都市伝説・・・奇憚・・・blog
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深夜の出来事
2020.04.29 (Wed) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
172:本当にあった怖い名無し:2007/05/10(木)11:06:47ID:ZRYH1z0R0
結構前になります
冬の深夜の事。布団を頭から被って寝ていました。
かなり寒く体を横向きにして縮こまるようにし、部屋のドアに背を向けていると、突然音もなくドアが開きました。
布団を被ったままでも空気の流れで開いているのは感じましたが、おかしいなと思いました。
というのは私の部屋はドアの建て付けが悪く、開くと音が鳴るんです。
しかし音が鳴りません。
確認しようと起きあがろうとした時、寒気が体を走り抜けました。
「ダレカイル!?」
背中&布団越しですが、凄い視線を感じます。
ジッとこちらを覗いているみたいです。
体は硬直状態になり、とりあえず念仏を心の中で唱えました。
何分くらいそうしていたでしょう。
音もなくドアが閉まりました。
相変わらずスッと閉まったようですが、最後にノブが回った音がしました。
しばらく耳を澄ましましたが階段の音も聞こえず、家の誰かでもないみたいです。
ゆっくりと布団から顔を出し周りを見ると、変わった様子もないんですが電気の紐だけが揺れていました。
時計は3時ちょいすぎ
変な汗かきながら体を起こし、息をはいた瞬間……
ガタガタガタガタガタガタッ!
強烈な地震がきました
そして強烈な耳鳴り
咄嗟に布団の中に再度潜り、じっとしていると揺れも鎮まり、静寂に包まれました。
家の誰かが起きてくるかと思いましたがなにもなく、私もそのまま寝てしまいました。
翌朝、家族に地震のことを聞いてもなかったとの事。
あれはなんだったんでしょうか?
引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?165
https://hobby9.5ch.net/test/read.cgi/occult/1178552133/172
.
結構前になります
冬の深夜の事。布団を頭から被って寝ていました。
かなり寒く体を横向きにして縮こまるようにし、部屋のドアに背を向けていると、突然音もなくドアが開きました。
布団を被ったままでも空気の流れで開いているのは感じましたが、おかしいなと思いました。
というのは私の部屋はドアの建て付けが悪く、開くと音が鳴るんです。
しかし音が鳴りません。
確認しようと起きあがろうとした時、寒気が体を走り抜けました。
「ダレカイル!?」
背中&布団越しですが、凄い視線を感じます。
ジッとこちらを覗いているみたいです。
体は硬直状態になり、とりあえず念仏を心の中で唱えました。
何分くらいそうしていたでしょう。
音もなくドアが閉まりました。
相変わらずスッと閉まったようですが、最後にノブが回った音がしました。
しばらく耳を澄ましましたが階段の音も聞こえず、家の誰かでもないみたいです。
ゆっくりと布団から顔を出し周りを見ると、変わった様子もないんですが電気の紐だけが揺れていました。
時計は3時ちょいすぎ
変な汗かきながら体を起こし、息をはいた瞬間……
ガタガタガタガタガタガタッ!
強烈な地震がきました
そして強烈な耳鳴り
咄嗟に布団の中に再度潜り、じっとしていると揺れも鎮まり、静寂に包まれました。
家の誰かが起きてくるかと思いましたがなにもなく、私もそのまま寝てしまいました。
翌朝、家族に地震のことを聞いてもなかったとの事。
あれはなんだったんでしょうか?
引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?165
https://hobby9.5ch.net/test/read.cgi/occult/1178552133/172
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まだ高校生だった頃から今でも依頼があれば霊視とか除霊とかをしてるんだけど。
2020.04.27 (Mon) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
880:本当にあった怖い名無し:2019/11/19(火)22:08:05.32ID:3DttULgb0.net
書いていい感じか分からないけどとりあえずここ静かそうだから書いてみる。
書いてみたら長くなってしまったので分けます。
まだ高校生だった頃から今でも依頼があれば霊視とか除霊とかをしてるんだけど。(お師匠から絶対に謝礼は受け取るなと言われてるのでボランティアで)
その中で関わった自分的には怖かった件の話。
高校生の頃、姉の友達(以下A子)を霊視して欲しいと依頼があった。
姉は小さい頃は視えたけど年々弱まりその頃は感じたりたまに見たりという程度。
その姉がA子の家に遊びに行った際、やたら暗くて重苦しい雰囲気を感じたから心配だとの事だった。
まだ未熟な私は霊視に家の見取り図を必要とするので簡単に書いてもらい、早速視てみた。
881:本当にあった怖い名無し:2019/11/19(火)22:08:33.90ID:3DttULgb0.net
玄関から入ってみるのだが、まずドアを開けた瞬間に目の前でバタバタ動く手があった。
手足ぶらぶら運動をギリ顔面に触れない距離でやられたようなのをイメージして欲しい。
それでやめておけば良いものを、いいカッコをしようと無理に進んだ。
話の通り家はどこを見ても暗かった。
昼間に雨戸を締め切ったような何とか見えるけど限りなく見えないようなそんな暗さ。
2階へ上がると突然人が増えた。
踊り場みたいな少し開けた所に10人近くウロウロする人がいた。
でもその一角にブラックホールみたいな真っ暗なモヤがあった。
そのモヤに私の存在を気取られてはいけないと慌てて霊視をやめた。
そしてその後肩こりが悪化して軽い吐き気を催した。
通常そんな時には浄化用の粗塩を舐めるとスッキリするのだが、効かなかった。
奥の手はあるが出来れば使いたくなかったので、お師匠(的なポジションの霊能者さん)にヘルプを出したところ、A子宅の霊を少し被ってしまっていると。
882:本当にあった怖い名無し:2019/11/19(火)22:08:46.35ID:3DttULgb0.net
で、ヤバい感じだったモヤについても聞いてみたところ、なんと死神だったそう。
まず家自体が霊の巣窟で、そこに溜まる霊を刈り取って居たらしい。(この場合は魂がさらに死ぬので消滅するらしい)
じゃあこの死神は良い奴なのかと言うと全くそんなことは無く、魂を狩り終えて暇になると生きた人間を狩りに来る予定だったと。
よく漫画なんかでは死神というと、死ぬべき魂のみを狩る仕事人のような描かれ方をするが、この死神は暇つぶしに魂を狩って遊んでいたというのだから怖すぎる。
そんなもんが私の手に負えるわけがないのでお師匠に丸投げして、その後土地を浄化したり細かい対処を色々やったらしいが、恐らく綺麗にはなってない。
もしも私の存在をあの時気取られていたら……というのがほん怖。
もともと母が霊媒体質で我が家も巣窟だった時代がある関係で、小ネタはいろいろあったりするけど今回は無駄に長いもん書いてしまったのでやめておく。
引用元:ほんのりと怖い話スレ 138
http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1569833087/880-882
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書いていい感じか分からないけどとりあえずここ静かそうだから書いてみる。
書いてみたら長くなってしまったので分けます。
まだ高校生だった頃から今でも依頼があれば霊視とか除霊とかをしてるんだけど。(お師匠から絶対に謝礼は受け取るなと言われてるのでボランティアで)
その中で関わった自分的には怖かった件の話。
高校生の頃、姉の友達(以下A子)を霊視して欲しいと依頼があった。
姉は小さい頃は視えたけど年々弱まりその頃は感じたりたまに見たりという程度。
その姉がA子の家に遊びに行った際、やたら暗くて重苦しい雰囲気を感じたから心配だとの事だった。
まだ未熟な私は霊視に家の見取り図を必要とするので簡単に書いてもらい、早速視てみた。
881:本当にあった怖い名無し:2019/11/19(火)22:08:33.90ID:3DttULgb0.net
玄関から入ってみるのだが、まずドアを開けた瞬間に目の前でバタバタ動く手があった。
手足ぶらぶら運動をギリ顔面に触れない距離でやられたようなのをイメージして欲しい。
それでやめておけば良いものを、いいカッコをしようと無理に進んだ。
話の通り家はどこを見ても暗かった。
昼間に雨戸を締め切ったような何とか見えるけど限りなく見えないようなそんな暗さ。
2階へ上がると突然人が増えた。
踊り場みたいな少し開けた所に10人近くウロウロする人がいた。
でもその一角にブラックホールみたいな真っ暗なモヤがあった。
そのモヤに私の存在を気取られてはいけないと慌てて霊視をやめた。
そしてその後肩こりが悪化して軽い吐き気を催した。
通常そんな時には浄化用の粗塩を舐めるとスッキリするのだが、効かなかった。
奥の手はあるが出来れば使いたくなかったので、お師匠(的なポジションの霊能者さん)にヘルプを出したところ、A子宅の霊を少し被ってしまっていると。
882:本当にあった怖い名無し:2019/11/19(火)22:08:46.35ID:3DttULgb0.net
で、ヤバい感じだったモヤについても聞いてみたところ、なんと死神だったそう。
まず家自体が霊の巣窟で、そこに溜まる霊を刈り取って居たらしい。(この場合は魂がさらに死ぬので消滅するらしい)
じゃあこの死神は良い奴なのかと言うと全くそんなことは無く、魂を狩り終えて暇になると生きた人間を狩りに来る予定だったと。
よく漫画なんかでは死神というと、死ぬべき魂のみを狩る仕事人のような描かれ方をするが、この死神は暇つぶしに魂を狩って遊んでいたというのだから怖すぎる。
そんなもんが私の手に負えるわけがないのでお師匠に丸投げして、その後土地を浄化したり細かい対処を色々やったらしいが、恐らく綺麗にはなってない。
もしも私の存在をあの時気取られていたら……というのがほん怖。
もともと母が霊媒体質で我が家も巣窟だった時代がある関係で、小ネタはいろいろあったりするけど今回は無駄に長いもん書いてしまったのでやめておく。
引用元:ほんのりと怖い話スレ 138
http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1569833087/880-882
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ワン切り
2020.04.25 (Sat) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
695:ワン切り:04/03/0122:11
2年くらい前の話になります。
私が以前借りていた古い木造一軒家は、深夜に一回だけ電話が鳴って切れる事がよくありました。
私は当然、それをワン切りだと思いました。
深夜にかかってくるので迷惑している人も多いと聞きます。
そこで使っていたのは留守電機能さえない古い機種で、当然着信履歴も付いていません。
ですからワン切りがかかってきても、実際どうすることもありませんでした。
しかしある晩、私はとても怖い思いをしました。
それ以来、あの電話はワン切りとは関係なかったのだと思っています。
その時の事を思い出しながら書いてみようと思います。
696:ワン切り:04/03/0122:13
深夜に電話が鳴るようになったのは、そこに住み始めて半年くらい経ってからでした。
しかし繁栄に鳴るというわけでもありません。月に4回くらいでしょうか。
鳴る時間は深夜の3~4時頃で、電子音でプルルルルルと一回鳴るだけで切れてしまいます。
それが鳴ると、いつも私は布団を頭から被って丸くなりました。
呼び出し音の後に、家の中全体がざわりとする感じがして、それがとても怖かったからです。
私は「人の気配」や「強い視線」などの言葉を使おうとは思いませんが、それは子供の頃に隠れん坊をしていて、鬼が近付いて来たときの感じに似ているといえば近いでしょうか。
目を固くつむって鬼が去るのをじっと待っているときのような、そんな気分でした。
そして布団を被った後は、必ず朝まで悪い夢にうなされたのです。
それでも私は、この恐怖心は単に心理的なものであって、別の原因を考えはしませんでした。
深夜の呼び出し音は嫌なもので、人を何かしら不安な気持ちにさせるものです。
不安からくる怖さ。すべては単なる気分の問題だと思ったのです。
697:ワン切り:04/03/0122:13
またそれとは別に、もう一つ気になることもありました。
寝室の押入の左端が、たまに10センチ程度開いていることがあったのです。
私は押入が少し開いているのが嫌いなので、いつもきちんと閉めるようにしています。
きっと怪談話の影響でしょう。何かが隙間から覗いていると嫌だからです。
しかしそうしているにも関わらず、たまに少し開いていることがありました。
ちなみにここの左端だけは、中に何も入れていませんでした。
そこの部分だけ、なにか嫌な匂いがするので使っていなかったのです。
それは例えの難しい匂いなのですが、魚が腐った匂いを薄めて少し変えたような、とにかく嫌な匂いでした。
使いたくないので脱臭剤を入れたきり、空っぽにしておいたのです。
薄い板一枚隔てただけの隣部分が、全く匂わないのは少し不思議でした。
698:ワン切り:04/03/0122:15
さて、ここから問題の夜の話になります。
その日、私は夕食後に軽く居眠りしてしまった為なかなか寝付けず、寝たり覚めたりを繰り返していました。
家はとても古い造りで、中の部屋は全部障子で仕切られています。
私は開放感を得るため、普段からこれを全開にして使っていました。家全体を一部屋として使う感じです。
夜は個々の部屋の豆電気を付けているので、本は読めないまでも部屋の中のものは案外見える状態でした。
その時また目が覚めてしまった私は、足の方にある押入をぼんやりと眺めていたのです。
すると、何かフスマの表面がモゾモゾしているのに気が付きました。
押入の例の左端部分を、内側から誰かが指で押しているようなのです。
クッ・・クッ・・と微妙に位置を変えながら何度も繰り返し、それは退屈した子供が指で遊んでいるように見えました。
私はキョトンと夢の中の出来事のように思いながら、しばらくそれを眺めていたのです。
その時突然、例の電話が鳴りました。いつものようにプルルルルと一回だけです。
私は予想もしていなかったので、驚いて心臓が止まるかと思いました。
そしてその音が鳴り終わるとすぐ、音もなくフスマが少し開いたのです。
699:ワン切り:04/03/0122:16
そこからは少し震えながら、白く細い腕が出てきました。
それは薄く透けていて、まるでレントゲン写真を見ているようでした。
華奢で細く、小さな女の子の腕のように思えました。
そして腕は肘の上あたりまで出てくると止まり、下に向けた小さな指が開いたり閉じたりして、何かを探っていました。
私にはその動作が、電話の受話器を探っているように見えたのです。
しかし電話は遠く玄関の脇に置いてあります。当然届く距離ではありません。
それでもその腕は、あきらめずにその動きを繰り返していました。
一方それを見ていた私はというと、布団の中ですっかり足に力が入らなくなっていたのです。
腰が抜けた状態だったのでしょうか。以前に経験が無いのでよくわかりません。
少しでも腕から離れようと思った私は、いつものように布団を頭から被ると、尺取り虫のようにして隣の部屋へ逃れようとしました。
そして隣の部屋へ向かい不格好に向きを変えていると、玄関にある電話の乗った台のわきにも、誰かいるのが見えたのです。
700:ワン切り:04/03/0122:16
それは半袖を着た女の人でした。
その人も白く、レントゲン写真のように透けていました。
顔を深く俯けじっと正座をしているのですが、私はその顔が妙なことにすぐ気が付きました。
目の位置が変なのです。おでこの辺りに付いていました。
白い前髪の隙間から覗くアーモンドのような形をした目が、押入の腕の辺りをじっと睨んでいたのです。
その目はとても怒っているように見えました。
私は両肩の脇で布団の端を固く閉じると、ジリジリと隣の部屋に逃げ込みました。
外に逃げれば良いと思う人もいるでしょう。でも深夜です。
寝間着のまま外に出ても行くところもなければ、女の人のわきを通って玄関へ行く勇気も私にはありません。
隣の部屋のテーブル下にたどり着いた私は、布団ごと体を小さく丸めました。
701:ワン切り:04/03/0122:18
結局朝までそのままの格好でした。もちろん眠ることなんか出来ません。
明るくなって隙間から怖々覗くと、女の人も腕もいなくなり、押入のフスマが少し開いたままになっていました。
呼び出し音の後に部屋がざわめいていたのは、彼女達がいたからだったのでしょう。
女の人は、押入の中の子のお母さんだったのでしょうか。
詳しいことは何も調べられないまま、私は引っ越してしまいました。
引用元:死ぬほど洒落にならない恐い話を集めてみない?67
https://hobby4.5ch.net/test/read.cgi/occult/1077782064/695-701
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2年くらい前の話になります。
私が以前借りていた古い木造一軒家は、深夜に一回だけ電話が鳴って切れる事がよくありました。
私は当然、それをワン切りだと思いました。
深夜にかかってくるので迷惑している人も多いと聞きます。
そこで使っていたのは留守電機能さえない古い機種で、当然着信履歴も付いていません。
ですからワン切りがかかってきても、実際どうすることもありませんでした。
しかしある晩、私はとても怖い思いをしました。
それ以来、あの電話はワン切りとは関係なかったのだと思っています。
その時の事を思い出しながら書いてみようと思います。
696:ワン切り:04/03/0122:13
深夜に電話が鳴るようになったのは、そこに住み始めて半年くらい経ってからでした。
しかし繁栄に鳴るというわけでもありません。月に4回くらいでしょうか。
鳴る時間は深夜の3~4時頃で、電子音でプルルルルルと一回鳴るだけで切れてしまいます。
それが鳴ると、いつも私は布団を頭から被って丸くなりました。
呼び出し音の後に、家の中全体がざわりとする感じがして、それがとても怖かったからです。
私は「人の気配」や「強い視線」などの言葉を使おうとは思いませんが、それは子供の頃に隠れん坊をしていて、鬼が近付いて来たときの感じに似ているといえば近いでしょうか。
目を固くつむって鬼が去るのをじっと待っているときのような、そんな気分でした。
そして布団を被った後は、必ず朝まで悪い夢にうなされたのです。
それでも私は、この恐怖心は単に心理的なものであって、別の原因を考えはしませんでした。
深夜の呼び出し音は嫌なもので、人を何かしら不安な気持ちにさせるものです。
不安からくる怖さ。すべては単なる気分の問題だと思ったのです。
697:ワン切り:04/03/0122:13
またそれとは別に、もう一つ気になることもありました。
寝室の押入の左端が、たまに10センチ程度開いていることがあったのです。
私は押入が少し開いているのが嫌いなので、いつもきちんと閉めるようにしています。
きっと怪談話の影響でしょう。何かが隙間から覗いていると嫌だからです。
しかしそうしているにも関わらず、たまに少し開いていることがありました。
ちなみにここの左端だけは、中に何も入れていませんでした。
そこの部分だけ、なにか嫌な匂いがするので使っていなかったのです。
それは例えの難しい匂いなのですが、魚が腐った匂いを薄めて少し変えたような、とにかく嫌な匂いでした。
使いたくないので脱臭剤を入れたきり、空っぽにしておいたのです。
薄い板一枚隔てただけの隣部分が、全く匂わないのは少し不思議でした。
698:ワン切り:04/03/0122:15
さて、ここから問題の夜の話になります。
その日、私は夕食後に軽く居眠りしてしまった為なかなか寝付けず、寝たり覚めたりを繰り返していました。
家はとても古い造りで、中の部屋は全部障子で仕切られています。
私は開放感を得るため、普段からこれを全開にして使っていました。家全体を一部屋として使う感じです。
夜は個々の部屋の豆電気を付けているので、本は読めないまでも部屋の中のものは案外見える状態でした。
その時また目が覚めてしまった私は、足の方にある押入をぼんやりと眺めていたのです。
すると、何かフスマの表面がモゾモゾしているのに気が付きました。
押入の例の左端部分を、内側から誰かが指で押しているようなのです。
クッ・・クッ・・と微妙に位置を変えながら何度も繰り返し、それは退屈した子供が指で遊んでいるように見えました。
私はキョトンと夢の中の出来事のように思いながら、しばらくそれを眺めていたのです。
その時突然、例の電話が鳴りました。いつものようにプルルルルと一回だけです。
私は予想もしていなかったので、驚いて心臓が止まるかと思いました。
そしてその音が鳴り終わるとすぐ、音もなくフスマが少し開いたのです。
699:ワン切り:04/03/0122:16
そこからは少し震えながら、白く細い腕が出てきました。
それは薄く透けていて、まるでレントゲン写真を見ているようでした。
華奢で細く、小さな女の子の腕のように思えました。
そして腕は肘の上あたりまで出てくると止まり、下に向けた小さな指が開いたり閉じたりして、何かを探っていました。
私にはその動作が、電話の受話器を探っているように見えたのです。
しかし電話は遠く玄関の脇に置いてあります。当然届く距離ではありません。
それでもその腕は、あきらめずにその動きを繰り返していました。
一方それを見ていた私はというと、布団の中ですっかり足に力が入らなくなっていたのです。
腰が抜けた状態だったのでしょうか。以前に経験が無いのでよくわかりません。
少しでも腕から離れようと思った私は、いつものように布団を頭から被ると、尺取り虫のようにして隣の部屋へ逃れようとしました。
そして隣の部屋へ向かい不格好に向きを変えていると、玄関にある電話の乗った台のわきにも、誰かいるのが見えたのです。
700:ワン切り:04/03/0122:16
それは半袖を着た女の人でした。
その人も白く、レントゲン写真のように透けていました。
顔を深く俯けじっと正座をしているのですが、私はその顔が妙なことにすぐ気が付きました。
目の位置が変なのです。おでこの辺りに付いていました。
白い前髪の隙間から覗くアーモンドのような形をした目が、押入の腕の辺りをじっと睨んでいたのです。
その目はとても怒っているように見えました。
私は両肩の脇で布団の端を固く閉じると、ジリジリと隣の部屋に逃げ込みました。
外に逃げれば良いと思う人もいるでしょう。でも深夜です。
寝間着のまま外に出ても行くところもなければ、女の人のわきを通って玄関へ行く勇気も私にはありません。
隣の部屋のテーブル下にたどり着いた私は、布団ごと体を小さく丸めました。
701:ワン切り:04/03/0122:18
結局朝までそのままの格好でした。もちろん眠ることなんか出来ません。
明るくなって隙間から怖々覗くと、女の人も腕もいなくなり、押入のフスマが少し開いたままになっていました。
呼び出し音の後に部屋がざわめいていたのは、彼女達がいたからだったのでしょう。
女の人は、押入の中の子のお母さんだったのでしょうか。
詳しいことは何も調べられないまま、私は引っ越してしまいました。
引用元:死ぬほど洒落にならない恐い話を集めてみない?67
https://hobby4.5ch.net/test/read.cgi/occult/1077782064/695-701
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