都市伝説・・・奇憚・・・blog
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お人形
2007.12.02 (Sun) | Category : 誰も信じない人へ
まずは人形のお話を。。
やっぱり霊感が強くなって来ている様で私の会社にあるフランス人形に
”なんか宿っているな”
と思っていたら、案の定、
”首が右の入り口の方に少し曲がって、しかも、目もその方向に動いて” いました。
いくら何でも、目の向きが右に寄っている人形なんて無いでしょう。
多分あの人形は、暗い物置の様な所に置かれている外の光や景色や人の動きが 見える場所を見て、
”いいな、私も外に出たいな”
と思っているのでしょう。
元来、人形などというものは、少なくても10年立てば魂が宿ると言う事を覚えておきましょう。
もし、あなたの家の人形がそれ以上経っていたら、ちゃんと、人が見える場所に置いてあげましょう。
そうしないと、首や目が動きますよ、多分(^^;
やっぱり霊感が強くなって来ている様で私の会社にあるフランス人形に
”なんか宿っているな”
と思っていたら、案の定、
”首が右の入り口の方に少し曲がって、しかも、目もその方向に動いて” いました。
いくら何でも、目の向きが右に寄っている人形なんて無いでしょう。
多分あの人形は、暗い物置の様な所に置かれている外の光や景色や人の動きが 見える場所を見て、
”いいな、私も外に出たいな”
と思っているのでしょう。
元来、人形などというものは、少なくても10年立てば魂が宿ると言う事を覚えておきましょう。
もし、あなたの家の人形がそれ以上経っていたら、ちゃんと、人が見える場所に置いてあげましょう。
そうしないと、首や目が動きますよ、多分(^^;
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姉を見送った愛犬
2007.12.02 (Sun) | Category : 誰も信じない人へ
私の姉は中学3年のときに突然の病気でなくなりました。
生まれつき心臓に欠陥を持っていたようで、それが突然悪化しての本当に急な死でした。
私は当時11歳だったんですが、死というものが実感できず、ただ姉に二度と会えなくなるという事だけしかわからず、しばらくの間ウツ状態だったそうです。
さて、当時私の家では犬を飼っていて、道端で車に轢かれたか、カラスに襲われたか、怪我をして動けなくなっていた所を姉が見つけ拾ってきて、懸命に二人で看病しているうちに何時の間にか「ヤギ」なんて変な名前もついて私たち家族の一員になっていました。
特に姉には恩を感じてか、やさしかった姉の性格のためかずいぶんのラブラブぶりで、学校から帰ってくる時間になると、家の前のとおりの曲がり角までいつも迎えに行って待っていたり、といった感じでした。私は動物は嫌いではなかったけど特に好きでもなかったのと、姉に対するコンプレックスのようなものだったのか、ヤギに対しては特にかわいがるような事もしませんでした。
そんなある日の、突然の姉の死。
家の中も日が落ちたように暗い毎日が続き、母親が私に聞こえないように夜中に泣いているのを時々聞いてしまったりと、本当に辛い、寂しい日が続いていました。
そんななか、ヤギだけはなぜか元気で、いつもどおり学校から姉が帰ってくる時間になると、毎日家の前のとおりまで迎えに行くそぶりをみせ、私は「バカ犬!」と気持ちを逆なでられるような気分で憎々しく思っていました。
ただ、不思議な事がひとつだけあって、いつもは姉が帰ってくるまでずっと大人しくいつものとおりの角で待っていたヤギですが(姉がいつも通りでないときは私がつれて帰ったりしていました)、死んだ後には、当然姉が帰ってきていないのに誰もヤギを迎えに行っていないのに、嬉しそうにひとりで(一匹で)戻ってくるんです。
そんな日が2週間ほど続いて、気味が悪いのと、一匹で外に出て行くのは危ないとの事で、うちの父がいつも家の外にヤギが出て行けるようにしてあった小さい窓のようなものをふさいでしまいました。
それからまたしばらくして、姉の49日の日、いろいろと法要のようなことをばたばたとしているうちに、ヤギが何時の間にか家から出ていってしまったようで、でも、いつか戻ってくるだろうと思っていたのですが、夜になっても、ヤギは戻ってきませんでした。
私も、なんとなく冷たくしていた事への罪悪感か、その夜はいつもの散歩道等を一生懸命探したのですが、見つかりません。家にいったん戻ろうかと、考えていたとき、向うからヤギがとぼとぼと私の方に近づいてきました。
とても寂しそうとしか言いようのない目つきで私を見上げたときに、なぜだかふと「姉を見送っていったのだな」と感じて、そう思ったとたん私はヤギを抱いてわんわん泣いてしまいました。
それからは、ヤギに対して、姉の分もかわいがってやろうと、実家を出た今でも大切にいっしょに暮らしています。
なんだか嫌われる動物関係の話で、さらにあんまりオカルトっぽい話ではありませんが、思い出したので、書いて見ました。
生まれつき心臓に欠陥を持っていたようで、それが突然悪化しての本当に急な死でした。
私は当時11歳だったんですが、死というものが実感できず、ただ姉に二度と会えなくなるという事だけしかわからず、しばらくの間ウツ状態だったそうです。
さて、当時私の家では犬を飼っていて、道端で車に轢かれたか、カラスに襲われたか、怪我をして動けなくなっていた所を姉が見つけ拾ってきて、懸命に二人で看病しているうちに何時の間にか「ヤギ」なんて変な名前もついて私たち家族の一員になっていました。
特に姉には恩を感じてか、やさしかった姉の性格のためかずいぶんのラブラブぶりで、学校から帰ってくる時間になると、家の前のとおりの曲がり角までいつも迎えに行って待っていたり、といった感じでした。私は動物は嫌いではなかったけど特に好きでもなかったのと、姉に対するコンプレックスのようなものだったのか、ヤギに対しては特にかわいがるような事もしませんでした。
そんなある日の、突然の姉の死。
家の中も日が落ちたように暗い毎日が続き、母親が私に聞こえないように夜中に泣いているのを時々聞いてしまったりと、本当に辛い、寂しい日が続いていました。
そんななか、ヤギだけはなぜか元気で、いつもどおり学校から姉が帰ってくる時間になると、毎日家の前のとおりまで迎えに行くそぶりをみせ、私は「バカ犬!」と気持ちを逆なでられるような気分で憎々しく思っていました。
ただ、不思議な事がひとつだけあって、いつもは姉が帰ってくるまでずっと大人しくいつものとおりの角で待っていたヤギですが(姉がいつも通りでないときは私がつれて帰ったりしていました)、死んだ後には、当然姉が帰ってきていないのに誰もヤギを迎えに行っていないのに、嬉しそうにひとりで(一匹で)戻ってくるんです。
そんな日が2週間ほど続いて、気味が悪いのと、一匹で外に出て行くのは危ないとの事で、うちの父がいつも家の外にヤギが出て行けるようにしてあった小さい窓のようなものをふさいでしまいました。
それからまたしばらくして、姉の49日の日、いろいろと法要のようなことをばたばたとしているうちに、ヤギが何時の間にか家から出ていってしまったようで、でも、いつか戻ってくるだろうと思っていたのですが、夜になっても、ヤギは戻ってきませんでした。
私も、なんとなく冷たくしていた事への罪悪感か、その夜はいつもの散歩道等を一生懸命探したのですが、見つかりません。家にいったん戻ろうかと、考えていたとき、向うからヤギがとぼとぼと私の方に近づいてきました。
とても寂しそうとしか言いようのない目つきで私を見上げたときに、なぜだかふと「姉を見送っていったのだな」と感じて、そう思ったとたん私はヤギを抱いてわんわん泣いてしまいました。
それからは、ヤギに対して、姉の分もかわいがってやろうと、実家を出た今でも大切にいっしょに暮らしています。
なんだか嫌われる動物関係の話で、さらにあんまりオカルトっぽい話ではありませんが、思い出したので、書いて見ました。
青いみかん
2007.12.02 (Sun) | Category : 誰も信じない人へ
小学校1~2年生まで自分は感情の起伏の無い子供だったらしく、両親がとても心配してよく児童相談所や精神科みたいな所に連れていかれていた。
その時も面倒くさいとも楽しいとも思った事は一切無く、自閉症気味と診断されていたそう。
今親に聞くと、赤ん坊の時からめったな事では泣いたり笑ったりする事も無かったとか。
でもきちんと人の話は聞くし、知能も高かった事から親以外からは大人しい良い子だという風に受け入れられていて、上手く言い表せない自分の両親は心配しながらも、少し不気味に感じることもあったそうだった。
でも自分の爺さんは、そうやって不安がる両親に対して
「こいつにはこいつのペースがあるんだ。放っておけ」
と言うだけだった。
別段爺さんは自分を甘やかす事も無く、だからと言って無視したり虐待するでも無かったけれど、婆さんと両親は爺さんを冷たいと怒っていた。
ある日、爺さんが風邪をこじらせて肺炎になり入院した。
母親に連れられて見舞いに行ったとき、母親が花を花瓶に入れる為に病室を出て行った。
自分と爺さんが二人だけで病室にいて、何も話す事は無く物音一つしなくて二人共動く事も無かった。
ふと自分の頬の側の空気が動き、見ると爺さんが青い小さなみかんを自分に差し出していた。
それをそのまま機能的に受け取って、爺さんも自分も何事も無かったように母が来るまでじっとしていた。
そのみかんをどうしたかは記憶が無い。
きっと家族の誰かが食べたんだろうとは思うけれど。
爺さんはそれから少しして死んでしまい、お通夜も葬式の時も何も感じる事は無かった。
初七日が過ぎ、爺さんの仏壇に供えていた青いみかんを何の気なしに母親が自分に与えて、自分も受け取ってその皮を剥いた。
青いみかんのしゅわっという香りとみかんの水分が自分の周りに漂った瞬間、自分の喉の奥が急に詰まったように痛くなり、胃が固まって震えるような感覚に襲われた。
生まれて初めての感覚に驚き、声を上げようとしたけれど喉が潰れたような感じになってうめくような声しか出てこない。
その時初めて
「助けて」
と思い、うずくまっていると顔が濡れている事に気がついた。
触ると目からぼたぼたとどんどん涙が出てくる。
自分のうめき声に驚いた母親が慌てて自分に駆け寄ってきたのがわかった。
母親に必死にしがみ付き、自分の世界が壊れていくような恐怖を感じ、身体を硬くして叫び続けていた。
母の暖かい腕が自分に巻きついているのを感じ、温かい手のひらが頭や顔や体を撫でてくれているのを感じ、そしてだんだん落ち着いていくのが判った。
どこか痛いのかと心配する母と父と婆さんの顔を見て、口が自然に開いて、しゃくりあげながら
「ありがとう」
と言葉を発していた。
顔の筋肉が引きつって、あんなに苦しかった胸の中がだんだん温かく柔らかくなっていくのがわかった。
両親と婆さんが驚いた顔をして、とたんに皆が今度は泣き出した。
「ありがとう」
と言って自分は笑ったらしい。
爺さんが、感情を出しやすくしてくれたんだと婆さんと母親が言っている。
父親も自分もその事がどうとか何も言わない。
でも爺さんの仏壇に毎日毎食、皆が食べるものと同じお膳を備える事を一日も欠かす事は無い。
その時も面倒くさいとも楽しいとも思った事は一切無く、自閉症気味と診断されていたそう。
今親に聞くと、赤ん坊の時からめったな事では泣いたり笑ったりする事も無かったとか。
でもきちんと人の話は聞くし、知能も高かった事から親以外からは大人しい良い子だという風に受け入れられていて、上手く言い表せない自分の両親は心配しながらも、少し不気味に感じることもあったそうだった。
でも自分の爺さんは、そうやって不安がる両親に対して
「こいつにはこいつのペースがあるんだ。放っておけ」
と言うだけだった。
別段爺さんは自分を甘やかす事も無く、だからと言って無視したり虐待するでも無かったけれど、婆さんと両親は爺さんを冷たいと怒っていた。
ある日、爺さんが風邪をこじらせて肺炎になり入院した。
母親に連れられて見舞いに行ったとき、母親が花を花瓶に入れる為に病室を出て行った。
自分と爺さんが二人だけで病室にいて、何も話す事は無く物音一つしなくて二人共動く事も無かった。
ふと自分の頬の側の空気が動き、見ると爺さんが青い小さなみかんを自分に差し出していた。
それをそのまま機能的に受け取って、爺さんも自分も何事も無かったように母が来るまでじっとしていた。
そのみかんをどうしたかは記憶が無い。
きっと家族の誰かが食べたんだろうとは思うけれど。
爺さんはそれから少しして死んでしまい、お通夜も葬式の時も何も感じる事は無かった。
初七日が過ぎ、爺さんの仏壇に供えていた青いみかんを何の気なしに母親が自分に与えて、自分も受け取ってその皮を剥いた。
青いみかんのしゅわっという香りとみかんの水分が自分の周りに漂った瞬間、自分の喉の奥が急に詰まったように痛くなり、胃が固まって震えるような感覚に襲われた。
生まれて初めての感覚に驚き、声を上げようとしたけれど喉が潰れたような感じになってうめくような声しか出てこない。
その時初めて
「助けて」
と思い、うずくまっていると顔が濡れている事に気がついた。
触ると目からぼたぼたとどんどん涙が出てくる。
自分のうめき声に驚いた母親が慌てて自分に駆け寄ってきたのがわかった。
母親に必死にしがみ付き、自分の世界が壊れていくような恐怖を感じ、身体を硬くして叫び続けていた。
母の暖かい腕が自分に巻きついているのを感じ、温かい手のひらが頭や顔や体を撫でてくれているのを感じ、そしてだんだん落ち着いていくのが判った。
どこか痛いのかと心配する母と父と婆さんの顔を見て、口が自然に開いて、しゃくりあげながら
「ありがとう」
と言葉を発していた。
顔の筋肉が引きつって、あんなに苦しかった胸の中がだんだん温かく柔らかくなっていくのがわかった。
両親と婆さんが驚いた顔をして、とたんに皆が今度は泣き出した。
「ありがとう」
と言って自分は笑ったらしい。
爺さんが、感情を出しやすくしてくれたんだと婆さんと母親が言っている。
父親も自分もその事がどうとか何も言わない。
でも爺さんの仏壇に毎日毎食、皆が食べるものと同じお膳を備える事を一日も欠かす事は無い。
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