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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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オカルティックな従姉妹

2016.12.23 (Fri) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

240:本当にあった怖い名無し:2006/01/24(火)18:24:38ID:xubYHEObO
昔から旧いものには魂が宿るという。長い年月を経て魂を得たものは、九十九神とも付喪神とも呼ばれ、神のような妖怪のような信仰と僅かな恐怖の対象にされてきた。
澁澤龍彦はそれを日本人の、旧いものに対する愛着と畏れの表れだと記している。

だが、本当にそれだけなのだろうか。
中には、年輪のように記憶を積み重ね、語るようになったものもあると、俺はそう思う。

小学生の頃、俺は俗にいう鍵っ子で、中学年になってからは学童保育に通っていた。
迎えには近所に住んでいた五歳上の従姉妹が来てくれていたのだが、これが少し変わった人で、一緒に行動するうちに幾つかおかしな体験をすることになる。

歩くだけで汗ばむ暑さも、日が落ちるに従ってだいぶ落ち着き始めた。
小学五年の夏休み前のことだったと思う。
学童保育からの帰り道、従姉妹と商店街の裏通りを歩いていた。
通い慣れたいつものコース。
左手は商店街、右手は小川が流れるその小道は女並通りと呼ばれていた。

夕闇が近づくなか、時おりすれ違う買い物帰りの主婦をのぞいてあたりには人気がなく、少し離れた商店街のざわめきが聞こえてくるほかは静かだった。

石を蹴りながら歩いていると、小川のほうから瀬戸物が触れ合うような音がした。
見回したが何も見当たらず、俺は空耳だろうと考えた。
少したつとまたさっきの音が聞こえた。
今度は人の話し声も混じっていた。

立ち止まるといつの間にか商店街のざわめきが聞こえなくなっていることに気づいた。
また、瀬戸物が鳴る音と話し声。一瞬笑い声まではっきりと聞こえた。
見回しても俺と従姉妹のほかは誰もいない。
急にあたりの夕闇が濃くなったような気がした。
奇妙な静けさが痛いほど耳に迫る。



241:本当にあった怖い名無し:2006/01/24(火)18:28:02ID:xubYHEObO
従姉妹を呼び止め、先ほど聞いたものついて話した。
ねえ、変な音がしたよ、誰もいないのに話し声がしたんだ、俺がそう言うと、従姉妹は少しの間耳を澄ませてから言った。
「この川、昔はもう少し大きかったの、知ってる?」
また姿のない笑い声が聞こえた。

「商店街ができる前はね、民家がずうっと立ち並んでいて、川はここに住む人たちの生活を支えていたの」
たくさんの瀬戸物が触れ合う音や、濡れた布を叩くような音もする。

「その頃は炊事や洗濯はすべて川に頼りっきりで。同時に主婦たちのお喋りの場にもなっていてね、だからこの通りは今でも女並通りなんて呼ばれているんだよ」
従姉妹は言い終わると歩き出した。
離れないよう慌てて従姉妹の隣りに並びながら俺は聞いた。
これはそのときの音?どうして今聞こえるの?
従姉妹は屈んで俺の顔を覗き込んだ。

「今はもう誰も使わなくなったのだけど、川は忘れたくないのね。自分を昔頼っていた人たちのことや、その思い出なんかを」
そう言って俺から視線を外し、川を振り返って眺めた。
俺もつられて振り返った。

そのとき、川岸で食器を洗い、洗濯をしながら世間話に興じる人たちの姿を確かに見たような気がした。俺はなんだか懐かしいものに触れたような思いで、それに見とれた。

従姉妹が俺の頭をぽんぽんと軽く叩いた。
我に返るともう何も見えなかった。
やがて遠くから商店街のざわめきが聞こえてきた。



244:本当にあった怖い名無し:2006/01/24(火)22:20:02ID:xubYHEObO
中学二年の秋口、俺は勉強や部活そっちのけでオカルトにはまっていた。
そのきっかけになったのが近所に住んでいた従姉妹で、この人と一緒にいたせいで何度かおかしな体験をした。これはその中のひとつ。

夏休みも終わりひと月が経とうとしている頃だった。
俺は従姉妹に誘われ、家から一時間ほどの場所にあるケヤキの森に来ていた。
美人だが無口でオカルト好きな従姉妹は取っつきにくく、正直二人でいるのは苦手だったが、従姉妹が買ったバイクに乗せて貰えるので誘いにのった。

ケヤキの森は周辺では有名な心霊スポットで、曰わく今は使われていない製材所で夜毎手首を探す男が出る、曰わく森の中ほどに位置する沼には死体が幾つも沈んでいるといった調子で怪談にはことかかなかった。

そうでなくても木々が鬱蒼と茂り、昼でも薄暗い様子は一人きりで放り出されたような不気味なものがあった。

従姉妹が俺を誘ったのもオカルト要素たっぷりのスポットを探検したいがためだった。
森の内部に踏み入るにつれ道は狭く細くなり、やがて獣道同然の心許ないものになった。
俺は既に腰が引けていたのだが、従姉妹が躊躇いなく進んでいくので仕方なく着いていった。



245:本当にあった怖い名無し:2006/01/24(火)22:21:56ID:xubYHEObO
やや大きめの木の下にさしかかったとき、従姉妹が嬉しそうに何かを指差した。
見上げるとその木に板が打ち付けてあった。
いや、ただの板ではない。太い釘が大量に刺さっている。

近づいてよく見ると、板に細い木材を組み合わせたノッポな人形のようなものが付けられており、そこに五寸釘が大量に打ち込まれていた。
俺は人形を見上げながらどこかしら奇妙な違和感を覚えていた。

藁人形ではなく木の人形、身を捩るような造形のそれは、全体は稚拙ながら関節まで再現され、それ故に禍禍しさを感じさせた。
俺は従姉妹に引き上げようと告げ、元来た道を戻り始めた。
従姉妹は意外にも素直についてきたが、恐ろしいことを口にした。
「夜に来てみない?丑の刻参りが見られるかも。釘、まだ新品だったし」

俺は強く反対したのだが従姉妹に押し切られ、結局その夜、家人が寝静まった夜半過ぎに家を抜け出した。
従姉妹と待ち合わせケヤキの森につく頃には一時を回っていた。
入り口にバイクを隠し、懐中電灯の明かりを頼りに森の中へと足を進めた。

夜の森は静まり返り、昼間とは全く違う顔を見せていた。
鈴虫やコオロギの声、俺や従姉妹が下生えを踏みしめる音。有機的な匂い。
時おりがさっと何かが立てる音がして俺をびくつかせた。
だが従姉妹は意に介する様子無く歩き、俺は呆れると同時に心強く思った。



246:本当にあった怖い名無し:2006/01/24(火)22:24:34ID:xubYHEObO
昼間人形を見つけた木までたどり着き、離れた茂みに身を潜めることにした。
従姉妹が時計を確認し、懐中電灯を消す。
「もう少しで二時。楽しみだね」
従姉妹が囁いた。

俺は内心楽しみじゃねえよと毒づきつつも頷いた。確かに高揚するものはあった。
動くものが無くなった森の静寂は耳を刺すようだった。
ここに着くまでに多少汗をかいたのだが、それも今は引きやや肌寒いくらいだった。

時間は歩みを止めたかのように速度を落とした。
先ほどの高揚はやがて緊張に姿を変えた。
俺は暗闇の中に打ち付けられている人形を思い浮かべ、昼間の違和感は何だったのかと考えていた。
木……人形……幹。

あっ、俺は思わず声を上げた。
従姉妹が振り返る気配。
しっ、と小さな声が聞こえた。俺は違和感の正体に気づいた。

何で思い当たらなかったんだろう。
あの人形を俺と従姉妹は見上げていた、勿論従姉妹は女、俺はまだ中学生だ、だがあれは二メートルよりかなり高い場所に打ち付けられていた。
大人でも五寸釘を打ち込むのには適切な高さがあるはずだ。
自分の目の高さか、もう少し上くらい。
だがあれは二メートル五十はあった。
一体どんなやつならあんな場所にある人形に釘を打てるんだ。



247:本当にあった怖い名無し:2006/01/24(火)22:27:02ID:xubYHEObO
俺が恐慌をきたし始めたとき、遠くから下生えを踏む音が聞こえてきた。
虫の声が止んだ。微かな音を立て、ゆっくりとこちらに近づいてくる。
従姉妹が隣で息を飲んだ。
俺は自分の手足が冷たくなるような感覚に襲われた。

足音が近づく。引きずるような乾いた擦過音が混じる。
もう目前から聞こえてくる。いくら夜の森でも、ぼんやりとくらいは見えるはずだ。
しかし目の前には何も見えない。ただ足音だけが通過した。
そして、立ち止まった。

木の下に着いたのだろうか。あたりは再び静まった。もう足音は聞こえない。
「あ、ヤバい」
従姉妹が小さく呻いた。
「逃げるよ」
そう言って俺の腕を掴み走り出す。
それで一気にパニックが襲った。
必死に走った。よく転ばなかったものだと思う。

とにかく、何かが、得体の知れない何かが追ってくるのを想像して全力で駆けた。
バイクの隠し場所にたどり着くと、従姉妹を急かしてバイクの後ろに飛び乗った。
その間片時も背後の森から目を離さなかった。
エンジンがかかり、走り出すと安堵感が全身を包んだ。

最後に振り返ったとき、森の入り口に何か白いものが見えたような気がしたがよく分からなかった。



248:本当にあった怖い名無し:2006/01/24(火)22:29:18ID:xubYHEObO
後日、従姉妹にあの夜見たものを聞いてみた。
俺はかなり後を引きずっていたのだが、従姉妹は全く堪えていないようだった。

「あれはね、生きてるものではないね。肉体が活動しているかって意味で言えばってことよ」
「何であんな高い場所に打ちつけてあったんだよ」
「ああいうのは感情の強さによって、形を変えるの」
「死んでからもあそこに通ってたってこと?」
「通ってたってより、あの人形そのものになっていたんじゃないかなあ。あの人形、やたらノッポだったでしょ」

そして従姉妹はにやりと笑ってつけたした。
つまり、あの人形をあんたの家に置いておけば、毎晩あれがくるんだよ。

しばらくの間、俺はそれまでとはうって変わって家中を掃除するようになった。
 
引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?121
http://mimizun.com/log/2ch/occult/1137807755/240-248











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私は全く覚えていないのだが、時々お告げじみた事をするらしい。

2016.12.23 (Fri) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

245:⑦⑦⑦ : 2016/12/11 (Sun) 10:07:20
私は全く覚えていないのだが、時々お告げじみた事をするらしい。

最初は学生の頃。
提出するレポートが完成間近の時にワープロがクラッシュ。
残り三日程でもう一度書き上げなくてはならない羽目に陥ったが、三日間ろくに睡眠も取らず、どうにか書き上げて提出に漕ぎ着ける事が出来た。

しかし、既に限界を突破していた私は、家に帰るなりリビングでスイッチが切れた如く眠りに就いてしまった。

しばらくして目が覚めた時、何故か家族がまるで異様なものを見るような目で私を見ている事に気が付いた。
話を聞くと、リビングでそのまま突っ伏して寝ていた私はいきなり起き上がり、まずは父に向かって

「上の兄に連絡を取れ。体を悪くしている」

と言い、
次は母に

「探している物は左の引き出しの奥にある。引き出しを外して見ろ」

と言い、
次は兄に

「あの家はやめておけ。理由が知りたければ二軒隣の婆さんに聞いてみろ」

というだけ言ってまた眠ってしまったとの事。
これだけならただ妙な寝ぼけ方をしたという話なのだが……

翌朝、言われた通り電話をした父は、兄が心臓を悪くして昨夜救急車で運ばれたと聞かされ、母は言われた通りの場所から探していた保険の書類を見つけ、兄は、買おうと思っていた中古の家が、実は事故物件であったのを知ったそうだ。

偶然と言えば偶然なのだが、このお告げはその後も幾度かあり、それも全て的中というのが不思議で仕方がない。



246:⑦⑦⑦ : 2016/12/11 (Sun) 10:10:28
追記
一番オカルトらしかったのは、楽しみにしていた RPGゲームをようやく手に入れ、週末なのを良い事に徹夜までやっていた時の事。
睡眠も食事もろくにせずにやり込んでいたのだが、とうとう親に
「いい加減に食事くらいしろ」
と怒られ、渋々リビングに行った。

食事を待っている間に体力が尽き、スイッチが切れた。
椅子に座ったまま爆睡する私に
「アホかこいつ」
と両親が呆れた時、いきなり私はむくりと体を起こすと、誰も居ない方をじっと見つめ、何やらぶつぶつ言い出したらしい。
最後に一つ頷くと、私は母親の方を振り返り、
「今、ケンおじが来てたよ。悪いけど後は頼むって。明日、迎えに行ってあげて」
と言い、またテーブルに突っ伏して爆睡してしまったらしい。

ケンおじというのは母の一番下の弟で、はっきり言ってろくでなし。
定職も就かずにブラブラしていた人だが、私には優しかったので大好きな親戚の一人だった。
既に、何度かお告げを経験していた母は、すぐに近くに住んでいる叔母に電話し、翌日様子を見てもらうように頼んだらしい。

結果は書かなくても判るかもしれないが、ケンおじは家で死んでいました。
酒で肝臓を悪くしていたせいか、血を吐いていたそうです。
一人暮らしだったため、誰にも見つけてもらえず、叔母が行った時には既に死後何日か過ぎていたらしい。

これはきっと、なかなか見つけてもらえなかったケンおじが私に頼みに来たんだね…と言われています。

(※⑦⑦⑦さんからの投稿です。ありがとうございました)


 




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不可解な旅行会社

2016.12.22 (Thu) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

222:本当にあった怖い名無し:2006/01/24(火)05:32:50ID:SJ4c/GRF0
ー1-
幽霊の話しでは無いのですが、7~8年ぐらい前のこと、SEの仕事で小さな旅行会社に派遣されました。
社長は女性で経理と内勤の女性、営業の男性二人の会社でした。

女社長は40過ぎぶらいでしたが、背が高く、かなりの美人で面倒見が良く、出張に行ったぐらいでも社員全員にお土産を買って来たリ、高級料理店などに良く連れて行ってくれるような人でした。
私の仕事は新しく入れ替えるパソコンの設置と使い方指導で契約は3カ月。
旅行業務に関してはノータッチでした。

仕事について、一週間ほどした頃、不思議さを感じ始めました。
電話は日に数えるほどしか無く、営業が出てしまうと私以外は暇で女性だけでお茶を飲み、雑談しているサロンのようなんです。
社員の話しでは、女社長の旦那さんが急死し、奥さんが社長を引き継いだとのこと。

その時、会社で掛けていたものと、個人で掛けていたものとで女社長は億単位の保険金を手にして、会社は道楽でやっているようなものと。
旅行のお客なんて、週に1件あるか無いかです。



223:本当にあった怖い名無し:2006/01/24(火)05:33:44ID:SJ4c/GRF0
ー2-
1カ月ほど過ぎたころ、ツアーで行ったお客さんが旅行先で亡くなりました。
死因はもともと持っていた持病が悪化してとのことで、旅行会社に責任は一切ありませんでした。

しかし、もしものことのために旅行会社では旅行に行く人に保険を掛けているんです。
保険金が下りたことで、遺族にお見舞金として、旅費全てを返しましたがそれでも会社が儲かるほどです。

そんなことが、1カ月間の間に3件も起こりました。
全て旅行会社の責任では無く、病気がちなのに家族が反対しても無理して行ったとか自由行動で現地の屋台で食べたものに当たって食中毒で死亡とか。
その度に会社は潤います。
女社長も自ら見舞金を持って行くぐらい、人柄の良い人でした。



224:本当にあった怖い名無し:2006/01/24(火)05:34:38ID:SJ4c/GRF0
ー3-
一番恐かったのは2カ月目に入ろうとした時です。
出張でケニアに行った40代後半の営業マンが脳梗塞で倒れ、現地の医療では間に合わず帰らぬ人となってしまいました。
取締役をしていた方だから会社としてかなりの保険金が掛けられていて会社としてはウホ状態。

保険金殺人を疑いましたが、パソコン管理は全て私がやっていて、そのような現地とのやり取りも一切無いし、出来ることも無い。
社員たちも恐がってしまい、辞めようとする人たちも出て来ました。
お客さんが現地で死亡も相変わらずあるんですから。
以前の旦那さんの時代にはこんなことは一切起こらず奥さんが女社長になってから連続しているそうです。

私も恐くなり、派遣会社と相談して3カ月の契約でしたが2カ月で辞めました。
優しい顔をして、知らず知らず人の生き血を吸っている人は本当に存在するんだなと実感した恐怖体験です。
 
引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?121
http://mimizun.com/log/2ch/occult/1137807755/222-224




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三年坂

2016.12.21 (Wed) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

955:1/2@\(^o^)/:2016/12/19(月)04:30:49.31ID:GbT7mVDh0.net
昔、中学の校外学習で京都に行った
清水寺の近くに三年坂という坂があり、「三年坂で転ぶと三年で死ぬという伝説」がある

「坂の上の清水にある子安観音に「お産が寧か(やすらか)でありますように」と祈願するために通る坂」

であることから、安産祈願の妊婦が転ばないようにと注意を促す話だとガイドから聞いていた

三年坂は石畳で作られていて、雨なら滑るかもしれないなと思った記憶がある
秋晴れの、少し肌寒い日、友人はこの坂で転んだ

私を含め同じクラスの子はみんな
「ちょっ?!ヤバイんじゃない?!」
と言いながら友人に手を貸して立ち上がらせた
そんな迷信を、転んだ本人も含め誰も信じていなくて、彼女は
「三年坂で転んだ私w」
とその後も完全にネタにさえしていたくらいだった

清水寺について、彼女はバスガイドさんにも
「転んじゃったw私、死ぬかもー」
と笑って話していた

翌日、バスガイドさんから彼女は御守りにと瓢箪のストラップをもらっていた
「転んでしまっても、この瓢箪には厄よけの効果があるそうだから、大丈夫よ」
と

本人は気にしていなかったから、翌日になってまで御守りを渡されたことに
「そこまで気にしてないんだけど…」
ビックリしつつも、ありがたく受け取っていた
しかしぶっちゃけ可愛いものじゃない
だからか、カバンの中に入れたままで、それを袋から出して何かにつけたりはしなかった

修学旅行から帰って、
「三年坂で本当に転ぶ人がいるなんてw」
としばらくはネタにされていた
「ところであの瓢箪どうしたの?」
グループの誰かが聞くと、彼女はパッケージに入ったままの瓢箪をカバンから取り出した
「一応、持ってるよ!」
そう言ってパッケージから瓢箪を取り出して、みんなにそれを回して見せてくれた
瓢箪は蓋がついていて、中に6つの小さな瓢箪と、小判やら鯛やら破魔矢みたいなのが入っていた

4月になり、私たちは付属の高校へ進んだ
私とはクラスは別になってしまったけど、高校から入学してきた子に、彼女は瓢箪を見せながらネタ的にあの話をして笑いをとっていたそうだ
「可愛いね!中にもちっちゃい瓢箪が4つ入ってるんだね♪」
彼女はその時見せていた子からそう言われて、初めて瓢箪の異変に気がついたらしい
「あれ、絶対6つあったよ!」

その日、あの時一緒に行動していた仲のいい友人数人で集まって中身を確認した
カラフルな6つの瓢箪のうち、赤とピンクがないことに気づいた
色が似てるから、もっと違う色のほうが可愛いのにねと話していたから間違いない
他にも金色の破魔矢もないことに気付いた

カバンの中もよく見たけど、カバンの中には落ちていなかった
いつからないのかも、なくした場所すらわからなかったけど、彼女は気にするわけでもなく
「まぁ、でも所詮迷信だしwないからどうなるわけでもないからいいよ。見つかればラッキー!くらいだわ」
そう笑った



956:2/2@\(^o^)/:2016/12/19(月)04:32:01.94ID:GbT7mVDh0.net
秋を迎えたある日、彼女はあの校外学習があった同じ月に死んでしまった
金曜日の放課後、駅から自転車で家に帰る途中で事故に遭ったそうだ
お通夜の時に彼女の顔を見たら、顔だけは寝ているみたいに綺麗だった

葬儀も過ぎて、いよいよ納骨される四十九日の前に、私たちは最期のお別れがしたくて彼女の家を訪問した
祭壇には遺影とお骨、お花や果物が供えてあったが、あの時持っていたであろう通学カバンや折れた携帯電話などが置いてあった
カバンは轢かれなかったのか、特にボロボロになっている様子はなかった
「カバン…見てもいいですか?」
と友人が許可を取り、中を見始めた
中身はその時のままなのよとお母さんが話してくれた

友人の手が止まり、半泣きで私たち全員の顔を見始めた
カバンから出した手は、蓋と紐だけになった瓢箪ストラップが摘んでいた
瓢箪がなくなったことと、亡くなった因果関係はわからない
でも彼女のお母さんはそれを見てこう言った

「あら、瓢箪いつなくなったのかしら…事故の1週間前くらいには多分あったと思うけど、事故で落としちゃったのかしらね」
と

迷信かもしれない
迷信じゃないかもしれない
けれど彼女が亡くなったのは事実です
京都の三年坂を通るかたは、くれぐれも転ばないように足元にご注意ください


 

引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?342
http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1476840448/955-956




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初老のAさんという夫婦がいた。

2016.12.21 (Wed) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

230:⑦⑦⑦ : 2016/12/09 (Fri) 08:34:53
なんとかっていう町で、父親と娘で二人でやっている居酒屋があった。
小さいがつまみが旨いと評判の店で地元の人を中心に何人か常連がいた。

その中にAさんという夫婦がいて、トシは初老といったところ。
子供はいなかったが仲のいい夫婦で、週一か週二のペースでその店に通って夫婦水入らずで食事をするのを楽しみにしていたらしい。
感じのいい夫婦で、そのお店の父娘とも気さくにしゃべっていたからよく覚えていたんだそうだ。

そんな夫婦に悲劇が襲った。
なんの病気かは敢えて聞いていなかったが、結構前から奥さんは治る見込みのない、つらい病気に悩まされていた。

日に日に病状は悪化しているという話だったが、それでもなじみの店に来れば少しは気が休まるのか来店のペースは落ちながらもちょくちょく二人そろって食事にはきていた。

それがある日を境にぱったりと来店しなくなった。
心配していた父娘の耳にほどなくして入ってきたのは奥さんの自殺という最悪の知らせだった。



231:⑦⑦⑦ : 2016/12/09 (Fri) 08:41:19
大変なことであっただろう。
かける言葉も見当たらないが、もしまた店に来てくれれば少しでも慰めになるのではないか・・・。

そんな風に思っていながら月日は流れ、少し記憶からも消えかかっていたときにその夫さんはふらりと店に現れた。もちろん一人ではあったが。

「何よその顔。心配かけちゃった?」

無理に笑顔を作っているのは痛いほどわかったが、思っていたよりも元気そうだ。

「なんにしましょう?」

「最初瓶ビールね。」

「あいよ。」

「コップは二つね。」

父娘は一瞬顔を見合わせた。夫さんはその微妙な空気を察したのか

「あ・・・。いけね、つい癖で・・・。」

と頭をかいた。

「A子、Bさんとこにコップ二つね。」

「はい。」

驚いて父さんを見る夫さんに向かって父さんは

「Bさん、久しぶりにゆっくりお二人で飲んでくださいよ。最初の一本はサービスにしますよ。」

と気を利かせた。

「すまないね・・・。」

といいながら夫さんは最初に自分のコップに、その後向かいの席に置いたもう一つのコップにビールを注ぎ、軽くコップを合わせた後ゆっくりと飲みだした
何本か瓶を空けた後、

「ちょっとトイレ。」

と言って夫さんは席を立った。
楽しそうに飲んでいるその空気のせいか、娘さんにちょっとしたいたずら心がわいた。



232:⑦⑦⑦ : 2016/12/09 (Fri) 08:45:31
不謹慎なことだったのかもしれないが、その時の娘さんにはそんな気持ちは一切なく、
「こうしたら夫さんは少しは驚き、そして笑うんじゃないかしら」
という思いだけだった。

奥さんのために注がれていたビールを一口分ほどこっそり手に持っていた新しい布巾の中にたらし、その布巾をさっと隠した。
夫さんが出てこれを見たらきっと驚くだろう。
そしたら
「あら、奥さんが少し飲まれたのかしら」
と言ってみよう・・・。

ほろ酔い気分でトイレから帰ってきた夫さんが発した言葉は意外なものだった。

「A子ちゃん、困るなあ。いたずらしちゃ。」

え?なんで?トイレの扉が完全に閉まっていたのは確認した。
夫さんからは私の行動は見えていないはずなのに・・・。
びっくりして言葉が出ない娘さんにむかって夫さんはさらに言った。

「C枝がさあ、トイレの中で教えてくれたんだよ。A子ちゃんがなんかやってますよーってね。」

奥さんの名前だ。
いくら酔っていても夫さんはいつもはこんな冗談を言う人ではない。
なんでこんな事を言うんだろう。なんでばれたんだろう・・・。

「トイレの奥の方にいるよ?聞いてきてみなって」

「トイレの・・・奥ですか?あ・・・・はい。」

楽しそうに話す夫さんの、その雰囲気を壊したくなかったということもあり、気が進まなかったがトイレに行ってみた。

奥さんがねぇ。まさかねぇ。
などと思いつつひとつひとつは小さいが3つもある個室を手前から順にのぞいていく。
ひとつめ。ふたつめ。みっつめをのぞきこんだとき、娘さんは大声をあげ腰を抜かした。



233:⑦⑦⑦ : 2016/12/09 (Fri) 08:50:35
みっつめの個室の中にいたのは夫さんが首を吊っている姿だった。
一番奥の個室の上には排気だかの太いダクトが通っており、そこに自分のベルトをひっかけて首を吊っていた。もう息はしていなさそうだ。

嘘だ、夫さんはさっき自分の席に戻ったはず・・・。
立たない足腰をなんとか引きずりながら店内に戻るともちろん夫さんの席には誰も座っていなかった。

「と、父さん、Bさん、Bさんは・・・・!!!」

「え?まだトイレから戻ってないだろ?心配して見に行ったんじゃないのかい?」


ほどなく家から遺書が見つかった。
これからC枝との思い出の場所をまわってみる。
C枝ともしまたどこかで出会えたら、そこで、私も・・・。




店で自殺があったとなれば客商売としてはつらい。
でも夫妻の気持ちを考えると娘さんはそれだけでお店を閉めることには反対だった。
そんな娘さんに父さんは言った。

「いつからかはわからんが、奥さんはあそこにいるわけだ。もしかしたら、今となっては夫さんも・・・。」

父さんはお店をたたむことを決めた。

(※⑦⑦⑦さんからの投稿です。ありがとうございました)


 




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