都市伝説・・・奇憚・・・blog
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逢魔が時
2018.06.05 (Tue) | Category : ミステリー・不思議な話
359:1:2007/02/14(水)12:27:04ID:LAVdjPg50
何年か前の話
その日は友人と京都の嵐山まで自転車で遊びに行っていた
家から自転車で3~40分もあれば到着した様に思う
途中から延々とまっすぐ進むだけの道で、迷う事はない筈
河沿いに緩くカーブしながら続く道で、河原側には高い建物もなく遠くからでも嵐山名物の赤い橋を見る事が出来た
夕方、日が暮れて来たので帰ろう、と言う話になり元来た道を自転車で走っていた
会話をしながら夕暮れの道を走り、道の中程まで来た
ここまでは順調だったと思う
来た時よりも時間がかかった気がして
「疲れたからペースが遅くなってるんかなぁ」
と言うと友人も
「そやなぁ」
と同意した。あまり恐怖心はなかった
後ろを振り返ると、さっきまで居た赤い橋がおぼろながらに見えるし車道には少ないながらも車の通りがあったから
「こんな時間の事を逢魔が刻って言うんやろ」
と友人が言った
「三つ辻でお化けに逢うんやっけ」
「十字路ちゃうん?」
そんな話をしながら自転車を漕いでいた
そこから急に先に進んでいると言う感覚が無くなった
無くなった、と言うか、前に進んでいない様な気がした
「なぁ、なんか・・・変やない?」
「何が?」
「んー何がって言うか、何となく」
「逢魔が刻やもん」
「怖い事言わんでや。全然進んでへん気、せーへん?」
360:2:2007/02/14(水)12:28:05ID:LAVdjPg50
後ろを振り返ると、夕暮れの中で赤い橋がなんとか確認出来た
前方には道の終わりを表す信号がぼんやり見えている
(道の終わりには大きな交差点があって、左折すると車通りの多い大通りに出る)
「気のせい気のせい、疲れてるだけや」
そんな会話をした
その時、なんとなく携帯の時計を見た
何時だったかは忘れたけれど、出発してから20分くらいたっていた様に思う
時計で見る限り、順調に進んでいる感じだった
その後、怪談話をしながら自転車を漕いだ
が、やっぱりなかなか大通りに繋がる道に到着出来ない
「やっぱ変やなあ。車も全然通らへんやん」
と言うと友人も
「ほんまやなあ。この時間なら車通りもある筈やのにな」
と言った
その後も自転車を漕ぎ続けたが、さすがに疲れて来た
「自分、煙草持ってる?」
「うん、一服するか?」
道の横に自転車を止めて、友人が差し出す煙草を受け取った
煙草に火を点ける前に携帯をみると、さっきから殆ど時間が経っていなかった
「みてみ、おかしいわ。時計壊れたんかな」
と友人に言うと
「自分auやろ?電波時計ちゃうん。携帯おかしなったん?」
と友人もいぶかしげだった
ふと父の話を思い出し
「なぁ、これってなんかに化かされてるんちゃうかな?」
と父の話を簡単に話すと、怖がりの友人は
「うわぁ嫌や!早く煙草吸って帰ろう!」
と言った
361:3:2007/02/14(水)12:29:24ID:LAVdjPg50
煙草を吸い終えると、逃げる様に自転車に跨がった
するとあっさり、いとも簡単に大通りへの道へ出る事が出来た
そのまま急いで自分の家まで突っ走った
おかしいのは、煙草を吸った後
それまで夕日で真っ赤だった空が真っ暗になった事
友人の顔まで真っ赤に染まる程の夕日だったのにあっという間にあたりが暗くなったを覚えてる
これは
「日が落ちるのは早いねえ」
で済ませられるかも知れない
もう一つは家に帰って時計を見ると、1時間半以上経過していた事
大通りに出た時点で時間を確認すれば良かったけれど、それはしなかった
でも大通りから自宅までは、15分もあれば余裕でつく筈
自分たちは約1時間もの間、どこを彷徨っていたんだろう?
煙草を吸わなかったら、まだあの道を走っていたのだろうか?
そんな事を、時々思ったりする
長文で申し訳ない
自分の体験は以上です
362:本当にあった怖い名無し:2007/02/14(水)13:29:04ID:YIcJSEbSO
狐とかに化かされて道に迷った時は煙草吸うといいって昔からいうよね。
363:本当にあった怖い名無し:2007/02/14(水)14:17:40ID:pYR6kZ9+O
これからは花火の煙玉を持ち歩こうっと
365:本当にあった怖い名無し:2007/02/14(水)15:44:39ID:32V32nv+0
問題は、煙草を吸わないと、日ごろライターとか着火具を持ち歩いてないってとこだなぁ・・・
吸わないのにタバコとライター持ち歩くのもうっとうしいし。
366:本当にあった怖い名無し:2007/02/14(水)16:24:31ID:g8ddUpKK0
何か代用品はないのか
367:本当にあった怖い名無し:2007/02/14(水)16:24:38ID:4FIRsO/j0
>>365
その前にそんな事態に遭遇する確率はほぼゼロだろがw
368:本当にあった怖い名無し:2007/02/14(水)17:04:22ID:7g/6FDQ80
そういや吸殻を一盛り集めて水の入ったバケツに入れて一晩置き
その水を撒くとネコが寄ってこなくなるんだよな。
バス停あたりで吸殻拾って持ち歩けば寄ってこないんじゃないの?
382:本当にあった怖い名無し:2007/02/15(木)12:37:35ID:LrP4PZaGO
>>368
テント張りのキャンプ・サバイバルの際には蛇避けになる
是非活用して頂きたい
369:本当にあった怖い名無し:2007/02/14(水)19:17:52ID:32V32nv+0
>>368
あー やっぱしケモノには、ヤニですかねえ。
モノノケの類にも、ヤニが効き目あるんだろうか。
370:本当にあった怖い名無し:2007/02/14(水)19:33:51ID:P9Bk6ZN20
日本に煙草が入ってきたのが16世紀中ごろか。
それ以前はどうしていたんだろう。
371:本当にあった怖い名無し:2007/02/14(水)20:24:14ID:igCg/jXR0
どうしようもなかったんだよ。
372:本当にあった怖い名無し:2007/02/14(水)20:30:20ID:IZOfDkDc0
眉唾。眉にツバをつけて濡らすこと。
キツネは人を化かす際に相手の眉毛の本数を数える必要があることから
数えられないように濡らしてぺたっとさせる対抗策が用いられた。
379:本当にあった怖い名無し:2007/02/15(木)00:22:16ID:zvgxGTTG0
やっぱ、禁煙はやめとこ
引用元:不可解な体験、謎な話~enigma~ Part37
https://hobby9.5ch.net/test/read.cgi/occult/1168931224/359-379
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何年か前の話
その日は友人と京都の嵐山まで自転車で遊びに行っていた
家から自転車で3~40分もあれば到着した様に思う
途中から延々とまっすぐ進むだけの道で、迷う事はない筈
河沿いに緩くカーブしながら続く道で、河原側には高い建物もなく遠くからでも嵐山名物の赤い橋を見る事が出来た
夕方、日が暮れて来たので帰ろう、と言う話になり元来た道を自転車で走っていた
会話をしながら夕暮れの道を走り、道の中程まで来た
ここまでは順調だったと思う
来た時よりも時間がかかった気がして
「疲れたからペースが遅くなってるんかなぁ」
と言うと友人も
「そやなぁ」
と同意した。あまり恐怖心はなかった
後ろを振り返ると、さっきまで居た赤い橋がおぼろながらに見えるし車道には少ないながらも車の通りがあったから
「こんな時間の事を逢魔が刻って言うんやろ」
と友人が言った
「三つ辻でお化けに逢うんやっけ」
「十字路ちゃうん?」
そんな話をしながら自転車を漕いでいた
そこから急に先に進んでいると言う感覚が無くなった
無くなった、と言うか、前に進んでいない様な気がした
「なぁ、なんか・・・変やない?」
「何が?」
「んー何がって言うか、何となく」
「逢魔が刻やもん」
「怖い事言わんでや。全然進んでへん気、せーへん?」
360:2:2007/02/14(水)12:28:05ID:LAVdjPg50
後ろを振り返ると、夕暮れの中で赤い橋がなんとか確認出来た
前方には道の終わりを表す信号がぼんやり見えている
(道の終わりには大きな交差点があって、左折すると車通りの多い大通りに出る)
「気のせい気のせい、疲れてるだけや」
そんな会話をした
その時、なんとなく携帯の時計を見た
何時だったかは忘れたけれど、出発してから20分くらいたっていた様に思う
時計で見る限り、順調に進んでいる感じだった
その後、怪談話をしながら自転車を漕いだ
が、やっぱりなかなか大通りに繋がる道に到着出来ない
「やっぱ変やなあ。車も全然通らへんやん」
と言うと友人も
「ほんまやなあ。この時間なら車通りもある筈やのにな」
と言った
その後も自転車を漕ぎ続けたが、さすがに疲れて来た
「自分、煙草持ってる?」
「うん、一服するか?」
道の横に自転車を止めて、友人が差し出す煙草を受け取った
煙草に火を点ける前に携帯をみると、さっきから殆ど時間が経っていなかった
「みてみ、おかしいわ。時計壊れたんかな」
と友人に言うと
「自分auやろ?電波時計ちゃうん。携帯おかしなったん?」
と友人もいぶかしげだった
ふと父の話を思い出し
「なぁ、これってなんかに化かされてるんちゃうかな?」
と父の話を簡単に話すと、怖がりの友人は
「うわぁ嫌や!早く煙草吸って帰ろう!」
と言った
361:3:2007/02/14(水)12:29:24ID:LAVdjPg50
煙草を吸い終えると、逃げる様に自転車に跨がった
するとあっさり、いとも簡単に大通りへの道へ出る事が出来た
そのまま急いで自分の家まで突っ走った
おかしいのは、煙草を吸った後
それまで夕日で真っ赤だった空が真っ暗になった事
友人の顔まで真っ赤に染まる程の夕日だったのにあっという間にあたりが暗くなったを覚えてる
これは
「日が落ちるのは早いねえ」
で済ませられるかも知れない
もう一つは家に帰って時計を見ると、1時間半以上経過していた事
大通りに出た時点で時間を確認すれば良かったけれど、それはしなかった
でも大通りから自宅までは、15分もあれば余裕でつく筈
自分たちは約1時間もの間、どこを彷徨っていたんだろう?
煙草を吸わなかったら、まだあの道を走っていたのだろうか?
そんな事を、時々思ったりする
長文で申し訳ない
自分の体験は以上です
362:本当にあった怖い名無し:2007/02/14(水)13:29:04ID:YIcJSEbSO
狐とかに化かされて道に迷った時は煙草吸うといいって昔からいうよね。
363:本当にあった怖い名無し:2007/02/14(水)14:17:40ID:pYR6kZ9+O
これからは花火の煙玉を持ち歩こうっと
365:本当にあった怖い名無し:2007/02/14(水)15:44:39ID:32V32nv+0
問題は、煙草を吸わないと、日ごろライターとか着火具を持ち歩いてないってとこだなぁ・・・
吸わないのにタバコとライター持ち歩くのもうっとうしいし。
366:本当にあった怖い名無し:2007/02/14(水)16:24:31ID:g8ddUpKK0
何か代用品はないのか
367:本当にあった怖い名無し:2007/02/14(水)16:24:38ID:4FIRsO/j0
>>365
その前にそんな事態に遭遇する確率はほぼゼロだろがw
368:本当にあった怖い名無し:2007/02/14(水)17:04:22ID:7g/6FDQ80
そういや吸殻を一盛り集めて水の入ったバケツに入れて一晩置き
その水を撒くとネコが寄ってこなくなるんだよな。
バス停あたりで吸殻拾って持ち歩けば寄ってこないんじゃないの?
382:本当にあった怖い名無し:2007/02/15(木)12:37:35ID:LrP4PZaGO
>>368
テント張りのキャンプ・サバイバルの際には蛇避けになる
是非活用して頂きたい
369:本当にあった怖い名無し:2007/02/14(水)19:17:52ID:32V32nv+0
>>368
あー やっぱしケモノには、ヤニですかねえ。
モノノケの類にも、ヤニが効き目あるんだろうか。
370:本当にあった怖い名無し:2007/02/14(水)19:33:51ID:P9Bk6ZN20
日本に煙草が入ってきたのが16世紀中ごろか。
それ以前はどうしていたんだろう。
371:本当にあった怖い名無し:2007/02/14(水)20:24:14ID:igCg/jXR0
どうしようもなかったんだよ。
372:本当にあった怖い名無し:2007/02/14(水)20:30:20ID:IZOfDkDc0
眉唾。眉にツバをつけて濡らすこと。
キツネは人を化かす際に相手の眉毛の本数を数える必要があることから
数えられないように濡らしてぺたっとさせる対抗策が用いられた。
379:本当にあった怖い名無し:2007/02/15(木)00:22:16ID:zvgxGTTG0
やっぱ、禁煙はやめとこ
引用元:不可解な体験、謎な話~enigma~ Part37
https://hobby9.5ch.net/test/read.cgi/occult/1168931224/359-379
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北斗星
2018.06.04 (Mon) | Category : ミステリー・不思議な話
(※管理人注:一部分掲載済みですが、全文を見つけたので再掲します)
334:本当にあった怖い名無し:2007/02/13(火)17:09:13ID:FtLb3o5XO
私の体験した話です。
携帯からなので遅いかもしれませんが、よろしくお願いします。
私は鉄ヲタとまではいきませんが、前から北斗星という寝台列車に、いつかは乗りたいという願望がありました。
仕事柄、本州と九州は新幹線や飛行機を使ってほとんどの都府県を巡りましたが、いつも忙しく、素早い移動を求められていたものですから、寝台列車に乗ってのんびりと旅をしたいと思っていました。
そんなとき、上司が私に
『急で悪いが夏休みがなかったので、暇なこの時期なら…』
と、10日間の休みをもらいました。去年の10月の事です。
335:本当にあった怖い名無し:2007/02/13(火)17:31:31ID:FtLb3o5XO
私は『北斗星に乗るチャンス』と思い、計画をたてようと思いました。
しかし、北海道はちょうど紅葉の時期ということもあり、席が取れるか心配でした。
休みの2週間前の9月下旬、仕事の帰りに上野駅まで空席を確認するため、寄っていくことにしました。
(後で知ったんですが他の駅でも確認できたみたいです)
係員に尋ねたところ、個室が空いてると言うので、迷わず上野→札幌までを予約しました。
私はとても嬉しくて、その日は上機嫌で帰りました。出発の日までがとても長く感じました。
336:本当にあった怖い名無し:2007/02/13(火)17:42:25ID:FtLb3o5XO
出発当日は1時間も早く着いてしまい、喫茶店で時間を潰したものの、30分前にはホームにいました。
先にカシオペアという寝台列車が停まっていて、思わず写真を撮りました。
カシオペアが発車してから少しして、乗る予定の北斗星がやってきました。
バックで入ってくるとは思わなかったので、また写真を撮りました。
車両のドアが開き、私は自分の部屋へと向かいましたが、始めて見る車内に童心に返り、ワクワクしました。
338:本当にあった怖い名無し:2007/02/13(火)17:56:51ID:FtLb3o5XO
部屋にキーは無く、暗証番号を任意に決めるタイプのものでした。
部屋は正直狭かったんですが、そんなことより楽しくて仕方がありませんでした。
上野駅を発車して、駅弁を食べながら車窓に見入ってました。
外が暗くなる頃には車内を歩き、ロビーカーまで行ったりと、なんだか落ち着きませんでした。
しかし明朝の4頃には函館に到着し、機関車の差し替えがあるのを知っていたので、携帯のアラームを3時半にセットし、寝ることにしました。
339:本当にあった怖い名無し:2007/02/13(火)18:18:29ID:FtLb3o5XO
ゴォーという騒音で寝呆け半分で目を覚ますと、どうやら青函トンネルを通過中のようでした。
しかし、いつのまにか寝ていたらしく、あまり記憶にはありませんでした。
次に起きたときはパッチリと目が覚め、携帯を見ると3時29分。アラームが鳴る1分前でした。
どうやら列車は停車しているらしく、カーテンを少し開けてみるとホームのようで、柱には函館の文字が。
『予定より早い?』
と思いつつ部屋から出ると、廊下はシーンと静まり返っていて、人の気配も感じられませんでした。
とりあえずデジカメを持って車外へ出ると靄のような霧のようなものが立ちこめていました。
340:本当にあった怖い名無し:2007/02/13(火)19:00:50ID:FtLb3o5XO
極端に視界が悪いというわけではなかったのですが、ホームの端は見えませんでした。
結構寒かったので一度上着を取りに戻ってから再び外へ出て、最後尾の車両までホームを歩きました。
というのも函館は終着駅のため、最後尾に機関車を連結させ、逆方向へ発車するためです。
最後尾の方は靄がかっててはっきりとは見えません。とにかく私は歩きました。
346:本当にあった怖い名無し:2007/02/14(水)08:43:33ID:2C+mWXw8O
私は機関車の連結を見るために最後尾までホームを歩きました。
途中、ロビーカーの辺りを歩きながら横目で室内を見ると中には誰もおらず、蛍光灯の光もどこか寂しげな感じがしました。
『そういえば自分以外の人たちは降りてこないのだろうか?』
ふとこんな疑問が頭をよぎりました。
ロビーカーを過ぎて寝台車の窓を、少し遠慮がちに眺めながら歩きましたが、みんなカーテンを閉めていました。
何両分か歩いて、ふとホームを見渡したのですが、自分だけのようでした。
347:本当にあった怖い名無し:2007/02/14(水)08:59:23ID:2C+mWXw8O
靄が相変わらず邪魔をしてなかなか最後尾が見えません。
と言うより、最後尾までがやたらと長く感じました。
『こんなに長かったか?』
辺りが靄に囲まれてるせいもあって、幻想的で少し不気味な感じがしました。
靄がかって誰もいない静かなホーム。
『みんなどうしたのだろう…全員とまでは言わないが、私と同じような人が数人いてもおかしくないのに』
少し不安になりました。
―ピッ、ピーッ―
そのとき、甲高いホイッスルが2回、静かなホームに響きました。
349:本当にあった怖い名無し:2007/02/14(水)09:21:21ID:2C+mWXw8O
私は少し足早になって、最後尾を目指しました。
靄がさらに濃くなってきました。
しかし、しばらく歩くと靄の向うに人の気配を感じ、
『なんだぁ、みんな先に来てただけかぁ』
と、安心しました。
だんだんとディーゼルエンジンの低い音が近付き、
『もう最後尾だ』
と思ったそのとき、靄がスゥーっと流れて機関車が姿をあらわしました。
重連?て言うんですか?凸型の青い機関車が2機、既につながっていました。
『……!』
さっき人の気配を感じたのに誰もいません。
『気のせいか…いや、でも…』
351:本当にあった怖い名無し:2007/02/14(水)09:43:21ID:2C+mWXw8O
私があたふたしていると、―ピーーッ!―
今度は一回だけホイッスルが鳴りました。
『発車だ!』
私はそう直感し、一番近い最後尾“だった”車両に乗ろうとしましたが、その車両は客車ではなく、発電のため?の車両だったので、その次の車両に飛び乗りました。
ホームのベルが鳴ったかどうか記憶には無いのですが、乗って間もなくドアが閉まりました。
とにかく部屋へ戻ろうと思い車内の廊下を歩きました。
歩きながら
『何か変だ』
と不安な気持ちになり、揺れのせいでふらつきながらも早足で部屋へ向かいました。
352:本当にあった怖い名無し:2007/02/14(水)10:09:07ID:2C+mWXw8O
誰にも会う事無くロビーカーまで来たときに、ドアの向うに人の気配を感じました。
『また誰もいなかったらどうしよう』
そんな考えが頭をよぎりました。
私は霊感とかは全く無いので霊的な気配は感じませんでした。ただ、人の気配があるだけです。
ロビーカーを通らないと部屋へは戻れないので、思い切ってドアを開けました。
そこには沢山の人がいて、楽しそうに雑談していました。
353:本当にあった怖い名無し:2007/02/14(水)10:29:54ID:2C+mWXw8O
時間はまだ4時です。
『こんなに朝早く?』
と思ったのですが、人がいてくれたという安心感がありました。
私がそのままロビーカーを通過しようと次のドアまで来ると、それまでのざわめきがピタリと止み、後ろから男の低い声で
『おい!』
と声を掛けられました。
それまでの不可解な出来事のこともあり、一気に恐くなり走って部屋へ戻りました。
部屋の前まで来ると、急いで暗証番号を押し、中に入りました。
札幌まであと数時間…。
355:本当にあった怖い名無し:2007/02/14(水)10:51:46ID:2C+mWXw8O
私は、時折誰かが部屋の前で立ち止まり、耳をドアに押し付けて様子をうかがっている気がしました。
何となくそう思ったのです。
札幌駅で部屋から出るのは恐くてたまりませんでしたが、何事もなく車外へ出ることができました。
他の乗客達もみんな楽しそうに降りてきました。
沢山の人がいたので、ロビーカーにいた人達は発見できませんでした。
ホームの階段へ向かう途中ロビーカーの横を歩き、ふと中を見るとソファの上に手袋が片方だけ置いてありました。
その後は予約しておいたレンタカーで道央~道東をまわり、5日目の朝早く帯広から飛行機で羽田へ向かいました。
ありのままを書いたので長文になり、大変失礼しました。
引用元:不可解な体験、謎な話~enigma~ Part37
https://hobby9.5ch.net/test/read.cgi/occult/1168931224/334-355
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334:本当にあった怖い名無し:2007/02/13(火)17:09:13ID:FtLb3o5XO
私の体験した話です。
携帯からなので遅いかもしれませんが、よろしくお願いします。
私は鉄ヲタとまではいきませんが、前から北斗星という寝台列車に、いつかは乗りたいという願望がありました。
仕事柄、本州と九州は新幹線や飛行機を使ってほとんどの都府県を巡りましたが、いつも忙しく、素早い移動を求められていたものですから、寝台列車に乗ってのんびりと旅をしたいと思っていました。
そんなとき、上司が私に
『急で悪いが夏休みがなかったので、暇なこの時期なら…』
と、10日間の休みをもらいました。去年の10月の事です。
335:本当にあった怖い名無し:2007/02/13(火)17:31:31ID:FtLb3o5XO
私は『北斗星に乗るチャンス』と思い、計画をたてようと思いました。
しかし、北海道はちょうど紅葉の時期ということもあり、席が取れるか心配でした。
休みの2週間前の9月下旬、仕事の帰りに上野駅まで空席を確認するため、寄っていくことにしました。
(後で知ったんですが他の駅でも確認できたみたいです)
係員に尋ねたところ、個室が空いてると言うので、迷わず上野→札幌までを予約しました。
私はとても嬉しくて、その日は上機嫌で帰りました。出発の日までがとても長く感じました。
336:本当にあった怖い名無し:2007/02/13(火)17:42:25ID:FtLb3o5XO
出発当日は1時間も早く着いてしまい、喫茶店で時間を潰したものの、30分前にはホームにいました。
先にカシオペアという寝台列車が停まっていて、思わず写真を撮りました。
カシオペアが発車してから少しして、乗る予定の北斗星がやってきました。
バックで入ってくるとは思わなかったので、また写真を撮りました。
車両のドアが開き、私は自分の部屋へと向かいましたが、始めて見る車内に童心に返り、ワクワクしました。
338:本当にあった怖い名無し:2007/02/13(火)17:56:51ID:FtLb3o5XO
部屋にキーは無く、暗証番号を任意に決めるタイプのものでした。
部屋は正直狭かったんですが、そんなことより楽しくて仕方がありませんでした。
上野駅を発車して、駅弁を食べながら車窓に見入ってました。
外が暗くなる頃には車内を歩き、ロビーカーまで行ったりと、なんだか落ち着きませんでした。
しかし明朝の4頃には函館に到着し、機関車の差し替えがあるのを知っていたので、携帯のアラームを3時半にセットし、寝ることにしました。
339:本当にあった怖い名無し:2007/02/13(火)18:18:29ID:FtLb3o5XO
ゴォーという騒音で寝呆け半分で目を覚ますと、どうやら青函トンネルを通過中のようでした。
しかし、いつのまにか寝ていたらしく、あまり記憶にはありませんでした。
次に起きたときはパッチリと目が覚め、携帯を見ると3時29分。アラームが鳴る1分前でした。
どうやら列車は停車しているらしく、カーテンを少し開けてみるとホームのようで、柱には函館の文字が。
『予定より早い?』
と思いつつ部屋から出ると、廊下はシーンと静まり返っていて、人の気配も感じられませんでした。
とりあえずデジカメを持って車外へ出ると靄のような霧のようなものが立ちこめていました。
340:本当にあった怖い名無し:2007/02/13(火)19:00:50ID:FtLb3o5XO
極端に視界が悪いというわけではなかったのですが、ホームの端は見えませんでした。
結構寒かったので一度上着を取りに戻ってから再び外へ出て、最後尾の車両までホームを歩きました。
というのも函館は終着駅のため、最後尾に機関車を連結させ、逆方向へ発車するためです。
最後尾の方は靄がかっててはっきりとは見えません。とにかく私は歩きました。
346:本当にあった怖い名無し:2007/02/14(水)08:43:33ID:2C+mWXw8O
私は機関車の連結を見るために最後尾までホームを歩きました。
途中、ロビーカーの辺りを歩きながら横目で室内を見ると中には誰もおらず、蛍光灯の光もどこか寂しげな感じがしました。
『そういえば自分以外の人たちは降りてこないのだろうか?』
ふとこんな疑問が頭をよぎりました。
ロビーカーを過ぎて寝台車の窓を、少し遠慮がちに眺めながら歩きましたが、みんなカーテンを閉めていました。
何両分か歩いて、ふとホームを見渡したのですが、自分だけのようでした。
347:本当にあった怖い名無し:2007/02/14(水)08:59:23ID:2C+mWXw8O
靄が相変わらず邪魔をしてなかなか最後尾が見えません。
と言うより、最後尾までがやたらと長く感じました。
『こんなに長かったか?』
辺りが靄に囲まれてるせいもあって、幻想的で少し不気味な感じがしました。
靄がかって誰もいない静かなホーム。
『みんなどうしたのだろう…全員とまでは言わないが、私と同じような人が数人いてもおかしくないのに』
少し不安になりました。
―ピッ、ピーッ―
そのとき、甲高いホイッスルが2回、静かなホームに響きました。
349:本当にあった怖い名無し:2007/02/14(水)09:21:21ID:2C+mWXw8O
私は少し足早になって、最後尾を目指しました。
靄がさらに濃くなってきました。
しかし、しばらく歩くと靄の向うに人の気配を感じ、
『なんだぁ、みんな先に来てただけかぁ』
と、安心しました。
だんだんとディーゼルエンジンの低い音が近付き、
『もう最後尾だ』
と思ったそのとき、靄がスゥーっと流れて機関車が姿をあらわしました。
重連?て言うんですか?凸型の青い機関車が2機、既につながっていました。
『……!』
さっき人の気配を感じたのに誰もいません。
『気のせいか…いや、でも…』
351:本当にあった怖い名無し:2007/02/14(水)09:43:21ID:2C+mWXw8O
私があたふたしていると、―ピーーッ!―
今度は一回だけホイッスルが鳴りました。
『発車だ!』
私はそう直感し、一番近い最後尾“だった”車両に乗ろうとしましたが、その車両は客車ではなく、発電のため?の車両だったので、その次の車両に飛び乗りました。
ホームのベルが鳴ったかどうか記憶には無いのですが、乗って間もなくドアが閉まりました。
とにかく部屋へ戻ろうと思い車内の廊下を歩きました。
歩きながら
『何か変だ』
と不安な気持ちになり、揺れのせいでふらつきながらも早足で部屋へ向かいました。
352:本当にあった怖い名無し:2007/02/14(水)10:09:07ID:2C+mWXw8O
誰にも会う事無くロビーカーまで来たときに、ドアの向うに人の気配を感じました。
『また誰もいなかったらどうしよう』
そんな考えが頭をよぎりました。
私は霊感とかは全く無いので霊的な気配は感じませんでした。ただ、人の気配があるだけです。
ロビーカーを通らないと部屋へは戻れないので、思い切ってドアを開けました。
そこには沢山の人がいて、楽しそうに雑談していました。
353:本当にあった怖い名無し:2007/02/14(水)10:29:54ID:2C+mWXw8O
時間はまだ4時です。
『こんなに朝早く?』
と思ったのですが、人がいてくれたという安心感がありました。
私がそのままロビーカーを通過しようと次のドアまで来ると、それまでのざわめきがピタリと止み、後ろから男の低い声で
『おい!』
と声を掛けられました。
それまでの不可解な出来事のこともあり、一気に恐くなり走って部屋へ戻りました。
部屋の前まで来ると、急いで暗証番号を押し、中に入りました。
札幌まであと数時間…。
355:本当にあった怖い名無し:2007/02/14(水)10:51:46ID:2C+mWXw8O
私は、時折誰かが部屋の前で立ち止まり、耳をドアに押し付けて様子をうかがっている気がしました。
何となくそう思ったのです。
札幌駅で部屋から出るのは恐くてたまりませんでしたが、何事もなく車外へ出ることができました。
他の乗客達もみんな楽しそうに降りてきました。
沢山の人がいたので、ロビーカーにいた人達は発見できませんでした。
ホームの階段へ向かう途中ロビーカーの横を歩き、ふと中を見るとソファの上に手袋が片方だけ置いてありました。
その後は予約しておいたレンタカーで道央~道東をまわり、5日目の朝早く帯広から飛行機で羽田へ向かいました。
ありのままを書いたので長文になり、大変失礼しました。
引用元:不可解な体験、謎な話~enigma~ Part37
https://hobby9.5ch.net/test/read.cgi/occult/1168931224/334-355
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痴人の愛
2018.06.02 (Sat) | Category : ミステリー・不思議な話
340:本当にあった怖い名無し:2006/11/25(土)09:41:35ID:OiRZsioh0
初めての書き込みです。
文章べたなのは許してください。
父方の祖父が亡くなった時、2000年の話。
じいさんは俺が生まれる前から心臓に持病を持っており、苦しんだ末に脳梗塞を引き起こして最後は眠るようだったらしい。
当時俺は大学生で実家を離れて県外で一人暮らしをしていた。
半年くらい前から長くは持たないと聞かされていたので、心の準備はできていたのだが、やはりショックだった。
じいさんは読書が趣味で、谷崎潤一郎を愛読していた。
俺も読書は好きだったから、よくじいさんに谷崎を借りて読んでいた。
古い全集で、旧仮名遣いで、じいさんの手垢がついてる本。
そんなレトロで時代がかった雰囲気が好きだった。
ばあさんが棺おけに「細雪」を一緒に入れた。
谷崎の中でも一番好きだったからだ。
俺は形見分けとして「痴人の愛」を貰った。
341:340:2006/11/25(土)09:42:55ID:OiRZsioh0
じいさんが亡くなって半年ほどたったころ、夜寝付けなっかった俺は「痴人の愛」を読んだ。
すでに何度も読んでるから、適当に流していたのだが、読み終えるころにはだいぶ明るくなっていた。
そろそろ寝ようと思っていたところに、親父から電話があり、ばあさんが亡くなったことを知らされた。
寝たまま死んだようで、いわゆる大往生だ。
ばあさんは叔父夫婦と住んでいたのだが、朝、叔母さんが様子を見にいったいたら冷たくなっていたそうだ。
それからまたしばらくして、そろそろじいさんの命日だなあ、なんて思いながら、また「痴人の愛」を読んだ。
今度はしっかりと時間をかけて読んだ。
読み終わってから2時間ほどたった時、また親父から電話があった。
叔父さんが心臓発作で亡くなった。
俺はばあさんの時の事を思い出したが、偶然だと思った。
342:340:2006/11/25(土)09:43:50ID:OiRZsioh0
偶然だと思いながらも、俺はその偶然性を証明したくて何度も「痴人の愛」を読んだ。
読み終わった後、数時間たったころに電話が鳴った。
簡単に纏めると次のようになる。
まずはばあさん(老衰)
次に叔父さん(心臓発作)
いとこの長男(叔父の娘の子供、交通事故)
別のいとこの子供(叔父の息子の子供、流産)
叔母さん(叔父の妹、親父の姉、脳梗塞)
最後に親父(心不全)
これらの親戚が1年半ほどの間に急死した。
もう偶然とは思えなかった。
父方の親戚は俺ら兄弟といとこ数人と叔母(叔父の妻)しか残っていない。
俺が「痴人の愛」を読むたびに親戚が死ぬ。
俺はじいさんにもらった「痴人の愛」を本棚の奥に普段見えないように置いてある。
捨てたり、焼いたりも考えたが、どうしようもなく怖くてできない。
一応お払いはしてもらった。
このストレスで10キロくらいやせた。
(もともとデブだったからちょうどいいくらいだけど。)
じいさん、ばあさん、叔父夫婦が住んでいた大きな屋敷には今、叔母さんが一人寂しく生活している。
そういえば、じいさんはこの叔母さんと仲が悪かったんだ。
END
引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話をあつめてみない?150
https://hobby7.5ch.net/test/read.cgi/occult/1164123087/340-342
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初めての書き込みです。
文章べたなのは許してください。
父方の祖父が亡くなった時、2000年の話。
じいさんは俺が生まれる前から心臓に持病を持っており、苦しんだ末に脳梗塞を引き起こして最後は眠るようだったらしい。
当時俺は大学生で実家を離れて県外で一人暮らしをしていた。
半年くらい前から長くは持たないと聞かされていたので、心の準備はできていたのだが、やはりショックだった。
じいさんは読書が趣味で、谷崎潤一郎を愛読していた。
俺も読書は好きだったから、よくじいさんに谷崎を借りて読んでいた。
古い全集で、旧仮名遣いで、じいさんの手垢がついてる本。
そんなレトロで時代がかった雰囲気が好きだった。
ばあさんが棺おけに「細雪」を一緒に入れた。
谷崎の中でも一番好きだったからだ。
俺は形見分けとして「痴人の愛」を貰った。
341:340:2006/11/25(土)09:42:55ID:OiRZsioh0
じいさんが亡くなって半年ほどたったころ、夜寝付けなっかった俺は「痴人の愛」を読んだ。
すでに何度も読んでるから、適当に流していたのだが、読み終えるころにはだいぶ明るくなっていた。
そろそろ寝ようと思っていたところに、親父から電話があり、ばあさんが亡くなったことを知らされた。
寝たまま死んだようで、いわゆる大往生だ。
ばあさんは叔父夫婦と住んでいたのだが、朝、叔母さんが様子を見にいったいたら冷たくなっていたそうだ。
それからまたしばらくして、そろそろじいさんの命日だなあ、なんて思いながら、また「痴人の愛」を読んだ。
今度はしっかりと時間をかけて読んだ。
読み終わってから2時間ほどたった時、また親父から電話があった。
叔父さんが心臓発作で亡くなった。
俺はばあさんの時の事を思い出したが、偶然だと思った。
342:340:2006/11/25(土)09:43:50ID:OiRZsioh0
偶然だと思いながらも、俺はその偶然性を証明したくて何度も「痴人の愛」を読んだ。
読み終わった後、数時間たったころに電話が鳴った。
簡単に纏めると次のようになる。
まずはばあさん(老衰)
次に叔父さん(心臓発作)
いとこの長男(叔父の娘の子供、交通事故)
別のいとこの子供(叔父の息子の子供、流産)
叔母さん(叔父の妹、親父の姉、脳梗塞)
最後に親父(心不全)
これらの親戚が1年半ほどの間に急死した。
もう偶然とは思えなかった。
父方の親戚は俺ら兄弟といとこ数人と叔母(叔父の妻)しか残っていない。
俺が「痴人の愛」を読むたびに親戚が死ぬ。
俺はじいさんにもらった「痴人の愛」を本棚の奥に普段見えないように置いてある。
捨てたり、焼いたりも考えたが、どうしようもなく怖くてできない。
一応お払いはしてもらった。
このストレスで10キロくらいやせた。
(もともとデブだったからちょうどいいくらいだけど。)
じいさん、ばあさん、叔父夫婦が住んでいた大きな屋敷には今、叔母さんが一人寂しく生活している。
そういえば、じいさんはこの叔母さんと仲が悪かったんだ。
END
引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話をあつめてみない?150
https://hobby7.5ch.net/test/read.cgi/occult/1164123087/340-342
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