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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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薄情な家族

2015.05.01 (Fri) Category : 人を信じすぎる人へ

296本当にあった怖い名無し2005/10/26(水)17:27:00ID:BOb6pRZW0
高校の頃の友人には霊が見える父親がいた。

その父親(仮にR氏とする)はユネスコホテルの職員をしていた。
年中、全国にあるホテルを飛び回っているらしい。

R氏は毎年夏になると○○県にあるホテルを訪れることになっていた。
そのホテルは4階建ての本館と別館があり、その間は渡り廊下でつながっていた。

7年程前にそのホテルに訪れた時、渡り廊下の4階から下にいるR氏を女の子が見ていた。

小学校低学年ぐらいで、どこにでもいそうな普通の女の子。
普通と違う所は、彼女は既に死んでいるという事。
R氏にはそれがすぐに解った。

「可哀そうにな・・・成仏するんだよ・・・」
心の中で手を合わせ、ホテルの職員事務所に歩いていった。

(続きは『続きを読む』をクリック)


 









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2972962005/10/26(水)17:27:47ID:BOb6pRZW0
仕事を片付け、常駐の職員と雑談をしていた。
先程の女の子の事を話そうとしたが、見えない
人にわざわざ伝えることも無いかと思い直し、そのままホテルを後にする事に。

帰りがけにもう一度渡り廊下を見てみると、まだ4階からこちらを見下ろしていた。

次の年も去年と同じように4階の渡り廊下から女の子はR氏を見ていた。
その次の年も、そのまた次の年も・・・。

女の子を毎年見かけるようになって5年ほど経った夏、今年も同じ所にいるのだろうと、R氏は渡り廊下を見上げた。
女の子は今年もいた。
3階の渡り廊下からR氏を見下ろしている・・・3階!?

R氏は不思議には思ったが、そんなこともあるのだろうと勝手に納得し、例年どおり仕事をこなしてホテルから移動した。



2982962005/10/26(水)17:28:32ID:BOb6pRZW0
「で、次の年そのホテルに行ったら、2階からおとうさんを見てるんだ。それが去年の話。今年は目の前にいるのかな?」

と、この話を娘(オレの友人)に聞かせて、R氏はそのホテルに出かけていった。

娘は父親がこのまま帰ってこないような気がしてならなかった。



「ただいま」
父親が帰ってきた。とりあえず無事のようだ。
娘はホッと胸を撫で下ろす。
「おかえりー。どーだった?」
小走りで玄関まで父親を迎えに出た。
しかし父親の様子がおかしい。
どことなくバツが悪そうに娘に話しかける。

「・・・・・・・ついてきた・・・」

父親は声を震わせながら、自分の脇の空中を指差しそう言った。


その日の内に母親と娘はR氏を一人置いて家を出た。
その後まもなく離婚。


R氏は今でも一人でその家に住んでいる…いや二人でか。
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