.33ID:6Cj06ZXvi
昨日、子供の頃の友人と町中でバッタリ出会い、成行きで俺が小学二年迄住んでいた地域を訪れる事になったのだが…。

その地域には昔、小学二年時代の自分達の背丈くらい迄に生い茂った雑草に囲まれた長さ50m幅20m程の池が在り、その池から10m程西側に離れた場所には平屋建ての「これぞ日本家屋」といった古い家が一軒建っていたのだった。

小学一年から二年生迄の春から夏の休日には、その池へ近所の子供達とよくザリガニ釣りに行ってたのだが、ある日、俺は池の西に建つその家に妙な関心を寄せてしまっていた。



883:本当にあった怖い名無し投稿日:2012/05/21(月)15:24:36.09ID:6Cj06ZXvi
それは何故か曇り日に限って、その家の池側に向いた窓からガラス越しに、色白い30代前後の目鼻立ちの整った綺麗な女の人が、長時間俺達の方をジッと見つめている事だった。

しかも池を挟んで距離がある為なのか、その女の両眼はいつも真っ黒く見開いている様に見えていて、
眼線が合ったと思うと何故か背筋に意味の分からない寒気を感じたりしていたのだが、子供心には
「あの女の人、釣りしてる事に怒ってんのかなぁ~?」
と思うだけに留まり、相変わらず釣りを続けていたのだ。

そんなある日、その日はカンカン照りの夏日だったが、釣りを始めて二時間程経過した頃だったろうか、突然雷雲が空一面を覆い出したかと思うと、途端に雷鳴と稲妻が起きて
「釣りを止めて帰ろう?」
と同行していた同期の友達と話し合ってる間に、雨が俄かに降ってきてしまったのだった。



884:本当にあった怖い名無し投稿日:2012/05/21(月)15:26:08.90ID:6Cj06ZXvi
同行していた上級生の友人が、
「仕方ないからあの家で雨宿りするぞ、そら走るぞ!」
そう言い出すと突然彼は走り出し、それにつられるように俺達も走り出して、その家に向かった。

俺が家に着くなり上級生は今度は
「中に入るべ、どうせ誰もいねえからな」
と扉を勝手に開けたかと思うと、暗い家屋の中へズカズカと土足のままあがり込んで行ってしまった。
俺は上級生のその行動に驚いたが、それよりも家屋内部は所々天井や床板が腐り落ち、床下には腐り落ちた畳と黒い地面が露わになっていたその光景に物凄い衝撃を受けたのだった。

「ええっ、だって女の人が…」
そう言葉に出そうになったが、俺は急にいい様の無い寒さを感じて家の中には入らず、上級生や同期の友人に
「僕は走って帰る!」
そう言い残し、独り雷雨の降る中を走って帰宅した…。

そんな昔の記憶が、久しぶりに会った同期だった友人の顔を見て、不思議と鮮明に思い出したのだ。

その昔話しを懐かしい記憶として彼に話すと、彼の顔は次第にくもり
「あぁ、あんた、あの後引越したもんなぁ…暇なら昔のあの場所に行ってみね?」
と言う。

俺は彼の表情が少々気になったものの、ノスタルジックな思いに更に浸りたい思いで彼の車に同乗した。



885:本当にあった怖い名無し投稿日:2012/05/21(月)15:27:24.96ID:6Cj06ZXvi
車が走り出して、約一時間で懐かしい遠い記憶の風景が見えてきた。

更に10分程で昔と変わらない池への道路を車は走り、目的地に着いた筈なのだが、肝心の池への手前で、車のフロントガラス前にくたびれた緑色の金属製フェンスが一帯を取り囲む様にあらわれた。

「何だい、このフェンスは?…」
俺がそう言うと、彼は
「うん、池のそばに家が建ってたの覚えてる?…あれ、随分前に取り壊されたんだけどね…取り壊し最中に作業員が大怪我したり、その作業会社の社長が突然死んだんだ。

で、その後に別の業者が作業にあたったんだが…、
その作業終了するあたりから何故かあの場所に、雨の日とか曇り日にふわふわっと青白い顔の和服姿の女の幽霊がさ迷い歩くように出るって噂になって…その後もいろいろあって、今こんなになってるワケよ…」

そう淡々と語る彼を横目に俺は車から降りて、小学二年時代に見たあの色白い顔の女を思いだしながら池の方を眺めようとした。だが、フェンスの向こうは、昔より更に雑草が生い茂っており池も何も見えなかった。

終わりどすぅ。



引用元:ほんのりと怖い話スレ その84
https://toro.5ch.net/test/read.cgi/occult/1335056290/882-885




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