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ホタルの出る川
2017.04.11 (Tue) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
807:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2017/03/30(木)19:46:02.54ID:3oojUJlz0.net
オカルト板でこの話題はいいのかわからんが
今から50年も前の話。
秋田は六郷村の、今はもうない小学校に赴任した教師の話
その人は集落ほぼ唯一の識字人であったため、村人に「先生」と呼ばれて慕われていた
その村では兎狩りが盛んだったため、先生も休日には鉄砲を担いで山に登り、地域のレクリエーションとして村人と一緒に巻狩りを楽しんでいたという
冬も終わりのある日、岩手県境に近い奥山に兎狩りに行ったのだが、その日は豊漁だったそうで、みんな山頂付近まで兎を追い上げ、小休止の時間になると満足そうに談笑していた
先生が村人と談笑しながらうろちょろしていた時、突然、足元が「ズボッ」という感じで沈んだという
あれ?と思った瞬間、今まで騒いでいた十数人の村人たちがピタッと騒ぐのをやめ、恐ろしい形相でこっちを見る
え、なんなの?と思った途端、一人の村人が
「おい先生、ゆっくり、足元を見ないでこっち来い」
と言い、恐ろしい形相で両手を差し出した。先生は逆らうことも出来ず、ゆっくりと歩き始めたという
ただ、一歩踏み出す事に「ズッ、ズズッ」と足元が沈み続け、いよいよ怖くなった
あの、これは……と先生が言いかけた途端、その村人が
「いいからこっちさ来い!」
と叫んだ
訳もわからず地面を蹴ってその村人に飛びついた途端、地面がボン!という音とともに消えたという
なんとその先生は、20m近くある崖の上にせり出した雪庇の上に乗っていたのだった
つまり、さっきまで自分が乗っていた地面は地面ではなく、雪の塊だったのだ
いやーよかった、神様に感謝だな、あと少し遅ければ、先生は春まで雪の下敷きだったでぁ……
と村人たちは大笑いしたらしいが、先生は気が気でなく、一日中震えが止まらなかったそうだ
ただその六郷村の集落は現在ではダムの底になり、往時の村の面影はなくなってしまったという
808:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2017/03/30(木)22:56:31.26ID:CEuYbOda0.net
50年前で村人はみんな文盲やったんか?
809:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2017/03/31(金)01:38:38.36ID:v7dTqRvG0.net
>>808
戦後だよなそんな事あるかい、とそれが気になって話が頭に入らなかった
810:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2017/03/31(金)01:44:31.36ID:XFJNcFFf0.net
戦後20数年か
年齢層によるだろう
その頃既に老人ばかりなら読み書きできなくてもさほど不思議でもないな
812:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2017/03/31(金)06:57:16.73ID:7yDPkaIV0.net
いやいや戦時中ですら日本の識字率は限りなく100に近かったんだぜ
813:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2017/03/31(金)07:31:09.49ID:Fgn/Qq+m0.net
「知識人」と言いたかっただけだとか? >識字人
まさか戦後まで義務教育を受けられなかった世代があるとはにわかに信じがたい
大体戦中だって読み書き出来ない人なんか徴兵出来んだろうし
814:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2017/03/31(金)12:45:35.07ID:01Y1uMUj0.net
>>812
そんな訳ないわね
自分の名前さえ書けりゃいいって感じの人多かったで
815:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2017/03/31(金)13:14:05.28ID:XFJNcFFf0.net
明治40年代生まれの俺のばあちゃんは漢字は漢数字や簡単なものだけでほとんどカタカナのみだった。その頃は60歳くらいだよ
そんなもんだよ
816:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2017/03/31(金)20:36:03.54ID:tGV9kWV40.net
俺のばあちゃんは明治生まれだけど、漢字どころか簡単な英語も読めたよ
女学生出てて
その孫は底辺の高卒だが
その頃は住んでる地域によっての差が大きいと思うな
東京や大阪など大都市圏の人達は読み書きできる人が大半で奥深い田舎の人はそうでなかったのかもしれないな
817:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2017/03/31(金)21:59:07.70ID:T1r+/XOs0.net
>>808
>>807だけど、村人はほとんど文盲やったんや
というのも、それがこの先生が狩猟免許を取った理由に関わるからなんだ
戦後、この村でも改正狩猟法が施行されることになり、この辺境の村にもその余波がやって来た
警察は、既に免許持ちで鉄砲を持ってる猟師たちも、一応改めて狩猟免許を取得し直してほしいという
だがしかし、既に狩猟免許を持っている大人たちの殆どは文盲で、ペーパーテストの問題文すら読めない
だから猟師たちは先生のところに一升瓶片手にやってきて、俺たちに文字を教えてくれと頼みに来たんだとさ
その集落は貧しさから、小学校すらまともに出てるんだが出てないんだかみたいな人ばかりで、結局今から文字を教えてもたかが知れてると言うので、先生は一計を案じた
改正狩猟法のペーパーテストは当時の六郷村立湯田分校の校舎で行われたんだが、先生もその改正狩猟法のペーパーテストを受けたんだって。
もちろん作戦さ
先生はテスト中、大声で
「あー、問1の答えはAだなぁ」
とか
「あー、問2の答えはCだわ」
と独り言を装って同じ教室内の猟師たちに大声で答えを教えたんだってさ
立ち会いの警察官も役人もみんな村出身だから見て見ぬふりだったんだって
おかげで村人は全員ペーパーテストに合格し、無事全員が狩猟免許を取り直すことが出来たんだと
だけど、せっかく人助けで狩猟免許を取ったんだから、せっかくなら狩猟を趣味にしようってことで、そこからその先生は狩猟を趣味にするようになったんだってさ
一応、創作ではないよということで裏話を付け足してみるよ
818:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2017/03/31(金)22:22:13.15ID:T1r+/XOs0.net
せっかくなのでもうひとつ、切ない話を
北東北のある人が、夏の盛りにフライフィッシングに出かけた
ある程度釣り歩くと、すっかり日も暮れて川に夜が来た
それでもその日は結構パタパタと魚信があったので意地悪く釣り歩いてると、急に川が開けて、いかにも釣れそうな場所が現れた
今日の最後はここで締めくくろうと竿を振ると、突然ブワーッとホタルが舞い始めた
ホタルはまるで川面から湧き出すように飛び回り、川は幻想的な雰囲気に包まれた
こんな量のホタルは珍しいなと思った途端、川から人の声が聞こえてきたという
最初は気をつけてないと聞き取れないほどの声量だったのだけれど、徐々にその声は大きくなって、だんだんと内容が聞き取れるようになった
集中して訊いていると、どうやらその声は、このあたりで小さな女の子が行方不明になり、その子をこれから近隣住民総出で探しに出かける、というような内容の話だったそうだ
その時点でだいぶ怖かったのだけど、怖さよりも好奇心が勝って、竿を振りながらつい聞いてしまったそうだ
その声は本当に、テレビドラマを音声だけで聞いているような感じだったそうで、その娘の母親と思われる女性の声や、捜索を依頼された村人の声というように、はっきり聞き分けが出来たそうだ
そのうち、その声が佳境に入り、村人の声が
「最後にここを探そう」
というようなことを言った
この時点ではもう既に、今まさに見えない捜索活動が目の前で行われているというような感じに聞こえたという
本当に、何かの記録映像を見せられているかのように、音声だけが川面から聞こえ続けていたのだとか
あまりにもリアルな会話がなにもない川面から聞こえてくるので、その人はとうとう怖くなり、
「どうしたんですか! 誰かいるんですか! 誰かがいなくなったんですか!」
と川面に怒鳴った、その途端、
ああああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
という、聞くに堪えないような女の悲鳴が聞こえたという
819:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2017/03/31(金)22:39:23.31ID:T1r+/XOs0.net
その悲鳴で完全に怖くなって、その人は竿も折り畳まないままに川を飛び出して、止めてあった自家用車とは反対の方向に、すっかり暗くなった道をバタバタ逃げたという
しばらく狼狽えてると、近くになにか家の明かりが見えてきた
とにかく人の声が聞きたかったので、不審者そのまんまの格好でその家に飛び込み、
「すみません! 誰かいませんか!」
というと、奥から腰の曲がったばあさんが出てきた
「とにかく喉が乾いてるから水をくれ」
というと、ばあさんがコップに入れた水を持ってきてくれた
なんとおかわりまでお願いしたそうだ。水を二杯も飲むと、気持ちも落ち着いてきた
ばあさんが
「何があったんだ」
というような事を聞くので、その人は失礼な訪問を侘びながらも、今しがた起こったことをしどろもどろに説明したという
するとばあさんは一笑に伏すどころか、沈痛な面持ちになってぎゅっと目をつぶり、搾り出すように
「そうか、またホタルが出たか」
と悲しそうに呟いたそうだ
ばあさんが言うには、昔その川の近くに、県外から越してきた一家が家を立てて住んでいたのだという
その家は他の家の人が羨むほどにアットホームな家庭で、父母には三歳くらいの一人娘がいた
ある日、その家の娘が遊びに出たまま帰らなくなった
村人は必死に捜索したが、その村ではたまに行方不明者が出ることがあって、その行方不明者は大抵川で死んでいたという
夕方になっても娘が見つからなかったので、村人たちは半ば絶望的な気分で川を探した
果たしてその娘は、ホタルが飛び回る川のトロ場にうつ伏せになって浮いていたという
村人が目を背けた途端、母親が川へざぶざぶと分け入り、死んだ娘を抱きしめながら
あああああーーーーーーー!!
と聞くに堪えないような悲鳴を上げたのだという
820:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2017/03/31(金)22:48:56.79ID:T1r+/XOs0.net
結局、娘を失ったその一家はそれからすぐに家を潰してどこかへと去った
それからというもの、その川の近くで幽霊に会った、怖い体験をしたという話が聞こえてくるようになった
それは必ず、夏の盛りの夕方、丁度ホタルが飛び始める時間なのだという
ばあさんの話を聞くに、この家に血相変えて飛び込んできた人は自分が初めてではないらしかった
ばあさんの話を聞いて、その人は怖いというより、妙に確信めいたような、切ない気持ちになった
というのも、自分が今釣りをしていた川は、わずかに湾曲した川が深い淵を形成するトロ場だったからだ
なるほど、その川の上流で流された人がいるなら、遺体はきっとそこに浮くのだろうという確信があった
その話を語り終えると、ばあさんは辛そうな表情のまま家の奥へと引っ込んで二度と出てこなかったという
結局、その人は家の奥にお礼の言葉を言って、そっとコップを玄関に置いて帰ったそうだ
そのせいで、その人は以来、ホタルの飛び始める時間まで釣りをすることはなったのだという
引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?344
http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1486902088/807-820
.
オカルト板でこの話題はいいのかわからんが
今から50年も前の話。
秋田は六郷村の、今はもうない小学校に赴任した教師の話
その人は集落ほぼ唯一の識字人であったため、村人に「先生」と呼ばれて慕われていた
その村では兎狩りが盛んだったため、先生も休日には鉄砲を担いで山に登り、地域のレクリエーションとして村人と一緒に巻狩りを楽しんでいたという
冬も終わりのある日、岩手県境に近い奥山に兎狩りに行ったのだが、その日は豊漁だったそうで、みんな山頂付近まで兎を追い上げ、小休止の時間になると満足そうに談笑していた
先生が村人と談笑しながらうろちょろしていた時、突然、足元が「ズボッ」という感じで沈んだという
あれ?と思った瞬間、今まで騒いでいた十数人の村人たちがピタッと騒ぐのをやめ、恐ろしい形相でこっちを見る
え、なんなの?と思った途端、一人の村人が
「おい先生、ゆっくり、足元を見ないでこっち来い」
と言い、恐ろしい形相で両手を差し出した。先生は逆らうことも出来ず、ゆっくりと歩き始めたという
ただ、一歩踏み出す事に「ズッ、ズズッ」と足元が沈み続け、いよいよ怖くなった
あの、これは……と先生が言いかけた途端、その村人が
「いいからこっちさ来い!」
と叫んだ
訳もわからず地面を蹴ってその村人に飛びついた途端、地面がボン!という音とともに消えたという
なんとその先生は、20m近くある崖の上にせり出した雪庇の上に乗っていたのだった
つまり、さっきまで自分が乗っていた地面は地面ではなく、雪の塊だったのだ
いやーよかった、神様に感謝だな、あと少し遅ければ、先生は春まで雪の下敷きだったでぁ……
と村人たちは大笑いしたらしいが、先生は気が気でなく、一日中震えが止まらなかったそうだ
ただその六郷村の集落は現在ではダムの底になり、往時の村の面影はなくなってしまったという
808:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2017/03/30(木)22:56:31.26ID:CEuYbOda0.net
50年前で村人はみんな文盲やったんか?
809:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2017/03/31(金)01:38:38.36ID:v7dTqRvG0.net
>>808
戦後だよなそんな事あるかい、とそれが気になって話が頭に入らなかった
810:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2017/03/31(金)01:44:31.36ID:XFJNcFFf0.net
戦後20数年か
年齢層によるだろう
その頃既に老人ばかりなら読み書きできなくてもさほど不思議でもないな
812:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2017/03/31(金)06:57:16.73ID:7yDPkaIV0.net
いやいや戦時中ですら日本の識字率は限りなく100に近かったんだぜ
813:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2017/03/31(金)07:31:09.49ID:Fgn/Qq+m0.net
「知識人」と言いたかっただけだとか? >識字人
まさか戦後まで義務教育を受けられなかった世代があるとはにわかに信じがたい
大体戦中だって読み書き出来ない人なんか徴兵出来んだろうし
814:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2017/03/31(金)12:45:35.07ID:01Y1uMUj0.net
>>812
そんな訳ないわね
自分の名前さえ書けりゃいいって感じの人多かったで
815:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2017/03/31(金)13:14:05.28ID:XFJNcFFf0.net
明治40年代生まれの俺のばあちゃんは漢字は漢数字や簡単なものだけでほとんどカタカナのみだった。その頃は60歳くらいだよ
そんなもんだよ
816:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2017/03/31(金)20:36:03.54ID:tGV9kWV40.net
俺のばあちゃんは明治生まれだけど、漢字どころか簡単な英語も読めたよ
女学生出てて
その孫は底辺の高卒だが
その頃は住んでる地域によっての差が大きいと思うな
東京や大阪など大都市圏の人達は読み書きできる人が大半で奥深い田舎の人はそうでなかったのかもしれないな
817:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2017/03/31(金)21:59:07.70ID:T1r+/XOs0.net
>>808
>>807だけど、村人はほとんど文盲やったんや
というのも、それがこの先生が狩猟免許を取った理由に関わるからなんだ
戦後、この村でも改正狩猟法が施行されることになり、この辺境の村にもその余波がやって来た
警察は、既に免許持ちで鉄砲を持ってる猟師たちも、一応改めて狩猟免許を取得し直してほしいという
だがしかし、既に狩猟免許を持っている大人たちの殆どは文盲で、ペーパーテストの問題文すら読めない
だから猟師たちは先生のところに一升瓶片手にやってきて、俺たちに文字を教えてくれと頼みに来たんだとさ
その集落は貧しさから、小学校すらまともに出てるんだが出てないんだかみたいな人ばかりで、結局今から文字を教えてもたかが知れてると言うので、先生は一計を案じた
改正狩猟法のペーパーテストは当時の六郷村立湯田分校の校舎で行われたんだが、先生もその改正狩猟法のペーパーテストを受けたんだって。
もちろん作戦さ
先生はテスト中、大声で
「あー、問1の答えはAだなぁ」
とか
「あー、問2の答えはCだわ」
と独り言を装って同じ教室内の猟師たちに大声で答えを教えたんだってさ
立ち会いの警察官も役人もみんな村出身だから見て見ぬふりだったんだって
おかげで村人は全員ペーパーテストに合格し、無事全員が狩猟免許を取り直すことが出来たんだと
だけど、せっかく人助けで狩猟免許を取ったんだから、せっかくなら狩猟を趣味にしようってことで、そこからその先生は狩猟を趣味にするようになったんだってさ
一応、創作ではないよということで裏話を付け足してみるよ
818:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2017/03/31(金)22:22:13.15ID:T1r+/XOs0.net
せっかくなのでもうひとつ、切ない話を
北東北のある人が、夏の盛りにフライフィッシングに出かけた
ある程度釣り歩くと、すっかり日も暮れて川に夜が来た
それでもその日は結構パタパタと魚信があったので意地悪く釣り歩いてると、急に川が開けて、いかにも釣れそうな場所が現れた
今日の最後はここで締めくくろうと竿を振ると、突然ブワーッとホタルが舞い始めた
ホタルはまるで川面から湧き出すように飛び回り、川は幻想的な雰囲気に包まれた
こんな量のホタルは珍しいなと思った途端、川から人の声が聞こえてきたという
最初は気をつけてないと聞き取れないほどの声量だったのだけれど、徐々にその声は大きくなって、だんだんと内容が聞き取れるようになった
集中して訊いていると、どうやらその声は、このあたりで小さな女の子が行方不明になり、その子をこれから近隣住民総出で探しに出かける、というような内容の話だったそうだ
その時点でだいぶ怖かったのだけど、怖さよりも好奇心が勝って、竿を振りながらつい聞いてしまったそうだ
その声は本当に、テレビドラマを音声だけで聞いているような感じだったそうで、その娘の母親と思われる女性の声や、捜索を依頼された村人の声というように、はっきり聞き分けが出来たそうだ
そのうち、その声が佳境に入り、村人の声が
「最後にここを探そう」
というようなことを言った
この時点ではもう既に、今まさに見えない捜索活動が目の前で行われているというような感じに聞こえたという
本当に、何かの記録映像を見せられているかのように、音声だけが川面から聞こえ続けていたのだとか
あまりにもリアルな会話がなにもない川面から聞こえてくるので、その人はとうとう怖くなり、
「どうしたんですか! 誰かいるんですか! 誰かがいなくなったんですか!」
と川面に怒鳴った、その途端、
ああああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
という、聞くに堪えないような女の悲鳴が聞こえたという
819:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2017/03/31(金)22:39:23.31ID:T1r+/XOs0.net
その悲鳴で完全に怖くなって、その人は竿も折り畳まないままに川を飛び出して、止めてあった自家用車とは反対の方向に、すっかり暗くなった道をバタバタ逃げたという
しばらく狼狽えてると、近くになにか家の明かりが見えてきた
とにかく人の声が聞きたかったので、不審者そのまんまの格好でその家に飛び込み、
「すみません! 誰かいませんか!」
というと、奥から腰の曲がったばあさんが出てきた
「とにかく喉が乾いてるから水をくれ」
というと、ばあさんがコップに入れた水を持ってきてくれた
なんとおかわりまでお願いしたそうだ。水を二杯も飲むと、気持ちも落ち着いてきた
ばあさんが
「何があったんだ」
というような事を聞くので、その人は失礼な訪問を侘びながらも、今しがた起こったことをしどろもどろに説明したという
するとばあさんは一笑に伏すどころか、沈痛な面持ちになってぎゅっと目をつぶり、搾り出すように
「そうか、またホタルが出たか」
と悲しそうに呟いたそうだ
ばあさんが言うには、昔その川の近くに、県外から越してきた一家が家を立てて住んでいたのだという
その家は他の家の人が羨むほどにアットホームな家庭で、父母には三歳くらいの一人娘がいた
ある日、その家の娘が遊びに出たまま帰らなくなった
村人は必死に捜索したが、その村ではたまに行方不明者が出ることがあって、その行方不明者は大抵川で死んでいたという
夕方になっても娘が見つからなかったので、村人たちは半ば絶望的な気分で川を探した
果たしてその娘は、ホタルが飛び回る川のトロ場にうつ伏せになって浮いていたという
村人が目を背けた途端、母親が川へざぶざぶと分け入り、死んだ娘を抱きしめながら
あああああーーーーーーー!!
と聞くに堪えないような悲鳴を上げたのだという
820:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2017/03/31(金)22:48:56.79ID:T1r+/XOs0.net
結局、娘を失ったその一家はそれからすぐに家を潰してどこかへと去った
それからというもの、その川の近くで幽霊に会った、怖い体験をしたという話が聞こえてくるようになった
それは必ず、夏の盛りの夕方、丁度ホタルが飛び始める時間なのだという
ばあさんの話を聞くに、この家に血相変えて飛び込んできた人は自分が初めてではないらしかった
ばあさんの話を聞いて、その人は怖いというより、妙に確信めいたような、切ない気持ちになった
というのも、自分が今釣りをしていた川は、わずかに湾曲した川が深い淵を形成するトロ場だったからだ
なるほど、その川の上流で流された人がいるなら、遺体はきっとそこに浮くのだろうという確信があった
その話を語り終えると、ばあさんは辛そうな表情のまま家の奥へと引っ込んで二度と出てこなかったという
結局、その人は家の奥にお礼の言葉を言って、そっとコップを玄関に置いて帰ったそうだ
そのせいで、その人は以来、ホタルの飛び始める時間まで釣りをすることはなったのだという
引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?344
http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1486902088/807-820
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呪詛代行
2017.04.11 (Tue) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
395:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2017/03/26(日)22:58:10.33ID:5bhGXyAe0.net
私は2年前まで「呪詛代行」のアルバイトをしていました。
所属していたのは、心霊DVDなどを作ったりしてるプロダクションで、業界でもそれほど胡散臭くはないところです。
他にもお守りや、占いグッズの通販もしています。有名どころでもちろん今もあります。
私が担当していたのは、ヴードゥ系の呪いで、依頼者から呪う相手の爪や髪の毛を送ってもらい、ブードゥの泥人形に入れて呪文を唱えながら針で刺す、というものです。
これはその過程をきちんと写真に撮り、依頼者に送ります。
料金は3段階あってそれなりに高額ですが、3ヶ月たって効果がなかった場合はきちんと返金します。
・・・返金率は7割くらいでしょうか。
396:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2017/03/26(日)22:58:55.81ID:5bhGXyAe0.net
それで、このバイトを始めてふた月ほどは何もなかったのですが、三ヶ月目頃から全身にひどい発疹が出るようになりました。
発疹は病院で診断を受けましたが、内臓からきているものといわれました。
それからは私の身の回りで奇妙なことが続きました。
まず、飼い猫が私を避けるようになったのですが、これはまあ元々可愛がってはいませんでした。
ある日突然、熱帯魚の水槽が濁って全滅する。
庭の一本の木が立ち枯れる。
周囲にゴキブリや蠅などの虫が増える・・・
一度などは開いた本の間に大きなムカデが挟まっていたこともありました。
でもまあ、家は郊外にあるので、偶然が続いてるだけかもしれないとも思っていました。
397:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2017/03/26(日)23:01:40.63ID:5bhGXyAe0.net
ところが、しばらくして父の様子がおかしくなりました。
父はまだ五十代で、固いところに勤めているサラリーマンなのですが、夜中の3時過ぎに、パジャマのまま家の外に出て行くようになりました。
そして1時間ほどして帰ってくると、泥まみれで爪の間などにびっしりと土が入り込んでいるのです。
しかも大きな音を立てて出て行くのに、朝に聞いてみると本人はどこへも行っていない、と言うのです。
398:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2017/03/26(日)23:04:30.94ID:5bhGXyAe0.net
さらに、同居していた姉の3歳の女の子が、寝ている間にお腹を自分でかきむしり、しまいにはお腹が血だらけになって受診するということが起きました。
もちろんこれらはすべて偶然でかたずけられることでしょうが、その頃から私は毎晩同じ夢を見るようになりました。
それは・・・自分は部屋のベッドに寝ていて、その周りをぐるっと(ここが少し現実とは違って、ベッドは壁にくっついてる)7人の人が取り囲んでいるのです。
まったく見たことのない人たちなのですが、みな和服の寝巻きのようなものを着て、私を見下ろし、何も言わずに首を振ったりしています。
この夢は2週間ほど続けて見ました。
399:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2017/03/26(日)23:05:55.76ID:5bhGXyAe0.net
これらの異変に心当たりがあるかといえば、・・・私がやっている呪い代行のアルバイトしかありません。
友達にこの話をしたら、知り合いに占いをやっているという人がいて、能力が高い?から見てもらったら、と言われ、ビルの一室で会いました。
そしたらやはり、呪詛のためにどんどん悪い気が集まってきていて、特にヴードゥ系は、自分よりも、自分の大切にしているものに災いが降りかかるのだそうです。
私を夢の中で見下ろしている7人は「みさき」といって、私を守っている7人の先祖ではないか、とのことでした。
400:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2017/03/26(日)23:07:12.54ID:5bhGXyAe0.net
私は1週間後にバイトを辞め、すると嘘のようにおかしな出来事はおさまり、発疹はその後2ヶ月くらいで治りました。
・・・その後お盆になり、家族で近くにある菩提寺に墓参りにいきました。
すると、奥まったところにある墓の周囲が、納骨する空間(何というか知らない)が見えるほど周囲の土が掘り返されていました。
・・・これで終わりです。あまり怖くはなくてすみません。
404:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2017/03/27(月)02:44:18.42ID:0BvGzxJb0.net
>>400
まさかそれお父さんが行ってやってたわけじゃないよね?
405:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2017/03/27(月)04:00:06.95ID:d9sq1N4D0.net
文脈的に…そうだろうね
引用元:ほんのりと怖い話スレ 123
http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1486344160/395-405
.
私は2年前まで「呪詛代行」のアルバイトをしていました。
所属していたのは、心霊DVDなどを作ったりしてるプロダクションで、業界でもそれほど胡散臭くはないところです。
他にもお守りや、占いグッズの通販もしています。有名どころでもちろん今もあります。
私が担当していたのは、ヴードゥ系の呪いで、依頼者から呪う相手の爪や髪の毛を送ってもらい、ブードゥの泥人形に入れて呪文を唱えながら針で刺す、というものです。
これはその過程をきちんと写真に撮り、依頼者に送ります。
料金は3段階あってそれなりに高額ですが、3ヶ月たって効果がなかった場合はきちんと返金します。
・・・返金率は7割くらいでしょうか。
396:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2017/03/26(日)22:58:55.81ID:5bhGXyAe0.net
それで、このバイトを始めてふた月ほどは何もなかったのですが、三ヶ月目頃から全身にひどい発疹が出るようになりました。
発疹は病院で診断を受けましたが、内臓からきているものといわれました。
それからは私の身の回りで奇妙なことが続きました。
まず、飼い猫が私を避けるようになったのですが、これはまあ元々可愛がってはいませんでした。
ある日突然、熱帯魚の水槽が濁って全滅する。
庭の一本の木が立ち枯れる。
周囲にゴキブリや蠅などの虫が増える・・・
一度などは開いた本の間に大きなムカデが挟まっていたこともありました。
でもまあ、家は郊外にあるので、偶然が続いてるだけかもしれないとも思っていました。
397:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2017/03/26(日)23:01:40.63ID:5bhGXyAe0.net
ところが、しばらくして父の様子がおかしくなりました。
父はまだ五十代で、固いところに勤めているサラリーマンなのですが、夜中の3時過ぎに、パジャマのまま家の外に出て行くようになりました。
そして1時間ほどして帰ってくると、泥まみれで爪の間などにびっしりと土が入り込んでいるのです。
しかも大きな音を立てて出て行くのに、朝に聞いてみると本人はどこへも行っていない、と言うのです。
398:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2017/03/26(日)23:04:30.94ID:5bhGXyAe0.net
さらに、同居していた姉の3歳の女の子が、寝ている間にお腹を自分でかきむしり、しまいにはお腹が血だらけになって受診するということが起きました。
もちろんこれらはすべて偶然でかたずけられることでしょうが、その頃から私は毎晩同じ夢を見るようになりました。
それは・・・自分は部屋のベッドに寝ていて、その周りをぐるっと(ここが少し現実とは違って、ベッドは壁にくっついてる)7人の人が取り囲んでいるのです。
まったく見たことのない人たちなのですが、みな和服の寝巻きのようなものを着て、私を見下ろし、何も言わずに首を振ったりしています。
この夢は2週間ほど続けて見ました。
399:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2017/03/26(日)23:05:55.76ID:5bhGXyAe0.net
これらの異変に心当たりがあるかといえば、・・・私がやっている呪い代行のアルバイトしかありません。
友達にこの話をしたら、知り合いに占いをやっているという人がいて、能力が高い?から見てもらったら、と言われ、ビルの一室で会いました。
そしたらやはり、呪詛のためにどんどん悪い気が集まってきていて、特にヴードゥ系は、自分よりも、自分の大切にしているものに災いが降りかかるのだそうです。
私を夢の中で見下ろしている7人は「みさき」といって、私を守っている7人の先祖ではないか、とのことでした。
400:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2017/03/26(日)23:07:12.54ID:5bhGXyAe0.net
私は1週間後にバイトを辞め、すると嘘のようにおかしな出来事はおさまり、発疹はその後2ヶ月くらいで治りました。
・・・その後お盆になり、家族で近くにある菩提寺に墓参りにいきました。
すると、奥まったところにある墓の周囲が、納骨する空間(何というか知らない)が見えるほど周囲の土が掘り返されていました。
・・・これで終わりです。あまり怖くはなくてすみません。
404:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2017/03/27(月)02:44:18.42ID:0BvGzxJb0.net
>>400
まさかそれお父さんが行ってやってたわけじゃないよね?
405:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2017/03/27(月)04:00:06.95ID:d9sq1N4D0.net
文脈的に…そうだろうね
引用元:ほんのりと怖い話スレ 123
http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1486344160/395-405
.
貴重なフラグを潰しやがって
2017.04.11 (Tue) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
9012006/07/08(土)12:55:25ID:dQFE6EN70
この話は確か二年前の七月の下旬くらいのことだったと思う。
その日は酷い暑さで、東京近辺は軒並み四十度くらいになってた。
その日は深夜でも三十度を超える暑さ。僕はあまりの寝苦しさに寝付けず、仕方がないので扇風機を回しながら2ちゃんをしていた。
あれは午前二時過ぎごろだったか、ふと、あるスレッドがVIPに立てられた。
スレッドタイトルは「私のおっぱい」…
僕は急いでそのスレッドを開いた。
>>1にもやはり、「私のおっぱい」としか書いてなかった。
(まあいいや、今夜も生乳観れるかもしれないから煽っておくか)と思い、僕はお決まりの
「おっぱい!おっぱい!おっぱいうp!」
と書き込んだ。
どうやらまだ、そのスレッドには誰も書き込んでおらず、
調子に乗って殆どのレスを僕は
「おっぱい!おっぱい!うp!うp!」
で埋め尽くしていった。
十分以上が経過した。そろそろ「おっぱい」と書き込むことにも飽きてきたので、PCを閉じてコンビニにアイスでも買いに行くことにした。
しかしここで異変が起きた。
いくらCLOSEボタンを押してもウィンドウが閉じないのだ。
「ちくしょー!なんだよ、フリーズか」
そうおもいコントロール+オルト+デリートを押したのだが、一向にびくともしない。
イライラしながら
「何だよもう!」
とキーをバンと叩いたときのことだ。
9122006/07/08(土)12:56:36ID:dQFE6EN70
それまでフリーズしていた画面が勝手に動き出した。
というよりも画面に映っているスレッドに自動更新のごとく勝手にレスが増えている。
しかもよくよくみると、それはこのスレッドを立てた>>1であった。
「私のおっぱい」
>>1の書き込む全てのレスにはそうかかれていた。
しかも書き込んでから次に書き込むまで十秒の規制がかかっているのに、全てのレスが全て四秒間隔で書き込まれ続けていた。
急に恐怖を覚えた僕はPC放置でコンビニに逃避しようとマウスから手を放したそのときだった。
キーンという耳鳴りとともに金縛りにあってしまった。眼球すら動かすことが出来ない。
画面では依然として「私のおっぱい」が書き込まれ続けている。
それから何分たったのだろうか。。。レス数はすでに950を超えていた。
自由を奪われながら、目だけで進行を追う。
そしてついに1000到達。しかし1000には今までとは少し違うことが書かれていた。
「私のおっぱい見たい?」
と。
その瞬間PCの電源がブン…と勝手に落ちた。
真っ黒な画面に映るのは僕のブサイクな顔だけ。
画面越しでも自分の顔が蒼白し、冷や汗だらけなのがわかる。
と思いきや、僕の直ぐ後ろに何かがいる!
それは髪がボサボサですごい形相をした全裸の女だった。
真っ暗なPCの画面越しに僕を睨み付けていた。
そして、彼女は一言、
「私のおっぱいそんなに見たい?」
と、トンネルで声を発した時のようなくぐもったグワングワンした声が、部屋中にこだました。
僕はそこで気を失った。
9232006/07/08(土)12:57:23ID:dQFE6EN70
気がつくと朝の十時になっていた。
やはりPCの電源は消えており、扇風機だけが回っていた。
幸いその日は大学はなく、恐る恐る昨日のスレッドの真相を調べようと思った。
しかし、スレはおろか、履歴にすら残っていない。
「29ちゃんねる」までいって過去ログ検索もかけてみたがどうやらそのようなスレッドは存在しなかったかのように見当たらない。
今でもアレが一体なんだったのか?そしてアノ晩僕の部屋に現れた女は何者だったのか?
そして何を訴えたかったのか?未だに謎のままである。
因みに友達に言ったら
「貴重なフラグを潰しやがって」
と言われますた。
引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?135
http://mimizun.com/log/2ch/occult/1152269321/90-92
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この話は確か二年前の七月の下旬くらいのことだったと思う。
その日は酷い暑さで、東京近辺は軒並み四十度くらいになってた。
その日は深夜でも三十度を超える暑さ。僕はあまりの寝苦しさに寝付けず、仕方がないので扇風機を回しながら2ちゃんをしていた。
あれは午前二時過ぎごろだったか、ふと、あるスレッドがVIPに立てられた。
スレッドタイトルは「私のおっぱい」…
僕は急いでそのスレッドを開いた。
>>1にもやはり、「私のおっぱい」としか書いてなかった。
(まあいいや、今夜も生乳観れるかもしれないから煽っておくか)と思い、僕はお決まりの
「おっぱい!おっぱい!おっぱいうp!」
と書き込んだ。
どうやらまだ、そのスレッドには誰も書き込んでおらず、
調子に乗って殆どのレスを僕は
「おっぱい!おっぱい!うp!うp!」
で埋め尽くしていった。
十分以上が経過した。そろそろ「おっぱい」と書き込むことにも飽きてきたので、PCを閉じてコンビニにアイスでも買いに行くことにした。
しかしここで異変が起きた。
いくらCLOSEボタンを押してもウィンドウが閉じないのだ。
「ちくしょー!なんだよ、フリーズか」
そうおもいコントロール+オルト+デリートを押したのだが、一向にびくともしない。
イライラしながら
「何だよもう!」
とキーをバンと叩いたときのことだ。
9122006/07/08(土)12:56:36ID:dQFE6EN70
それまでフリーズしていた画面が勝手に動き出した。
というよりも画面に映っているスレッドに自動更新のごとく勝手にレスが増えている。
しかもよくよくみると、それはこのスレッドを立てた>>1であった。
「私のおっぱい」
>>1の書き込む全てのレスにはそうかかれていた。
しかも書き込んでから次に書き込むまで十秒の規制がかかっているのに、全てのレスが全て四秒間隔で書き込まれ続けていた。
急に恐怖を覚えた僕はPC放置でコンビニに逃避しようとマウスから手を放したそのときだった。
キーンという耳鳴りとともに金縛りにあってしまった。眼球すら動かすことが出来ない。
画面では依然として「私のおっぱい」が書き込まれ続けている。
それから何分たったのだろうか。。。レス数はすでに950を超えていた。
自由を奪われながら、目だけで進行を追う。
そしてついに1000到達。しかし1000には今までとは少し違うことが書かれていた。
「私のおっぱい見たい?」
と。
その瞬間PCの電源がブン…と勝手に落ちた。
真っ黒な画面に映るのは僕のブサイクな顔だけ。
画面越しでも自分の顔が蒼白し、冷や汗だらけなのがわかる。
と思いきや、僕の直ぐ後ろに何かがいる!
それは髪がボサボサですごい形相をした全裸の女だった。
真っ暗なPCの画面越しに僕を睨み付けていた。
そして、彼女は一言、
「私のおっぱいそんなに見たい?」
と、トンネルで声を発した時のようなくぐもったグワングワンした声が、部屋中にこだました。
僕はそこで気を失った。
9232006/07/08(土)12:57:23ID:dQFE6EN70
気がつくと朝の十時になっていた。
やはりPCの電源は消えており、扇風機だけが回っていた。
幸いその日は大学はなく、恐る恐る昨日のスレッドの真相を調べようと思った。
しかし、スレはおろか、履歴にすら残っていない。
「29ちゃんねる」までいって過去ログ検索もかけてみたがどうやらそのようなスレッドは存在しなかったかのように見当たらない。
今でもアレが一体なんだったのか?そしてアノ晩僕の部屋に現れた女は何者だったのか?
そして何を訴えたかったのか?未だに謎のままである。
因みに友達に言ったら
「貴重なフラグを潰しやがって」
と言われますた。
引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?135
http://mimizun.com/log/2ch/occult/1152269321/90-92
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