都市伝説・・・奇憚・・・blog
光差す
2007.12.21 (Fri) | Category : 誰も信じない人へ
病名は先生も特にみんなに伝えなかったので知りませんでした。
6年生の3学期、入院中のNちゃんに「みんなで卒業しようね」とクラスのみんなで手紙を書きました。
卒業式の日を間近にしたあるひの3時間目のこと、私は窓際の席だったのですが、急に光が刺してきてまぶしくなってカーテンを閉めようとしたらその光が空に向かって伸びて行きました。
友達も目撃していて、
「今の見た?変じゃない?」
と話していました。
すると校内放送で先生が呼ばれて先生が職員室に行くと、泣きながら教室に戻ってきてそれにおどろいた男子が
「先生、どうしたの?」
と聞くと
「たった今Nちゃんのお母様から電話で、さっきNちゃんが亡くなったそうです」
みんな呆然としていて、中には泣き出す子もいました。
私と友達は、さっきのあの不思議な光はきっとNちゃんで、みんなに別れを言いにきたのかなぁと思いました。
母の優しさ
2007.12.20 (Thu) | Category : 誰も信じない人へ
祖母が他界(病院にて病死)した時の話し。
臨終に立ち会った私(当時リア工)は、ベットに横たわる祖母の遺体を見てショックと悲しさでわんわん泣いていました。
あまりお見舞いにいも行かなかったし、とか、小さい頃たくさん優しくしてもらったのに、とか、色々な思いが入り交じってとにかくわんわんわんわん泣いていた私。
その場に立ち会った親戚達も一様に涙ぐんでいました。
そんな時、私の背中をポンポンと叩く手が。振り向くと、母(祖母の実娘)がにこやかに微笑みながら、天井を指差し、
「ほら、おばあちゃんが見てるわよ。なんでそんなに泣くの?って」
「ほら、おばあちゃんに向かってバイバイしなさい」
そう言いながら、天井に向かってにこやかに手を振る母。
…昔からちょっと変わっている所があったけど、母のその振る舞いに、立ち会った医師も含めて親戚一同なごんでしまった。
病室で遺体を囲みつつ、天井に向けて手を振る私ら親族一同…
後日、「あの時、本当におばあちゃん天井にいたの?」と尋ねると、母は
「そうよ。みんなが泣いているのを見て心配そうにしてたのよ」
と笑顔で語ってくれました。
見送る側として、多少の後悔(もっとお見舞いに行けば良かった、とか)があったので、ちょっと癒された気持ちになりました。
嘘でもホントでも、サンクス母。
救ってくれたのは…
2007.12.19 (Wed) | Category : 誰も信じない人へ
今から12年前、まだ高校生の頃の話から始まります。
かなり長いですがすみません。3~4回に分けて書きます。
当時私には彼氏がいました。
クールで口数が少ないけどかっこいい同級生の彼のことが好きになって私から熱烈にアタックして付き合うことになったんです。
付き合うことになったのはいいけど、彼は私が憧れてたような愛情表現がなかったんです。
ぶっきらぼうだしいつまで経っても名字で呼び捨てだし…。
ただ、私と二人で喋ってる時はほかの人には見せないようなとても優しい目で真っ直ぐ私を見てくれてました。
それでも私は不安になってました。もしかしたら女としてではなく、自分の姉妹を見るような感覚なのかなって。
思い切って彼に気持ちを確かめようと思ってた矢先、彼は車に轢かれて突然亡くなってしまいました。
手を繋いだこともなく、彼のぬくもりを知らないまま私の目の前から突然去って行きました。
押しつぶされそうな悲しさをこらえながら彼のお葬式に出席しました。
お葬式が終わり、泣きはらした目で会場に背を向けた時に、彼のお母さんに呼び止められました。お母さんも泣きはらした目をしてました。
「これ…中身読んじゃったの…。ごめんね。あなた宛の手紙だったの…」
そういって封の開いた封筒を渡されました。
ふらふらと家に帰り、もらった封筒の中身から紙を取り出しました。
彼の字を見た途端、その場にへたり込んで大声で泣いてしまいました。
その手紙には
『○○へ 面と向かってでは どうしても照れくさくて言えないから手紙で勘弁して欲しい。
○○のこと一番大切に思ってる。
誰よりも幸せでいてほしい人だと思ってる。 □□より』
と書いてありました。
彼は私の不安な気持ちをちゃんと察してくれてたんです。
しばらくは小さい子供の頃に戻ったように泣き狂いました。
それから5年後…。
私は小さな会社で事務の仕事をしてました。
5年の月日が流れてやっと、好きな人ができました。婚約もしました。
幸せでした。
でも、その幸せは長く続きませんでした。
「この人となら」とまで思ってた人が二股をかけていて婚約を一方的に破棄されてしまったんです。
不幸なことは続くもので、婚約が白紙になったと同時期に両親を失いました。
バブルの崩壊で多額の借金があり、それを私に隠したまま自殺してしまいました。
私一人残して。
借金は祖父が全額払ってくれました。
「なんでこうなる前に親に一言でも相談してくれなかったんだ」
と頭を抱えてました。
私は重なる不幸に押しつぶされそうになってました。
外をふらふら彷徨い彼と両親のところへ行こうと死に場所を探しました。
完全に自分を失っていて、心のコントロールが効かなくなっていました。
冷静に考えれば後追い自殺なんていけないことだとわかるのにそれも失ってました。
夜、生きる気力を失った私は操られるように人気のない通りの雑居ビルを見つけ、誰にも見つからないように無断で屋上に侵入しました。
ビル内にまだ仕事をしてる人がいたからなのか、鍵はかかってませんでした。
屋上に着くと手すりを乗り越えて、靴を脱ぎました。
目をつぶって体の力を抜きました。
その時、誰かが凄い力で私の腕を引っ張りました。腕が折れそうなぐらいに。
見つかってしまったと思い、小声で「離して」と引っ張られたほうを向くとそこにいたのはあの彼でした。
ぶっきらぼうだったあの彼が、あの優しい目で真っ直ぐ私を見てました。
とても暖かい、安心感のある目。あの時のままの姿・年齢。
彼は口元にかすかな笑みを浮かべて首を横に振りました。
そして、スッと消えました。
ほんの1秒にも満たない出来事だったと思います。
でも私にはスローモーションみたいにゆっくりに感じました。
暗がりが見せた見間違いだったのかもしれません。
錯乱した精神が私に幻を見せたのかもしれません。
私は我に返り、バカなことをせずに済みました。
それから7年経った現在…。
私は結婚して、小さい子供もいます。幸せです。
旦那はあの彼のことも知った上で、私を受け入れてくれました。