都市伝説・・・奇憚・・・blog
虹の架け橋
2008.06.13 (Fri) | Category : 誰も信じない人へ
母が死んだ日、病室に小さな虹が架かった。
母の49日、ちょうど乗っていた飛行機の中で5つの小さな虹色の光が前の座席のあたりで乱舞した。
ただ偶然、ガラス質が反射しただけなんだろうけど、母からのメッセージみたいで、泣けてきた。
思わず携帯カメラで撮影しちまった。
虹はこの世とあの世をつなぐ橋だ、と聞いたことがある。
いつでも母さんとつながってるんだ、素直にそう思えたよ。
心霊チックじゃなくてごめん。
337 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/06/19 22:43 ID:JbDMAqCs
>>336
虹が出たって事は、おふくろさんは安心して、天国へ向かったって証拠のような気がするよ。
俺も一度だけ、雨でもないし、偶然かもしれないけど、青空に虹を見た事がある。
ばあちゃんが亡くなって49日が過ぎた頃。
ふと空を見上げると、虹というよりも、虹が一直線に空に向かうような光の筋があった。
珍しい事もあるもんだ、と家に入って、仏壇がある客間へ行くと、なんか知らないけど、仏壇と客間が綺麗に掃除されていた。
親が掃除でもしたのかな?と、その時は気にもしなかったけど、その夜に、親に話しを聞いてみると、誰も掃除なんてしていないという。
むしろ、俺が掃除でもしたのかと思っていたそうだ。
客間へ行くと、掃除された客間のタンスの上に、一枚の封筒が置かれてあって、中を見ると、俺が小さい頃の写真が入っていた。
写真の裏には「わたしの まごがうまれた」と、お世辞にも上手とは言えない字で書かれてあった。
文盲だったはずのばあちゃんが、多分、必死に書いただろう一文。
今も、その写真は大切に持っているけど、それを見る度に、ばあちゃんが、この世から旅立つ挨拶として、部屋を掃除して、虹に乗って天国へ旅立ったような気がしてならない。
天国でじいちゃんと楽しくやってるのかな。
あの人は苦労人だったから、天国では、ゆっくり温泉にでも浸かって、好きだった俳句でもたしなんでいるのかな。
344 名前: 336 04/06/23 17:51 ID:MpJRdIXL
337さん、レス、そして素敵な話をありがとう。泣きました。
母の死後、心がちぎられ、生きる屍のような日々を送っていましたが虹に母の永遠の生命を思い、慰められています。
きっと肉体がないだけで心は生きているのだ、と信じています。
というか、信じていないと私が生きていられません。
きのう、またまた絶望の中泣きわめいていると、ひょいと白い蝶が部屋の中に入ってきて、私を慰めるように軽やかに舞いました。
またまた勝手なこじつけだけど、母の化身のような気がしてなりませんでした
強気な姉
2008.06.12 (Thu) | Category : 誰も信じない人へ
去年の話なんだが、5歳の娘が急に高熱を出し、慌てて近くの病院へ連れて行った。
そして風邪と診断され、処方された薬を3日間飲ませていたが、症状は一向に良くならず。
「ひょっとして医者の誤診では?何か別の重い病気かも…」
と思い、大学病院まで行ったけど特に悪い所も見付からない。なのに下がらない娘の熱。
どうしたものか…と妻と一緒に頭を悩ませていた。
そして5日目の朝、妻が言いにくそうに俺にこう言った。
『アンタには言ずらかってんけど、○○がな、怖がってんねん…』
「何を?」
『部屋に怖いオバちゃんがおるって…ベットの横に立ってて怖いって。』
「はぁ?何ソレ?」
俺は昔からあまり霊現象とか信じない性質だったので、妻は黙ってたみたいだが、俺が仕事に行ってる間娘の看病をしていた妻は、娘から何度かそう言われて困っていたらしい。
しかしその朝は、【熱のせいで見える幻覚の類】だと思い妻にもそう言って、俺は仕事に行った。
でもやっぱりソレが何となく気になって仕事がはかどらず、そして5日も苦しんでいる娘を救ってやりたくて
俺は顔見知りの、自称霊能者に連絡を取った。
奴はその日の夜に来てくれて、娘の部屋を見るなり
「やっかいな霊の気配がする。」
と言い出し、やれ盛塩だ、やれ読経だと言い残し帰っていった。
そしてそれから2日。
俺は半信半疑ながらも妻と一緒に言われた事を全てやっていたが効果は見られず。娘の熱は下がらないまま、遂に精密検査を兼ねた入院措置を取る事となった。
しかし悪い所は見付からない。
そして病院に来ても、娘は
「怖いオバちゃんがいる」
と言い続け、俺も妻も精神的に参っていた。
病室で情けなくも頭を抱えながら
「誰か何とかしてくれ…」
と心の中で泣きそうになりながら叫ぶ。
このまま娘は死んでしまうのかと不安でいっぱいだった。
しかしその2日後、嘘のように娘の熱が下がった。
そして娘は言った。
「昨日、太いお姉ちゃんが来て、オバちゃん連れて行った。」
俺と妻は「?」になりながらも娘の話をよく聴くと何でも昨日の夕方頃、急に太った女が病室に現れ横にいた怖いオバサンにボソボソ呟くと、半ば強引に連れて行ったらしい。
そしてすぐにもう一度現れて、
『もう大丈夫やで。辛かったな。』
と娘の頬を撫で、病室を出て行った…という事だった。
それを聴いて妻は
「どなたか分かりませんが、ありがとう」
と呟き、手を合わせ涙を流していた。
…俺にはその太った女に心当たりがあった。
それは10年前、俺が19の時、23歳にして交通事故で亡くなった姉。
太った女と聞いて、もしかしたらと思い、娘に姉の特徴を言ってみた所おおよその所、姉に間違いなし。
物凄く気が強かった人だったため、『半ば強引に連れて行った』というのもなんだか分かる気がした。
俺はその後すぐに姉の眠る墓へ行き、姉に礼を言いそして霊の存在を信じるようになった。
「死ね!」
が口グセの姉、知らない男と殴り合いの喧嘩をする姉、老人と動物以外には容赦ない姉、そして子供が死ぬほど嫌いな姉…
そんな恐ろしい姉でも姪は可愛かったんだな…
姉ちゃん、マジでありがとう。
娘を苦しめていた原因(?)のオバサンは、その後…姉にどうされたんだろうか…(((;゚Д゚)))
線香の煙
2008.06.11 (Wed) | Category : 誰も信じない人へ
そして、受験の日が来て、受かるはずもない高校を受けた。
その数日後、いきなり熱が出た。
3~4日ぐらい続いたと思う。
親は
「インフルエンザかなんかだろうから、とりあえず薬飲んで寝てろ」
と言うんで、素直に従っていた。
そして熱が出て2日目。ちょうど俺の15歳の誕生日。
その日に爺ちゃんが死んだ。
俺は熱のある体を無理やり起こして病院に行った。まだ誰も到着していなく、俺と親父と看護士だけだった。
親父は病院について爺ちゃんの顔を見るなり、泣き出してしまった。
でも、俺は不思議と涙は出なかった。そりゃあそうだ。
物心ついたときからもう爺ちゃんはボケていた。あまり良い思い出がない。
とりあえず、俺は家に帰ることにした。
次の日、何故か熱は下がり、すこぶる健康に。
葬式が終わり、親戚の家に行った。
小さな祭壇みたいなところに遺骨を置いて、親父が
「爺ちゃんと話しとけ」
って言うんで、とりあえず遺骨の前に座った。
何を話していいのかわからず、適当に
「元気?」
などと心の中で思ってみた。
なんで元気?なんだろうな。もう死んでるのに。
そうすると、線香の煙が流れていた方向と逆の方向に行きだした。
もちろん風など吹いてないし、そういう感じもしなかった。
不思議に思って今度は
「向こうは楽しい?」
と思ってみた。
また違う方向に線香の煙が向かっていく。これは中3の漏れにはとてつもなく不思議だった。
そのときは両親にこのことは話さなかった。
そして見事に受験に失敗。浪人して前回受けた高校を受験して、合格した。
合格してしばらくして両親に線香の煙のことを話した。
あまりリアクションがなくてつまらなかったが、ひとつ話が聞けた。
昔、漏れがまだ2~3才の時かな。その時爺ちゃんは漏れを猛烈に可愛がってくれていたらしく、
「ほかの孫には何も買ってきたことはないのに、お前にだけはお土産を買ってきたなあ。」
と、爺ちゃんの可愛がりぶりを話してくれた。
思えば熱が出たのも、誕生日に逝ってしまったのも、何か関係があるんじゃないか。
漏れはそれほど思っていたなかったけど、爺ちゃんは漏れのことをものすごく想ってくれていたんじゃないか。
そう思ったときは涙が出そうだった。