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可愛い奥様の不思議体験
2017.09.15 (Fri) | Category : ミステリー・不思議な話
482:可愛い奥様@\(^o^)/[sage]2017/09/08(金)14:11:45.84ID:7WyASzro0.net
実家に六畳間その一とその二がある。
その一は昔、祖父母の寝室に使われていて、その隣の部屋に寝ていた私はほぼ毎晩うなされて叫ぶ祖母を起こすのが日課だった。
祖父母亡き後は両親の寝室になり、父の単身赴任中に母が一人で布団に入っているとおかっぱ頭のてっぺんを結んだ十代半ばの大きな子供が布団を踏んで歩くので夜、布団に入るのが怖かったそうだ。
子供は丈が短めの絣を着ていて、そういう服装や髪型や行動は
「頭の中でテレビみたいに映像が流れてわかるの」
と母。
六畳間その二は私と姉が中学高校の頃使っていて、姉はその部屋で時々金縛りに会っていたらしい。
そんな時はたいてい枕元に絣を着た男の人が立っていてとても怖かったと言っていた。
私はその頃霊的なものを一切信じておらず、金縛りの経験もなくて、祖母、母、姉は神経質で疲れ易い人々なのだなあと気の毒に思っただけだった。
数十年後、真夜中に実家でお月見してた息子が
「六畳間の外の庭でおかっぱ頭のてっぺんを結んだ子供の生首が跳ねてた」
と報告してきたので思い出した。
483:可愛い奥様@\(^o^)/[sage]2017/09/08(金)14:41:40.57ID:7WyASzro0.net
三十歳になっても金縛りにあった事の無い私は、友人などから
「ゆうべ金縛りにあったよ、不自由で妙に怖く、疲れを癒すはずの睡眠中によりくたびれる気がして迷惑だったよ」
といった話を聞かされるたび、自分の睡眠が地味でつまらないもののように感じられまだあわぬ金縛りに強い憧れを抱くようになった。
願い続けて数年後、ある日私は悪い夢を見てふと目覚めると身体が動かない事に気づいた。
目覚める直前の夢に白い服を着た短髪の若い女性がいて、こちらを恨みのこもった目で見ていた。
そういえばその数日前夫が
「今朝方、金縛りにあっているような夢を見たよ。部屋のその隅に白い服で短髪の若い女性がうつむいて座っていてね…」
と言っていた。
その翌日遊びに来た友人に
「夫が昨日妙な夢をみたと言ってたわ」
と何気なしに言ったところ
「…その夢は白い服の若い女性がでてくる?短髪で暗い顔をした…」
そう言われたのを思い出した。
「やれやれ、すっかり夫や友人の言葉に感化されてしまったようだわ」
身体はまだ動かない。
誰かが足首を引く。見ると例の若い女性が私の両足首を持って引いている。
もしや、これは幽体離脱のチャンス!?このまま引くに任せていたら私は憧れの金縛りに加えて幽体離脱さえも経験できるんじゃない!?
わくわくと身を任せているとズリリ、と身体のずれる感触
「…来たっ!」
期待するがずれた衝撃で意識がはっきりし、足を引く女性は消え、いつもの部屋に寝惚けたような私がいるばかり。
目を閉じもう一度足元に意識をやる。
若い女が足首をつかんでいる。
私は再び身を任す。
ズルッ、また目覚めて一人の部屋。
何度目めかに足をつかまれた時、電話が鳴り金縛りは完全にとけた。
受話器をとると先日遊びに来て、夫の夢の登場人物のみなりを言い当てた友人
「あのね、べつに用はないんだけど何でかあなたに電話しなくちゃって気になったの」。
え~、そーなん?
484:可愛い奥様@\(^o^)/[]2017/09/08(金)15:09:18.67ID:7WyASzro0.net
自転車で出かけた。
まだ週休二日になる前の、土曜日のお昼。
近くに小学校があって校門からランドセルをしょった三年生か四年生くらいの少女が三人、一メートルくらい離れて五歳くらいの男の子が出てきた。
お姉ちゃんを迎えにきたのかな、と思う。
どの子がお姉ちゃんなのか、三人の少女は後ろを振返りもせずおしゃべりに夢中。
男の子はとぼとぼと後をついていく。
電柱の側を通り過ぎて一瞬視界がさえぎられたら、男の子は消えていた。
両脇を田んぼに挟まれて隠れるところのない道で三人の少女が歩いているばかり。
夜更けに自転車でコンビニに行く。近所のアパートの入り口に若い男性が立っている。
門燈に照らされて二階の窓を見上げている。
しばしば居留守を使う友人に、貸した金を取り立てに来て様子を伺っているのだろうか、と思う。
私の視界に入って以来、身じろぎもせず窓を見上げている。
電柱を通り過ぎて一瞬視界をふさがれた間に、その男性はいなくなっていた。
電柱を通り過ぎるのに一秒近くかかったから、その間にアパートにはいったのかな、と思う。
コンビニで買い物をしながら、一ヶ月と少し前にあのあたりのアパートで若い男性が外国人に刺されて亡くなった事件があったと思い出した。
具体的な場所は知らないが、番地などからするとたしかにあのあたり。
『失った金が返ってこない』。
そんなせつなそうな佇まいだった。
金よりももっと肝心なものを取り返したかったのだろうか。
帰りは別の道を遠回りした。
485:可愛い奥様@\(^o^)/[]2017/09/08(金)15:35:05.86ID:7WyASzro0.net
私の部屋のドアは、上半分に曇りガラスが嵌められた引き戸。
娘を昼寝させていたらドアの向こうの廊下を、夫と息子が通る。
うちは稲作農家なので、この週末の農作業を打ち合わせているようだ。
今日は二人とも灰色のスウェットを着ていた。
背格好は同じくらいの170㎝とちょっと。
どちらが夫でどっちが息子だったか、濃い灰色の人影のすぐあとに薄い灰色が続く。
そしてもう一人少しだけ濃い灰色の服を着た三人目。
ドアを開けて廊下を覗くと、夫と息子と、あと猫が四匹。
私は今の夫とは再婚で、息子は前夫とのあいだの子だ。
亡き前夫も身長170cmちょっとで灰色のスウェット着ていたっけ。
亡くなる前に離婚したので、法要の算段も必要なく忘れかけていたけれど
もうじき前夫の命日だったと思い出した。
486:可愛い奥様@\(^o^)/[sage]2017/09/08(金)16:39:18.29ID:5DtQHif50.net
母親と息子が見たのは同じ奴なんだろうけど
母親の時は足があったっぽいのに息子時には胴体が無く頭だけになってしまったのね
霊の世界でも経年変化による体の欠損とかあるんだろうかw
488:可愛い奥様@\(^o^)/[sage]2017/09/08(金)23:18:39.82ID:7WyASzro0.net
>>486
経年変化というよりも、そのときその時の気分というか。
あと受け手(みる人)との相性みたいなものじゃないかと。
あと関係あるかないかわかんないけど実家は築百年超の古い家で、家のすぐ前は川。
川の向こうは山で、うちの正面に古い墓地と廃火葬場がある。
487:可愛い奥様@\(^o^)/[sage]2017/09/08(金)22:26:32.28ID:cX5Gnoir0.net
四話の流れがまるで新耳袋のようだ。
488:可愛い奥様@\(^o^)/[sage]2017/09/08(金)23:18:39.82ID:7WyASzro0.net
>>487
新耳袋よく知らないです。
なるたけわかりやすく書きたかったんスけど、こういうの難しいね。
なんか作り話ぽくなっちゃうし。
489:可愛い奥様@\(^o^)/[sage]2017/09/08(金)23:28:41.39ID:cX5Gnoir0.net
作り話なんて思ってないよ、むしろ好きな流れ。
怖い話や不思議な話が淡々とした語り口でいくつも並べられてる様が新耳袋みたいだと思ったのよ。
490:可愛い奥様@\(^o^)/[sage]2017/09/09(土)00:13:50.98ID:5MnX7WXj0.net
488です
>>489
よかった。まだあともう少し在庫があるので暇ができたら書きにくる可能性が高いです。
よろしければ、また読んでやってください。
引用元:不思議な体験や霊感のある奥様 2
http://ikura.2ch.sc/test/read.cgi/ms/1496753082/482-490
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実家に六畳間その一とその二がある。
その一は昔、祖父母の寝室に使われていて、その隣の部屋に寝ていた私はほぼ毎晩うなされて叫ぶ祖母を起こすのが日課だった。
祖父母亡き後は両親の寝室になり、父の単身赴任中に母が一人で布団に入っているとおかっぱ頭のてっぺんを結んだ十代半ばの大きな子供が布団を踏んで歩くので夜、布団に入るのが怖かったそうだ。
子供は丈が短めの絣を着ていて、そういう服装や髪型や行動は
「頭の中でテレビみたいに映像が流れてわかるの」
と母。
六畳間その二は私と姉が中学高校の頃使っていて、姉はその部屋で時々金縛りに会っていたらしい。
そんな時はたいてい枕元に絣を着た男の人が立っていてとても怖かったと言っていた。
私はその頃霊的なものを一切信じておらず、金縛りの経験もなくて、祖母、母、姉は神経質で疲れ易い人々なのだなあと気の毒に思っただけだった。
数十年後、真夜中に実家でお月見してた息子が
「六畳間の外の庭でおかっぱ頭のてっぺんを結んだ子供の生首が跳ねてた」
と報告してきたので思い出した。
483:可愛い奥様@\(^o^)/[sage]2017/09/08(金)14:41:40.57ID:7WyASzro0.net
三十歳になっても金縛りにあった事の無い私は、友人などから
「ゆうべ金縛りにあったよ、不自由で妙に怖く、疲れを癒すはずの睡眠中によりくたびれる気がして迷惑だったよ」
といった話を聞かされるたび、自分の睡眠が地味でつまらないもののように感じられまだあわぬ金縛りに強い憧れを抱くようになった。
願い続けて数年後、ある日私は悪い夢を見てふと目覚めると身体が動かない事に気づいた。
目覚める直前の夢に白い服を着た短髪の若い女性がいて、こちらを恨みのこもった目で見ていた。
そういえばその数日前夫が
「今朝方、金縛りにあっているような夢を見たよ。部屋のその隅に白い服で短髪の若い女性がうつむいて座っていてね…」
と言っていた。
その翌日遊びに来た友人に
「夫が昨日妙な夢をみたと言ってたわ」
と何気なしに言ったところ
「…その夢は白い服の若い女性がでてくる?短髪で暗い顔をした…」
そう言われたのを思い出した。
「やれやれ、すっかり夫や友人の言葉に感化されてしまったようだわ」
身体はまだ動かない。
誰かが足首を引く。見ると例の若い女性が私の両足首を持って引いている。
もしや、これは幽体離脱のチャンス!?このまま引くに任せていたら私は憧れの金縛りに加えて幽体離脱さえも経験できるんじゃない!?
わくわくと身を任せているとズリリ、と身体のずれる感触
「…来たっ!」
期待するがずれた衝撃で意識がはっきりし、足を引く女性は消え、いつもの部屋に寝惚けたような私がいるばかり。
目を閉じもう一度足元に意識をやる。
若い女が足首をつかんでいる。
私は再び身を任す。
ズルッ、また目覚めて一人の部屋。
何度目めかに足をつかまれた時、電話が鳴り金縛りは完全にとけた。
受話器をとると先日遊びに来て、夫の夢の登場人物のみなりを言い当てた友人
「あのね、べつに用はないんだけど何でかあなたに電話しなくちゃって気になったの」。
え~、そーなん?
484:可愛い奥様@\(^o^)/[]2017/09/08(金)15:09:18.67ID:7WyASzro0.net
自転車で出かけた。
まだ週休二日になる前の、土曜日のお昼。
近くに小学校があって校門からランドセルをしょった三年生か四年生くらいの少女が三人、一メートルくらい離れて五歳くらいの男の子が出てきた。
お姉ちゃんを迎えにきたのかな、と思う。
どの子がお姉ちゃんなのか、三人の少女は後ろを振返りもせずおしゃべりに夢中。
男の子はとぼとぼと後をついていく。
電柱の側を通り過ぎて一瞬視界がさえぎられたら、男の子は消えていた。
両脇を田んぼに挟まれて隠れるところのない道で三人の少女が歩いているばかり。
夜更けに自転車でコンビニに行く。近所のアパートの入り口に若い男性が立っている。
門燈に照らされて二階の窓を見上げている。
しばしば居留守を使う友人に、貸した金を取り立てに来て様子を伺っているのだろうか、と思う。
私の視界に入って以来、身じろぎもせず窓を見上げている。
電柱を通り過ぎて一瞬視界をふさがれた間に、その男性はいなくなっていた。
電柱を通り過ぎるのに一秒近くかかったから、その間にアパートにはいったのかな、と思う。
コンビニで買い物をしながら、一ヶ月と少し前にあのあたりのアパートで若い男性が外国人に刺されて亡くなった事件があったと思い出した。
具体的な場所は知らないが、番地などからするとたしかにあのあたり。
『失った金が返ってこない』。
そんなせつなそうな佇まいだった。
金よりももっと肝心なものを取り返したかったのだろうか。
帰りは別の道を遠回りした。
485:可愛い奥様@\(^o^)/[]2017/09/08(金)15:35:05.86ID:7WyASzro0.net
私の部屋のドアは、上半分に曇りガラスが嵌められた引き戸。
娘を昼寝させていたらドアの向こうの廊下を、夫と息子が通る。
うちは稲作農家なので、この週末の農作業を打ち合わせているようだ。
今日は二人とも灰色のスウェットを着ていた。
背格好は同じくらいの170㎝とちょっと。
どちらが夫でどっちが息子だったか、濃い灰色の人影のすぐあとに薄い灰色が続く。
そしてもう一人少しだけ濃い灰色の服を着た三人目。
ドアを開けて廊下を覗くと、夫と息子と、あと猫が四匹。
私は今の夫とは再婚で、息子は前夫とのあいだの子だ。
亡き前夫も身長170cmちょっとで灰色のスウェット着ていたっけ。
亡くなる前に離婚したので、法要の算段も必要なく忘れかけていたけれど
もうじき前夫の命日だったと思い出した。
486:可愛い奥様@\(^o^)/[sage]2017/09/08(金)16:39:18.29ID:5DtQHif50.net
母親と息子が見たのは同じ奴なんだろうけど
母親の時は足があったっぽいのに息子時には胴体が無く頭だけになってしまったのね
霊の世界でも経年変化による体の欠損とかあるんだろうかw
488:可愛い奥様@\(^o^)/[sage]2017/09/08(金)23:18:39.82ID:7WyASzro0.net
>>486
経年変化というよりも、そのときその時の気分というか。
あと受け手(みる人)との相性みたいなものじゃないかと。
あと関係あるかないかわかんないけど実家は築百年超の古い家で、家のすぐ前は川。
川の向こうは山で、うちの正面に古い墓地と廃火葬場がある。
487:可愛い奥様@\(^o^)/[sage]2017/09/08(金)22:26:32.28ID:cX5Gnoir0.net
四話の流れがまるで新耳袋のようだ。
488:可愛い奥様@\(^o^)/[sage]2017/09/08(金)23:18:39.82ID:7WyASzro0.net
>>487
新耳袋よく知らないです。
なるたけわかりやすく書きたかったんスけど、こういうの難しいね。
なんか作り話ぽくなっちゃうし。
489:可愛い奥様@\(^o^)/[sage]2017/09/08(金)23:28:41.39ID:cX5Gnoir0.net
作り話なんて思ってないよ、むしろ好きな流れ。
怖い話や不思議な話が淡々とした語り口でいくつも並べられてる様が新耳袋みたいだと思ったのよ。
490:可愛い奥様@\(^o^)/[sage]2017/09/09(土)00:13:50.98ID:5MnX7WXj0.net
488です
>>489
よかった。まだあともう少し在庫があるので暇ができたら書きにくる可能性が高いです。
よろしければ、また読んでやってください。
引用元:不思議な体験や霊感のある奥様 2
http://ikura.2ch.sc/test/read.cgi/ms/1496753082/482-490
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