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空き家に灯る明かり
2015.06.08 (Mon) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
558:あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/05/1809:06
ちょっと長いけど・・・・・・
高校の時の体験。
ちょうど今ごろのとある土曜日。
私は友人のAの家に泊まりがけで遊びにいきました。両親が用事で月曜まで帰らないから遠慮なく遊べるよ、というAの誘いに私と友人B、Cの
三人で遊びに行ったのです。
ゲームをやったり、(無論イケナイことですが)酒を飲んだりしてかなり盛りあがっていたのですが、夜の12時ころでしょうか、Bが酒で少し気分が悪いというので酔い覚ましに近くの川べりまで散歩に行こうということになり、四人でぞろぞろと外にでかけました。
その途中。
Aが不思議そうな顔でこう言ってきたのです。
「あの家……この前引越ししたから空き家のはずなのに誰かいるな」
見るとその家の窓の奥で明かりが動いていました。
蝋燭なのかライターなのか、炎による明かりのようでちらちらとしていました。
誰か越してきたんじゃないのか、とAに聞きましたが、そんな様子もなかったし、越してきたというはなしも聞いてないとのこと。
誰もいないはずの空き家で明かりが見える。考えれば少し恐いですよね。
でもこのときは、酒も入っていたし、四人もいる、ということもあって誰から言うともなく確かめてみようということになりました。
空き家とはいえドアをこじ開けて中に入るわけにもいかないので、とりあえず窓から覗こうということになりました。
ただ明かりの見えた窓自体はすりガラスになっていたので、普通のガラスになっているところを探し、そこから覗きこみました。
ちょうど具合よいことに植えこみがあって、隠れて覗くのには格好の場所でした。
カーテンなどありませんから中はまる見えのはずでした。……しかし真っ暗でした。
その場所からは何も見えないのでした。明かりを持った相手はここからでは見えないようです。
月明かりでぼんやりと部屋の中は見えるのですが、よくわかりません。
しかたないので別の場所から見てみようとしたその瞬間、明かりが部屋の左手の方(すりガラス窓の場所の方)から漏れてきました。
どうやら明かりの主が四人の見ているこの部屋に入ってくるようなのです。
四人はみんな見つからないようにこっそりと中をうかがいました。
(続きは『続きを読む』をクリック)
ちょっと長いけど・・・・・・
高校の時の体験。
ちょうど今ごろのとある土曜日。
私は友人のAの家に泊まりがけで遊びにいきました。両親が用事で月曜まで帰らないから遠慮なく遊べるよ、というAの誘いに私と友人B、Cの
三人で遊びに行ったのです。
ゲームをやったり、(無論イケナイことですが)酒を飲んだりしてかなり盛りあがっていたのですが、夜の12時ころでしょうか、Bが酒で少し気分が悪いというので酔い覚ましに近くの川べりまで散歩に行こうということになり、四人でぞろぞろと外にでかけました。
その途中。
Aが不思議そうな顔でこう言ってきたのです。
「あの家……この前引越ししたから空き家のはずなのに誰かいるな」
見るとその家の窓の奥で明かりが動いていました。
蝋燭なのかライターなのか、炎による明かりのようでちらちらとしていました。
誰か越してきたんじゃないのか、とAに聞きましたが、そんな様子もなかったし、越してきたというはなしも聞いてないとのこと。
誰もいないはずの空き家で明かりが見える。考えれば少し恐いですよね。
でもこのときは、酒も入っていたし、四人もいる、ということもあって誰から言うともなく確かめてみようということになりました。
空き家とはいえドアをこじ開けて中に入るわけにもいかないので、とりあえず窓から覗こうということになりました。
ただ明かりの見えた窓自体はすりガラスになっていたので、普通のガラスになっているところを探し、そこから覗きこみました。
ちょうど具合よいことに植えこみがあって、隠れて覗くのには格好の場所でした。
カーテンなどありませんから中はまる見えのはずでした。……しかし真っ暗でした。
その場所からは何も見えないのでした。明かりを持った相手はここからでは見えないようです。
月明かりでぼんやりと部屋の中は見えるのですが、よくわかりません。
しかたないので別の場所から見てみようとしたその瞬間、明かりが部屋の左手の方(すりガラス窓の場所の方)から漏れてきました。
どうやら明かりの主が四人の見ているこの部屋に入ってくるようなのです。
四人はみんな見つからないようにこっそりと中をうかがいました。
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559:あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/05/1809:07
うわぁ……
思わず声を出しそうになってしまいました。
私たち四人はみんな口を抑えていました。
入ってきたのは……子供。10歳にも満たないような小さな男の子だったのです。
オーバーオールを着た小さな子で、右手には明るく燃える蝋燭が乗った燭台?(正しい名称わからないですが、落ちてくる蝋を受けるもの)が握られていました。
この明かりが見えたのです。
そしてその蝋燭の明かりに照らされた顔はまったくの無表情。
私は
「ああこれは見ちゃいけないものかもしれない」
と思い、慌てて逃げ出そうとしたのですが、なぜか足が動かない。
逃げるに逃げ出せない。ほかの三人もおなじで、動けずに固まっていました。
子供は部屋の真中に立ち、何かを探しているのか部屋のすみずみを照らすように蝋燭を動かしはじめました。
そして時には床を見てみたり天井を照らしてみたり……しばらくそのようなことを繰返したあと、子供は奥の部屋へと入って行きました。
子供の姿が見えなくなると、急に身体が動かせるようになり、みんな急いでAの家まで逃げ帰りました。
…………………
作りものの怪談ならこのあとオチがあるのでしょうが、私の体験はここまでです。
なんせほんとにあった不可解な体験で、不可解が不可解のまま私自身未解決なのですから。
ですから、子供の正体も目的も、そもそもどうやって空き家に入ったのかも私には分からないし、
「実は……」
というような後日談もありません。
とりあえず、いくつかの事実を並べておくと
・引越しした一家はわけありでもなんでもない。ただの転勤とのこと。
・この家は数年後取り壊されて、現在は駐車場。
・Aは近所でこの子供を一度も見たことがない。
・引越しした一家の子供でもない。
こんなところです。
いったいなんなのか、いまだにわけがわかりません。とにかく恐ろしかった、これだけしかいえません。
今でも三人とはつきあいがあるのですが、むろんこの話はだれもしません。
560:あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/05/1809:09
朝っぱらからするようなはなしでないけどこの時期になるとこの子供のことおもい出すのです
だれかなんだったのか教えて・・・・・・・
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