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あけてくださーい
2016.05.31 (Tue) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
474:本当にあった怖い名無し:2006/07/03(月)13:00:32ID:nzLij7lu0
幽霊を一度でも見てしまったら、生きていられない。
そんなものがほんとうにいると分かってしまったら、もうトイレの扉は開けられないし、風呂場で頭を洗うのもできないだろう。普通に生活なんかできない。確実に発狂する。
そう思っていた。
アパートの退去期限が迫っていたので、俺は夜中まで作業をしていた。
電気はもう止めていたので、部屋のなかは真っ暗だった。
あと残っている家具はベッドとテレビと絨毯、カーテンのみになった。掃除はまだだが、なんとか作業完了の目処は立った。
今度住む所は近場だったので、荷物はすべて手で運んだ。何十往復したか分からない。
時計を見ると午前3時。朝から20時間、休みなしだったので腰が痛い。脹脛は震える有様。
さすがに限界で、俺はベッドに腰掛け、煙草に火を点けた。3本立て続けに吸って、しばらくぼうっとしていた。
そのとき、庭のほうで足音がした。
ザクッ、ザクッ、ザクッ、と割と早足。
庭を夜に歩く一階の住人なんかいない。
また、外部の人間が裏手の庭に入るには、柵を乗り越えてこない限り、不可能だった。
一瞬、思い浮かんだのが、包丁を持った泥棒の姿。違うとしても、まともな人間ではない。
足音が俺の部屋の前まで来たけど、カーテンが引いてあるので見えない。
(鍵、かけてたっけ…)
ちょっと焦ってドアに手をやったとき。
ドンドンドンドンドンドン!ドンドンドンドンドンドンドンドン!
夜中にも拘らず、物凄い勢いでドアを叩かれた。そして、
「※※※あけてくださーい。※※※あけてくださーい」
という声。幼い、といってもいいくらいの女の子の声。
※※※――ガラス?ハヤク?声は大きかったんだけど、よく聞き取れなかった。
475:本当にあった怖い名無し:2006/07/03(月)13:01:17ID:nzLij7lu0
ちょっとこれやばい!
頬から、首筋、全身へと鳥肌が広がった。霊だとしたら、入れちゃいけないんだっけ?
慌ててカーテン越しにドアを押さえようとしたとき、15センチほど開いてしまっているのに気づいた。
(カーテンは5センチくらい寸足らずだから、下の方がちょっと見える)
(でていけ!でていけ!でていけ!)
そう念じて両手でドアを閉め、カーテンの上から押さえつけた。
「でていけ!」
って声に出して叫ばなかったのは、近所迷惑だと思ってたから。
パニクってるようでも、意外と人間って冷静な部分残ってるもんだね。
それからあと2回、ドアを開けられた。凄い力。
どう考えても幼女の腕力じゃない。
こっちは勢いをつけないと閉められなかった。
しかもドアはずっと叩かれっぱなし。
つまり、向こうは片手なのに?ここでわずかに頭の片隅にあった、
「生きてる幼女説」
が、完全に消えた。
ドンドンドンドンドンドン!ドンドンドンドンドンドンドンドン!
「※※※あけてくださーい。※※※あけてくださーい」
(でていけ!でていけ!でていけ!)
5分くらいドアを挟んで攻防が続いた。
ずーっと鳥肌消えないまんまなのが怖かった。
カーテンには、まえに飼ってた猫が引き裂いた部分があって、そこから少しだけ相手が見えた。
髪の位置からすると、身長は1メートルあるかないか。淡い暖色系の上着。
暗かったから自信ないけど、そう見えた。
476:本当にあった怖い名無し:2006/07/03(月)13:01:56ID:nzLij7lu0
その姿が消え、ドアにかかる力がなくなってからも、俺は全力で押さえ続けた。
去っていく足音が聞こえなかったから。
午前3時40分。俺の部屋の斜め上に住んでる人が、トイレに起きたらしい。
他に起きてる人が近くにいる!
その考えで呪縛が解けて、俺はダッシュで部屋を出た。もう手は震えてるし、膝は発砲スチロールになったみたいにふわふわ、ごわごわだった。
その日は引越し先の部屋で、電気を点けたままで寝た。
んで、今の感想はというと、凄いことがあったなあ、くらいのもの。
風呂にもトイレにも入れるし、普通に生活できている。
478:本当にあった怖い名無し:2006/07/03(月)13:19:03ID:Wfmux8OZ0
>>476
なかなか怖い
昨日着信あり見たばかりだったからリアルに映像が浮かんだ
480:本当にあった怖い名無し:2006/07/03(月)13:53:47ID:UU1tBLKg0
>>476
相手が必死に助けを求めに来た人だったらとてつもなく失礼な件
479:本当にあった怖い名無し:2006/07/03(月)13:35:36ID:/hAoe1h5O
相手が分からず、用件も聞かず、なんでいきなりテンパるのかねー。
馬鹿?
482:本当にあった怖い名無し:2006/07/03(月)14:06:37ID:Lcypxg1J0
>>479
①4年間で裏手の庭に外部の人間が入り込んだのを見たことがない。まして深夜。
②足音がしてきた方向の部屋は2部屋あるが、空室。
③1階の住人は、他の部屋の庭には入ってこない。これも1度も見たことがない。
④住人に子供はいない。
⑤裏庭を覆う柵(1.5M)の存在。
⑥指摘の通り、何らかの事情があるかもと思った。でも上記を考えると普通ではないのでとりあえず、入られないことを優先した。
⑦冒頭で書いたように、俺がかなりのヘタレ。
545:本当にあった怖い名無し:2006/07/04(火)01:19:49ID:MzA8kBM50
>>482
久々にちょっと怖かった…
引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?134
http://mimizun.com/log/2ch/occult/1151406479/474-545
幽霊を一度でも見てしまったら、生きていられない。
そんなものがほんとうにいると分かってしまったら、もうトイレの扉は開けられないし、風呂場で頭を洗うのもできないだろう。普通に生活なんかできない。確実に発狂する。
そう思っていた。
アパートの退去期限が迫っていたので、俺は夜中まで作業をしていた。
電気はもう止めていたので、部屋のなかは真っ暗だった。
あと残っている家具はベッドとテレビと絨毯、カーテンのみになった。掃除はまだだが、なんとか作業完了の目処は立った。
今度住む所は近場だったので、荷物はすべて手で運んだ。何十往復したか分からない。
時計を見ると午前3時。朝から20時間、休みなしだったので腰が痛い。脹脛は震える有様。
さすがに限界で、俺はベッドに腰掛け、煙草に火を点けた。3本立て続けに吸って、しばらくぼうっとしていた。
そのとき、庭のほうで足音がした。
ザクッ、ザクッ、ザクッ、と割と早足。
庭を夜に歩く一階の住人なんかいない。
また、外部の人間が裏手の庭に入るには、柵を乗り越えてこない限り、不可能だった。
一瞬、思い浮かんだのが、包丁を持った泥棒の姿。違うとしても、まともな人間ではない。
足音が俺の部屋の前まで来たけど、カーテンが引いてあるので見えない。
(鍵、かけてたっけ…)
ちょっと焦ってドアに手をやったとき。
ドンドンドンドンドンドン!ドンドンドンドンドンドンドンドン!
夜中にも拘らず、物凄い勢いでドアを叩かれた。そして、
「※※※あけてくださーい。※※※あけてくださーい」
という声。幼い、といってもいいくらいの女の子の声。
※※※――ガラス?ハヤク?声は大きかったんだけど、よく聞き取れなかった。
475:本当にあった怖い名無し:2006/07/03(月)13:01:17ID:nzLij7lu0
ちょっとこれやばい!
頬から、首筋、全身へと鳥肌が広がった。霊だとしたら、入れちゃいけないんだっけ?
慌ててカーテン越しにドアを押さえようとしたとき、15センチほど開いてしまっているのに気づいた。
(カーテンは5センチくらい寸足らずだから、下の方がちょっと見える)
(でていけ!でていけ!でていけ!)
そう念じて両手でドアを閉め、カーテンの上から押さえつけた。
「でていけ!」
って声に出して叫ばなかったのは、近所迷惑だと思ってたから。
パニクってるようでも、意外と人間って冷静な部分残ってるもんだね。
それからあと2回、ドアを開けられた。凄い力。
どう考えても幼女の腕力じゃない。
こっちは勢いをつけないと閉められなかった。
しかもドアはずっと叩かれっぱなし。
つまり、向こうは片手なのに?ここでわずかに頭の片隅にあった、
「生きてる幼女説」
が、完全に消えた。
ドンドンドンドンドンドン!ドンドンドンドンドンドンドンドン!
「※※※あけてくださーい。※※※あけてくださーい」
(でていけ!でていけ!でていけ!)
5分くらいドアを挟んで攻防が続いた。
ずーっと鳥肌消えないまんまなのが怖かった。
カーテンには、まえに飼ってた猫が引き裂いた部分があって、そこから少しだけ相手が見えた。
髪の位置からすると、身長は1メートルあるかないか。淡い暖色系の上着。
暗かったから自信ないけど、そう見えた。
476:本当にあった怖い名無し:2006/07/03(月)13:01:56ID:nzLij7lu0
その姿が消え、ドアにかかる力がなくなってからも、俺は全力で押さえ続けた。
去っていく足音が聞こえなかったから。
午前3時40分。俺の部屋の斜め上に住んでる人が、トイレに起きたらしい。
他に起きてる人が近くにいる!
その考えで呪縛が解けて、俺はダッシュで部屋を出た。もう手は震えてるし、膝は発砲スチロールになったみたいにふわふわ、ごわごわだった。
その日は引越し先の部屋で、電気を点けたままで寝た。
んで、今の感想はというと、凄いことがあったなあ、くらいのもの。
風呂にもトイレにも入れるし、普通に生活できている。
478:本当にあった怖い名無し:2006/07/03(月)13:19:03ID:Wfmux8OZ0
>>476
なかなか怖い
昨日着信あり見たばかりだったからリアルに映像が浮かんだ
480:本当にあった怖い名無し:2006/07/03(月)13:53:47ID:UU1tBLKg0
>>476
相手が必死に助けを求めに来た人だったらとてつもなく失礼な件
479:本当にあった怖い名無し:2006/07/03(月)13:35:36ID:/hAoe1h5O
相手が分からず、用件も聞かず、なんでいきなりテンパるのかねー。
馬鹿?
482:本当にあった怖い名無し:2006/07/03(月)14:06:37ID:Lcypxg1J0
>>479
①4年間で裏手の庭に外部の人間が入り込んだのを見たことがない。まして深夜。
②足音がしてきた方向の部屋は2部屋あるが、空室。
③1階の住人は、他の部屋の庭には入ってこない。これも1度も見たことがない。
④住人に子供はいない。
⑤裏庭を覆う柵(1.5M)の存在。
⑥指摘の通り、何らかの事情があるかもと思った。でも上記を考えると普通ではないのでとりあえず、入られないことを優先した。
⑦冒頭で書いたように、俺がかなりのヘタレ。
545:本当にあった怖い名無し:2006/07/04(火)01:19:49ID:MzA8kBM50
>>482
久々にちょっと怖かった…
引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?134
http://mimizun.com/log/2ch/occult/1151406479/474-545
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Title : 無題
>>479が馬鹿
ドラスタ娘 2016.06.01 (Wed) 05:16 編集
Re:無題
そこにでもケチをつけまくる人ってのはおるんですよ。
2016.06.14 20:51