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一本貰うよ
2018.09.04 (Tue) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
697:本当にあった怖い名無し 2018/08/19(日)13:11:02.20ID:Q2efHDaR0
20年以上前、隣の県の大学に通っていたが通学に時間がかかり過ぎる、とちょうど今の時期に一人暮らしを始めた。
昼間、マンションの向かいの金物屋さんで必要な物を色々買い揃え、人の良さそうな店主が近所のスーパーや美味しいパン屋さんを教えてくれたりした。
夜中、初めての一人暮らしでテンション上がってなかなか寝付けず、100mぐらい先にあるコンビニ(但し24時間営業でもなく、家族経営みたいな○マザキだったと思う)にタバコとビールを買いに行った。
当時は24時間自販機でタバコもビールも買えたんだよね。
するとコンビニの手前のお寺がこんな時間なのに明るくて数人の人もいるようだ。お通夜か。
買い物を済ませて帰るところで、
「昼間のべっぴんちゃん!」
とお寺の縁台から声を掛けられた。金物屋の店主だ。
うちの学生マンションに住む女の子は全員べっぴんちゃん、町のおばちゃん達はお嬢ちゃん、なかなかの遣り手。
おいでおいでしてる。
知らない人のお通夜なのにいいのかな、と思いつつその弔いの宴席に加わることになった。
698:本当にあった怖い名無し 2018/08/19(日)13:11:35.83ID:Q2efHDaR0
どこから来たの?いいねぇ若い時はいっぱい楽しまなきゃね、なんてとりとめない話をしながら奥に見えるご遺影がお若いのが気になっていた。50歳前後かな?
すると金物屋がポツポツと話し始めた。あの人ね、僕の同級生。幼馴染。すぐ先で不動産屋の2代目だったのね。
男前でスポーツ万能、成績優秀でこの辺りで唯一東京の大学行ってね、綺麗な嫁さん貰って帰って来たの。
子供できたのは遅かったけど、幸せを絵に描いたような一家でさ。それがバブル弾けてから経営が傾き出した頃に肺がんが見つかったんだよ。
経営状態がどんどん悪くなっとくのと同じように病状が悪くなってさ、遂に破産しちゃった直後に亡くなったんだよ。
あんな誠実で人気者だったのに悔しいねぇ、ご家族これから大変だろうね。
奥の祭壇のそばに、喪服を着た40代ぐらいの綺麗な女性が小学生ぐらいの2人の男の子を膝枕していた。
泣き腫らした顔で子ども達の頭を撫でている。奥さんか。
全く知らない人だけどしんみりしてたら昼間のご陽気な店主に戻ってご供養だと思って飲んで飲んで、って近所のおっちゃん達と結構飲んで帰宅した。月がやけに明るかった。
私の部屋は8畳のワンルーム、図面で言うと部屋の右下に玄関、右手壁沿いにユニットバスの扉、その奥に半畳程のキッチン、玄関開けた正面に掃き出し窓。玄関から見て左奥にはここに布団敷いてね、っていう台。
ベッドのつもりか?下に引き出しが付いてて便利ではあった。
帰宅してパジャマに着替え、寝る前にタバコを一本吸った。
灰皿はやっすい居酒屋とかにあるような銀色のUFOをひっくり返し返したようなやつ。
吸いかけのタバコ置けるやつね。
当時の私はめちゃくちゃ神経質でありかつめちゃくちゃザツなところもあり、友達からあんたよくわかんないわと笑われていた。
特に神経質だったのは水回りと火の始末。
掃除機かけなくてもキッチンは常に磨きあげるとか、どんな酔っ払ってベランダ体半分出たまま寝てても(暑かったようだw)寝る前に吸ったであろう吸い殻はきちんと始末してるとか。
で、その晩もかなり酔っていたが火をちゃんと消して、吸い殻に少し水を垂らして、でユニットバスの前に灰皿を置いた。
なぜならユニットバスの扉の横にユニットバスと部屋の電灯のスイッチがあったので、例え夜中トイレ行きたくなって真っ暗の部屋電気付けに行っても灰皿蹴飛ばすことがないから。
699:本当にあった怖い名無し 2018/08/19(日)13:12:04.80ID:Q2efHDaR0
その夜もユニットバスの前に灰皿を置いて寝た。
ふと突然目が覚めた。体を動かさず少し左に目を向けると玄関が見える。
人が立っている。窓と反対方向なので人影しか見えない。
ヤバイ!オヤジだ!タバコ見つかる!お恥ずかしながら親に隠れタバコだった。
一瞬で気づいた。オヤジのハズがないし、間違いなく生きてる人間ではない。
幽霊やったら怖いやん!確かこういう時は気付いてないフリしたら帰って行くんじゃなかったか!
全力で寝たフリした。う~ん、とか寝返り打ってみたり。
でも気になるからそちらの方に向いた状態で寝たフリ継続。当然薄眼でガン見。
その人影は、歩くというより動く歩道に乗ってるような動きでユニットバスの前まで来て座った。
そこには灰皿と煙草ライターが置いてある。胡座かいてる?
「一本貰うよ」
と中年男性の、キレイな声が聞こえた。
シュポッ、部屋が一瞬明るくなった。
チリチリチリ…タバコが燃える音、タバコの匂い、私はそこで初めて怖くなった。
幽霊って煙を嫌うんじゃなかったっけ?何かの気配がしたりいる!って感じたらタバコに火を付けると追い払えるんだよ!って自称視える人のツレゆうてたやん!
幽霊にしては、普通にしっかり一本吸いきったようだ。
ふぅ、って何か満足したような小さな声が聞こえて不思議とあぁ良かったね、って思った。
するとその人影は立ち上がってまた動く歩道の動きで窓際に行き、こちらを向いて
「一緒に行く?」
と言った。その瞬間意識がなくなった。
翌朝、カンカン照りで暑くて汗だくで目が覚めた。
昨夜の出来事をすぐ思い出してうひゃあって身震いしたがかなりの二日酔い、頭痛い。喉乾いた。
酔っ払って悪い夢見たかーと思いきかせつつまずトイレ。
ユニットバスの扉を開ける時に見てしまった。
灰皿の吸いかけのタバコを置いておくところに、吸いかけのタバコを置いたまま根元まで灰になっている吸い殻を。
上でも書いたように、どんなに酔っ払っても火の始末、タバコの処理はする。
翌朝、した覚えなくてもしてる。
これは私が吸ったタバコではない。
すぐにシャワーを浴び、几帳面な母が持たせてくれた喪服を着て昨日お酒をよばれたお寺に行った。
ジャストお葬式が始まる時間だった。
700:本当にあった怖い名無し 2018/08/19(日)13:12:29.36ID:Q2efHDaR0
その方がタバコを吸う人だったかどうかは聞いてない。黒い人影のお顔も見てない。
手を合わせてお焼香して、それ以降怖い体験や不思議なことは一切ない。
長いクセにオチもなくてすみません、この時期には必ず思い出すのと、先週社会人になって20年ぶりにその地方に出張に行った時に懐かしくなってちょっと立ち寄ってみたので記念カキコ。
金物屋はまだあって、意味なくお玉を買ったら
「べっぴんなお嬢ちゃん、ありがとね」
って言われたよw
704:本当にあった怖い名無し 2018/08/19(日)20:04:46.59ID:+qYzl3MF0
>>700
一緒についてったら死んでたのかね
引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?351
http://mao.5ch.net/test/read.cgi/occult/1529557486/697-704
.
20年以上前、隣の県の大学に通っていたが通学に時間がかかり過ぎる、とちょうど今の時期に一人暮らしを始めた。
昼間、マンションの向かいの金物屋さんで必要な物を色々買い揃え、人の良さそうな店主が近所のスーパーや美味しいパン屋さんを教えてくれたりした。
夜中、初めての一人暮らしでテンション上がってなかなか寝付けず、100mぐらい先にあるコンビニ(但し24時間営業でもなく、家族経営みたいな○マザキだったと思う)にタバコとビールを買いに行った。
当時は24時間自販機でタバコもビールも買えたんだよね。
するとコンビニの手前のお寺がこんな時間なのに明るくて数人の人もいるようだ。お通夜か。
買い物を済ませて帰るところで、
「昼間のべっぴんちゃん!」
とお寺の縁台から声を掛けられた。金物屋の店主だ。
うちの学生マンションに住む女の子は全員べっぴんちゃん、町のおばちゃん達はお嬢ちゃん、なかなかの遣り手。
おいでおいでしてる。
知らない人のお通夜なのにいいのかな、と思いつつその弔いの宴席に加わることになった。
698:本当にあった怖い名無し 2018/08/19(日)13:11:35.83ID:Q2efHDaR0
どこから来たの?いいねぇ若い時はいっぱい楽しまなきゃね、なんてとりとめない話をしながら奥に見えるご遺影がお若いのが気になっていた。50歳前後かな?
すると金物屋がポツポツと話し始めた。あの人ね、僕の同級生。幼馴染。すぐ先で不動産屋の2代目だったのね。
男前でスポーツ万能、成績優秀でこの辺りで唯一東京の大学行ってね、綺麗な嫁さん貰って帰って来たの。
子供できたのは遅かったけど、幸せを絵に描いたような一家でさ。それがバブル弾けてから経営が傾き出した頃に肺がんが見つかったんだよ。
経営状態がどんどん悪くなっとくのと同じように病状が悪くなってさ、遂に破産しちゃった直後に亡くなったんだよ。
あんな誠実で人気者だったのに悔しいねぇ、ご家族これから大変だろうね。
奥の祭壇のそばに、喪服を着た40代ぐらいの綺麗な女性が小学生ぐらいの2人の男の子を膝枕していた。
泣き腫らした顔で子ども達の頭を撫でている。奥さんか。
全く知らない人だけどしんみりしてたら昼間のご陽気な店主に戻ってご供養だと思って飲んで飲んで、って近所のおっちゃん達と結構飲んで帰宅した。月がやけに明るかった。
私の部屋は8畳のワンルーム、図面で言うと部屋の右下に玄関、右手壁沿いにユニットバスの扉、その奥に半畳程のキッチン、玄関開けた正面に掃き出し窓。玄関から見て左奥にはここに布団敷いてね、っていう台。
ベッドのつもりか?下に引き出しが付いてて便利ではあった。
帰宅してパジャマに着替え、寝る前にタバコを一本吸った。
灰皿はやっすい居酒屋とかにあるような銀色のUFOをひっくり返し返したようなやつ。
吸いかけのタバコ置けるやつね。
当時の私はめちゃくちゃ神経質でありかつめちゃくちゃザツなところもあり、友達からあんたよくわかんないわと笑われていた。
特に神経質だったのは水回りと火の始末。
掃除機かけなくてもキッチンは常に磨きあげるとか、どんな酔っ払ってベランダ体半分出たまま寝てても(暑かったようだw)寝る前に吸ったであろう吸い殻はきちんと始末してるとか。
で、その晩もかなり酔っていたが火をちゃんと消して、吸い殻に少し水を垂らして、でユニットバスの前に灰皿を置いた。
なぜならユニットバスの扉の横にユニットバスと部屋の電灯のスイッチがあったので、例え夜中トイレ行きたくなって真っ暗の部屋電気付けに行っても灰皿蹴飛ばすことがないから。
699:本当にあった怖い名無し 2018/08/19(日)13:12:04.80ID:Q2efHDaR0
その夜もユニットバスの前に灰皿を置いて寝た。
ふと突然目が覚めた。体を動かさず少し左に目を向けると玄関が見える。
人が立っている。窓と反対方向なので人影しか見えない。
ヤバイ!オヤジだ!タバコ見つかる!お恥ずかしながら親に隠れタバコだった。
一瞬で気づいた。オヤジのハズがないし、間違いなく生きてる人間ではない。
幽霊やったら怖いやん!確かこういう時は気付いてないフリしたら帰って行くんじゃなかったか!
全力で寝たフリした。う~ん、とか寝返り打ってみたり。
でも気になるからそちらの方に向いた状態で寝たフリ継続。当然薄眼でガン見。
その人影は、歩くというより動く歩道に乗ってるような動きでユニットバスの前まで来て座った。
そこには灰皿と煙草ライターが置いてある。胡座かいてる?
「一本貰うよ」
と中年男性の、キレイな声が聞こえた。
シュポッ、部屋が一瞬明るくなった。
チリチリチリ…タバコが燃える音、タバコの匂い、私はそこで初めて怖くなった。
幽霊って煙を嫌うんじゃなかったっけ?何かの気配がしたりいる!って感じたらタバコに火を付けると追い払えるんだよ!って自称視える人のツレゆうてたやん!
幽霊にしては、普通にしっかり一本吸いきったようだ。
ふぅ、って何か満足したような小さな声が聞こえて不思議とあぁ良かったね、って思った。
するとその人影は立ち上がってまた動く歩道の動きで窓際に行き、こちらを向いて
「一緒に行く?」
と言った。その瞬間意識がなくなった。
翌朝、カンカン照りで暑くて汗だくで目が覚めた。
昨夜の出来事をすぐ思い出してうひゃあって身震いしたがかなりの二日酔い、頭痛い。喉乾いた。
酔っ払って悪い夢見たかーと思いきかせつつまずトイレ。
ユニットバスの扉を開ける時に見てしまった。
灰皿の吸いかけのタバコを置いておくところに、吸いかけのタバコを置いたまま根元まで灰になっている吸い殻を。
上でも書いたように、どんなに酔っ払っても火の始末、タバコの処理はする。
翌朝、した覚えなくてもしてる。
これは私が吸ったタバコではない。
すぐにシャワーを浴び、几帳面な母が持たせてくれた喪服を着て昨日お酒をよばれたお寺に行った。
ジャストお葬式が始まる時間だった。
700:本当にあった怖い名無し 2018/08/19(日)13:12:29.36ID:Q2efHDaR0
その方がタバコを吸う人だったかどうかは聞いてない。黒い人影のお顔も見てない。
手を合わせてお焼香して、それ以降怖い体験や不思議なことは一切ない。
長いクセにオチもなくてすみません、この時期には必ず思い出すのと、先週社会人になって20年ぶりにその地方に出張に行った時に懐かしくなってちょっと立ち寄ってみたので記念カキコ。
金物屋はまだあって、意味なくお玉を買ったら
「べっぴんなお嬢ちゃん、ありがとね」
って言われたよw
704:本当にあった怖い名無し 2018/08/19(日)20:04:46.59ID:+qYzl3MF0
>>700
一緒についてったら死んでたのかね
引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?351
http://mao.5ch.net/test/read.cgi/occult/1529557486/697-704
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子供の頃。うちの近所に沼があった。
2018.08.28 (Tue) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
563:本当にあった怖い名無し:2006/12/13(水)17:54:21ID:uCUkiewU0
子供の頃の話
うちの近所に沼があった。
小さくて浅かったが、泥水で底は見えなかった。
ある日、一人でその沼に行ってみた。
もちろん親からは危ないから行くなといわれていたが少し離れたところから眺めるぐらいなら
危ないことなどないだろう、と子供心にそう思っていた。
沼に着くと、淵から70センチほど離れたところにしゃがみ込んだ。
生き物が好きだったので、何か動くものはないかと少しわくわくしながら探るように沼を見ていた。
しかし、たまに泡が上がってくる以外何の変化もなかったので泡の出ているところに小石を投げてみることにした。
一つ投げてみるとコポッ、と小さい泡が出た。
もう一つ投げるとコポコポッと泡が出る。
面白くなり小石を投げ続けるとその度に泡が上がってくる。
564:本当にあった怖い名無し:2006/12/13(水)17:54:55ID:uCUkiewU0
投げ込んだ小石は十を超えたが、泡は一向に止まず手近にあった小石は尽きてしまった。
半ばむきになっていた私はこれで最後にしようと側にあった片手では持てない位の大き目の石を思い切り投げ込こんだ。
ドッポンッ! ボコボコボコボコボコボコボコボコ・・・
やった、これで全部泡を出し切れる!
妙な達成感を感じ満足して次々と立ち上がってくる泡を見ていた。
するとボコン、と一際大きな泡が上がった。
直径は20センチはあったと思う。
不思議なことにその泡はなかなか消えず、私のいる淵の方へすーっと漂ってきた。
あれ、おかしいな、これ泡じゃないのかな?
もしかして亀!?、と喜んだのも束の間
565:本当にあった怖い名無し:2006/12/13(水)17:55:29ID:uCUkiewU0
突然、その泡の様なものはグルンと反転し大きく「口」を開けて叫んだ。
「おんぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああ」
その叫びは動けずに固まっている私の身体をビリビリと振動させるようだったがそれは私自身の震えだったかも知れない。
一瞬置いて、私は力の入らない足を無理して動かし脱兎のごとく沼に背を向け家へと逃げだした。
途中、右足を挫いたがその痛みに気付いたのは家に着いてしばらく経ってからだった。
566:本当にあった怖い名無し:2006/12/13(水)17:56:20ID:uCUkiewU0
数日して沼での出来事を伏せたまま、親にあの沼で誰か死んだかと尋ねた。
死んだという答えを期待していたが、そんな話は聞いたことがないという。
ただ、あの沼は昔から何度も埋め立てようとされてきたがどうしても水が上がってきてしまうのだとは聞かされていたという。
今、沼があれだけ小さく浅くなったのも幾度も埋め立てを行った結果だがそれでもまだ水は残っていると。
あれが何だったのか今でも分からない。
だが、たまにこんなことを考えてしまい眠れなくなることがある。
埋めても埋めても埋まらない、そんな沼をそれでもどうしても埋めたいというとき昔の人は何をしたのだろうか。
そして、それでもまだ沼が埋まらないときされたものは何を思うだろうか、と。
引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話をあつめてみない?152
https://hobby7.5ch.net/test/read.cgi/occult/1165471180/563-566
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子供の頃の話
うちの近所に沼があった。
小さくて浅かったが、泥水で底は見えなかった。
ある日、一人でその沼に行ってみた。
もちろん親からは危ないから行くなといわれていたが少し離れたところから眺めるぐらいなら
危ないことなどないだろう、と子供心にそう思っていた。
沼に着くと、淵から70センチほど離れたところにしゃがみ込んだ。
生き物が好きだったので、何か動くものはないかと少しわくわくしながら探るように沼を見ていた。
しかし、たまに泡が上がってくる以外何の変化もなかったので泡の出ているところに小石を投げてみることにした。
一つ投げてみるとコポッ、と小さい泡が出た。
もう一つ投げるとコポコポッと泡が出る。
面白くなり小石を投げ続けるとその度に泡が上がってくる。
564:本当にあった怖い名無し:2006/12/13(水)17:54:55ID:uCUkiewU0
投げ込んだ小石は十を超えたが、泡は一向に止まず手近にあった小石は尽きてしまった。
半ばむきになっていた私はこれで最後にしようと側にあった片手では持てない位の大き目の石を思い切り投げ込こんだ。
ドッポンッ! ボコボコボコボコボコボコボコボコ・・・
やった、これで全部泡を出し切れる!
妙な達成感を感じ満足して次々と立ち上がってくる泡を見ていた。
するとボコン、と一際大きな泡が上がった。
直径は20センチはあったと思う。
不思議なことにその泡はなかなか消えず、私のいる淵の方へすーっと漂ってきた。
あれ、おかしいな、これ泡じゃないのかな?
もしかして亀!?、と喜んだのも束の間
565:本当にあった怖い名無し:2006/12/13(水)17:55:29ID:uCUkiewU0
突然、その泡の様なものはグルンと反転し大きく「口」を開けて叫んだ。
「おんぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああ」
その叫びは動けずに固まっている私の身体をビリビリと振動させるようだったがそれは私自身の震えだったかも知れない。
一瞬置いて、私は力の入らない足を無理して動かし脱兎のごとく沼に背を向け家へと逃げだした。
途中、右足を挫いたがその痛みに気付いたのは家に着いてしばらく経ってからだった。
566:本当にあった怖い名無し:2006/12/13(水)17:56:20ID:uCUkiewU0
数日して沼での出来事を伏せたまま、親にあの沼で誰か死んだかと尋ねた。
死んだという答えを期待していたが、そんな話は聞いたことがないという。
ただ、あの沼は昔から何度も埋め立てようとされてきたがどうしても水が上がってきてしまうのだとは聞かされていたという。
今、沼があれだけ小さく浅くなったのも幾度も埋め立てを行った結果だがそれでもまだ水は残っていると。
あれが何だったのか今でも分からない。
だが、たまにこんなことを考えてしまい眠れなくなることがある。
埋めても埋めても埋まらない、そんな沼をそれでもどうしても埋めたいというとき昔の人は何をしたのだろうか。
そして、それでもまだ沼が埋まらないときされたものは何を思うだろうか、と。
引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話をあつめてみない?152
https://hobby7.5ch.net/test/read.cgi/occult/1165471180/563-566
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水面にもうひとり映ってた
2018.08.22 (Wed) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
537:本当にあった怖い名無し:2006/12/13(水)16:23:30ID:9CB21llK0
最近湯船の中でストレッチするのがマイブームなんだが、もちろん曇った鏡やら細く開けてある窓の隙間なんて見ないのがルール
ああ、ちょっと体硬くなったな、と思って前屈みになったら、
水面にもうひとり映ってた。
一瞬気づかなくて、あれ?となんか違和感を感じて動きを止めたら、今まで揺れてた水面も静まって自分の丸い輪郭が見える。
で、その横に、確実にもうひとつぶんの誰かの頭が
今日で一週間、そろそろシャワーだけじゃ風邪ひきそうで勘弁
引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話をあつめてみない?152
https://hobby7.5ch.net/test/read.cgi/occult/1165471180/537
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最近湯船の中でストレッチするのがマイブームなんだが、もちろん曇った鏡やら細く開けてある窓の隙間なんて見ないのがルール
ああ、ちょっと体硬くなったな、と思って前屈みになったら、
水面にもうひとり映ってた。
一瞬気づかなくて、あれ?となんか違和感を感じて動きを止めたら、今まで揺れてた水面も静まって自分の丸い輪郭が見える。
で、その横に、確実にもうひとつぶんの誰かの頭が
今日で一週間、そろそろシャワーだけじゃ風邪ひきそうで勘弁
引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話をあつめてみない?152
https://hobby7.5ch.net/test/read.cgi/occult/1165471180/537
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