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トンネルの男
2015.07.06 (Mon) | Category : 人を信じすぎる人へ
376：あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage]：03/06/2421:12
友人の車に便乗して峠へ出かけた。
真夜中いくつかのトンネルを通り過ぎる。
その一つにちょうど大人の頭の高さくらいに四角い穴が並んでいるものがあった。
友人が変な声を出す。
野良着のようなものを着た痩せた男がその穴深く頭をつっこんで、じっと立っていた。
車が近づいても身じろぎもしない。
「気味悪いな、こんな夜中に」
「帰りもいたりして・・・・・」
友人と笑って通り過ぎる。
二時間ほど走りまわった帰路、男はまだそのまま立っていた。
ただそれだけ。
友人の車に便乗して峠へ出かけた。
真夜中いくつかのトンネルを通り過ぎる。
その一つにちょうど大人の頭の高さくらいに四角い穴が並んでいるものがあった。
友人が変な声を出す。
野良着のようなものを着た痩せた男がその穴深く頭をつっこんで、じっと立っていた。
車が近づいても身じろぎもしない。
「気味悪いな、こんな夜中に」
「帰りもいたりして・・・・・」
友人と笑って通り過ぎる。
二時間ほど走りまわった帰路、男はまだそのまま立っていた。
ただそれだけ。
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Title : 閲覧注意
とはいえ気になる。後でニュースで見たりすることになったら目覚めが悪いよね、と言い合った。トンネルを出たところが小広くなっていたので、車を止めた。
車載の懐中電灯を点けたら、電池も十分。行かない理由もないと笑って、二人で引き返した。
まだいた。おなじ姿勢だ。
「もしもし？大丈夫ですか？」返事はないし、動きもしない。
もっと近寄って、肩を叩いて、体温があるのにほっとしながら、「もしもし、怪我でもさ…」
その人は穴から頭を抜いて、こちらを振り向いた。
頭を抜いたとき、口にスルッと何か濡れたものが入るのが見えた気がする。舌にしては滑らかで太くて長かったような…
もちろん灯りで顔を照らすような失礼はしない。表情がない、無さすぎるほかは普通の頭が濡れた人だ。さて、どう納めよう？
「何か見えるんですか？」穴の中を照らした。濡れた茶色のバナナが壁面にびっしり！
「わっ！」と叫んで飛び下がり、「失礼しました！」とまた叫んで、車の方へ走りだした。「帰るぞ」友人は無言でついて来るらしい。数mで振り返り、懐中電灯であの男がついて来ないのを確認。また穴に顔を入れるところだった。
速度を落とし車まで駆けた。トンネルを照らす。あの男はついて来ない。「山を出たら話す。安全運転を頼む」
ラジオを聞きながら山を降りた。
「何だったんだ？」「ヤマナメクジ。穴の中にびっしり。あいつ、たぶん食ってた」
砕天 2015.07.07 (Tue) 03:42 編集
Re:閲覧注意
>「何だったんだ？」「ヤマナメクジ。穴の中にびっしり。あいつ、たぶん食ってた」
やめろｗｗｗｗｗ
2015.07.13 20:44