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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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2024.11.23 (Sat) Category : 

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隣の空席

2017.05.29 (Mon) Category : 誰も信じない人へ

380:⑦⑦⑦:2017/05/28(Sun)10:41:54
高校1年のとき、俺のクラスには、ずうっと空いている席があった。
その席の持ち主であったAという女子は、入学こそしたものの重い病気を抱えてるためずっと入院していたのだ。
俺と共にソコを受けた腐れ縁の女子は落ちたから、通えるアテがないのに自己満足で入学なんかするなという思いだった。(もちろん、Aが入学しなかったからといって腐れ縁の女子がソコに入れるとは限らなかったが)
だから入学当初、俺がAの隣の席になったときはそのスペースを大いに有効活用していたものである。
席替えで俺の次に隣になった奴もそうしていた。

だが、その次に隣になった奴は決して物を置こうとしなかった。
体調が良くなって登校してくることだってあるかもしれない。
不安を抱えながら登校してきた挙句に、自分の席が物置にされていたら悲しくなるだろう?とのことだった。
その言葉に大いに反省した俺は、3学期の最後の席替えでまたもAの隣になったときは何かの縁を感じたものである。
決して物を置こうとせず、もし登校してきたときは緊張を解きほぐせるよう色々話しかけてみようと色々考えていた。

そんなある日、思い切り背伸びをしたとき横に伸ばした手の甲に柔らかく暖かい感触が走った。
そこはAの席で無人なのに。
手の甲に残る感触は、なんだか妙に気恥ずかしく、俺の胸をかき乱した。

それから数日後、Aが亡くなったと知らされた。
顔も声も知らないクラスメイト。
なのになぜか、涙が出た。

(※⑦⑦⑦さんからの投稿です。ありがとうございました)




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