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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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2024.11.23 (Sat) Category : 

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そんなことゆったら、めーー!!

2017.09.04 (Mon) Category : 誰も信じない人へ

553:本当にあった怖い名無し[]投稿日:2010/02/01(月)16:29:16ID:eXQVYWj50
長い上にとりとめない話なんだが
流れ読まずに投下していいかな



555:本当にあった怖い名無し[]投稿日:2010/02/01(月)17:06:19ID:eXQVYWj50
これから仕事なんで、とりあえず投下させてもらうわ


我が家の仏壇には、他より一回り小さな位牌があった。
両親に聞いた話では、生まれる前に流産してしまった俺の兄のものだという。
両親はその子に名前(A)を付け、ことあるごとに
「Aちゃんの分も○○(俺)は頑張らないと」
などとその兄のことを持ち出してきて、それがウザかった。

そして高校生のころ、典型的なDQNになった俺はあまり学校にも行かず遊び歩いていた。
ある日、母親の財布から金を盗んでいるところを見つかった。
母親は泣きながら
「あんたこんなことしてAちゃんに顔向けできんの!!」
と怒鳴ったが、俺も鬱憤がたまっていて
「うるせー!だったらてめえAじゃなくて俺を流産すればよかっただろうが!」
と怒鳴り返してしまった。

そして売り言葉に買い言葉だったのか、母親が
「そうだね!Aじゃなくてアンタが死んどったらよかった!」
と叫んだときだった。



556:本当にあった怖い名無し[]投稿日:2010/02/01(月)17:08:34ID:eXQVYWj50
「そんなことゆったら、めーー!!」
という叫び声が頭の中に響いた。
舌っ足らずでカン高いその声は、ほんの幼児のものに聞こえた。

母親にも聞こえたようで、2人で
「え?え?」
と周囲を見渡すと拝む時以外はいつも閉めている仏壇の扉がいつの間にか開いていた。
それを見た瞬間、母親号泣。
おかしくなったのかと思うくらい、腹から声上げて泣いてた。

喧嘩してたのも忘れて慌ててなだめると、
「許してくれた…」
「許してくれてたんだ」
って何回もつぶやいてる。
そして母親はぽつりぽつりと話し始めた。

Aは流産したんじゃなかった。
俺と一緒に生きて産まれてきた。
Aと俺はいわゆる「結合双生児」だった。
でもAの方は俺に比べて未発達で、体もずっと小さかった。
俺の胸の部分に、手のひらくらいの大きさのAがくっついてるような状態だったらしい。
手術で切り離せばAは確実に死ぬ。
でも両親は俺のために分離手術に同意した。
未発達とはいえAは顔立ちもはっきりしていて、
手術前、
「ごめんね」
と謝る母親の顔をじっと見ていたそうだ。



557:本当にあった怖い名無し[]投稿日:2010/02/01(月)17:10:52ID:eXQVYWj50
それから、母親はずっと
「Aは自分を切り捨てた私たちを恨んでいるのでは」
という思いがぬぐえなかったのだという。
だから俺にも必要以上にAのことを話して聞かせていたのだろう。
Aの犠牲の上にある命なのだということを忘れないために。

あの時聞こえた声がAのものである確証は何もない。
俺と同い年なら、子供の声っていうのもおかしいし。
でも、あの声は俺たちを恨んだり憎んだりしてる声じゃなかった。
家族が喧嘩してるのが悲しくて、幼いながらも必死で止めようとしてる、そんな感じだった。
もしあの声がAなら、Aはきっと家族を許してくれていて、ずっと見守ってくれているのだろう。
だから母親も俺も、あの声がAだと信じたかった。

俺は声が聞こえた日からまじめに学校に通い始めた。
兄貴に一喝(?)されて、もう馬鹿やってる場合じゃねーなって気持ちになったから。
そんで勉強もかなり頑張って、現役で大学に合格できた。

合格発表の日、朝からゲロ吐きそうなくらい緊張して、掲示板見た瞬間にあまりの嬉しさに
「うがああああ」
って変な声上げちゃったんだけど、その時、俺の奇声にかぶせて、あのカン高い声が
「やったあー!」
って聞こえてきたんだよね。
俺、本気で泣いた。
またいつか、声を聞かせてくれると信じてる。



559:本当にあった怖い名無し[sage]投稿日:2010/02/01(月)17:45:04ID:tCLgzuMA0
>>557
泣いた
兄ちゃんは肉体は無くても557と一緒に生きてる
弟と喜びも悲しみも分ち合ってる
兄弟に幸いありますように



562:本当にあった怖い名無し[]投稿日:2010/02/02(火)15:06:29ID:pIy+USrT0
>>559

レスさんきゅ。すげーうれしいです。
俺自体はこれ以外に霊的な体験をしたことがないし、以前、「自称」霊感があるという人にこの話をしたら
「子供の声ってのはおかしいよ。思い込みとか勘違いじゃないの」
って言われたりしたこともあって、あんまり信じてもらえないもんだと思ってただけに余計うれしい。

もちろん俺は、例え確証がなくても兄の声だと思って大事に覚えていたいと思ってる。
自分は生きられなかったのに、自分を犠牲にして生きてる俺の幸運を真っ先に祝福してくれたって考えるとありがたくていまだに泣ける。
ほんと、ねたみとか恨みとか全っ然感じさせない声でさ、脊椎反射で出た俺の声と同じタイミングで
「やったー!」
なんてさ。
絶対忘れねーよ。



563:本当にあった怖い名無し[sage]投稿日:2010/02/02(火)18:08:02ID:OcUqifKu0
>>562
お母さんのお腹で十月十日育って出てきたときに手のひらくらいの大きさだったのだからもし肉体があったとして、その成長は精神と比べるとかなり緩やかなものではないかと思う。
なので声帯もまだ子供のままなのでは?

間違いなくお兄ちゃんの声が577に届いたんだと私は信じる。



564:本当にあった怖い名無し[sage]投稿日:2010/02/02(火)21:43:46ID:eOrihuk60
>>562
まあ現実だとそうでしょうな。
このスレはハナから信じてる人が集まるスレなんで明らかにおかしいものじゃなければ信じるよ。
二人とも聞こえたってのも幻聴にしちゃおかしいし



566:本当にあった怖い名無し[sage]投稿日:2010/02/03(水)19:48:38ID:xmXT/8+W0
なんかあれだな、>>562が結婚した時とか子供が生まれた時とかも声聞かせてくれそうな気がするな。

いい話聞かせてくれやがって、お前なんか二人ぶん幸せになりやがれw



567:本当にあった怖い名無し[sage]投稿日:2010/02/03(水)23:29:37ID:MMDdLLsK0
>>557
いい話だ。まっとうに生きろよ!
そして、あんたの周囲の人にもいい影響を与える人になってくれ。



571:本当にあった怖い名無し[sage]投稿日:2010/02/04(木)15:10:23ID:u9dBDoDt0
>>562
ええ話や(´;∀;`)
きっとお兄さんは亡くなる時も亡くなってからも親御さんを恨むどころか
「弟を助けられて良かった」
と思ったに違いないよ

でなきゃ
「そんなこと言っちゃだめ!」
なんて言うはずがない

受験合格した時も一緒に心から喜んでくれるなんて本当にいつも見守ってくれてるんだな・・・いいな・・・
もし生きてても、きっと同じリアクションをしただろう
お兄さんが救ってくれた体と心、そして家族を大事にしろよ



引用元:◇ 心霊ちょっといい話 ver.15 ◇
https://www.logsoku.com/r/2ch.net/occult/1251510512/553-571




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