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2つのトンネル
2015.03.16 (Mon) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
599:2つのトンネル(1/4):2009/07/11(土)14:17:57ID:AC5u4pXt0
長距離トラックの運ちゃん(名前をAとしておく)から聞いた話。
真夜中の峠道。
・・・普段からよく通る道だったそうだ。
その道の途中のトンネルに差し掛かった時、Aはある異変に気付いた。
いつものトンネルの隣にもう一つ、同じ造り、同じ大きさの、謎のトンネルがあった。
昼夜問わず最低でも半月に一度は通ってる道だから、新たに開通したトンネルなら、工事の時点で気付いてるはず。
しかしこれまでにその様子もなく、まるで鏡に映したかのようにそのトンネルは突然、そこにあった。
Aは霊感の類などまるでない男だが、この時は「入っちゃいけない」と直感したそうだ。
トンネルの出入り口付近の、パーキング?(広くなってて公衆電話とかある所)に車を停めた。
トンネルを越えないと今来た峠道を戻らなきゃならないし、かなりの遠回りになる。
気味が悪いが思い切って突っ切ってしまうべきか、遠回り覚悟で引き返すべきか、Aはそのパーキングでしばらく悩んだらしい。
(続きは『続きを読む』をクリック)
長距離トラックの運ちゃん(名前をAとしておく)から聞いた話。
真夜中の峠道。
・・・普段からよく通る道だったそうだ。
その道の途中のトンネルに差し掛かった時、Aはある異変に気付いた。
いつものトンネルの隣にもう一つ、同じ造り、同じ大きさの、謎のトンネルがあった。
昼夜問わず最低でも半月に一度は通ってる道だから、新たに開通したトンネルなら、工事の時点で気付いてるはず。
しかしこれまでにその様子もなく、まるで鏡に映したかのようにそのトンネルは突然、そこにあった。
Aは霊感の類などまるでない男だが、この時は「入っちゃいけない」と直感したそうだ。
トンネルの出入り口付近の、パーキング?(広くなってて公衆電話とかある所)に車を停めた。
トンネルを越えないと今来た峠道を戻らなきゃならないし、かなりの遠回りになる。
気味が悪いが思い切って突っ切ってしまうべきか、遠回り覚悟で引き返すべきか、Aはそのパーキングでしばらく悩んだらしい。
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600:2つのトンネル(2/4):2009/07/11(土)14:18:41ID:AC5u4pXt0
そうしていると、自分が今来た道を別のトラックが登ってきた。
そのトラックの運転手(Bとしておく)も異変に気付いたらしく、同じようにパーキングへ車を入れてきた。
互いの運転席が隣り合うように停車して、窓を開けて話したらしい。
「長年運転手やってると、妙な事もいくつか経験するけどよ、こんなのは初めてだ。悪いことは言わねぇ、引き返したほうがいい」
とB。
見るからに年上でベテランのBの意見にAは従い、引き返すことにした。
車の向きがにすでに戻り方向を向いていたBが先にパーキングを出て、Aがそれに続く。
Aがパーキングを出て走り出した直後、一台の乗用車とすれ違った。
その乗用車はトンネルに向かっていくわけで、Aはその車がどっちのトンネルに入るのか気になって、ミラーでその車を追った。
ミラーの中、二つのトンネルの明かりと乗用車のテールランプが見える。
(左右どっちのトンネルだったかはAからは聞かなかったが)
そして、乗用車がトンネルに入った。
601:2つのトンネル(3/4):2009/07/11(土)14:20:14ID:AC5u4pXt0
乗用車がトンネルに入る、その瞬間、Aには無線のノイズのような耳鳴りが聞こえたそうだ。
思わず体がビクっとするような音量で。
ミラーの中、乗用車は吸い込まれるようにトンネルに入って行き・・・直後、烈しく爆発した。
正確には、乗用車の入った方のトンネル全体がマグマのように
真っ赤に燃えた(ように見えた)のだという。
慌てて車を停めるA。Bも異変に気付き、車を停めた。
彼らのトラックには消火器が積んであったし、通報するにはさっきのパーキングの公衆電話が一番近い(当時携帯はない)ので、またトンネル方向へ引き返す。(Uターンできないのでバックで)
しかし、あのトンネルに近づくにつれ、また異変に気付く。
・・・ない。
さっきは二つあったはずのトンネルが・・・・一つしか・・・ない。
トンネルの入り口まで行っても、あの乗用車の影も形もない。
不気味に静まり返ったトンネルが、何事もなかったかのようにぽっかりと口を開けているだけだった。
602:2つのトンネル(4/4):2009/07/11(土)14:21:16ID:AC5u4pXt0
そのトンネルを通る気にはならず、結局、二人は引き返して遠回りした。
後日、運ちゃん仲間にその話をしたのだが、誰も似たような経験をした人はいなかったそうだ。
その峠自体、いわく付きとかでも何でもなく、日中はそこそこ交通量の多い場所らしい。
その後も同じような時間にあのトンネルを通っても(そこ通らないと仕事にならないらしく)、またトンネルが二つ・・・って事は無かったと。
で、数ヵ月後にAは高速のSAでたまたまBと再会し、あの時の話になった。
話を聞くと、Bもあの無線のノイズのような耳鳴りを聞き、直後、真っ赤な光を見たらしい。
「まぁ、今となっちゃ何だったのか解らねえけどよ、あのトンネルはこの世とは別の場所に繋がってたんだろうよ。おめぇも見ただろ?あの真っ赤な光。ありゃまるで・・・地獄みてぇだったなぁ。俺はな、あのトンネルも、消えたあの車も、この世のもんじゃねぇと思う事にしたぜ。だってよ、あの車がもし人間だったとしたら・・・・どうなったかなんて考えたくもねぇ・・・俺たち二人、まとめて狸にでも化かされたんだよ。そういうことにしようや、なぁ(笑)」
そう言ってBが笑うので、Aもそういう事にしようと決めたんだと。
P.S.長文&駄文でスマンかった。
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Title : 無題
デロリアン?
NONAME 2015.03.17 (Tue) 20:00 編集
Re:無題
ロケ地だったのか
2015.03.18 20:35