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8周年記念百物語No003:犬の親子と女の子
2013.09.27 (Fri) | Category : とりあえず和みたい人へ
20 名前:犬の親子と女の子[sage] 投稿日:2011/05/17(火) 02:46:41.51 ID:rpqNSiVS0
私の家は昔の古い日本家屋といった感じの、ジブリの映画に出てきそうな家でした。
土間や畳敷きの大広間、竈のある台所に仏間と16畳の和室。
和室は障子を開け放つと縁側に面した庭が一望できました。
家の後ろはすぐ山肌になっており、春には山菜が良く採れていました。
その家に私は、曾祖母、祖父、祖母、父と母、我が家の愛犬ジョンと一緒に暮らしてました。
ジョンは私の父が知り合いから譲り受けた犬で紀州犬と何かの雑種らしく、真っ白な体毛をしていました。
私が13歳になってしばらくした頃、ジョンが子犬を産みました。
生まれた6匹全てがジョンにそっくりな白い体毛をしていました。
私は縁側に寝転がってジョンや子犬たちがいる庭先を眺めるのが好きでした。
雨が続いたある日、久々に晴れたのでお菓子と漫画をもって縁側に寝転びに行くと、庭に見知らぬ女の子が居ました。
小屋の前の芝生で気だるそうに横たわって居るジョンと、そのお腹の辺りで元気に転げまわってる子犬達。
それをその女の子はニッコニコしながら眺めていました。
年は小学校低学年か、ひょっとしたら幼稚園の年長組くらいのショートボブの女の子。
白いワンピースを着て、左手には綺麗なビーズの腕輪をしていました。
(あんな可愛らしい子近所に居たっけ・・・?)
と思いながらも、近所の小さい子がジョンを触りにくる事なんて良くあるので、放っておきました。
漫画を一冊読み終えて顔を上げてみると、女の子はまだジョンと子犬達を見ていました。
転げまわる子犬達を見ては
(*´∀`*)
みたいな顔でニッコニコしながら眺め、子犬がくしゃみをしたら
Σ(>ヮ<*)
みたいな顔で驚いたり、眠くてコクリコクリしてる子犬には
(*゚ー゚)
みたいな感じで顔を覗き込んだりと、あまりに表情がころころ変わって面白いので、私はしばらくその女の子を見ていました。
21 名前:犬の親子と女の子[sage] 投稿日:2011/05/17(火) 02:47:16.65 ID:rpqNSiVS0
ポカポカとした陽気で、若干うつらうつらしながらその光景を見ていたのですが、気がつくと女の子が居ません。
あれ?帰っちゃったのかな?と思ったのですが、私の家はこの縁側を通らないと帰れない造りになっています。
いくらうつらうつらしていたとしても人が通ればさすがに気がつきます。
ふと気になってサンダルを履き、庭を探してみました。
半目を開けながら爆睡しているジョンと遊びつかれて各々独特な格好で寝ている子犬達以外は何も居ません。
おかしいなぁ…いつ帰ったんだろう?と首を傾げながら母に
「さっき庭に来てた女の子誰?」
と尋ねると
「ん?女の子?母さんずっと玄関んとこに居たけど、誰も来なかったよ?」
と、おかしな答えが返ってきました。
まさか…座敷わらし!?と思い、今度は曾祖母にさっき起きた事を言うと
「いや、座敷っ子じゃない。座敷っ子は草が苦手で、草で出来てる畳も縁しか歩かん。ましてや芝生の生えてる家の庭には出るはずもない。」
という返答が…。
結局私が寝ぼけていたという事で一件落着しました。
が、しかし。その女の子は晴れた日の庭に毎日のように現れるようになったのです。
ジョンや子犬達を見てはまたころころと表情を変え、面白おかしくその所作を見守っている女の子。
見えてるのは私だけで、曾祖母も祖父も祖母も父も母も、果てはジョンやその子犬達までも彼女のことは見えていないようでした。
祖父は、お払いしてもらったほうが良いんじゃないか?何か悪いものに憑かれてるんじゃないか?と心配していましたが、私にはあの女の子が悪いものには見えずに
「別にいいよ。あの女の子見てるだけでも面白いし。なんか癒されるから」
と、お払いに行こうという祖父の申し出を断っていました。
その女の子が現れるようになってから数日後、3日ほど雨が続いた日のことでした。
その年は例年になく雨が多い年で、数日降っては一日晴れて、また次の日から雨が続くといった事が起こってました。
夕飯時、今年はずいぶんと雨が降るなぁーと、家族で話をしていた時。
何やら心配そうな顔をしていた祖父が私に
「そういえば、あの女の子はまだ出るのかい?雨降りにも居るのかい?」
と話しかけてきた時だったのを覚えています。
(続きは『続きを読む』をクリック)
私の家は昔の古い日本家屋といった感じの、ジブリの映画に出てきそうな家でした。
土間や畳敷きの大広間、竈のある台所に仏間と16畳の和室。
和室は障子を開け放つと縁側に面した庭が一望できました。
家の後ろはすぐ山肌になっており、春には山菜が良く採れていました。
その家に私は、曾祖母、祖父、祖母、父と母、我が家の愛犬ジョンと一緒に暮らしてました。
ジョンは私の父が知り合いから譲り受けた犬で紀州犬と何かの雑種らしく、真っ白な体毛をしていました。
私が13歳になってしばらくした頃、ジョンが子犬を産みました。
生まれた6匹全てがジョンにそっくりな白い体毛をしていました。
私は縁側に寝転がってジョンや子犬たちがいる庭先を眺めるのが好きでした。
雨が続いたある日、久々に晴れたのでお菓子と漫画をもって縁側に寝転びに行くと、庭に見知らぬ女の子が居ました。
小屋の前の芝生で気だるそうに横たわって居るジョンと、そのお腹の辺りで元気に転げまわってる子犬達。
それをその女の子はニッコニコしながら眺めていました。
年は小学校低学年か、ひょっとしたら幼稚園の年長組くらいのショートボブの女の子。
白いワンピースを着て、左手には綺麗なビーズの腕輪をしていました。
(あんな可愛らしい子近所に居たっけ・・・?)
と思いながらも、近所の小さい子がジョンを触りにくる事なんて良くあるので、放っておきました。
漫画を一冊読み終えて顔を上げてみると、女の子はまだジョンと子犬達を見ていました。
転げまわる子犬達を見ては
(*´∀`*)
みたいな顔でニッコニコしながら眺め、子犬がくしゃみをしたら
Σ(>ヮ<*)
みたいな顔で驚いたり、眠くてコクリコクリしてる子犬には
(*゚ー゚)
みたいな感じで顔を覗き込んだりと、あまりに表情がころころ変わって面白いので、私はしばらくその女の子を見ていました。
21 名前:犬の親子と女の子[sage] 投稿日:2011/05/17(火) 02:47:16.65 ID:rpqNSiVS0
ポカポカとした陽気で、若干うつらうつらしながらその光景を見ていたのですが、気がつくと女の子が居ません。
あれ?帰っちゃったのかな?と思ったのですが、私の家はこの縁側を通らないと帰れない造りになっています。
いくらうつらうつらしていたとしても人が通ればさすがに気がつきます。
ふと気になってサンダルを履き、庭を探してみました。
半目を開けながら爆睡しているジョンと遊びつかれて各々独特な格好で寝ている子犬達以外は何も居ません。
おかしいなぁ…いつ帰ったんだろう?と首を傾げながら母に
「さっき庭に来てた女の子誰?」
と尋ねると
「ん?女の子?母さんずっと玄関んとこに居たけど、誰も来なかったよ?」
と、おかしな答えが返ってきました。
まさか…座敷わらし!?と思い、今度は曾祖母にさっき起きた事を言うと
「いや、座敷っ子じゃない。座敷っ子は草が苦手で、草で出来てる畳も縁しか歩かん。ましてや芝生の生えてる家の庭には出るはずもない。」
という返答が…。
結局私が寝ぼけていたという事で一件落着しました。
が、しかし。その女の子は晴れた日の庭に毎日のように現れるようになったのです。
ジョンや子犬達を見てはまたころころと表情を変え、面白おかしくその所作を見守っている女の子。
見えてるのは私だけで、曾祖母も祖父も祖母も父も母も、果てはジョンやその子犬達までも彼女のことは見えていないようでした。
祖父は、お払いしてもらったほうが良いんじゃないか?何か悪いものに憑かれてるんじゃないか?と心配していましたが、私にはあの女の子が悪いものには見えずに
「別にいいよ。あの女の子見てるだけでも面白いし。なんか癒されるから」
と、お払いに行こうという祖父の申し出を断っていました。
その女の子が現れるようになってから数日後、3日ほど雨が続いた日のことでした。
その年は例年になく雨が多い年で、数日降っては一日晴れて、また次の日から雨が続くといった事が起こってました。
夕飯時、今年はずいぶんと雨が降るなぁーと、家族で話をしていた時。
何やら心配そうな顔をしていた祖父が私に
「そういえば、あの女の子はまだ出るのかい?雨降りにも居るのかい?」
と話しかけてきた時だったのを覚えています。
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あの世がどんなところか
2013.09.25 (Wed) | Category : とりあえず和みたい人へ
入り浸っていたらしい
2013.09.24 (Tue) | Category : とりあえず和みたい人へ
23 本当にあった怖い名無し sage 2013/09/18(水) 18:51:59.45 ID:3fo+ggdOO
携帯から失礼。
今年の春先に母が死んだ。
母の後を追うように飼い犬(十年ほど前に母が拾ってきた)も死んだ。
で、今年の初盆。
伯母(零感)が泊まり掛けで手伝いに来てくれたんだが、犬が帰って来たらしい。
何でもフローリングの床を歩くカチャカチャという音がしたそうな。
が、母の気配は誰一人として感じない。
24 本当にあった怖い名無し sage 2013/09/18(水) 19:04:03.93 ID:3fo+ggdOO
まぁ、自分も含め家族一同零感なので、分からないんだけど一緒にいるだろうね~とか話していた。
で、寺参りの帰りに、母の友人のご夫婦が営む居酒屋に立ち寄った。
店はお盆のせいか空いていて、常連らしいオジさんが一人だけ。
無沙汰を詫び、改めて葬式のお礼とかして、とりあえずビール。
ご主人に
「死んじゃって淋しいね、いつも飲みに来てくれたからね」
とか言われた。
26 本当にあった怖い名無し sage 2013/09/18(水) 19:23:23.37 ID:3fo+ggdOO
その時、居合わせたオジさんが
「亡くなった方って、眼鏡かけて、髪はパーマで、こんな感じでした?」
と母の特徴を話してきた。
全て一致するので、よくある常連同士の顔見知りかと聞いたところ…
「さっきから、ここのカウンターに(・∀・)って感じで座っている人が…」
だと!
それも、自分たちが来る前から入り浸っていたらしい。
里帰りする場所、そこじゃねーだろ!
犬でさえ、我が家に帰って来たってーのに(´Д`)
一応、実家の仏壇には、ちゃんとビール供えているんだけどなぁ…
携帯から失礼。
今年の春先に母が死んだ。
母の後を追うように飼い犬(十年ほど前に母が拾ってきた)も死んだ。
で、今年の初盆。
伯母(零感)が泊まり掛けで手伝いに来てくれたんだが、犬が帰って来たらしい。
何でもフローリングの床を歩くカチャカチャという音がしたそうな。
が、母の気配は誰一人として感じない。
24 本当にあった怖い名無し sage 2013/09/18(水) 19:04:03.93 ID:3fo+ggdOO
まぁ、自分も含め家族一同零感なので、分からないんだけど一緒にいるだろうね~とか話していた。
で、寺参りの帰りに、母の友人のご夫婦が営む居酒屋に立ち寄った。
店はお盆のせいか空いていて、常連らしいオジさんが一人だけ。
無沙汰を詫び、改めて葬式のお礼とかして、とりあえずビール。
ご主人に
「死んじゃって淋しいね、いつも飲みに来てくれたからね」
とか言われた。
26 本当にあった怖い名無し sage 2013/09/18(水) 19:23:23.37 ID:3fo+ggdOO
その時、居合わせたオジさんが
「亡くなった方って、眼鏡かけて、髪はパーマで、こんな感じでした?」
と母の特徴を話してきた。
全て一致するので、よくある常連同士の顔見知りかと聞いたところ…
「さっきから、ここのカウンターに(・∀・)って感じで座っている人が…」
だと!
それも、自分たちが来る前から入り浸っていたらしい。
里帰りする場所、そこじゃねーだろ!
犬でさえ、我が家に帰って来たってーのに(´Д`)
一応、実家の仏壇には、ちゃんとビール供えているんだけどなぁ…
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