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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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2024.11.25 (Mon) Category : 

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亡くなったおじいちゃん

2016.01.04 (Mon) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

64:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/2015/06/08(月)00:00:59.43ID:8fdnitKZ0.net
15年ほど前、俺がまだ駆け出しの交番巡査だったころの話をするぞ。
長いだけで、たいしたオチはない。ツいてこれる人だけツいてきてくれ。

・・・冬の夜の11時ころ、変死の通報があって田園地帯にある大きな農家に臨場した。

変死っていっても、おかしな亡くなりかたをしているわけじゃなかった。

じいちゃん、息子夫婦、その子供たち、という3世代同居の古き良き時代の家族構成。

夕食後、じいちゃんが先に風呂に入り、他の家族は居間に集まってテレビを見ていた。



65:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/2015/06/08(月)00:05:00.72ID:8fdnitKZ0.net
午後10時を過ぎて、そろそろ子供たちを風呂に入れて寝かしつけなきゃって思った奥さんが、ふと、じいちゃんが風呂から出てきた様子がないことに気が付いた。

その時にはもう・・・じいちゃんは、裸で脱衣所で亡くなっていたんだ。

風呂に入る前に、衣類を脱いだところで倒れたようだ。
俺は警察医による検死の立会いをしていないので、あくまでも推測だけど、血圧の急変動による脳溢血あたりが死因だろう。



66:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/2015/06/08(月)00:09:05.68ID:8fdnitKZ0.net
いまどきの普通の家なら、こういう時にはまず119番するのだろうけど、祖父母が自宅で亡くなることなど特別なことでもなんでもない古き良き時代の農家なので、

息子夫婦は、じいちゃんに浴衣を着せ、仏間に運んで布団に横たえ、線香を焚いてから、本署の電話番号を調べて通報した。

昼間なら駐在所の管轄になるド田舎で、いまだに
「駐在さんを起こすのは悪いから」
と翌日に事件を通報してくるような人もいるくらいな所なので、この家族の行動が不審なわけではない。

覆面パトカーで本署から出動した刑事3人と、交番からバイクで出発した俺は、ほぼ同時に現場に到着。
家族から事情聴取した結果が、前記のとおりだ。

(続きは『続きを読む』をクリック)


 









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67:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/2015/06/08(月)00:15:01.11ID:8fdnitKZ0.net
変死の処理は刑事課の仕事なので、さっさと交番に戻る気だったのだけど、刑事から
「この家の間取りを描いてくれよ」
と画板を渡されてしまった。

仕方がないので、複数の和室が廻り廊下で囲まれている
いわゆる古民家のような邸内をうろうろしながら、各部屋の間取りを描いていたのだが、俺は、どうしても、その部屋にだけは、入る気になれなかった。
・・・脱衣所である。

そこに遺体はないし、死後3時間ほどで、腐乱していたわけではないのでニオイもない。

そんなことは分かっているにもかかわらず、脱衣所のドアを開けようとすると、どーんと頭が重くなり、吐き気までしてきて、稲川淳二のセリフじゃないけど
「ヤダなヤダなヤダなヤダな」
って感じなのである。



68:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/2015/06/08(月)00:20:19.62ID:8fdnitKZ0.net
変死の現場には何度も臨場していて、緑色に膨れ上がってウジ虫の養殖場になっているヤツや木にぶら下がって首が3倍くらいに伸びているヤツ、電車の下で肉屋のバックヤードみたいになってるヤツなんかを見ても、たいして気分を害することもなかった俺が、この有様。

おっかしいな~。なにビビってるんだ、俺は?

この家の風呂場がユニットバスじゃないのは分かり切っているし、脱衣所と風呂場を直に見なければ間取図は完成せず、第一、じいちゃんが亡くなった一番大事な部屋の見分なのだから、見ないで済ますわけにはいかない。

俺は、意を決して、ドアを開けた。



69:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/2015/06/08(月)00:27:31.18ID:8fdnitKZ0.net
誰もいなかった・・・。
あたりまえである。

ただ、気分は、猛烈に悪い。

部屋の大きさや洗濯機の位置などをぱぱっと脳ミソに叩き込んで、ものの数秒で脱衣所を出た。

刑事のひとりが居間で息子さんと話をしていたので、その刑事に出来上がった間取図を手渡す。
ただし、
「仏間は覗いていません」
と注釈をつけて。

これは俺が、仏間にあるじいちゃんの遺体を見たくなかったからではなく、子供たちが突然の来客(ひとりは制服警官だ)にハシャいでしまって俺の後ろをピストル~ピストル~とか言いながら追って来たりするので、検死中の仏間の襖を開けることができなかったのだ。



70:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/2015/06/08(月)00:30:33.04ID:8fdnitKZ0.net
検死は、ご遺体を裸にして、あちこちに定規をあてたり、まぶたをひっくりかえしたり、口に薬物試験紙を突っ込んだり、肛門に温度計をぶっ刺したりするわけで、とてもじゃないが、ご家族や子供に見せることはできない光景だ。

その仏間には検死中の刑事がいるので、仏間の押入れや家具類の配置は俺が描き込まなくてもいいだろう、と判断したわけだ。

刑事と話すうちに、俺の体調も元に戻ってきた。

で、結局、俺はじいちゃんのご遺体とは一度もご対面することなく、駆けつけた警察医と入れ違いにこの現場をあとにし、交番に戻ったのだった。

・・・さて、前フリが長くなりすぎたが、問題はここから。

翌朝、勤務は無事に終わり・・・

俺は、当時付き合っていた5歳年上の、バツ1コブ付きのオンナの所へと向かった。



71:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/2015/06/08(月)00:36:37.77ID:8fdnitKZ0.net
このオンナ、自称、霊感の強いヒト。

写真を撮ればオーブ飛びまくりだし、息子(保育園児)の片手が消えている心霊写真も撮ってしまったらしい。
(俺には見せてくれなかったが)

よくテレビに出ていたG保I子に心酔していて、何度か会いに行っており、
「あなたには霊感がある」
と太鼓判を押されたと喜んでいた。
白装束で滝に打たれる修行もしたことがあるという。

俺にはまったく興味のない世界なので、無駄金使うオンナだなっ結婚はちょっと無理っとか思いながらも、見た目が俺のタイプ(いまの芸能人でいうと尾野真千子っぽいかな)だったので、惰性で付き合っていた。

そんなオンナのアパートのドアを開けた途端、である・・・

いつもは笑顔で
「おかえり~」
と言ってくれる彼女が、
「あ~ら、おじいちゃん連れてきたの~?」
と言う。



72:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/2015/06/08(月)00:42:13.57ID:8fdnitKZ0.net
へ?
と、意味が飲み込めず棒立ちになる俺。

「ちょっと外に立ってなさい」
と命令され、キッチンから食塩をビニール袋ごと持ち出した彼女に、

「家族の所にお帰りなさい。あなたが来る所じゃないのよ」
などと言われながら結びの一番かってくらい塩を投げつけられたのだった。

そこではじめて、あっ!て、その意味を悟った俺なんだけど。

しばらくして、
「消えたな~」
とか言いながら食塩を棚にしまい、
「よくはたいてから入ってね。おかえり~」
と部屋に入れてくれた彼女。

「浴衣着てて、頭ハゲてて、やさしそうなおじいちゃんだったよ。そんな人、仕事中に扱った?」



73:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/2015/06/08(月)00:47:39.96ID:8fdnitKZ0.net
一般のご家庭でおじいちゃんが病気で倒れて亡くなった、という事件でも何でもない出来事で、マスコミに報道されてなんかいないし、現場からオンナのアパートまでは車で1時間以上かかる。
もちろん、親戚でも何でもない。

ただ、俺はご遺体を見ていないので、彼女が説明したじいちゃんの容姿が一致しているのかどうかは分からない。

「俺君はやさしいからね。まだ死んだことが理解できてなかったおじいちゃんがとまどいながらツいて来ちゃったんだよ」
と、彼女。

それって、褒められてるのかな・・・?



75:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/2015/06/08(月)00:51:12.58ID:CnO3RNRw0.net
>>73
ありきたりな展開ではあったけど面白かった。また、エピソードあったら語ってくれたまへ

引用元:実体験で怖い話、教えて
http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1432478278/64-75



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