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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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2025.02.27 (Thu) Category : 

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タンク事故

2018.01.31 (Wed) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

740本当にあった怖い名無し 2006/10/13(金)18:04:42ID:NyveeYMyO
今日、ある工場のタンクを解体する仕事があった。
普段は現場指示するだけなのだが、職人さんの手が足らず俺も作業に加わる事に。

早速タンクの上に登って解体準備をしてると、相方の職人が叫び声と共にタンク内へ落下。
幸い、3分の1ほど水が張ってあって怪我はなかった。
中を通ってる配管の状況を確認しようと投入口から覗きこんだらしい。
ずぶ濡れでは仕事にならないので、近くのホームセンターで着替えを買いにいく事に。



743本当にあった怖い名無し 2006/10/13(金)18:19:54ID:NyveeYMyO
その道中、落ちた事をからかいながら話してると、その職人さんが、

「いや、いきなり頭つかまれた」
んな事あるかい、とさらにからかってると、もういいよとふてくされてしまった。

着替えを買って現場に戻ると何やら人だかりが。
もう一人の職人さんが解体準備をしてる最中、梯子から落ちたらしい。
腰を少し打っただけで大事にいたらず、事務所の好意で少し横にならせてもらう事に。
んで、怪我した時の状況を確認すると、

「急に後ろに引っ張られた」

んだと。



744本当にあった怖い名無し 2006/10/13(金)18:28:10ID:NyveeYMyO
こいつら二人揃って何いってんだ?
と呆れ返ってると、その話を聞いてた事務のお姉さんが、

「やっぱり」

何がやっぱりなのか聞いてみると、5年ほど前そのタンクで落下事故があったとの事で、その時タンク内には塩酸が入っていて、大火傷の上、そのまま死んでしまったらしい。
それ以来タンク周辺で不可解な事が起こると。



745本当にあった怖い名無し 2006/10/13(金)18:39:50ID:NyveeYMyO
まぁ、気持ち悪いっていっても仕事止めるわけにはいかないので、注意しながらなんとか解体を終わらせた。

廃材をトラックにつんで、別の車に機材を乗せて帰ってる最中警察に止められた。

「荷台に人乗せて走るな」

あ?何言ってんだか。
とりあえず職人さんを先に帰らせて、荷台チェック。
いるわけないだろ。廃材しか積んでないっての。
警官二人は平謝り。



746本当にあった怖い名無し 2006/10/13(金)18:45:32ID:NyveeYMyO
さぁ、腹も減ったし早く帰るか。

ってな状況の今現在。


荷台に人がいました。
バックミラー越しに目から上がちらちらと。

つーか人か?
薄ぼんやりして、そこだけ焦点あってないみたいな。

サービスエリアにてガクブル中なのですが、どうしようかと。
とりあえず塩まけばいいか?



引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?145
https://hobby7.5ch.net/test/read.cgi/occult/1160042683/740-746




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2018.01.30 (Tue) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

805:⑦⑦⑦:2018/01/10(Wed)09:08:29
丁度2年くらい前のことです。
旅行にいきたいのでバイトを探してた時の事です。
暑い日が続いてて汗をかきながら求人をめくっては電話してました。

ところが、何故かどこもかしこも駄目、駄目駄目。
擦り切れた畳の上に大の字に寝転がり、適当に集めた求人雑誌をペラペラと悪態をつきながらめくってたんです。
不景気だな、、、節電の為、夜まで電気は落としています。
暗い部屋に落ちそうでおちない夕日がさしこんでいます。
窓枠に遮られた部分だけがまるで暗い十字架のような影を畳に落としていました。
、、遠くで電車の音が響きます。

目をつむると違う部屋から夕餉の香りがしてきます。
「カップラーメンあったな、、」
私は体をだるそうに起こし散らかった求人雑誌をかたずけました。
ふと、、偶然開いたのでしょうかページがめくれていました。

そこには某県(ふせておきます)の旅館がバイトを募集しているものでした。
その場所はまさに私が旅行に行ってみたいと思ってた所でした。
条件は夏の期間だけのもので時給はあまり、、というか全然高くありませんでしたが、住みこみで食事つき、というところに強く惹かれました。
ずっとカップメンしか食べてません。
まかない料理でも手作りのものが食べれて、しかも行きたかった場所。
私はすぐに電話しました。

「、、はい。ありがとうございます!○○旅館です。」
「あ、すみません。求人広告を見た者ですが、まだ募集してますでしょうか?」
「え、少々お待ち下さい。・・・・・・・・・・・・・・・・・・ザ、、、ザ、、ザザ、、、・・い、・・・そう・・・・だ・・・・・・・・」

受けつけは若そうな女性でした。
電話の向こう側で低い声の男と(おそらくは宿の主人?)小声で会話をしていました。
私はドキドキしながらなぜか正座なんかしちゃったりして、、待ってました。



806:⑦⑦⑦:2018/01/10(Wed)09:10:33
やがて受話器をにぎる気配がしました。
「はい。お電話変わりました。えと、、、バイトですか?」
「はい。××求人でここのことをしりまして、是非お願いしたいのですが」
「あー、、ありがとうございます。こちらこそお願いしたいです。いつからこれますか?」
「いつでも私は構いません」
「じゃ、明日からでもお願いします。すみませんお名前は?」
「神尾(仮名)です」
「神尾君ね。はやくいらっしゃい、、、」

とんとん拍子だった。運が良かった。。私は電話の用件などを忘れないように録音するようにしている。
再度電話を再生しながら必要事項をメモっていく。
住みこみなので持っていくもののなかに保険証なども必要とのことだったのでそれもメモする。
その宿の求人のページを見ると白黒で宿の写真が写っていた。
こじんまりとしているが自然にかこまれた良さそうな場所だ。

私は急にバイトが決まり、しかも行きたかった場所だということもあってホっとした。
しかし何かおかしい。私は鼻歌を歌いながらカップメンを作った。
何か鼻歌もおかしく感じる。

日はいつのまにかとっぷりと暮れ、あけっぱなしの窓から湿気の多い生温かい風が入ってくる。
私はカップメンをすすりながら、なにがおかしいのか気付いた。
条件は良く、お金を稼ぎながら旅行も味わえる。女の子もいるようだ。
旅館なら出会いもあるかもしれない。だが、何かおかしい。
暗闇に窓のガラスが鏡になっている。
その暗い窓に私の顔がうつっていた。
なぜか、まったく嬉しくなかった。。理由はわからないが私は激しく落ちこんでいた。
窓にうつった年をとったかのような生気のない自分の顔を見つめつづけた。



807:⑦⑦⑦:2018/01/10(Wed)09:17:43
次の日、私は酷い頭痛に目覚めた。激しく嗚咽する。風邪か?
私はふらふらしながら歯を磨いた。歯茎から血が滴った。
鏡で顔を見る。ギョッとした。目のしたにはくっきりと墨で書いたようなクマが出来ており、顔色は真っ白。まるで…。
バイトやめようかとも思ったが、すでに準備は夜のうちに整えている。
しかし気がのらない。そのとき電話がなった。

「おはようございます。○○旅館のものですが、神尾さんでしょうか?」
「はい。今準備して出るところです。」
「わかりましたー。体調が悪いのですか?失礼ですが声が…」
「あ、すみません、寝起きなので」
「無理なさらずに。こちらについたらまずは温泉などつかって頂いて構いませんよ。初日はゆっくりとしててください。そこまで忙しくはありませんので。」
「あ、だいじょうぶです。でも、ありがとうございます。」

電話をきって家を出る。あんなに親切で優しい電話。ありがたかった。
しかし、電話をきってから今度は寒気がしてきた。ドアをあけると眩暈がした。
「と…とりあえず、旅館までつけば…」
私はとおる人が振りかえるほどフラフラと駅へ向かった。
やがて雨が降り出した。
傘をもってきてない私は駅まで傘なしで濡れながらいくことになった。
激しい咳が出る。

「…旅館で休みたい…」
私はびしょぬれで駅に辿りつき、切符を買った。そのとき自分の手を見て驚いた。。
カサカサになっている。濡れているが肌がひび割れている。まるで老人のように。
「やばい病気か、、?旅館まで無事つければいいけど…」
私は手すりにすがるようにして足を支えて階段を上った。何度も休みながら。
電車が来るまで時間があった。私はベンチに倒れるように座りこみ苦しい息をした。



808:⑦⑦⑦:2018/01/10(Wed)09:19:34
ぜー、ぜー、声が枯れている。手足が痺れている。波のように頭痛が押し寄せる。
ごほごほ!咳をすると足元に血が散らばった。私はハンカチで口を拭った。
血がベットリ。
私は霞む目でホームを見ていた。
「はやく…旅館へ…」
やがて電車が轟音をたててホームにすべりこんでき、ドアが開いた。
乗り降りする人々を見ながら、私はようやく腰を上げた。腰痛がすごい。
フラフラと乗降口に向かう。体中が痛む。あの電車にのれば…

そして乗降口に手をかけたとき、車中から鬼のような顔をした老婆が突進してきた。
どしん!私はふっとばされホームに転がった。老婆もよろけたが再度襲ってきた。私は老婆と取っ組み合いの喧嘩を始めた。
悲しいかな、相手は老婆なのに私の手には力がなかった。

「やめろ!やめてくれ!俺はあの電車にのらないといけないんだ!」
「なぜじゃ!?なぜじゃ!?」
老婆は私にまたがり顔をわしづかみにして地面に抑えつけながら聞いた。

「りょ、旅館にいけなくなってしまう!」
やがて駅員たちがかけつけ私たちは引き離された。
電車は行ってしまっていた。私は立ち上がることも出来ず、人だかりの中心で座りこんでいた。
やがて引き離された老婆が息をととのえながら言った。
「おぬしは引かれておる。危なかった。」
そして老婆は去っていった。
私は駅員と2〜3応答をしたがすぐに帰された。
駅を出て仕方なく家に戻る。



809:⑦⑦⑦:2018/01/10(Wed)09:22:41
すると体の調子が良くなってきた。声も戻ってきた。
鏡を見ると血色がいい。
私は不思議に思いながらも家に帰った。
荷物を下ろし、タバコを吸う。
落ちついてからやはり断わろうと旅館の電話番号をおした。すると無感情な軽い声が帰ってきた。
「この電話番号は現在使われておりません。」
押しなおす
「この電話番号は現在使われておりません。」
私は混乱した。まさにこの番号で今朝電話が掛かってきたのだ。
おかしいおかしいおかしい…。

私は通話記録をとっていたのを思い出した。
最初まで巻き戻す。
……キュルキュルキュル、ガチャ
再生
「ザ…ザザ……はい。ありがとうございます。○○旅館です。」
あれ?私は悪寒を感じた。若い女性だったはずなのに、声がまるで低い男性のような声になっている。
「あ、すみません。求人広告を見た者ですが、まだ募集してますでしょうか?」
「え、少々お待ち下さい。……ザ…ザ…ザザ…い…そう…だ……」

ん??
私はそこで何が話し合われてるのか聞こえた。
巻き戻し、音声を大きくする。
「え、少々お待ち下さい。……ザ…ザ…ザザ…い…そう…だ……」
巻き戻す。
「……ザ…ザ…ザザ…むい…こご…そう…だ……」
巻き戻す。
「さむい…こごえそうだ」
子供の声が入っている。さらにその後ろで大勢の人間が唸っている声が聞こえる。

うわぁ!!私は汗が滴った。
電話から離れる。すると通話記録がそのまま流れる。
「あー…ありがとうございます。こちらこそお願いしたいです。いつからこれますか?」
「いつでも私は構いません」
記憶にある会話。しかし、私はおじさんと話をしていたはずだ。
そこから流れる声は地面の下から響くような老人の声だった。
「神尾くんね、はやくいらっしゃい」
そこで通話が途切れる。私の体中に冷や汗がながれおちる。



810:⑦⑦⑦:2018/01/10(Wed)09:28:17
外は土砂降りの雨である。
金縛りにあったように動けなかったが私はようやく落ちついてきた。
すると、そのまま通話記録が流れた。
今朝、掛かってきた分だ。
しかし、話し声は私のものだけだった。

「氏ね氏ね氏ね氏ね氏ね」
「はい。今準備して出るところです。」
「氏ね氏ね氏ね氏ね氏ね」
「あ、すみません、寝起きなので」
「氏ね氏ね氏ね氏ね氏ね氏ね氏ね氏ね氏ね氏ね氏ね氏ね氏ね氏ね氏ね氏ね氏ね氏ね氏ね氏ね」
「あ、だいじょうぶです。でも、ありがとうございます。」

私は電話の電源ごとひきぬいた。
かわいた喉を鳴らす。
な、なんだ…なんだこれ、なんだよ!?どうなってんだ??
私はそのとき手に求人ガイドを握っていた。
震えながらそのページを探す。
すると何かおかしい。手が震える。
そのページはあった。綺麗なはずなのにその旅館の1ページだけしわしわでなにかシミが大きく広がり少しはじが焦げている。

どうみてもそこだけが古い紙質なのです。まるで数十年前の古雑誌のようでした。
そしてそこには全焼して燃え落ちた旅館が写っていました。
そこに記事が書いてありました。
死者30数名。台所から出火したもよう。
旅館の主人と思われる焼死体が台所でみつかったことから、料理の際に炎を出したと思われる。泊まりに来ていた宿泊客達が逃げ遅れて炎にまかれて焼死。
これ…なんだ。求人じゃない。
私は声もだせずにいた。求人雑誌が風にめくれている。
私は痺れた頭で石のように動けなかった。そのときふいに雨足が弱くなった。一瞬の静寂が私を包んだ。
電話がなっている。



(※⑦⑦⑦さんからの投稿です。ありがとうございました)



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おーい

2018.01.30 (Tue) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

552本当にあった怖い名無し2006/10/12(木)11:08:42ID:drVszBDeO
これは自分が厨房の時の体験談の1つ

厨房の頃、古い社宅に住んでいた
家族は、オレと母と姉。父とは別居していた。
別居というか複雑な関係。週に一度くらいは社宅に来る。

ある日、いつもと変わりのない週末の夜…。
オレは自分の部屋で、寝っころがって漫画を読んでいた。
自分の部屋といっても、姉と共用。
姉はそのとき風呂に入ってた。
母は襖越しの隣の部屋でテレビを見てたんだと思う。

そんな時、不意に
『おーい…』
…誰かに呼ばれた気がして、オレは身を起こした。
「…気のせい?…テレビか?」
と軽く思い、また寝っころがろうとした時
『おーい』
今度はハッキリ聞こえた。親父が来たのかと思った。玄関から呼んでるのかと思った。
でも、親父の声とは違う様な気がした。
妙に曇った声。



558本当にあった怖い名無しsage2006/10/12(木)11:28:39ID:drVszBDeO
オレは固まったまま、様子をうかがってみた。
ボロ社宅なので玄関に誰か来れば、物音が聞こえるハズ…。
しかし何も聞こえてこない。
聞こえるのは隣の部屋のテレビの音。
不信に思ったオレは玄関を確認しようと思い、襖に手をかけた。そのとき

『おーい』

…!また聞こえた。オレの後ろから。
振り返ってみるが誰もいない。
目の先にはカーテンの閉まった窓があるだけ。

(外から呼んでる…?)
ちなみにここは2階。
外から大声で叫べば、窓が閉まっていても聞こえない事はない。
窓に近づく。色々な解釈が頭を巡る。
(友達?こんな遅くに?)
(やっぱり親父か?玄関の鍵閉まってたか?)
窓まで約1メートルくらい。
ここまでは恐怖とかの感情はなかった。日常的な軽い疑問程度。

『おーい』

オレは固まった。
聞こえる。窓のすぐ外から。曇った声。
そう、まるでガラスに口を押しつけているかのような曇った声。
若干チビる。



565本当にあった怖い名無しsage2006/10/12(木)12:10:25ID:drVszBDeO
ここから恐怖にかわった。
ゆっくりと窓からはなれるオレ。というかゆっくりとしか動けない。
ホントはダッシュで母のいる部屋に飛び込みたかった。

『おーい』

勘弁してくれ
声の振動でガラスが震えてるのがわかった。
カーテン越しの窓の方を凝視しながら、隣の部屋への襖に後ろ手を掛け、ゆっくりと開ける。

泣きそうになりながら母に助けを求めようとした………が、母の姿がない。
テレビからはバラエティー番組の笑い声が聞こえる。

猛ダッシュで台所へ。そして塩を鷲掴み。塩を撒き散らしながら窓の部屋へ。
そしてそのままの勢いでカーテンめがけて塩の塊を投げつけた。
その頃の精一杯の除霊方法。

…しばしの沈黙。固まるオレ。
(あれ?やっつけた!?すげーなオレ)
とか一瞬得意気になった。
何はともあれ確認しなければ部屋にいられたものじゃない。
修学旅行で買った木刀片手に、カーテンに近づき一気に開ける!

バッ!!と何かが横に隠れた。
オレは声にならない叫びをあげたと思う
(………頭!?)
隠れたのは頭っぽいもの。思い返せば頭で間違いない。
顔はよく分からないが、目や鼻や口のようなものは一瞬見えた。
ここで2度目のチビり。もはやチビるというレベルは超えていたかもしれない。



577本当にあった怖い名無しsage2006/10/12(木)14:23:00ID:drVszBDeO
窓の外は安全の為か鉄の柵がついている。
一度試したことがあるが、外から一階の柵によじ登って二階のこの場所まで来ることは可能だった。
泥棒か、のぞきか…
人であって欲しいと心から願った。

が、ふと思った。
隠れるとしたら下に身を伏せるなり、飛び降りるなりしないだろうか。
…柵は窓の前にしかついていない。
横は………無理だ…。捕まる場所がない。
そう考えながらも既に木刀の先で窓を数センチ開けてしまっていた。

ワザと大きい音をさせながら、一気に窓を全開にし、木刀を持った手だけ外にだしてがむしゃらに木刀を振り回した。
手応えなし。
腕を引っ込める。
塩のせいで足の裏が痛い。



579本当にあった怖い名無しsage2006/10/12(木)14:24:35ID:drVszBDeO
木刀には何も当たらなかった。オレはそれが確認できただけで少しホッとした。
が、それ以上の確認の仕方はしたくなかった。
いずれにしても追っ払った。そう思った。

窓を半分ほど閉めたとき、外に何か見えた。手が止まる。
この窓から外を見下ろすと、右斜め前に駐輪場が見える。これまたボロい。
その駐輪場はコンクリートでできた長方形の倉庫と一体になっている。その側面。
頭が生えてた。90度横になって。
鼻から下半分はコンクリートに潜っている形。

暗い街灯に照らされていて男だか女だかもわからなかったけど、確実にオレを見てた。妙に自然な感じがした。
(見ちゃったな…)
と思った。それ以外何を考えてたか忘れてしまったが。

「どうしたん?」
心臓飛び出る思いで振り返ると母がいた。



580本当にあった怖い名無しsage2006/10/12(木)14:27:00ID:drVszBDeO
母にビビりながらもまた外を見る。
まだ居る。
「何こぼしたん?コレ…」
いいから!ちょっ…!外見てみ!チャリ置き場みてみ!!と、ジェスチャーで伝えるオレ。
母は眉にシワ寄せながら窓を全開にして外を覗いた。
しばらくキョロキョロした後、固まる母。
「なっ!?見えるだろ!?」
返事もせずに静かに窓を閉め、カーテンを閉める母。

「いるんだねぇ、ああいうの…」
間違いない。居るんだ。幻覚じゃない。母により確信した。
思いついた様な顔して母
「あんたさぁ、さっき外行った?」
…は?不意の質問。
「何それ。どういうこと?」
母「さっき、あんたの声で玄関から『行ってきます』って聞こえたんよ。いつの間に玄関いったのかと思って見に行ったんだけど…靴あるし、変だなぁと思ってこっちの部屋来てみたん」
そしてオレに声をかけたらしい。



581本当にあった怖い名無しsage2006/10/12(木)14:28:30ID:drVszBDeO
その日は二度と外を確認する事なく、母もオレも寝た。
ちなみに姉には内緒ということで。ビビりなんで。

次の日、元気なガキんちょ達の遊ぶ声で目が覚めた。
…窓が開いていた。母が開けたのだろう。

外へ確認しにでる。階段の踊り場から駐輪場を見るが、…何もなかった。結局何もかにも謎だらけ


この一件により、オレと母は霊の類を信じざるを得なくなった。
今はもう社宅は取り壊されてしまったので、何も確認しようがないんですが。




引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?145
https://hobby7.5ch.net/test/read.cgi/occult/1160042683/552-581




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