都市伝説・・・奇憚・・・blog
楽しみにしていたキャンプ
2008.07.06 (Sun) | Category : 誰も信じない人へ
小児白血病だったKくんの話です。
あまりいい話ではないかもしれません。
Kくんは3度目の再発でした。
急速に増えていく白血病細胞の数。ドクターはKくんのご両親に、
「化学療法のみの延命治療ならもって後3ヶ月、残る治療法は骨髄移植ですが成功率は10%程です。」
と言いました。
何度も辛い治療をしてきたKくん、このままゆっくり過ごすのが良いのか、わずかな望みに書けたほうが良いのか、ご両親は迷ったそうです。
そんな両親から何か感じ取ったのかKくんは、
「どんなに痛くても死にたくない、退院したらキャンプに行きたいんだ。がんばるよ。」
と言ったそうです。
Kくんの"生きたい"という生きる力を信じて、ご両親は移植を決意しました。
今まで使用した抗がん剤は効果が出にくくなっているため、かなり強い薬を使います。
Kくんの苦しみはこんな文章ではとても伝えられません。
薬を飲む、食事を取ることも大変なことで、吐き気、痛み、、身の置き場のない苦しみだったようです。
見ているご両親も大変辛かったと思います。
でもKくんは、
「退院したらキャンプに行く約束だよ、○○(Kくんの弟の名前)と魚釣るんだ。」
と、どんなに辛くても、痛くても、元気になることを夢見てご両親に退院してからの話をしていたそうです。
クリーンルームの中、ずっと願い続け、がんばり続けたKくんでしたが、移植前の処置に耐えられず、ご両親に看取られKくんは眠りにつきました。
「やっと痛いのなくなって休めるね、、ごめんね、最後までがんばらせて、、」
とお母さんはKくんを抱きしめて泣きました。
最後まで、弱音を吐かずにがんばったKくんの体重は入院前の3分の2程度にまでなってしまっていたそうです。
亡くなる少し前、Kくんはお母さんに、
「夢を見たよ。みんなでキャンプしてるの。みんながご飯食べているところに僕も行こうとしたところで目が覚めちゃった。」
と話しました。
健康な子なら何でもない、でもKくんにとっては祈るような願いだったキャンプの風景が夢にまで出てきたようでした。
それから一年ほどたった頃、家族でKくんの行きたがっていたキャンプに行ったそうです。
Kくんの治療中、時間をとって遊んであげられなかったKくんの弟くんのため。
そしてKくんの供養の意味も込めて。
キャンプ場でバーベキューを用意し、さぁ食べようという時に弟くんが
「お兄ちゃん?」
と一言。
どうしたのか聞いてみると、
「お兄ちゃんがバーベキューをしているこの場所に走ってきて、、そこで消えた。」
というのです。
お母さんはすぐ入院中に聞いた夢の話を思い出しました。
あの時、Kくんが話していた夢はきっとこの事だったんだ、と。
バーベキューはもちろんKくんの分のお皿やジュースも用意したそうです。
弟くんの話ではKくんはニコニコ笑って走ってきたそうです。
それ以降、Kくんを見てはいないようですから迷ったのではなく、時間を越えてKくんはあの夢を見たのだとお母さんは信じているそうです。
一瞬でも、ほんの少しでもKくんの願いがかなっていたのなら、、救われた気がする、と。
千羽鶴
2008.07.05 (Sat) | Category : 誰も信じない人へ
今から2年前の話。僕の大好きな婆ちゃんが癌になってしまった。91才。
医者から、もう手術は無理、後1ヶ月の命です。と言われ何もかも手につかなくなった。
唯一この世の中で無条件に、尊敬出来る婆ちゃん。ぼくは、何かしたいと思い千羽鶴をお見舞いにもっていくことにした。
しかし、千羽鶴。1000羽もなかなか折れない。だんだん1ヶ月がせまってくる。
千羽鶴折れたら奇跡よ起れ!と念じながら折ってました。本当に。
そしてある夜、出来ました。千羽鶴が。お見舞いに行き婆ちゃんにわたせました。
婆ちゃん『きれい、、、ありがとう。』と。母は病院に残り、僕1人でかえりました。
夜、1人でねていました。明け方、僕の足下にだれかいます。
婆ちゃんでした。紫色の着物を着ていました。
婆ちゃんは『お母さんの事、頼むわな。ここにお金を置いとくな』そういって消えました。
突然、母が帰ってきて『婆ちゃん死んだ!』と泣きながら言いました。
後日談として、みんなで、お通夜の準備をしている時、お仏壇の引き出しから1万円札が、たくさんでてきました。ぼくは『お金ってこの事か』と思い、親戚と話し合って、そのお金で御葬式をしました。
ぼくは、千羽鶴の奇跡を信じます。
子供の優しさ
2008.07.04 (Fri) | Category : 誰も信じない人へ
「痛い、痛い!」
という泣き声が聞こえるという噂が子供たちの間に流れたことがありました。
私はそんな泣き声を聞いた事は無いですし、学校でも病院でもこういった怪談は流行るものなのだなぁと思っていました。
噂が流れて数日後、同室のお母さんが私に
「噂の泣き声の場所に行ってみて」
と言いました。
「本当に泣き声が聞こえるとか言わないですよね?」
と冗談交じりに聞いても、そのお母さんは何も教えてくれません。
どうしたのだろう?とその場所に行ってみると、、
”痛いのわかるよ。これ飲んでね。”
と書いたメモと痛み止めの錠剤がおいてありました。
メモはどうみても子供の字。
自分自身病気で痛みを知っている子供たち。
たとえ怖いお化けでも、ほうってはおけない子供たちの優しさに、何だかジーンときてしまいました。
…心霊じゃないですね。