忍者ブログ

都市伝説・・・奇憚・・・blog

都市伝説を中心にホラー、オカルト系の話題をお楽しみください。 メールはyoshizo0@hotmail.co.jpへ ☆☆投稿やまとめて欲しい話題のタレコミなど、情報提供受付中! ☆☆気がつけば1億PV☆☆

―血 前編― <師匠シリーズ>

2013.02.16 (Sat) Category : 創作作品

428 血   前編 ウニ 2006/06/03(土) 12:12:03 ID:3rNkYIQb0
大学1回生のとき、オカルト道を突き進んでいた俺には師匠がいた。
ただの怖い物好きとは一線を画す、得体の知れない雰囲気を持った男だった。

その師匠とは別に、自分を別の世界に触れさせてくれる人がいた。
オカルト系のネット仲間で、オフでも会う仲の「京介」さんといいう女性だ。 
どちらも俺とは住む世界が違うように思える、凄い人だった。 

師匠のカノジョも同じネット仲間だったので、その彼女を通じて面識があるのかと思っていたが、京介さんは師匠を知らないという。 

俺はその二人を会わせたらどういう化学反応を起こすのか、見てみたかった。 
そこで、あるとき師匠に京介さんのことを話してみた。 
「会ってみませんか」
と。 

師匠は腕組みをしたまま唸ったあとで、 
「最近付き合いが悪いと思ってたら、浮気してたのか」 
そんな嫉妬されても困る。 
が、黒魔術に首をつっこむとろくなことがないよ、と諭された。 
ネットでは黒魔術系のフォーラムにいたのだった。 



429 血   前編 ウニ 2006/06/03(土) 12:12:36 ID:3rNkYIQb0
どんなことをしてるのか、と問われて、あんまり黒魔術っぽいことはしてませんが、と答えていると、あるエピソードに食いついてきた。 

京介さんの母校である地元の女子高に潜入したときの出来事だったが、その女子高の名前に反応したのだった。 
「待った、その女の名前は? 京子とか、ちひろとかいう名前じゃない?」 

そういえば京介というハンドルネームしか知らない。 
話を聞くと、師匠が大学に入ったばかりのころ、同じ市内にある女子高校で新聞沙汰になる猟奇的な事件があったそうだ。 
女子生徒が重度の貧血で救急車で搬送されたのであるが、
「同級生に血を吸われた」
と証言して、地元の新聞がそれに食いつき、ちょっとした騒ぎになった。 
その後、警察は自殺未遂と発表し、事件自体は尻切れのような形で沈静化した。
しかしそのあと、二人の女子生徒が密かに停学処分になっているという。 

「当時、僕ら地元のオカルトマニアにはこの事件はホットだった。○○高のヴァンパイアってね。たしか校内で流行ってた占いの秘密サークルがからんでて、停学になったのはそのリーダー格の二人。どっかで得た情報ではそんな名前だった」 

(続きは『続きを読む』をクリック)



 









拍手[4回]

PR

―顔― <師匠シリーズ>

2013.01.07 (Mon) Category : 創作作品

423 顔 ウニ New!2006/06/03(土) 12:07:12 ID:3rNkYIQb0
大学1回生の冬。
大学生になってからの1年弱、大学の先輩であり、オカルト道の師匠でもある人と様々な心霊スポットへ足を踏み入れた俺だったが、さすがに寒くなってくると出不精になってくる。

正月休みにめずらしく師匠が俺の下宿に遊びに来た。
とくにすることもないので、コタツにもぐりこんで俺はゲームボーイを、師匠はテレビをぼーっと見ていた。
ふと、師匠が
「あれ?」
と言うので顔を向けると、テレビにはダイバーによるどこかの海の海底探査の様子が映っていた。

「この石像って、あ、消えた」
すぐに画面が切り替わったが、一瞬だけ見えた。
地中海のエジプト沖で、海底にヘレニズム期の遺跡が発見されたと、アナウンサーが報じていた。
海底に沈んだ石造りの古代の建造物が、ダイバーの水中カメラに映し出されている。

その映像の中に、崩れた石柱の下敷きになっている石像の姿があったのだ。
なにかの神様だろうそれは、泥の舞う海の底で苦悶の表情としか思えない顔をしていた。



424 顔 ウニ New!2006/06/03(土) 12:07:58 ID:3rNkYIQb0
最初からそんな表情の石像だったとは思えない、不気味な迫力があった。
何ごともなく、番組は次のニュースへ移る。
「こんなことって、あるんですかね」
と言う俺に、師匠は難しい顔をして話しはじめた。

「廃仏毀釈って知ってる?」
師匠の専攻は仏教美術だ。日本で似たような例を知っているという。
江戸から明治に入り、神仏習合の時代から仏教にとっては受難といえる神道一党の時代へ変化した時があった。
多くの寺院が打ち壊され、仏具や仏像が焼かれ、また神社でも仏教色の強かったところでは、多くの仏像が収められていたが、それらもほとんどが処分された。

「中でも密教に対する弾圧は凄まじかった」
吉野の金峰山寺は破壊され、周辺の寺院も次々と襲われたが、その寺の一つで不思議なことがあったという。



426 顔 ウニ New!2006/06/03(土) 12:08:58 ID:3rNkYIQb0
僧侶が神官の一党に襲われ、不動明王など密教系の仏像はすべて寺の庭に埋められて、のちに廃寺とされた。
弾圧の熱が収まりはじめたころ、貴重な仏像が坑されたという話を聞きつけて、近隣の山師的な男がそれを掘り起こそうとした。

ところが土の中から出てきた仏像は、すべて憤怒の顔をしていたという。
元から憤怒の表情の不動明王はともかく、柔和なはずの他の仏像までもことごとく、地獄の鬼もかほどではないという凄まじい顔になっていたそうだ。

その怒りに畏れた男は、掘り出した仏像に火をかけた。
木製の仏像は6日間(!)ものあいだ燃え続け、その間「おーんおーん」という唸り声のような音を放ち続けたという。
あまりに凄い話に俺は、気がつくと正座していた。



427 顔  ラスト ウニ New!2006/06/03(土) 12:10:24 ID:3rNkYIQb0
「何年かまえ、人間国宝にもなっている仏師が外国メディアのインタビューを受けた記事を読んだことがある。記者が、どうしてこんなに深みのあるアルケイックスマイルを表現できるのでしょうかと聞くと、仏師はこう答えた。『彫るのではない。わらうんだ』これを聞いたときは痺れたねぇ・・・」
めずらしく師匠が他人を褒めている。

俺は命を持たない像が、感情をあらわすということもあるかも知れない、と思い始めた。
「そうそう、僕が以前、多少心得のある催眠術の技術を使って面白いことをしたことがある」
なにを言い出したのか、ちょっと不安になった。

「普通の胸像にね、ささやいたんだ。『お前は石にされた人間だよ』」

怖っ
なんてことを考えるんだこの人は。
そしてどうなったのか、あえて聞かなかった。 




 








拍手[1回]

―超能力― <師匠シリーズ>

2012.12.26 (Wed) Category : 創作作品

941 超能力  1/9 ウニ New! 2006/02/22(水) 23:45:38 ID:CqBHiC0Y0
大学時代、霊感の異常に強いサークルの先輩に会ってからやたら霊体験をするようになった俺は、オカルトにどっぷ
り浸かった学生生活を送っていた。

俺は一時期、超能力に興味を持ちESPカードなどを使って、半ば冗談でESP能力開発に取り組んだことがあった。
師匠と仰ぐその先輩はと言えば、畑違いのせいか、超能力なんていうハナシは嫌いなようだった。
しかし信じてないというわけではない。
こんなエピソードがある。

テレビを見ていると、日露超能力対決!などという企画の特番をやっていた。
その中でロシア人の少女が目隠しをしたまま、箱に密封された紙に書かれている内容を当てる、という実験があった。
ようするに透視するというのだ。
少女が目隠しをしたあとで芸能人のゲストが書いたもので事前に知りようがないはずなのに、少女は見事にネズミの
絵を当てたのだった。

しかしテレビを見ていた師匠が言う。
「こんなの透視じゃない」



942 超能力  2/9 ウニ New! 2006/02/22(水) 23:47:26 ID:CqBHiC0Y0
目隠しがいかに厳重にされたか見ていたはずなのに、そんなことを言い出したので、
「どういうことです?」
と問うと、真面目くさった顔で、
「こんなのはテレパスなら簡単だ」
意表をつかれた。

ようするに精神感応(テレパシー)能力がある人間なら、その紙に書いたゲストの思考を読めば、こんな芸当は朝飯
前だというのである。
どんなに厳重に目隠しをしようと、箱に隠そうと、それを用意した人間がいる限り、中身はわかる。

師匠は、テレビで出てくるような透視能力者はすべてインチキで、ちょっとテレパシー能力があるだけの凡人だ、と
言った。
『テレパシー能力のある凡人』という表現が面白くて笑ってしまった。
師匠はムッとしたが、俺が笑い続けているのは他に理由があった。
ロシア人の少女の傍に立つ通訳の男を、よく知っていたからだ。



943 超能力  3/9 ウニ New! 2006/02/22(水) 23:49:41 ID:CqBHiC0Y0
インチキ超能力芸でなんども業界から干された、その筋では有名な山師だ。
俺は今回の透視実験のタネも知っている。
時々
「続けて大丈夫か」
というようなことを言いながら少女の身体に触る、その触り方で絵の情報を暗号化して伝えているのだ。
以前雑誌で読んだことのある、彼のいつもの手口だった。

松尾何某がそこにいれば
「通訳にも目隠しさせろ」
などと意地悪なことを言い出すところである。

俺はあえて、この少女をテレパスだと信じている師匠にこの特番の裏を教えなかった。
なんだか、かわいらしい気がしたから。

そんなことがあった数日後、師匠が俺の下宿を訪ねてきて、
「今日はやりかえしに来た」
と言う。
あの番組のあと、雑誌やテレビでインチキが暴露されてちょっと話題になったから、師匠の耳にも入ったらしい。
俺が知っていてバカにしていたことも・・・

俺は嫌な予感がしたが、部屋に上げないわけにはいかない。
師匠はカバンから、厚紙で出来た小さな箱を二つだし、テーブルの上に置いた。

(※続きは『続きを読む』をクリック)




 









拍手[1回]

―雨― <師匠シリーズ> 

2012.10.02 (Tue) Category : 創作作品

934 雨 1/7 ウニ 2006/02/22(水) 23:37:54 ID:CqBHiC0Y0
大学1回生の夏ごろ。
京介さんというオカルト系のネット仲間の先輩に不思議な話を聞いた。

市内のある女子高の敷地に夜中、一箇所だけ狭い範囲に雨が降ることがあるという。
京介さんは地元民で、その女子高の卒業生だった。
「京介」はハンドルネームで、俺よりも背が高いが、れっきとした女性だ。

「うそだー」
と言う俺を睨んで、じゃあ来いよ、と連れて行かれた。
真夜中に女子高に潜入するとは、さすがに覚悟がいった
が、建物の中に入るわけじゃなかったことと、セキュリティーが甘いという京介さんの言い分を信じてついていった。



935 雨 2/7 ウニ 2006/02/22(水) 23:38:37 ID:CqBHiC0Y0
場所は校舎の影になっているところで、もとは焼却炉があったらしいが、今は近寄る人もあまりいないという。
「どうして雨が降るんですか」
と声をひそめて聞くと、
「むかし校舎の屋上から、ここへ飛び降りた生徒がいたんだと。その時飛び散って地面に浸み込んだ血を洗うために雨が降るんだとか」
「いわゆる七不思議ですよね。ウソくせー」

京介さんはムッとして、足を止めた。
「ついたぞ。そこだ」
校舎の壁と、敷地を囲むブロック塀のあいだの寂しげな一角だった。
暗くてよく見えない。
近づいていった京介さんが
「おっ」
と声をあげた。
「見ろ。地面が濡れてる」

(続きは『続きを読む』をクリック)




 









拍手[2回]

―将棋― <師匠シリーズ>

2012.09.01 (Sat) Category : 創作作品

910 将棋 1/8 ウニ 2006/02/22(水) 20:03:27 ID:CqBHiC0Y0
師匠は将棋が得意だ。
もちろん将棋の師匠ではない。
大学の先輩で、オカルトマニアの変人である。俺もまた、オカルトが好きだったので、師匠師匠と呼んでつきまとっていた。

大学1回生の秋に、師匠が将棋を指せるのを知って勝負を挑んだ。
俺も多少心得があったから。しかし結果は惨敗。角落ち(ハンデの一種)でも相手にならなかった。

1週間後、パソコンの将棋ソフトをやり込んでカンを取り戻した俺は、再挑戦のために師匠の下宿へ乗り込んだ。
結果、多少善戦した感はあるが、やはり角落ちで蹴散らされてしまった。
感想戦の最中に、師匠がぽつりと言った。
「僕は亡霊と指したことがある」
いつもの怪談よりなんだか楽しそうな気がして、身を乗り出した。



911 将棋  2/8 ウニ 2006/02/22(水) 20:04:45 ID:CqBHiC0Y0
「手紙将棋を知ってるか」
と問われて頷く。
将棋は普通長くても数時間で決着がつく。1手30秒とかの早指しなら数十分で終わる。
ところが手紙将棋というのは、盤の前で向かい合わずに、お互い次の手を手紙で書いてやり取りするという、なんとも気の長い将棋だ。
風流すぎて若者には理解出来ない世界である。

ところが師匠の祖父はその手紙将棋を、夏至と冬至だけというサイクルでしていたそうだ。
夏至に次の手が届き、冬至に返し手を送る。
年に2手しか進まない。将棋は1勝負に100手程度かかるので、終わるまでに50年はかかる計算になる。
「死んじゃいますよ」
師匠は頷いて、祖父は5年前に死んだと言った。

戦時中のことだ。
前線に出た祖父は娯楽のない生活のなかで、小隊で将棋を指せるただひとりの戦友と、紙で作ったささやかな将
棋盤と駒で、あきることなく将棋をしていたという。



912 将棋  3/8 ウニ 2006/02/22(水) 20:05:30 ID:CqBHiC0Y0
その戦友が負傷をして、本土に帰されることになったとき、二人は住所を教えあい、ひと時の友情の証しに戦争が終われば手紙で将棋をしようと誓い合ったそうだ。
戦友は北海道出身で、住むところは大きく隔たっていた。

戦争が終わり、復員した祖父は約束どおり冬至に手紙を出した。『2六歩』とだけ書いて。
夏至に『3四歩』とだけ書いた無骨な手紙が届いたとき、祖父は泣いたという。
それ以来、年に2手だけという将棋は続き、祖父は夏至に届いた手への返し手を半年かけて考え、冬至に出した手にどんな手を返してくるか、半年かけて予想するということを、それは楽しそうにしていたそうだ。

5年前にその祖父が死んだとき、将棋は100手に近づいていたが、まだ勝負はついていなかった。
師匠は、祖父から将棋を学んでいたので、ここでバカ正直な年寄りたちの、生涯をかけた遊びが途切れることを残念に思ったという。

(続きは『続きを読む』をクリック)






 









拍手[16回]

カレンダー
12 2026/01 02
S M T W T F S
3
4 5 7 8
11 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
スポンサードリンク
ブログ内検索
カテゴリー
最新コメント
[01/12 七篠]
[01/10 砕天]
[01/10 怖い子]
アクセス解析

Powered by [PR]

忍者ブログ