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ー毒男の怖い話とかー <毒男シリーズ>
2016.12.10 (Sat) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
1:毒男◆B.DOLL/gBI:2012/08/06(月)01:57:59.08ID:ipNOnkBg0
|A-) あと数分したら
14:毒男◆B.DOLL/gBI:2012/08/06(月)02:08:37.04ID:ipNOnkBg0
今からもう10年以上の話。
当時小学生だった私は近所の駄菓子屋でラムネを買って飲みながら帰っていた。
すると路地の向こうから小学2年生くらいの男の子が走ってきた。
その時
「なんか見たことあるなー。友達の弟かな?」
と思ったのを覚えている。
その男の子は私の所へトトト…と寄ってきて
「お姉ちゃんダメだよ、早くしないと雨が降ってくるよ」
と言った。
ハッとして上を見ても、絶対に降らなさそうな感じ。
でもその子は私の服の袖をグイグイ引っ張る。
まあ弟よりも小さいような子を邪険に扱うわけにはいかないなあと思い、近くの家の車庫に一緒に避難することに。
その瞬間ポツポツポツ…と雨が。狐の嫁入り(?)というやつか、晴れ雨が降ってきた。
16:毒男◆B.DOLL/gBI:2012/08/06(月)02:09:40.57ID:ipNOnkBg0
はあーすげーと素直に感心し男の子に
「すごいねえーよくわかったねー」
と言った。
男の子はにっこりと微笑む。
雨は暫く続いた。
私たちは適当な話をしながらすごした。
ふと男の子に目をやると、男の子はラムネの中のビー玉に興味があるようだった。
ビー玉で遊ぶような年でもなかったのでその子にビー玉をあげることに。
そうこうしてるうちにいつの間にか雨はやんでいた。
おーやんだやんだと思い、男の子に行こうかと促そうと横に目をやるとどこにもいない、男の子が。ついさっきまでいたのに忽然と消えてしまった。
先に行ってしまったのか…まあいいか、と気を取り直し帰路についた。
家の近くまで来た時、黒い服を着た大人がたくさん出入りする家の前を通った(多分法事)。
その瞬間頭の中にサァーッとさっきの男の子の顔が蘇ってきた。
そうだ、あの子…小さい頃よく遊んだ…三年前に交通事故で…忘れてた…
子供心に((((゜Д゜;))))となった私は出来るだけその家を見ないようにそろそろと歩いた。
見たら何か、見てはいけないようなものを見てしまうような気がして。
でも見てしまった。というか視界に入ってしまった。
ビー玉が、玄関の前に落ちているのを…。
(続きは『続きを読む』をクリック)
|A-) あと数分したら
14:毒男◆B.DOLL/gBI:2012/08/06(月)02:08:37.04ID:ipNOnkBg0
今からもう10年以上の話。
当時小学生だった私は近所の駄菓子屋でラムネを買って飲みながら帰っていた。
すると路地の向こうから小学2年生くらいの男の子が走ってきた。
その時
「なんか見たことあるなー。友達の弟かな?」
と思ったのを覚えている。
その男の子は私の所へトトト…と寄ってきて
「お姉ちゃんダメだよ、早くしないと雨が降ってくるよ」
と言った。
ハッとして上を見ても、絶対に降らなさそうな感じ。
でもその子は私の服の袖をグイグイ引っ張る。
まあ弟よりも小さいような子を邪険に扱うわけにはいかないなあと思い、近くの家の車庫に一緒に避難することに。
その瞬間ポツポツポツ…と雨が。狐の嫁入り(?)というやつか、晴れ雨が降ってきた。
16:毒男◆B.DOLL/gBI:2012/08/06(月)02:09:40.57ID:ipNOnkBg0
はあーすげーと素直に感心し男の子に
「すごいねえーよくわかったねー」
と言った。
男の子はにっこりと微笑む。
雨は暫く続いた。
私たちは適当な話をしながらすごした。
ふと男の子に目をやると、男の子はラムネの中のビー玉に興味があるようだった。
ビー玉で遊ぶような年でもなかったのでその子にビー玉をあげることに。
そうこうしてるうちにいつの間にか雨はやんでいた。
おーやんだやんだと思い、男の子に行こうかと促そうと横に目をやるとどこにもいない、男の子が。ついさっきまでいたのに忽然と消えてしまった。
先に行ってしまったのか…まあいいか、と気を取り直し帰路についた。
家の近くまで来た時、黒い服を着た大人がたくさん出入りする家の前を通った(多分法事)。
その瞬間頭の中にサァーッとさっきの男の子の顔が蘇ってきた。
そうだ、あの子…小さい頃よく遊んだ…三年前に交通事故で…忘れてた…
子供心に((((゜Д゜;))))となった私は出来るだけその家を見ないようにそろそろと歩いた。
見たら何か、見てはいけないようなものを見てしまうような気がして。
でも見てしまった。というか視界に入ってしまった。
ビー玉が、玄関の前に落ちているのを…。
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19:毒男◆B.DOLL/gBI:2012/08/06(月)02:12:11.71ID:ipNOnkBg0
俺の中学生のときの話。
俺は週末に、中学で仲良くなった友達Aのところに泊まりに行くことになっていた。
Aの家はI山という山の中腹にあって、俺の家は山のふもとにある。
双方の家ともに一番近くのコンビニに行くのに車で30分もかかる寂れたところだ。
泊まりに行く前日に、Aの家の場所がわからないので山の地図をもってAに家がどの辺にあるか教えてもらった。
地図上で見れば、俺の家とはかなり近かった。
が、Aの家まで行くには、山の周りにある道路に沿ってぐるりと遠回りしなければならない。その距離、10キロ。
真夏の暑い中、10キロも走るのか…と少しげんなりしていた俺は地図の中を走る一本の道を見つけた。
その道は、俺の家から少しいったところから始まって、山を一直線に登り、Aの家のすぐ近くで終わっていた。
長さは5キロほど。この道を使わない手は無いだろう。
俺「こっちの道のほうが近いやん」
A「あー、でもこの道なぁ、舗装もされてないし、急やし、人もぜんぜん通らんからやめたほうがイイで」
俺「通れるんやろ?」
A「うーん…まぁ通れるけど・・まあええか。そっから来いや」
ということで、その道で行くことになった。
その晩、家族に
「こんな道ぜんぜんしらんかった。」
とその道のことを話した。
両親はそんな道あったんやねぇとかなんとか言っていたが、じいちゃんは一人眉間にしわを寄せ難しそうな顔をしている。
どうやら、この道のことを知っているようだ。
この道は正式な名前はわからないが、この辺ではヒトナシ坂というらしい。
何か名前にいわくがありそうだったが、まぁ、どうでもいいことだ。
さて、翌日、Aの家に行く日がやってきた。
家を出ようとする俺に、じいちゃんが真剣な顔で話しかけてきた。
「ええか、B(おれの名前)。あの坂は、夜になったら絶対通るな。絶対や。今じいちゃんと約束してくれ。」
となぜか本気で心配している。
21:毒男◆B.DOLL/gBI:2012/08/06(月)02:13:53.79ID:ipNOnkBg0
わかったわかったと一応言ったが、気になるので理由をたずねた。すると、
「あの坂には、昔っから化け物がおる。昼間はなんともないが、夜になるとでてくる。だから絶対通るな。」
なんだ年寄りの迷信かと思った。
おれは幽霊なんて信じていなかったし、ましてやバケモノや妖怪なんてすべて迷信だと思っていた。
心の中で少しじいちゃんをばかにしながら自転車を走らせるとヒトナシ坂が見えてきた。
本当にどうしてこんなに近いのに今まで気づかなかったのだろう。
坂は少し急になっており、一直線。地面はむきだし。
左右の道端にはとても背の高い草が生えていて、横の景色がみえない。
だが、うっそうとしている感じは微塵も無く、真夏の太陽の光を地面が反射していてとてもすがすがしい気持ちになった。
しばらく自転車を走らせていると、トンネルがあった。
高さは2.3メートルほどで、幅は車一台がギリギリ通れるくらい。
とても短いトンネルで、7・8メートルくらいしかない。すぐそこに向こう側がみえている。
立ち止まらずに、そのまま通った。中は暗く湿っていて、ひんやりした空気があり気持ちよかった。
その後、何事も無くAの家に着き、遊び、寝た。
翌日もAの部屋でずっとゲームをしたりして遊んでいて夕飯までご馳走になった。
気づいたら、8時になっていた。
まずい今日は9時から塾だ。
遅れれば親に怒られる。
俺はいそいでAに別れを告げ、自転車にまたがった。
帰りは、いくら坂でも10キロの道のりを行けば間に合わないかもしれない。
だからヒトナシ坂を通ることにした。
じいちゃんと約束したが、しょうがない。
バケモノもきっと、迷信だろう。
月明かりに照らされた夜道をブレーキなしで駆け下りていった。
この調子なら塾に間に合いそうだ。
22:毒男◆B.DOLL/gBI:2012/08/06(月)02:14:46.84ID:ipNOnkBg0
そう思っていると、昨日の昼間通過したせまいトンネルがぽっかりと口をあけていた。
すこし怖かったが、坂で加速していたし通り過ぎるのは一瞬だろう。
いざはいったトンネルの中は真っ暗。頼りになるのは自転車のライトだけ。
早く出たかったので、一生懸命ペダルをこいだ。
だが、おかしい。
なかなかでられない。
昼間はすぐ出られたのに、今は少なくとも30秒はトンネルの中を走っている。
思えば、今夜は満月で、外の道は月光が反射して青白く光っている。
だから、こんなに短いトンネルなら、その青白い道がトンネル内から見えるはずだ。
真っ暗と言うことはぜったいにない。
一本道なので、道も間違えるはずがない。
おかしい。おかしい。おかしい。おかしい。怖い。
そこまで考えたら、いきなり自転車のチェーンが切れた。
どうしようどうしようどうしよう!!
立ち止まり、あせりまくる俺。まだ出口は見えない。
すると、闇の中、何かがいた。
浮いていて、遠くから近づいてくる体はしびれたように動かない。
眼が闇に慣れ、ソレの姿がはっきり見えた。
25:毒男◆B.DOLL/gBI:2012/08/06(月)02:16:23.52ID:ipNOnkBg0
白装束を着た女だった。
ただし、かなり大きな。
異様に長い手足。
最初は宙にういているように見えたが、四本足でトンネルの壁に張り付いている。
そしてゆっくりゆっくりこちらにむかってきている。
ずりっずりっと音を響かせながら。
髪は地面まで垂れ下がり、顔には異様にでかい。
目玉と口。それしかない。
口からは何か液体が流れている。笑っている。
恐怖でまったく働かない頭の中で、きっと口から出てるのは血なんだろうなぁとか俺はここで死ぬんかなとかくだらないことをずーっと考えていた。
女がすぐそこまで来ている。
一メートルほどのところにきたとき、はじめて変化があった。
大声で笑い始めたのだ。それは絶叫に近い感じだった。
ギャァァァァアアアアアハハハハァアアアァァァ!!!!!!みたいなかんじ。人の声じゃなかった。
その瞬間俺ははじかれたように回れ右をしていまきた道をはしりはじめた。
どういうわけか入り口はあった。もうすこし。もうすこしで出られる。
ふりむくと、女もすごい速さでトンネルの中をはってくる。
追いつかれる紙一重で、トンネルを出られた。
でも、振り返らずに、ひたすら坂を駆け上がった。
それからの記憶は、ない。
両親の話によると、Aの家の前で、気を失っていたらしい。
26:毒男◆B.DOLL/gBI:2012/08/06(月)02:17:15.21ID:ipNOnkBg0
目覚めたら、めちゃくちゃじいちゃんにおこられた。
あとで、俺はじいちゃんにトンネルの中の出来事を話した。
あれはなんなのか、知りたかった。
詳しいことはじいちゃんにもわからないらしい。
だが、昔からあの坂では人がいなくなっていたという。
だから廃れたのだと。
化け物がいる、といったのは、人が消えた際、しらべてみると、その人の所持品の唐傘やわらじが落ちていたからだそうだ。
だから、化け物か何かに喰われたんだといううわさが広まったらしい。
まぁ実際に化け物はいたのだが。
そういうことが積み重なってその坂は「ヒトナシ坂」と呼ばれるようになった。
ヒトナシ坂のトンネルは、去年、土砂崩れで封鎖されて、通れなくなったらしい。
あの化け物は、まだトンネルの中にいるのだろうか。それともどこかへ消えたのか。
誰にもわからない。
32:毒男◆B.DOLL/gBI:2012/08/06(月)02:23:19.95ID:ipNOnkBg0
先輩から聞いた話なんだけど、俺が入ってる部活で昔洞窟探検を本格的にやっていた。
岩手県には洞窟がいっぱいあり、当時は今ほど観光地化されておらず、まだまだ洞窟内部がどのようになっているかわからなくて、近くの洞窟調査を趣味でやっている人などと一緒に測量を行うことが頻繁にあった。
冬に、恒例の洞窟測量の集まりがあり、かなり広い洞窟を測量していたときの話です。
参加者はそれぞれグループに別れ洞窟に入り、先輩たちは仲間と一緒に調査をしていた。
測量などはすでに終わっている場所もあり、何より測量はかなり面倒くさいものらしく、先輩たちは測量そっちのけで洞窟内を好き勝手に探索しちゃえみたいな雰囲気になってきたようで、そのうちみんな落ち合うところだけ決めてそれぞれ行きたい所に入って蝙蝠をいじめたり、記念撮影をしたりしていたようです。
そのうち一人が、何かにとり憑かれたように下りの細い穴に這って入って行った。
まわりの人は既に測量で行き止まりの場所だと知っていたので、どうせ奥のほうですぐ詰まって後ろ向きでもぞもぞ出てくるんだろうくらいにしか思ってなかったのですが、何分たっても出てくる様子がありませんでした
遅すぎだなぁ、と思っていた頃、入っていった人がこちらを向いて這って出てきた。
体を反転させるスペースがあったのか、と不思議に思い待っていた先輩が声をかけると、入っていった人がひどく震えながらモゾモゾと話し始めた
「なんか、穴の奥に、腕2本がようやく入るくらいのさらに細い穴があって、細い穴の下の土が手で簡単にどけられて、しばらく掘っていたら通り抜けられた。それでその先に3畳くらいのスペースがあった」
待っていた先輩は、あぁだからこっち向きに出てきたのかと納得した。
入っていった人はさらに震えながら続けた
「で、そのスペースにライト照らしたら、なんか、泥人形が横たわってた」
34:毒男◆B.DOLL/gBI:2012/08/06(月)02:24:49.87ID:ipNOnkBg0
待っていた先輩は、人型の鍾乳石を発見してビビったのか、と思ったらしいが入っていった人が更に続けて言った
「その泥人形が、なぜか、メガネ、かけてるんだよ。誰だろうあんなイタズラしたの」
近くにいた全員が、あぁ死体だ。と思ったようで洞窟内は一気に空気が重くなった
その日、すぐ全員がその洞窟から出て、警察に連絡した。
後日、死体の身元がわかった。警察によると何年か前に突然行方不明になった地元の村の高校生で、死因は年数がたちすぎていて不明。
ロウソク一本持ってその洞窟に入ったらしい。
おそらく探検か、自殺が目的で入ったのではないかとのこと。
死体のあったスペースには、溶け残ったロウソクと、菓子の袋が発見された。
死体は洞窟の空気循環の悪さや、そのスペースが長期にわたり閉空間であったおかげで腐食が進行せずに元の形を保ったまま、上から染み出て落ちてくる泥水によって全身が覆われたらしい。
メガネが泥に覆われていない理由はわからなかったようだ。
俺はこの話を聞いて何より恐ろしいと思ったのは、この死んだ少年の洞窟内で生きていた時間だと思う。
たとえば沖縄のガマなんかの洞窟に入ったことがある人なら、本当の闇の暗さを知っていると思う。
ガマの中で慰霊のため電灯を消して鎮魂したことがあるが、まぶたが開いているのか閉じているのかもわからない程暗く、一緒に行った友達は暗さに耐えられず10秒ほどで電灯を点けた。
尋常な人でも10分平衡感覚をを保てればいいほうではないかと思う。
暗闇では幽霊は簡単に見える。
35:毒男◆B.DOLL/gBI:2012/08/06(月)02:25:20.34ID:ipNOnkBg0
死んだ少年は、暗い洞窟内でマッチが水に濡れロウソクが消えて、おそらく30分後にはあまりの暗闇に正気を保っていられなかっただろう。
洞窟に入ったことを後悔し、誰にも言わずに洞窟に入ったかどうか何回も頭の中で考え、救助の可能性も考えたかもしれない。
出られることを信じて暗闇の壁を手探りで辿りあらゆるところを行き来したのかもしれない。
何日間生きただろうか。暗闇で光のあるような幻覚も見えただろうか。
得体の知れない幽霊が一晩中自分のまわりを歩く幻聴が聞こえ、起きているか寝ているか、わからない。
腹が減り、のどが渇く、どこからか声が聞こえる
「死ねぇ、死ねぇ…」
とかだろうか
自分と自分じゃない物の境すらはっきりしなかったかもしれない。
発狂し暗闇で何度叫び、何度幻覚に襲われただろうか。
壁を掻き毟り、幽霊から逃げるように狭いスペースまで追い込まれ、恐怖で動けなかったのではないか。
壁を背にして眼鏡越しに見えない入り口を見つめたまま、生きているのか死んでいるのかすら自覚できないまま死んでいったんだろう。
俺が聞いた死の中で一番怖い死に方だと思う。
41:毒男◆B.DOLL/gBI:2012/08/06(月)02:33:45.81ID:ipNOnkBg0
ばあちゃんが死んだ時にさ、心電図っての?アレがピーと鳴った訳よ
まぁ、死んだんだから当たり前だけどとにかく鳴った訳よ
「あぁ死んだのか」
って思って泣いてたんだけど、じいちゃんは泣かなかった
最近ボケてたからしょうがないとか思ってたら
「好きな人が死んだのに泣けないなんて可哀相だな」
って親父が言った
そしたら死んだばあちゃんが口をちゃんと開けて
「もうすぐ〇〇(じいちゃんの名前)も死ぬんだよ」
って言った
怖かった
三日後にじいちゃんが自殺した
本当に怖かった
45:毒男◆B.DOLL/gBI:2012/08/06(月)02:43:13.81ID:ipNOnkBg0
母と娘が旅行に行った。
娘はもうすぐ嫁ぐ身、最後の母子水入らず。
ありきたりの温泉宿で特徴は海に面した・・・それだけ。
部屋に通されるとやる事がない。
駅から続く温泉街の土産物屋はだいたい覗いて来たし、夕食までにはまだ時間があった。
そこで二人はお風呂に行く事にした。
「この先の廊下を行くとあります。今でしたら丁度夕日が綺麗ですよ」
女中さんはそう言って忙しそうに戻って行った。
言われた通りに進むと一本の長い廊下に出た。
左右にはバーや土産物屋が並んでいた。
そこを通り過ぎて行くと、廊下は右に曲がっていた。
その正面には『男湯』『女湯』の暖簾が。
中から音は聞こえない。ふたりで満喫出来そうだ。
支度を済ませ浴場に入ってみると、案の定誰もいない。
「うわー、素敵ねぇ」
娘は感嘆の声を挙げた。
正面は全面開口の窓、窓に沿って長方形の湯船。
その窓の外には夕日に光る一面の海。二人は早速湯船に入った。
娘は湯船の右奥が仕切られているのに気付いた。
1メートル四方程の小さなもの。
手を入れてみると、飛び上がるほどの熱い湯だった。
「きっと足し湯ようなのね」
母の言葉で娘は途端に興味を失った。
46:毒男◆B.DOLL/gBI:2012/08/06(月)02:43:55.44ID:ipNOnkBg0
風呂は全く素晴らしいモノだった。
湯加減、見晴らし、なにより二人きりの解放感。
窓と浴槽の境目にはちょうど肘を掛けるくらいの幅があった。
母は右に、娘は左に、二人並んでたわいもない話をしていた。
ゆっくりと優しい時間が過ぎて行く。
その時、母は突然悪寒を感じた。
自分の右の方から冷たいモノが流れて来るのを感じたのだ。
普通ではない、なぜかそう直感した。
あの熱い湯船の方から冷たい水が流れてくる等ありえない。
それに視線の端に何かがチラついている気がしてならない。
急に恐怖感が涌いて来た。
それとなく娘の方を見てみる。
母は血の気が引く思いがした。
娘の表情。
これまでに見た事のない表情。
しかも視線は自分の隣を見ている。
口はなにかを言おうとパクパク動いてるが、声は出ない様子。
母は意を決して振り返って見た。
確かに誰もいなかったはず。
また、後から誰も入って来てはいないはず。
が、自分の右隣には見知らぬ女がいた。
しかも自分達と同じ姿勢で肘をついて外を見ている。
長い髪が邪魔して表情まではわからない。
しかしなにか鼻歌のようなものを呟きながら外を見ている。
48:毒男◆B.DOLL/gBI:2012/08/06(月)02:45:35.16ID:ipNOnkBg0
「おか、あさん、その人・・・」
娘はようやく声を絞り出した。
「ダメ!」
母は自分にも言い聞かすように声を挙げた。
母の声に娘はハッとして口を押さえた。
そう、別の客かも知れない。
そうだとしたら、あんな事を言うのはとても失礼な事だ。
けど。誰かが入って来たなら気付くはず。
ましてや自分達のすぐ近くに来たなら尚更だ。
やっぱりおかしい。
そう思って母の方を見ると、さっきの女はいなくなっていた。
しかし母に視線を合わすと、今度は洗い場の方を指指している。
そこには。
出入口に一番近い所で勢いよく水をかぶるあの女。
何杯も、何杯も、何杯も、水をかぶっている。
娘は鳥肌が立った。
正に鬼気迫る光景だった。
母の顔色も真っ青になっている。
49:毒男◆B.DOLL/gBI:2012/08/06(月)02:46:29.10ID:ipNOnkBg0
「もう出ようよ」
小さな声で母に呟いた。
「けどもしあれなら、失礼になるんじゃ」
母も気が動転しているようだった。
「それに」
母が続ける。
「私、あの人の後ろ恐くて通れない」
そう言う母は恐怖からなのか、少し笑みを浮かべていた。
母のその一言で娘は気を失いそうになった。
自分も同じ、恐くて通れない!
「じゃ、どうするの、助け呼ぶ?」
「だから普通のお客さんだったら・・・」
そう答える母にもわかっていた、あの女は異常だ。
第一あれだけ勢い良く水をかぶってるのに、水の音が聞こえてこない。
「こわいよ、どーするの、ねぇお母さん」
娘は半泣きになっていた。
「とりあえずここで知らんぷりしときましょ」
母はそう言いまた外を見た。
私が動揺してたんじゃ・・・自分に言い聞かせながら。
不思議だ、さっきは水の音なんて何一つ聞こえやしなかったのに、背後からはザバーッザバーッと聞こえてくる。
娘は気付いてるのだろうか?問うてみるのも恐ろしく、身を強ばらせるばかり。
50:毒男◆B.DOLL/gBI:2012/08/06(月)02:48:12.38ID:ipNOnkBg0
その時。
突然水をかぶる音が止んだ。
娘にも聞こえていたようだ、止んだ瞬間に顔をこちらに向けて自分を呼んでいる。
娘は泣いていた。
けどお互いに顔を見合わせるばかりで、振り返る勇気がない。
ただただ出て行く事を望むばかり。
そのまましばらく時間が過ぎた。
「出て行ったみたい」
母は娘の方に視線をうつした。
娘は静かに下を向いていた。ただたまにしゃくりかげるのが聞こえる。
「ほら、もう大丈夫だから、ね、もう出よう」
母の優しい声に諭され、娘はゆっくり顔を上げた。
よかった、心の底からそう思い母の方を見た。
母の後ろ。
熱い湯の入った小さな湯船。
そこにいた。
髪の長いあの女。
熱くて入れるはずなんかない湯船の中に。
湯船一杯に自分の髪を浮かべて。
顔を鼻から上だけ出して。
娘を見て、ただじーっと見つめて。
そしてニヤリと笑った。
52:毒男◆B.DOLL/gBI:2012/08/06(月)02:49:37.93ID:ipNOnkBg0
「ギャー!」
娘は絶叫して母にすがりついた。
母は娘が何を見てしまったのか知りたくなかった。
寄り添う娘の肌は冷えきってしまっている。
「出よう、おかしいもの。歩けるでしょ」
そう言いながら娘を立たせた。
早く、早く。
もどかしくなる。
水の中がこんなに歩き辛いなんて。
それでもなんとか湯船をまたいで洗い場に出た。
娘は顔を覆ったままだから足元もおぼつかない。
出てしまえばもう大丈夫、突然安心感が涌いて来た。
母は最後に湯船を返り見てしまった。
そこには。
あの女が立っていた。
長い髪から水をポタポタ垂らしていた。
下を向いたまま立っていた。
窓一杯のとこに立っていた。
ここで母はまた背筋を寒くする。
立てるはずなんてない。
窓と湯船の境には、肘をつくのがようやくのスペースしか無いのだから。
浮いてる?そう言えば女の体は微かに揺れている気がする。
湯煙でよくわからない。母も叫び声を挙げてしまった。
54:毒男◆B.DOLL/gBI:2012/08/06(月)02:51:23.92ID:ipNOnkBg0
二人は駆け出した。
体なんか拭いてられない。
急いで浴衣を身に付けると、自分の持ち物もそのままに廊下に飛び出し一番手前にあった寿司バーに駆け込んだ。
「なんかいる!なんかいるよ、お風呂に!」
娘は大声で板前さんに叫んだ。
最初は怪訝そうな顔で二人の話を聞いていた板前さんも、次第に顔が青冷めていった。
「その話、本当なんですよね」
「こんな嘘付いたとこでどうにもなんないでしょ!!」
娘はバカにされた様な気がして思わず怒鳴りつけてしまった。
それに母も続けた。
「私も確かに見てしまいました。本当です」
母のその一言を聞いた板前はどこかに電話を掛けた。
しばらくするとここの女将さんらしき女性がやって来た。
すこし落ち着きを取り戻した母子は、なにか嫌な事があったのだな、と直感した。
女将さんは軽く挨拶をするとゆっくり話しはじめた。
5年程前、一人の女がこの旅館にやって来た。髪の長い女だった。
なんでもここで働きたいという。
女将は深刻な人手不足からか、すぐに承諾した。
しかし女には一つだけ難点があった。
左目から頬にかけてひどい痣があったのだ。
失礼だが接客はして貰えない、それでも良い?女将は聞く。
構いません、女はそう答えてこの旅館の従業員となった。
56:毒男◆B.DOLL/gBI:2012/08/06(月)02:52:09.93ID:ipNOnkBg0
女はよく働いた。
それに顔の印象からは想像出来ない明るい性格であった。
ある時女将は女に痣の事を聞いてみた。
嫌がるかと思ったが、女はハキハキと教えてくれた。
ここに来る前に交際していた男が大酒飲みだった事。
その男が悪い仲間と付き合っていた事。
ひどい暴力を振るわれていた事。
その時に付けられた痣なんです、女は明るく答えてくれた。
そんな生活が嫌になって逃げて来たんです。
そう言う女の顔は痣さえなければかなりの美人だったらしい。
それからしばらくして。
この旅館に三人のお供を引き連れた男がやって来た。
そしてある従業員に写真を突き付けた。
「こいつを探している」
あの女だった。
もちろん「知らない」と答えて追い返した。
しかし小さな温泉街、きっとわかってしまうに違いない。
そう考えた女将は方々に手を尽くして女を守った。
58:毒男◆B.DOLL/gBI:2012/08/06(月)02:53:18.25ID:ipNOnkBg0
しかし女は恐怖で精神が参ってしまった。
あんなに明るかったのにほとんど口を聞こうとしない。
女将は心配したが、女は大丈夫と言うばかり。
ある日、定時になっても女が出勤して来ない。
電話にも出ないし、部屋にもいない。
結局どうにもならないので無断欠勤という事にしてしまった。
ところが。
「大変、女将さん大変よ!」
何事か、従業員に連れられて向かったとこは風呂場だった。
そこに彼女はいた。
窓の外、向かって右に立つ大きな松の枝に首を吊っていた。
急いで降ろしてやったがすでに死んでいた。
悲しい事に、おそらく女は死ぬ前に髪を洗っていたようだ。
自慢のタネだったのだろう。
まだシャンプーの匂いが漂っていた。
不吉だという事でその松は切り倒された。
髪の巻き付いた長いロープと一緒に寺で燃やして貰った。
「・・・それで彼女がぶら下がっていた場所というのが、お客さんが、その『何か』をご覧になった場所だったんです」
女将さんはそう言いながら母の目をみつめていた。
61:毒男◆B.DOLL/gBI:2012/08/06(月)02:57:09.81ID:ipNOnkBg0
母親の実家での話。
おじいちゃんが亡くなった日、本家から分家に電話がいった。
「おじいちゃんがそっちに行くから絶対に家に入れないで」
その電話を貰った分家の叔母さんが受話器を置いたと同時に家の窓を
「バンバン!」
と叩く音がした。
叔母さんはおじいちゃんが来たと思って息を顰めてじっとしていた。
その間、家中の窓という窓が次々
「バンバン!」
鳴り響くなかで叔母さんは怖くて怖くて
「おじいちゃん、成仏して!」
と震えていたらしい。
後で、何でおじいちゃんが叔母さんの所に行くのが分かったのか聞いたら、車のエンジンがかかる音がして家の外にでたら車庫に車が残っていたんだって。
それで、
「あー、おじいちゃんが挨拶しにいったんだな」
と思ったらしい。
63:毒男◆B.DOLL/gBI:2012/08/06(月)02:57:41.58ID:ipNOnkBg0
母親の実家での話2。
その、おじいちゃんの命日に納骨堂を開いて骨壷を出した。
そして、親戚の何人かが骨壷を開けて箸で
「此れは、喉仏。此れは、鎖骨」
てな感じで弄っちゃったらしい。
その夜、本家の従兄弟が2階の部屋で寛いでいるとギィと階段を上る気配と人の吐息が部屋の外から聞こえてきたんだって。
従兄弟は部屋の外に出て階下を見るけど人の姿はいない。
で、部屋で漫画を読んでいると今度は部屋の中でゼイゼイ苦しそうな声が聞こえる。
その内、耳元で
「ハァ…ハァ…ハァ…」
と苦しそうに呻く声がして従兄弟は
「うあわ、気持ち悪い」
と思いながらも我慢して寝たんだそうだ。
翌日、その話を家族にしたら納骨堂での出来事がわかって
「おじいちゃん、苦しかったから訴えに来たんだね」
との結論になったらしい。
66:毒男◆B.DOLL/gBI:2012/08/06(月)03:00:48.49ID:ipNOnkBg0
友達から聞いた話。
幼稚園児の女の子と母親がフリーマーケットに出掛けた。
その子はとてもぬいぐるみが好きでフリマに行くと必ず人形を買っていた。
そこで女の子は一つの人形の前で足を止めた。
「ママ、このお人形買って!!」
その人形を見て母親は仰天した。
何とその人形には口が無かったのだ。
母親は
「こんな気味の悪い人形は止めなさい」
と反対したが娘は聞かなかった。
娘は
「買ってくれるまで帰らない」
とまで言い張り、母親は仕方なく買う事にした。
その人形を売っていた老人は
「この人形は可哀想な子なので大事にしてあげて下さい。お代は結構です。ただ、決して娘さんと人形を二人きりにしないように」
と念押しした。
67:毒男◆B.DOLL/gBI:2012/08/06(月)03:01:29.87ID:ipNOnkBg0
娘は人形をとても可愛がった。
母親は老人の忠告を奇妙に思いながらも守り、娘が人形で遊んでいる時は側にいるようにした。
それから数ヶ月経った頃、電話が鳴った。
「はい、もしもし…。」
「奥さん、大変です!!旦那さんが車の事故で大やけどを負いました。手術をしていますが、かなり危険な状態です。今すぐ市民病院まで来て下さい」
妻は血相を変えて市民病院まで走った。
母親は病院にかけこんだが、奇妙なことがおこった。
夫は病院に運ばれていないしそんな電話もかけていないというのだ。
まさか…!!
母親はそこで、人形と娘を二人きりにしていたことを思い出し、大慌てで家に帰った。
自宅に駆け込んで娘と人形が最後に遊んでいた部屋のドアを空けた母親の目に無惨な光景が飛び込んだ。
部屋は荒れ放題、娘の姿はどこにもない。
中央にはあの人形だけが倒れていた。
母親は人形を見て息を飲んだ。
何と人形の顔に口があったのだ。
震える母親に、人形はこう喋った。
「ママ、やっと二人きりになれたね!!」
71:毒男◆B.DOLL/gBI:2012/08/06(月)03:07:41.94ID:ipNOnkBg0
ある秋の休日、父と高校生の娘がドライブに出掛けた。
最初は娘の作ったお弁当を公園で食べ、午後になったら帰る予定だったがあまりにも天気が良く気持ちいいので山の方に行ってみることにした。
山の麓のコンビニで飲み物を買い込むと、その店の店員がこう忠告してくれた。
「あの山、最近になって急に車が事故から転落する事故が多発してるんすよ。気をつけて下さいね」
山道に入ると周囲の紅葉は見事で、父と娘は紅葉狩りを楽しんだ。
しばらく車を走らせると崖道に出た。
道の路肩には「事故多発!!注意!!」と書かれた看板がたけかけられており、どうもこの道が店員の言っていた事故多発地帯らしい。
しかし、その道は道幅こそせまいもののカーブはかなり緩く危険な道には見えない。
父が
「どうしてこんな道で事故が起こるんだろう?」
と不思議に思いながら運転していると不意に前方から少女が飛び出して来た。
「うわっ!!」
父は大慌てでブレーキを踏んだが間にあわなかった。
少女はボンネットに叩き上げられ、体をアスファルトに打ち付けた。
すぐに娘の携帯電話で病院に運ばれたが、少女は半日苦しみ死亡した。
少女は麓町の資産家の娘で、病弱だった為に別荘のある山の集落に夏休みから来ていた。
被害者が全面的に悪いとはいえ、少女と父親はかなり辛い目に遭う事になった。
少女の両親は妙齢になってから産まれた一人娘を溺愛していたらしく、少女の母親は父と娘を口汚く罵り、焼香をあげることも許さなかった。
大きな会社を経営している少女の父親は父が勤務していたタクシー会社に圧力をかけ、職を追わせた。
家にも無言電話や嫌がらせの手紙が殺到した。
父一人子一人だった娘と父は親戚を頼って他県に引っ越し、
父親は別のタクシー会社で働き娘は一年浪人して看護学校へ入った。
72:毒男◆B.DOLL/gBI:2012/08/06(月)03:08:29.34ID:ipNOnkBg0
それから数年がたち、娘は無事看護学校を卒業し、自宅通勤の可能な病院に就職した。
その病院の医師は偶然に以前偶然あの少女が搬送された病院で働いていた。
しかもあの少女の、手術も担当したという。
娘は古傷を抉られるようで、その医師を何となく避けていた。
しかしある日、娘は医師に呼び出された。
「話って何ですか?」
「実は…」
医師の話はこうだった。
少女が運び込まれて来たとき既に折れた肋骨が血管や内蔵につきささっておりとても助けれる状態ではなかった。
それでも搬送されてきた以上少女には最善を尽くさなくてはいけない。
医師はメスを握り肋骨の摘出を始めた。
その時かすかに意識があるのか少女の唇が動いた。
「何だ…?」
少女の呟きを医師はとらえた。
少女はこう呟いたのだ。
こ ん な は ず じ や な か っ た
73:毒男◆B.DOLL/gBI:2012/08/06(月)03:09:10.26ID:ipNOnkBg0
少女が死亡した後も少女の最後の言葉は大きな謎として残った。
こんな筈じゃなかった…。
では、どういうつもりだったのか?
不審に思った医師はその崖で起こったとされる転落事故について調べることにした。
件数は四件だったが全てその年の夏から秋にかけての事故であり、事故現場は全て少女が車に轢かれた場所だった。
現場には急にハンドルをきった後があり、何かをよけようとして事故ったのではないかという推測がなされていた。
もっとも事故に生存者はおらず、詳しい事情などわからないが。
あの場所で事故が起こったことは後にも先にもこの四件だけで更に少女の死後は、事故は一切起こらなかった。
更にいえば少女が病気で休学する前、少女の通っていた有名私立小学校には兎小屋の放火が二回起こっていたこと、低学年の時の少女の担任が
「少女に性的悪戯をした」
という少女からの訴えで免職になっていたことを告げると医師は部屋を出て行った。
76:毒男◆B.DOLL/gBI:2012/08/06(月)03:15:18.56ID:ipNOnkBg0
友達が体験した話。
家庭教師(霊感がある)と仲がよくって、たまーに先生の家に遊びにいってたらしい。
先生とその友達が玄関先で話をしていると、急に先生が黙り込んだ。
そんで、先生が玄関からむかって右方向をめっちゃ睨んでる。
「?」
って思って友達もそっちを見ると、白い服を着た女が立っていたらしい(顔は前髪が長くてよく見えなかった)。
友達には霊が見えたりとかする能力はないらしいんだけど、その時は何故かはっきり見えた。
あんまりはっきり見えるもんだから、普通の人間かと思ったんだけど、よく見ると、足が片方無い。
そんで、
「あれ?」
っておもって凝視してると、真っ白だった筈の服が、ポツポツと赤黒い血に染まり始めた。
しかも、さっきまではただ突っ立っるだけだった女が、ゆっくりこっちに近づいてくる。
片足がないから、フラフラッっていう感じだったらしいけど、確実に近づいてきた。
その時初めて危機感を感じた友達は、家庭教師に家に入れてくれ!って頼んだけど、先生曰く、
「あの霊はこの家に入ってくるつもりだから、貴女はすぐに帰りなさい!」
って怒られたらしい。
仕方ないから、友達、半泣き状態で家まで疾走。
77:毒男◆B.DOLL/gBI:2012/08/06(月)03:17:24.39ID:ipNOnkBg0
母一人子一人の家庭があった。
母親は看護婦として働いて生計を立てており、娘は忙しい母親に代わって家事を担う心優しい少女だった。
しかし、娘は札付きのワルと交際を始めてしまい、遂には母親の反対をおしきって駆け落ちした。
取り残された母親は連絡のとれない娘を待ち続けた。
娘は数ヶ月後に帰ってきたが、体は痣だらけで目も虚ろだった。
母親が問いつめると娘は駆け落ち後、すぐに男は本性をあらわし、暴力を振るう様になったこと、
マリファナを覚えさせられ麻薬中毒にされたこと、働かない男に生活費と麻薬代の為に売春を強いられたこと、
妊娠すると階段から突き落とされて流産させられたことを涙ながらに告白した。
母親は娘を慰めたが娘は次第に鬱が悪化し、自殺してしまった。
娘を自殺においこんだ男に復讐をはかる為に母親は男の実家で待ち伏せした。
金づるがいなくなって遊ぶ金に困った男は両親に金をせびりにくると思ったのだ。
予感は的中した。
腕力で親から金を奪い取った男が上機嫌で家からでてきたところをピストルで脅し、睡眠薬を注射して眠らせた後、家の地下室に監禁した。
男をベッドに縛り付け、腕に輸血用の針をさして血が貯まる袋を男にも見える位置に設置した。
つまり、「強制献血」させたわけである。
男は間もなく目を覚まし自分の状態を悟ると母親に泣きながら命乞いした。
しかし、母親は聞く耳を持たなかった。
男は半日かけて、自分の血がゆっくりと失われていく恐怖を味わいながら出血多量で死んだ。
母親は男が死ぬと電話で警察に自首し、パトカーが現場に到着する間に自殺した。
アメリカで実際にあった事件。
80:毒男◆B.DOLL/gBI:2012/08/06(月)03:22:37.79ID:ipNOnkBg0
>>79
|A-) さて、時間がやばいので今日はこの辺で
おやすみね
みんなも寝てる間にドア開いてきたりしないか気をつけてね
81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/06(月)03:26:36.87ID:n+XOyqO70
乙乙
おやすみー
引用元:毒男の怖い話とか
https://www.logsoku.com/r/2ch.net/news4vip/1344185879/
.
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