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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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2024.11.27 (Wed) Category : 

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空席

2008.10.20 (Mon) Category : 誰も信じない人へ

&高校一年のとき、俺のクラスには、ずうっと空いている席があった。

その席の持ち主であったAという女子は、入学こそしたものの重い病気を抱えてるためずっと入院していたのだ。

俺と共にソコを受けた腐れ縁の女子は落ちたから、通えるアテがないのに自己満足で入学なんかするなという思いだった。
(もちろん、Aが入学しなかったからといって腐れ縁の女子がソコに入れるとは限らなかったが)

だから入学当初、俺がAの隣の席になったときはそのスペースを大いに有効活用していたものである。

席替えで俺の次に隣になった奴もそうしていた。
だが、その次に隣になった奴は決して物を置こうとしなかった。
体調がよくなって登校してくることだってあるかもしれない。
不安を抱えながら登校してきた挙句に、自分の席が物置にされていたら悲しくなるだろう?とのことだった。

その言葉に大いに反省した俺は、3学期の最後の席替えでまたもAの隣になったときは何かの縁を感じたものである。

決して物を置こうとせず、もし登校してきたときは緊張を解きほぐせるよう色々話しかけてみようと色々考えていた。

そんなある日、思い切り背伸びをしたとき横に伸ばした手の甲に柔らかく暖かい感触が走った。
そこはAの席で無人なのに。

手の甲に残る感触は、なんだか妙に気恥ずかしく、俺の胸をかき乱した。

それから数日後、Aが亡くなったと知らされた。顔も声も知らないクラスメイト。なのになぜか、涙が出た。







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さびしがりやのじいちゃん

2008.10.07 (Tue) Category : 誰も信じない人へ

母方のじいちゃんが何年か前に亡くなったんだけど家によく出るらしい  
ほとんどの場合ばあちゃんが目撃するんだけど、対応が実におおらかだ  
 
ある日ばあちゃんが台所仕事していると居間で気配が
行ってみると生前じいちゃんの定位置だった座椅子に薄ボンヤリとしたじいちゃんが座っていた  

ばあちゃんは
「テレビぐらいつけたら良いのに」
と言いながらリモコンを操作台所に戻ってお茶をいれ、じいちゃんに出すとすうっと消えていった  
 
またある日、またばあちゃんが台所仕事していると開けておいた勝手口の向こうで雨の中じいちゃんが立っていた  
ばあちゃんは
「このバカたれ! 雨降ってんだから早く中に入れ!」
と怒鳴りつけ乱暴に手招きしてじいちゃんを呼び入れた  
そして体が冷えてるだろうからと風呂を沸かしてやったら風呂場からチャプチャプと水音が 
 
ばあちゃん曰く  
「じいちゃん寂しがりだったからねぇ。寂しいなら行ったり来たりじゃなくずっと居ればいいのにねぇ」  
そういう問題なのか? と思うが、ばあちゃんは結構楽しそうだ  







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白い蛙

2008.10.01 (Wed) Category : 誰も信じない人へ

ついこの間の話なんですが、母のお墓参りに行ったときに、花を差す竹筒から白い蛙が出てきました。
 
普段なら蛙なんて怖くて触れないのに、なんだかその蛙は愛嬌があったので、お供えものを狙うカラスに襲われないように、近くの植え込みに逃がしてやったのです。 

母のお墓参りに行く数日前に、私は高校生を車で撥ねてしまっていて、お墓参りのその日に、先方の親と話し合いをすることになっていました。 

お墓参りを終え、先方の親と会ったのですが、加害者側の此方が恐縮してしまうほど良い方で、先方に支払う金額も想像以上に軽いもので済みました。 

話し合いも丸く収まり、午後からは彼氏の祖父の家に遊びに行ったのですが、初対面の私におこづかいを下さって、本当の孫の様に良くしてくれて、何だかその日1日は本当に良い日でした。 

結果論でしかないかもしれませんが、お墓で見た白い蛙が母のような気がして、私を守ってくれてありがとう、と言いたい気持ちで一杯です。 

最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。  







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