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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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2024.11.24 (Sun) Category : 

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突き刺した短刀

2017.10.25 (Wed) Category : ミステリー・不思議な話

863:本当にあった怖い名無し:2006/01/24(火)18:19:44ID:UBibvW510
子供の頃って錯乱すると、訳のわからん行動をしてしまうもんだよな。

子供の頃で思い出した俺に起こった不可思議なお話。
5月の節句で俺の為に飾ってくれていた兜と小刀。
幼稚園生だった俺には、魅力的な遊び道具にしか見えなかった。

その長さ30cm程の模造刀を、自慢げに自宅前の公園にこっそり持ち出して、友達と遊んでいた時の事だった。

勿論、模造刀だから刃に触っても切れはしないんだが、先は鋭くて何かの拍子で俺は可愛がっていた弟分の目を刀で突いてしまった。
噴出す血にパニックになりながらも、慌てて自宅まで俺は母ちゃんを呼びに走った。



864:863の続き:2006/01/24(火)18:37:18ID:UBibvW510
慌てて駆けつける俺の母ちゃんと、その子のお母さん。
公園も騒然となって救急車で運ばれていく弟分。
子供ながらに取り返しの付かない事をしてしまったのが解った。
泣きながら自宅へ連れ帰されると、暗い仏間の隅で独り泣きじゃくっていた。

どれ位そこで泣いていたのか解らないが、うつ伏せになり泣いていた俺の周りが明るくなっている事に気が付いた。まるで朝日が差し込むように。

その事故が起きたのは昼の2時頃だったはずだが、あたりの雰囲気はすっかり朝のそれだった。
チュンチュンとなく雀の鳴き声、差し込む光。
突然、母ちゃんの声が聞こえた。
「あんたそんなとこで何してんの!早く歯を磨きなさい!」
訳も解らないまま顔を上げると、朝の忙しい我が家の風景だった。



865:864の続き:2006/01/24(火)19:15:18ID:UBibvW510
訳が解らず母ちゃんに
「ごめんなさい、ごめんなさい」
とただ謝って、俺は
「○○ちゃんどうなったの?」
聞いてみたが、
「○○ちゃんどうかしたの?」
と逆に聞き返してくる始末だった。

俺は
「だから、昨日刀を目に突き刺しちゃったじゃないか~」
と言うと、
「何!あんたそんな事したの!怪我は?昨日の何時したの?」
と、聞き返すばかり。
ますます解らなくなり今の兜を見に行くと刀が無い。

理解できぬまま幼稚園に行くと、弟分は目に眼帯をして来ていた。
あ~やっぱり俺はやってしまったんだと落ち込み、恐る恐る謝りにお母さんと一緒の弟分の所へ行くと、普通に
「○○ちゃん(俺)おはよ~」
「○○(弟分)今朝からばい菌が入っちゃて、目が腫れちゃってるのよ~」
「いじらないように見張っててね」
と予想外の事を言ってきた。

腫れた目は昨日俺がしたしまった事とは関係なく、今朝起きたらなっていたと言うし。
頭が混乱したまま自宅へ帰ると母ちゃんが、
「あんた、刀どこにやったの?危ないから遊び道具にしちゃ駄目だっていったでしょ!」
前の公園に訳も解らず探しに行くと、ベンチの上に刀が置いてあった。

夢じゃなく確かに俺は弟分の目を突いてしまった筈なのに、何事も起きてない日常に戻されていた。
暗い部屋で独り泣いていた筈なのに。
弟分の目の腫れといい、刀の紛失といい、本当に未だに理解できない出来事でした。

ほんと長文すみません。読み飛ばしてください。



866:本当にあった怖い名無し:2006/01/24(火)19:33:54ID:6sCLFcOz0
>>863-865
乙です。読みやすかったですよ。
そんな不思議なことって実際にあるもんなんですね。
ただ時間が戻っただけじゃなくて、痕跡は残っている、ってとこが印象ぶかいです。



867:本当にあった怖い名無し:2006/01/24(火)19:48:32ID:qHGT8wk10
きっと>>863の両親が弟分の家族に大金を持っていって
「これで無かったことにしてください」
と…



868:本当にあった怖い名無し:2006/01/24(火)20:16:14ID:u2ZukTo50
>863
パラレルワールドっぽいね。
暗い部屋で泣きじゃくり悔恨の極みに達した瞬間刺した世界から刺してない世界に移動した。あとどちらの世界においても弟分が目を患うのはそれは運命だったから。
となったら面白いんだが、それだと元々刺してない世界に住んでいた>863はどこに行ったんだってことになるな。ダメだこの説。



869:本当にあった怖い名無し:2006/01/24(火)20:34:41ID:rllJ4i+h0
>>868
簡単に考えると刺してない世界に住んでた>>863は刺してる世界に来たという事じゃ刺してないのに刺したと言われる>>863のその後が大変そうだ



870:本当にあった怖い名無し:2006/01/24(火)20:45:16ID:6sCLFcOz0
>>869
その別な世界では、863が朝起きるとみんなどっかよそよそしい。
弟分のとこへ行こうとすると止められる。
とうとう顔を見ないまま弟分の家族は引っ越してしまい、二度と会えずじまい。
母は863を腫れ物をさわるようにして扱い、小さい頃何があったか教えてくれない。
・・・なんて物語があったりして。



872:本当にあった怖い名無し:2006/01/24(火)21:14:18ID:UBibvW510
レスありがとうございます。>>863ですが、追記しますと、日付は幼すぎて戻ったのか解りません。
兎に角、申し訳なくて、怖くて、いつも一緒にいた弟分だったので、悲しくて悲しくて。

人間関係が変わったりしていた事は、無かったような気がします。
その後も、節句のたびにその短刀を見ると思い出していました。
俺の記憶違いや、傷の程度を見間違ったとか、親の隠蔽wどれも違うと信じています。
生々しく突き刺してしまった感触や、流れる鮮血、泣き声、大人達の慌てっぷり、体験した記憶として残っております。



874:本当にあった怖い名無し:2006/01/24(火)23:26:27ID:nVdnCHPd0
>>863
そのベンチにあった刀にはなんの痕跡もなかったの?
抜き身に汚れとか。



875:本当にあった怖い名無し:2006/01/25(水)00:06:53ID:UBibvW510
>>874
確かではないですが確認した記憶があり、なんの形跡もありませんでした。
血が付いていた!なんていうと面白いですが、現実は変わりなくただベンチに置いてありました。
その日はずっ~と頭がボォーとしてて、言いようの無い不安感が自分を支配していたように覚えています。

差し込んできた朝日がとても神々しく暖かだった。



引用元:不可解な体験、謎な話~enigma~ Part30
http://mimizun.com/log/2ch/occult/1134606261/863-875




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