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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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2024.11.26 (Tue) Category : 

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ナンマンダ、ナンマンダ

2017.12.15 (Fri) Category : ミステリー・不思議な話

450:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/07/23(水)11:19:09.16ID:cgIM9Vh80.net
母方の祖母から聞いた話。

何十年も前のこと。
その日、祖母は珍しく夜更けにふと目が覚めたそうだ。

喉が渇いた。
水を飲もうと台所の灯りを付けたところ、台所から続いている土間の方から
「スミマセン、スミマセン」
と声が聞こえた。
おそるおそる土間の様子を伺うと、どうやら土間の先から繋がっている土蔵の中に誰かがいるらしい。

声の調子から女性のようだが、蔵の扉には外から閂がかかっているし、扉以外には人が入れるような窓も無い。
祖父を起こそうとも考えたが、一度寝付いたらなかなか起きない人。

相手は女性のようなので、危険はないだろうと思い、祖母は取り敢えず
「どなたですか?」
と声をかけてみた。
そうすると、蔵からは早口な喋り方で
「コチラに迷い込んでしまって、出るに出られなくなってしまいました。」
と聞こえた。

これは不思議だ。どうやって入ったのかと問うても
「ナンマンダ、ナンマンダ」
と繰り返すばかり。
祖母はかわいそうに思い、出してやろうと閂を上げようとした。
が、閂は何故だか動かない。

普段は1人で上げ下げしているのに、その日は重石をかけたように動かなかったのだという。
仕方が無いので
「私の力では開きませんのでお父さん(祖父のこと)を呼んできます。」
と伝えると、
「それには及びません。空が白んでまいりましたので、元来た道を探します。」
と聞こえた後に
バタン!バン!と扉を開け閉めするような音がして、その後の倉は静まりかえるだけだったらしい。

祖母が翌朝に目が覚めた時には、あれは夢か幻かじゃないかと思ったそうだ。
しかし、祖父にその事を伝えると
「お前さんは狐にからかわれたんだよ!ガハハ!」
と笑った。
なんでも早口であったり、無闇に姿を見せないのは狐が化けた時の特徴なんだそうな。
家の裏手は小川が流れる森となっており、当時は狐やムジナ、狸やらがいたらしい。



452:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/07/23(水)11:21:27.47ID:cgIM9Vh80.net
しかし祖父には
「待てよ、ただの狐に仏教は分からんかも知れんな」
と思うところがあったらしく、蔵の中をくまなく調べてみたところ、床板の下にそれは大きな木箱が埋まっていることに気付いた。

木箱を掘り起こし、恐る恐る開けてみると、中にはさらに黒々と輝く立派な扉。
仏壇だ。蔵にはそれは立派な仏壇が埋まっていたのだ。

仏間には仏壇を置くための2畳ほどの小部屋があったのだが、置いてある仏壇の大きさに対して置き場が大きすぎた。
掘り返された仏壇は、誂えたように仏間の小部屋に収まった。
もともとこれを置くための部屋だったんだな。祖父はそう言った。

古来から何度か戦火に見舞われた土地であったため、家財である立派な仏壇を隠しておいたまま、いつしか忘れられてしまったのだろう。

それ以降、母方の実家では、裏手の小川のほとりに稲荷の祠を立て、奉っている。
とある大きな地震に遭った際、土蔵も、そこから見つかった立派な仏壇も潰れてしまったが、幸い家中に怪我人は出なかった。
「お稲荷様のおかげだろうて」
とは当時存命であった祖母の言。

祖父も祖母も既に他界してしまい、事の真偽は確かめようがない。
しかし、稲荷の祠は新調され、今でも家を見守っている。

おわり。



457:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/07/23(水)14:14:13.85ID:ptnB0S790.net
>>452
お狐さまが、仏壇を蔵から出せ!すぐ出せ!ここはおいらの縄張りだ!!  …てことですか?



458:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/07/23(水)14:37:06.00ID:xkqRaU/40.net
>>457
わかりません。
私も最初は
「狐だったら念仏唱えないでしょ?」
という話だと思っていたのですが、結果的にはお稲荷様を祀っているので、狐と何らかの因果があったのかもしれません。

それともただ大らかな祖父が
「きっと狐のおかげだろ?良い事あったしあがめとけ!ほれほれ!」
と思っただけの話かもしれません。
母方の実家を継いだ伯父(母の兄)は
「親父が大事にしたものだから守っている」
程度の考えでした。

読んでいただければわかると思うのですが、そもそも祖父が狐?もしかして何かある?と思っただけで、本当は狐かどうかすら定かでないですからね。祖母の夢オチ・・・という線はないと信じたいです。



引用元:ほんのりと怖い話スレ その103
http://toro.2ch.sc/test/read.so/occult/1403514213/450-458




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