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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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2025.03.16 (Sun) Category : 

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被害者の警告

2007.11.21 (Wed) Category : 人を信じすぎる人へ

俺がテレクラにはまっていた頃、埼玉の元風俗嬢から聞いた話。 
彼女は男に貢いで借金をこさえ、デートクラブで働く羽目になったそうだ。 
仕事を始めて一月くらい経ったある夜、彼女は鶯谷のホテルで客をとることになった。 
金のためとはいえ、嫌な仕事。 
頭痛と少し吐き気がしたそうだ。 
彼女の悪い予感はどうやら当たったらしい。 
ホテルの部屋にいた相手は、銀縁メガネで一九分け、痩せ型で神経質そうなリーマン風三十男。 

「その人インポだったのかもね」 
男はいらいらしながら事細かに注文を付けたという。 
顎と手首がしびれてくるまで彼女は奉仕して、さすがに弱音を吐いた。 
「しょうがないな。じゃあ背中マッサージしてよ」 
男は不機嫌そうに言うと腹ばいになった。 
マッサージを始めて彼女は気づいた。 
男の肩甲骨のあたりに赤黒い引っかき傷がある。 
「ああ、何かすごく背中痒いんだけど、ちょっと掻いて」 
彼女は言われるまま爪を立てた。 
すると薄明かりの下、背中の真ん中にミミズ腫れが浮き上がった。 
「確かに文字だったよ」 

ニ ゲ テ だったと思う。 

彼女はひどく寒気がしたそうだ。 
そして、何も見なかったことにして、時間が過ぎるのを待った。 
腹ばいになっていた男はなぜかうっすら汗をかいており、熱いなあと呟きながら、シャワーを浴びると言い出した。 

彼女はその隙に服を着て帰り仕度をした。 
「何か調子でてきた。延長するよ」 
男はナニをさすりながら、バスルームから出てきたそうだ。 
「ええっ?私じゃ駄目だから・・・、チェンジしたほうが・・・」 
「大丈夫だよ。さっ、続きをやるから脱いで脱いで」 
男はせかすようにそう言ったかと思うと、突然険しい顔つきになった。 
そして、彼女の背後、部屋の隅のほうをじっと睨みつけたという。 

「何だよ。またお前かよ。邪魔ばっかしやがって」 
あっけにとられて彼女は振り返る。 
そこには誰もいない。 
「ぼうっと突っ立ってんじゃあねえよ」 
男は誰かを怒鳴りつけている。 
「何か言ってみろよ」 
彼女は瞬時に理解したそうだ。 
(こいつは人殺しだ) 

「でね、やっぱりそうだったのよ。事件のこと、新聞に出たんだから」 
「ええっ!まじでえ」 
俺は興奮して聞いた。 
「その男が殺人事件起こしてたの?」 

 ガチャッ。プッ、ツーツーツー。 

俺はなぜか焦って、早々に店を出た。 







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