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顔に包帯を巻いた人
2017.08.25 (Fri) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
870名前:本当にあった怖い名無し2006/08/17(木)16:54:52ID:bQYjW2za0
夏休みでした。
夜中の12時くらい、いつも通らない裏道を歩いて帰っていました。
突き当たりは空き地で、フェンスがしてありました。
そのまま左に折れてまっすぐ行くと、うちのすぐそばまで出る道なんですけど、小さい頃親に絶対通っちゃだめといわれてたので、ずっと通ってなかったんです。
でもその日はふとその存在を思い出して、裏道に入りました。
前方に50代くらいのサラリーマンが歩いていました。
後ろで車輪がマンホールを踏むがこんという音がしました。
あ、自転車が来たな、道細いからつめなきゃ、と思い、サラリーマンが歩いている側に避けました。
が、なかなか自転車は追い越していきません。
あれ?と振り向くと、同時にわたしを追い抜いていく自転車・・・乗っているのは、顔中に茶色い包帯を巻いた全裸の人でした。
顔には包帯をしているのに裸で、包帯で見えないけど口をぱくぱくさせているのがわかりました。
871名前:本当にあった怖い名無し2006/08/17(木)16:56:36ID:bQYjW2za0
見た瞬間全身の毛が逆立ちました。
わたしを追い越してサラリーマンの横をすり抜けていきます。
自転車の人の背中にはぼろぼろの木の板がはりついています。
何か字が書いてあるけど読めません。
サラリーマンは酔っているのか、狭い道を端に寄るでもなくふらふら歩いています。
ぶつかる、と思ったら、そのまますうっと通り抜けていきます。
追い抜かれて一瞬間をおいてから、
「うわわ、あああ」
と、サラリーマンが立ち止まって声を上げました。
わたしも声を上げてしまいました。
そのまま自転車の包帯の人はまっすぐ走っていき、フェンスも通り抜けて空き地へ消えていきました。
サラリーマンもわたしも呆然としていました。
逃げ出したいけど背中を向けるのが怖くて動けません。
「見た?見た?」
とサラリーマンが振り返って言いました。
わたしはうなづいて、ぶるぶると震えていました。
「逃げよう、表通りにいこう」
と、酔いが醒めたのかもともと酔ってなかったのか、サラリーマンが言い、二人で競うように表通りまで逃げました。
872名前:本当にあった怖い名無し2006/08/17(木)16:58:29ID:bQYjW2za0
「見ちゃったね、えらいもん見ちゃったね。お嬢さん家どこ?送るよ」
とおじさんが言いました。
変なかんじはしなかったし、一人で帰るのが怖くて、住所を言うと、
「あれ、○○さんち?」
とおじさんがいいました。
母の同級生でした。
「あの空き地はね、昔からずっと古い廃屋があってね、るんぺん小屋なんておじさんが小さいときから言われてたんだよ。
でね、そこで人が死んだり、自殺者が見つかったり、子供の死体が捨てられたり、いろいろあってね。
おじさんたちが生まれるよりずっと前に、もっと怖いことがあったみたいでね。(それは教えてくれなかった)
とにかく悪いことばかりあるからって、ずっと昔に壊したの。
でもそんな場所ってみんな知ってるからさ、ずっと空き地のまま。
おじさんもいつも気味悪くて通らないのに、今日はなにか、ちょっと酔っててさ、ふらふらっとね。もう酔いも醒めたけどね」
わたしは震えがまだ止まらず、いつの間にか半泣きになっていました。
「やっぱでもね、怖い場所ってのはあるからね。夜なんか特に通るもんじゃないね。
あんまり怖いから、誰かに言いたい気持ちわかるけど、今日みたことはあんまり言わないほうがいいかもわからんね。
話すとついてくるっていうから、ああいうのは」
そうしておじさんに送ってもらい、帰宅しました。
あれからうしろに自転車の気配がすると、怖くてすぐ振り向いてしまいます。
以上です。読んでくださった方ありがとうございました。
引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?139
http://mimizun.com/log/2ch/occult/1155136786/870-872
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夏休みでした。
夜中の12時くらい、いつも通らない裏道を歩いて帰っていました。
突き当たりは空き地で、フェンスがしてありました。
そのまま左に折れてまっすぐ行くと、うちのすぐそばまで出る道なんですけど、小さい頃親に絶対通っちゃだめといわれてたので、ずっと通ってなかったんです。
でもその日はふとその存在を思い出して、裏道に入りました。
前方に50代くらいのサラリーマンが歩いていました。
後ろで車輪がマンホールを踏むがこんという音がしました。
あ、自転車が来たな、道細いからつめなきゃ、と思い、サラリーマンが歩いている側に避けました。
が、なかなか自転車は追い越していきません。
あれ?と振り向くと、同時にわたしを追い抜いていく自転車・・・乗っているのは、顔中に茶色い包帯を巻いた全裸の人でした。
顔には包帯をしているのに裸で、包帯で見えないけど口をぱくぱくさせているのがわかりました。
871名前:本当にあった怖い名無し2006/08/17(木)16:56:36ID:bQYjW2za0
見た瞬間全身の毛が逆立ちました。
わたしを追い越してサラリーマンの横をすり抜けていきます。
自転車の人の背中にはぼろぼろの木の板がはりついています。
何か字が書いてあるけど読めません。
サラリーマンは酔っているのか、狭い道を端に寄るでもなくふらふら歩いています。
ぶつかる、と思ったら、そのまますうっと通り抜けていきます。
追い抜かれて一瞬間をおいてから、
「うわわ、あああ」
と、サラリーマンが立ち止まって声を上げました。
わたしも声を上げてしまいました。
そのまま自転車の包帯の人はまっすぐ走っていき、フェンスも通り抜けて空き地へ消えていきました。
サラリーマンもわたしも呆然としていました。
逃げ出したいけど背中を向けるのが怖くて動けません。
「見た?見た?」
とサラリーマンが振り返って言いました。
わたしはうなづいて、ぶるぶると震えていました。
「逃げよう、表通りにいこう」
と、酔いが醒めたのかもともと酔ってなかったのか、サラリーマンが言い、二人で競うように表通りまで逃げました。
872名前:本当にあった怖い名無し2006/08/17(木)16:58:29ID:bQYjW2za0
「見ちゃったね、えらいもん見ちゃったね。お嬢さん家どこ?送るよ」
とおじさんが言いました。
変なかんじはしなかったし、一人で帰るのが怖くて、住所を言うと、
「あれ、○○さんち?」
とおじさんがいいました。
母の同級生でした。
「あの空き地はね、昔からずっと古い廃屋があってね、るんぺん小屋なんておじさんが小さいときから言われてたんだよ。
でね、そこで人が死んだり、自殺者が見つかったり、子供の死体が捨てられたり、いろいろあってね。
おじさんたちが生まれるよりずっと前に、もっと怖いことがあったみたいでね。(それは教えてくれなかった)
とにかく悪いことばかりあるからって、ずっと昔に壊したの。
でもそんな場所ってみんな知ってるからさ、ずっと空き地のまま。
おじさんもいつも気味悪くて通らないのに、今日はなにか、ちょっと酔っててさ、ふらふらっとね。もう酔いも醒めたけどね」
わたしは震えがまだ止まらず、いつの間にか半泣きになっていました。
「やっぱでもね、怖い場所ってのはあるからね。夜なんか特に通るもんじゃないね。
あんまり怖いから、誰かに言いたい気持ちわかるけど、今日みたことはあんまり言わないほうがいいかもわからんね。
話すとついてくるっていうから、ああいうのは」
そうしておじさんに送ってもらい、帰宅しました。
あれからうしろに自転車の気配がすると、怖くてすぐ振り向いてしまいます。
以上です。読んでくださった方ありがとうございました。
引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?139
http://mimizun.com/log/2ch/occult/1155136786/870-872
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Title : 無題
夜道でそんなもんに遭遇したら漏らす自信ある……
NONAME 2017.09.01 (Fri) 13:37 編集
Re:無題
ピエロとどっちが怖いかなー?
2017.09.05 15:13