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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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2024.11.23 (Sat) Category : 

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血の繋がった祖父なのは確かなのだが、不思議な人だと何時も思う。

2015.09.02 (Wed) Category : とりあえず和みたい人へ

197:1/666:2015/08/31(月)17:23:48ID:wP7
フェイクを入れるので創作話として見て結構です。

私は卍市に住んで居ます。
今から20年前の話ですが、当時精神衰弱で鬱になって苦しんでいた頃にG衛隊を定年退職した祖父が見舞いにと、話し相手として遊びに来て居ました。

祖父は来るたびに、まるで童を撫でるように私の頭を撫でながら
「あしはあちら~よしはこちら~、あしはあちら~よしはこちら~」
と、私の頭や背中に話しかけるように撫でてくれました。
そうしてくれる度に心や体に溜まった澱?の様な嫌な感じが、煙を団扇で静かに煽ぎ出す様な感じで、少しずつ少しずつ晴れて行く感じがしました。


Gさんはよく私に話しかけてくれました。
カウンセリングの様に話を聞いてくれたり、昔話をしてくれたり、Gさんが若い頃の当時の世相、時代の移り変わりで昔あったが今は無くなった建物や施設、それに関した出来事や逸話、知り合いだった人物の逸話、等々。

そんな話を聞いたりしているうちにいつの間にか眠ってしまっていたそうです。
Gさんからすれば当時二十歳を過ぎていた私もただの童の一人にすぎなかったみたいです。

そんなGさんが関わった事件?出来事の一つをお話しします。

(続きは『続きを読む』をクリック)

 









拍手[11回]



198:2/6:2015/08/31(月)17:26:08ID:wP7
当時、卍市の『某高校下駅』付近に昔から出るという怪談の様な話がありました。
昔卍市には陸軍拠点が有り大勢の兵士やその施設に勤めていた人で賑わっていたそうです。
人集まるところには様々なイザコザ、事件、身分等の軋轢、人間模様。
中でも兵士間でのイジメ問題は日常的ながらも頭の痛い出来事だったそうです。

ある古参の下士官が事あるごとに新兵に集り酒の買い出しを命じていました。
金の代金は後で払うと言って買いに行かせますが払ったためしは無く、何人も何人もひどい目にあっていました。
他の兵士は関わり合うのを避けたり、古参兵士に取り入って腰巾着になったりと...
上官に相談に行っても取り合ってもらえず、けんもほろろ。
かえって酷い目に合うと、昔も今とさほど変わらない有り様でした。

軍隊には身分階級と言ったものは有るのですが、軍隊の言い回しに『星の数より味噌汁の数』と言うものがあり、上官といえども盾突けないほどその古参兵は軍に居座っていたのでした。



199:3/6:2015/08/31(月)17:28:59ID:wP7
そんな古参兵に酒の無心をされた新兵。
何度も何度も集られ、断れば古参兵だけでなく腰巾着からも袋叩きにあい挙句には勝手に私物や備品を奪われ質草にされたり、給金は出るたびに奪われ、家族への仕送りも奪われたそうです。
遂にはツケで買ってくることを強要され、無一文の新兵は空き瓶を手にしたまま外の酒屋と施設の中ほどにある踏切の中で亡くなってしまいました。

別に世を儚んで汽車に飛び込んだのではなく、ただ生きる希望をなくしたのか静かに空瓶を抱きしめて泣き疲れて眠るように事切れてしまったそうです。
もしかすると、古参兵と取り巻きからの暴行が原因になったのかもしれませんが。

それからと云うものその兵士の亡くなった辺りに空瓶を抱えた兵士が佇んだりふらふらと彷徨ったりした姿を見かけるようになったのです。
別に、出会ったからと言っても祟ったり何か悪い障りを起こしたりはしなかったのですが、時が移り近くの繁華街では、出会ったり見かけたりすると酒にまつわるトラブルに合うとか、人間関係のトラブルが巻き起こりイジメの対象にされたり、集られたりするという目に合うとまことしやかに囁かれました。



200:4/6:2015/08/31(月)17:32:09ID:wP7
私が神経衰弱で鬱に為ったは先ほど書きましたが、実は偶然にも件の幽霊を見た事があり過去の職場でのトラブルの対象に為った事が偶然とも思えず悶々として鬱状態を引きづっていました。
実は私はその幽霊とは何度も何度も見かけ、出会ったものでした。
私が就職する前の学生時代に高校通学でその電車を使っていたものですから。

月に一度は朝の登校時に見かけ、帰宅時の夜には高確率で。
当時はそんな怪談話は知らずただ、変わった人が居るなー、朝っぱらから酒瓶抱えているなー、良くここらへんで見かけるけどこの辺に住んでるんだろうな。
夜も酒瓶抱えてる姿見かけるから余程の飲兵衛ぇなんだなー、と三年間通学電車内から見かけたものでした。


遠からず其れが切っ掛けの一つだったのかと思い悩み十年目、ついにGさんにその話をしました。
Gさんは笑いもせず真面目な面持ちでその逸話と怪談、障りを聞くと私にその場所に案内しろと言いました。
私は真剣に聞いてくれた事に嬉しく思い、早速にもそこに案内しようと言った所
『ちょっと、準備する事が有るから先に儂の家に行こう』
と言って、Gさんの家に行きました。

Gさんが家に入って暫くして出てきた時に私は唖然としました。
Gさんは旧日本軍士官の制服を纏って出てきたのです。
手には線香が入った箱と仏壇で鳴らす鐘の鉢を持って
『さ、案内してくれ』
と言いました。



201:5/6:2015/08/31(月)17:35:08ID:wP7
Gさんの姿は実に目立ち行く人すれ違う人は皆足を止めて見ていました。
私は恥ずかしさのあまりGさんのそばから離れたくなりましたが、Gさんは真剣な面持ちで隣を歩くので離れられませんでした。
目的地へ行く途中、Gさんは花屋で花束を酒屋で1升瓶で酒を買いました。
件の踏切に着く頃にはGさんの奇行に興味を持った野次馬が20人ばかり付いてきました。

ついて来た野次馬はここに出る幽霊との関わりを予測してなのか
『ああ、やっぱりか・・・』
と言う声が出ました。

Gさんは問題の踏切の側に立つと花束を供え、酒瓶をその側に置くと手にした鐘鉢を強く叩き始めました。
何度も何度も一定の間隔で強く高い音を叩き鳴らし続けました。
その音を聞きつけて更に野次馬は集まって来ました。
やがてGさんは鐘を鳴らすのを止めると手を合わせ朗々とお経を挙げ始めました。

その姿は真剣そのもので興味本位で集まって来た野次馬達にもその空気が伝わったのかみんな神妙な面持ちで見つめ始めました。
中にはGさんと同じように手を合わせ黙とうしだす人も現れました。

十分ほどで経を唱え終わると、Gさんは其処に優しく話し掛けだしました。

『わたしは○○、身分は少尉である。私の話を聞きなさい。
貴君に如何な事が起きて此処に居るかは知りません。
ですが、あの日からもう60年過ぎ様としています。
人の一生で言うなら還暦一巡り分です。もう彷徨うことはおやめなさい。
あなたの還る所にあなたを待ち続けた人、家族の元へ帰りなさい。
もし、あなたを縛る用が有るならこれをお持ちなさい。
あなたを縛る者が居るなら、少尉の私が請け負いましょう。
さあ、行きなさい、帰りなさい』

まるでそこに人がいるかのように話し掛けていました。



202:6/6:2015/08/31(月)17:39:01ID:wP7
Gさんは線香の束を取り出し火を付けると花束の側に置きました。
更にもう幾束取り出すと火を付け1,2本づつ取り分けると野次馬達、ひとりひとりに
『今、ようやく眠ることが、帰る事が出来る人が居ます。どうか、あなた方も彼の方に供えて祈ってあげて欲しい』
と、わたし始めました。
野次馬達は幾分戸惑いながらも受け取り、供え、誰から言われるともなく手を合わせて行きました。

その日から、かの線路からは幽霊の話は消え目撃談も消え、代わりに時折花や線香が供えられるようになりました。
Gさんは太平洋戦争時は戦地にはいかなかったそうです。
軍医見習いとして在籍、勉学中だったうちに終戦を迎えたそうです。

俺の鬱を癒し、霊を癒し成仏させたGさんは何者なんだろうか。
血の繋がった祖父なのは確かなのだが、不思議な人だと何時も思う。


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Title : 無題

すばらしいお方だと思います。
ただ、「G衛隊」って、イニシャルにしても意味ないと思うw

キョン 2015.09.02 (Wed) 20:04 編集

Re:無題

こういう意味不明なイニシャルトーク好きよww

2015.09.03 15:51

Title : 無題

最初の話数で『1/666』ってのを見た瞬間、
どんだけな長編なんじゃ、これわ!www
って為りましたw

NONAME 2015.11.13 (Fri) 21:02 編集

Re:無題

フェイクだからwww

2015.11.14 18:09

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