都市伝説・・・奇憚・・・blog
もっと遊びたかった
2008.08.18 (Mon) | Category : 誰も信じない人へ
小学2年の夏に じいちゃんが死んだ。
あんまじいちゃんの事覚えてないけど昔バスの添乗員してて色々お土産買ってきてくれた。
休みの日は農作業してるから日に焼けて真っ黒で 土と機械油の臭いがしてた。
そんなじいちゃんが癌になった。
病院に見舞いに行った時みたじいちゃんは 日に焼けたじいちゃんじゃなくて黄疸で肌は黄色くなって 手足も細くなって 点滴に繋がれてて土の臭いでも 油の臭いでもない 消毒みたいな臭いがして私は直ぐに病室をでてしまった。
それが じいちゃんと会った最後の日で数日後にじいちゃんは死んだ。
家にじいちゃんが帰ってきた時 当日5歳だった妹が まだ何が起ったのか分かってないのかやたら騒いでいて 私は妹に相当イライラしてた。
その夜 夢を見た。
夢の中で 妹がまた笑っている声がしていい加減にしろよ!と思って 家のなかを探したらいつもじいちゃんが寝てた部屋から妹の声がした。
勢いよく戸を開けると そこには妹と遊ぶじいちゃんがいた。
じいちゃんは私を見ると笑って 遊ぶか?みたいに笑った。
そこで夢は終わったんだけど、じいちゃんは妹にあまり怒るなよって言いたかったのかな?
私もっと じいちゃんと遊びたかったよ
捨て猫
2008.08.17 (Sun) | Category : 誰も信じない人へ
毛並みは真っ黒で気の強そうな金色の眼をしていたが、明らかに弱っていた。
連れて帰ったら怒られるかな…と思いながらも、放っておけなかったのでダンボールごと抱えて帰ったが…案の定母激怒。
泣きながら必死こいてお願いしたが聞き入れて貰えず、小さな鳴き声に物凄い罪悪感を感じながら元居た場所へ。
でもご飯だけはとそれから毎日子猫の所へ通った。
勿論母には内緒だ。
知られたらご飯もあげられなくなると思い、少ない自分の小遣いでキャットフード買ってこっそりこっそり通っていた。
ある日。
居なくなってた。
ダンボールごとだったからきっと誰か飼える人に拾われたんだと自分に言い聞かせた。
それからも鳴き声がする気がして通ってたけど…居たんだけどね、やっぱり居なかったよ。
数日後に少し離れた草むらで破れたダンボールと食い散らかされた小さな黒猫の亡骸を見つけたから。
実家を出た今、元は捨てられていた猫が俺の部屋に居る。
毛並みは真っ黒で気の強い金色の眼。
顔も変な寝相も鳴き方も何か見た事あるし聞いた事あるんだ。
別な猫の筈なんだけどな。
唯一の未練
2008.08.16 (Sat) | Category : 誰も信じない人へ
心霊では全然ないし、いい話かも微妙だけど
10代の頃の話。寝ていたら金縛りっぽい。
しかし実は金縛りって身体は寝ていて頭が起きてる状態なんだよなとか半分夢なんだよね、とか思いつつ妙に冷静。
だから知らないじーちゃんがベッドの側をウロウロしてるの見てもなんだかにこにこしてる風なのも脳が見せる幻覚、と思ってそのまま寝た。
翌朝遠くに住む、一度も会った事のない祖父が亡くなったと聞いた。
とても人望のある人で亡くなるまで自分の子供、孫、曾孫に囲まれてこれ以上ないくらいの大往生だったらしい。
でも遠くに嫁ぎ、忙しくて家に帰る間もなかった末娘の母親と、一度も会った事のない唯一の孫の私にとても会いたがってたそうだ。
母親もその夜、枕元に誰かがずっと立っていた、と騒いでいたが会いたくてやって来たのかな、としんみりしてしまった。