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胎盤を食べる
2016.11.05 (Sat) | Category : トピックス
89:⑦⑦⑦ : 2016/10/24 (Mon) 19:28:50
東京都内O区K町に存在する中華料理店。
表向きは何のヘンテツもない、ありふれた店なのだが、実は人間の胎盤が食べられる店として、裏グルメの間では噂になっている。
人間の胎盤の味とはいったいどんなものかとグルメツアー団を組織し、勝手に取材してみたが、胎盤の味はうまいか、まずいか、喰うとどうなるのか?
90:⑦⑦⑦ : 2016/10/24 (Mon) 19:34:48
ゲテモノ料理が大流行の(?)昨今だがその中でも人間の胎盤を料理して出す店があるという。
胎盤というのは出産の際に胎児とともに出てくる。母親はそれを食べ、母乳の栄養とするのだ。人間以外は。
一部の人々は
「人間の母親も育児の為に胎盤を食べるべき」
と主張するが(実際にテレビの育児番組で胎盤を食べるシーンが放送されたらしい)今まで何百年も食べなかったのだから別に無理して食べなくてもいいのではないか。まあ、他人が絶対に食べたいというのなら別に止めはしないが。
私はこの店を昨年の夏頃に知人に教えていただいた。興味はあったもののどうしても行く気になれなかったのだが、最近になってようやく覚悟が決まりその店に行ってみることにした。
その店は所謂、薬膳料理を出す中華料理店である。
中華料理には医食同源という考え方があり、これは人間の病気を直すために食事を取るという考えだ。その結果中華料理の世界では大抵の生物は食材として食べられてしまった。
有名な話だが中国に愛犬とともに旅行していたヨーロッパ人がレストランに入り、言葉が判らないのでジェスチャーで「この犬にも食事を」と伝えたところその犬が料理されてしまったという話もあるくらいだ。
大昔の中国では人間の肉も食べていた。市場で「双脚羊」つまり2本足の羊という意味の呼び名で堂々と人肉が売られていたのだ。
そんなルーツを持つ中華料理なのだから何が出ても不思議はない。人間の胎盤に関しては現代の日本でも某化粧品メーカーが商品の材料として使っているという噂だってあるのだ。
91:⑦⑦⑦ : 2016/10/24 (Mon) 19:37:37
結局、その店に行くことになり、私の妻とイラストレーターの友人が同行してくれた。やはり一人では心細い。別に自分自身が料理されるとは思わないが。
店に向かう途中、私達は人間の胎盤について話し合った。
「本当にそんなもの食べていいのか」
というのが全員の一致した意見だった。友人は
「絶対食べない」
と言った。妻は
「身体が良くなりそうだから食べてみる」
と言ってくれた。
有り難い。一人では全部食べられるか心細い
その店の場所に行くと店頭には様々な動物の角や剥製が飾られていたが、それほど猟奇的な印象はなかった。
覚悟を決めて扉を開ける。カウンターしかない店内は以外と客が多く、厨房には店主らしき男が一人。色が黒く筋肉質で脂ぎった印象をうける。
とりあえずいい人そうだが、その妙に健康そうな所が気になる。
一体、何を食べてこの肉体を手に入れたのか、妄想が膨らむ。
とりあえず奥の方に案内される。メニューはない。店主の料理したものが次々とやってくるというシステムだ。
他の客は普通のサラリーマンや学生などが多い。みんな常連らしく店主と親しげに喋っている。想像していた感じと違い、みんな割と普通の人のようだ。しかし私達の後ろの瓶には酒の中で芋虫が沈んでいた。
92:⑦⑦⑦ : 2016/10/24 (Mon) 19:40:22
芋虫酒を頼む勇気はなく、ビールを飲む。
最初に出された料理はフカヒレをゼラチンで固めたもの。
店主の説明によるとこのゼラチンもフカヒレから抽出したものなのだそうだ。なかなか旨い。
薬味のネギと一緒に食べる。
次に鹿の肉をナッツで包んで揚げたものが来る。
これも旨い。塩をふると旨みが増す。ビールが進む。
段々と私達の心から恐怖心が消えていく。
豚の角煮を食べながら(これもかなり旨い)勇気を決めて胎盤を頼む。
やがて野菜炒めのようなものがやって来る。
この中に胎盤を細かくしたのが入っているというのだ。
店主は乾燥した胎盤を見せてくれた。何か干し椎茸のようだ。
この状態で海外から輸入されて来るのだとか。
乾燥させれば有害な物質やウイルスなどは死滅して栄養分だけが残る。
これを水で戻すとクラゲのようになる。
コリコリした歯触りでどう料理しても旨いのだそうだ。店主の言うには。
私達の野菜炒めの中にもタピオカの粒々みたいなのが浮いている。これが胎盤か。
一口、アスパラと一緒に食べてみる。
旨い、旨いのだ。
味付けが上手なのかもしれないが、とにかく嫌悪感はない。
箸が進み、次々、野菜と胎盤を口に入れる。
いつの間にか「食べない」と言っていた友人も食べている。
しばらくすると身体が熱くなってくる。これが胎盤の効果か。
カケラを食べてこれなのだから全部を食べたらいったいどうなってしまうのか?
胎盤を食べ終わり、目的を果たした私達は店を出ることにした。
会計は意外に安かった。フカヒレ食べた筈なのだが。
その夜は身体が熱くてなかなか寝られなかった。
妻は身体の調子が良くなったと言っている。
それにしても、あれ程恐がっていたのに今となってはあの店にまた行きたくなっている。
いったいどうしたものだ。
蛇足ではあるがその店ではタツノオトシゴやセンザンコウなども手に入れば料理してくれるそうだ。今度はその辺も食べてみたい。
〜出典:スーパー写真塾1996年6月号より
(※⑦⑦⑦さんからの投稿です。ありがとうございました)
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東京都内O区K町に存在する中華料理店。
表向きは何のヘンテツもない、ありふれた店なのだが、実は人間の胎盤が食べられる店として、裏グルメの間では噂になっている。
人間の胎盤の味とはいったいどんなものかとグルメツアー団を組織し、勝手に取材してみたが、胎盤の味はうまいか、まずいか、喰うとどうなるのか?
90:⑦⑦⑦ : 2016/10/24 (Mon) 19:34:48
ゲテモノ料理が大流行の(?)昨今だがその中でも人間の胎盤を料理して出す店があるという。
胎盤というのは出産の際に胎児とともに出てくる。母親はそれを食べ、母乳の栄養とするのだ。人間以外は。
一部の人々は
「人間の母親も育児の為に胎盤を食べるべき」
と主張するが(実際にテレビの育児番組で胎盤を食べるシーンが放送されたらしい)今まで何百年も食べなかったのだから別に無理して食べなくてもいいのではないか。まあ、他人が絶対に食べたいというのなら別に止めはしないが。
私はこの店を昨年の夏頃に知人に教えていただいた。興味はあったもののどうしても行く気になれなかったのだが、最近になってようやく覚悟が決まりその店に行ってみることにした。
その店は所謂、薬膳料理を出す中華料理店である。
中華料理には医食同源という考え方があり、これは人間の病気を直すために食事を取るという考えだ。その結果中華料理の世界では大抵の生物は食材として食べられてしまった。
有名な話だが中国に愛犬とともに旅行していたヨーロッパ人がレストランに入り、言葉が判らないのでジェスチャーで「この犬にも食事を」と伝えたところその犬が料理されてしまったという話もあるくらいだ。
大昔の中国では人間の肉も食べていた。市場で「双脚羊」つまり2本足の羊という意味の呼び名で堂々と人肉が売られていたのだ。
そんなルーツを持つ中華料理なのだから何が出ても不思議はない。人間の胎盤に関しては現代の日本でも某化粧品メーカーが商品の材料として使っているという噂だってあるのだ。
91:⑦⑦⑦ : 2016/10/24 (Mon) 19:37:37
結局、その店に行くことになり、私の妻とイラストレーターの友人が同行してくれた。やはり一人では心細い。別に自分自身が料理されるとは思わないが。
店に向かう途中、私達は人間の胎盤について話し合った。
「本当にそんなもの食べていいのか」
というのが全員の一致した意見だった。友人は
「絶対食べない」
と言った。妻は
「身体が良くなりそうだから食べてみる」
と言ってくれた。
有り難い。一人では全部食べられるか心細い
その店の場所に行くと店頭には様々な動物の角や剥製が飾られていたが、それほど猟奇的な印象はなかった。
覚悟を決めて扉を開ける。カウンターしかない店内は以外と客が多く、厨房には店主らしき男が一人。色が黒く筋肉質で脂ぎった印象をうける。
とりあえずいい人そうだが、その妙に健康そうな所が気になる。
一体、何を食べてこの肉体を手に入れたのか、妄想が膨らむ。
とりあえず奥の方に案内される。メニューはない。店主の料理したものが次々とやってくるというシステムだ。
他の客は普通のサラリーマンや学生などが多い。みんな常連らしく店主と親しげに喋っている。想像していた感じと違い、みんな割と普通の人のようだ。しかし私達の後ろの瓶には酒の中で芋虫が沈んでいた。
92:⑦⑦⑦ : 2016/10/24 (Mon) 19:40:22
芋虫酒を頼む勇気はなく、ビールを飲む。
最初に出された料理はフカヒレをゼラチンで固めたもの。
店主の説明によるとこのゼラチンもフカヒレから抽出したものなのだそうだ。なかなか旨い。
薬味のネギと一緒に食べる。
次に鹿の肉をナッツで包んで揚げたものが来る。
これも旨い。塩をふると旨みが増す。ビールが進む。
段々と私達の心から恐怖心が消えていく。
豚の角煮を食べながら(これもかなり旨い)勇気を決めて胎盤を頼む。
やがて野菜炒めのようなものがやって来る。
この中に胎盤を細かくしたのが入っているというのだ。
店主は乾燥した胎盤を見せてくれた。何か干し椎茸のようだ。
この状態で海外から輸入されて来るのだとか。
乾燥させれば有害な物質やウイルスなどは死滅して栄養分だけが残る。
これを水で戻すとクラゲのようになる。
コリコリした歯触りでどう料理しても旨いのだそうだ。店主の言うには。
私達の野菜炒めの中にもタピオカの粒々みたいなのが浮いている。これが胎盤か。
一口、アスパラと一緒に食べてみる。
旨い、旨いのだ。
味付けが上手なのかもしれないが、とにかく嫌悪感はない。
箸が進み、次々、野菜と胎盤を口に入れる。
いつの間にか「食べない」と言っていた友人も食べている。
しばらくすると身体が熱くなってくる。これが胎盤の効果か。
カケラを食べてこれなのだから全部を食べたらいったいどうなってしまうのか?
胎盤を食べ終わり、目的を果たした私達は店を出ることにした。
会計は意外に安かった。フカヒレ食べた筈なのだが。
その夜は身体が熱くてなかなか寝られなかった。
妻は身体の調子が良くなったと言っている。
それにしても、あれ程恐がっていたのに今となってはあの店にまた行きたくなっている。
いったいどうしたものだ。
蛇足ではあるがその店ではタツノオトシゴやセンザンコウなども手に入れば料理してくれるそうだ。今度はその辺も食べてみたい。
〜出典:スーパー写真塾1996年6月号より
(※⑦⑦⑦さんからの投稿です。ありがとうございました)
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