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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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2024.11.23 (Sat) Category : 

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チョーさん

2016.12.30 (Fri) Category : 誰も信じない人へ

267:⑦⑦⑦:2016/12/18(Sun)19:44:14
引っ越し先のアパートの隣には、ごく普通の一軒家があった。

何の変哲もないご家庭で、「チョーさん」という一匹の猫を飼っていた。

深夜に帰宅したとき、アパートとの境の塀にちんまりとチョーさんが座っていることがある。
相当高齢らしく、毛皮につやはなく目もどんよりしてる気がする。
そんなチョーさんに声をかけたのは、ほんの気まぐれだった。

「ただいま」「にゃあ」

返事をした。
ような気がした。
その日は気のせいだと思ってやり過ごしたが、同じやりとりが何度も続いた。
声をかけられると鳴くらしい。それだけだと思っていた。

ある日曜の昼、外出しようと外に出た。
アパートの外階段を下りようとしたら、チョーさんが途中で寝ていた。

「ちょっと通るよー」

返事はなかった。
けど、チョーさんはのそっと動いて脇を空けた。
そこを通らせてもらい、2、3段下りたところで振り返った。
チョーさんもこっちを見ていた。
ばっちり目が合った。

「ご飯食べたの?」

「にゃあ」

いつもの返事だった。
「何食べたの?」

返事はない。
答えにくかったのか。

その日の夜帰宅するときにも、チョーさんは塀の上にいた。
いつもの挨拶をして通り過ぎようとしたとき、チョーさんに呼び止められた。

「ちょっと待って」とか言われた訳じゃない。
ただ「にゃあ」と鳴いただけだが、呼ばれた気がしたのだ。

振り返ると、チョーさんは鼻で足下の何かをこちらへ押しやっていた。

小さな石ころのようだった。
取り上げてみると、茶色いキャットフードらしきものだとわかった。

「これがチョーさんのご飯?」

「にゃあ」

昼間の回答がこれなんだろうか。

不思議な気持ちだったが、チョーさんなら何をしても不思議じゃないような気がした。

「ありがと」

キャットフードを返そうと手を伸ばしたら、その手をチョーさんが押し返した。
引っ掻くような猫パンチの動きじゃなく、ほんとうにゆっくりとこちらの手を遮って押し返してきた。
その人間くさい動作。
『いいからもっとけ』とでも爺さんに言われているようだった。

「ありがと」お礼を言ってみた。
「にゃあ」いつのも返事だった。

それからまもなく、チョーさんは静かに天寿を全うしたそうだ。
もうしばらく生きていたら、化け猫にでもなったのではないだろうか。

今でもチョーさんからもらったキャットフードは棚に飾ってある。

(※⑦⑦⑦さんからの投稿です。ありがとうございました)


 




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Title : 無題

ドンが涅槃で待ってる。

NONAME 2016.12.30 (Fri) 16:19 編集

Re:無題

来たかチョーさん待ってたドン!

2017.01.03 12:55

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