都市伝説・・・奇憚・・・blog
DQN係員
2008.01.31 (Thu) | Category : 人を信じすぎる人へ
フライングカーペットに乗ったんですが、動き出した途端に保護具(上から下りてくるやつ)からすっぽりと身体が抜けてしまって(下から)、プラスチックの硬い椅子に後頭部を強打。
朦朧としつつも逆向きになって必死に保護具にしがみつき、隣の父親ともう一方の隣のお姉さんが服をつかんで押さえててくれたので転落せずに済みましたが、フライングカーペットは最後まで止まらず、降りたとき係員は私の方を見て笑っていました。
つまり、私が保護具から外れたのに係員は気付いていたんです。
勿論謝罪も何もナシ。私はパニックで泣き叫ぶし、父親も当然文句言いましたが・・・。
何年か前、違う場所ですが死亡事故がありましたよね。
それ見て、一歩間違ったら死んでたんだな~、とちょっと寒気がしました。
キティ
2008.01.29 (Tue) | Category : 人を信じすぎる人へ
現在進行形で洒落にならない話しです。
このGW中に、家族みんなで実家に帰ってたんです。帰省してすぐ、庭で洗車してると、むかしから近所に住んでる人(A)を見かけました。
当時からあぶない雰囲気の人で気味が悪かったのですが、年を重ねた分(40位)よりいっそう切れた感じで明らかに普通じゃなくなってました。
子供の頃、苛められた記憶もあり、かかわらない様にとその時は車の陰に隠れてやりすごしました。
後で母親に聞くと、Aは中学出てずっと仕事もせずに家にいるらしい。近所なのでたまに見かけるが、そこの家庭とは廻りの皆も交流がなく詳しくは知らない、との事でした。
それからしばらくして近所の自販機で煙草を買ってるとタイミング悪くAと鉢合わせしてしまいました。先に譲ろうと思い、
「どうぞ」
といったのですが
「うーぅー!」
と唸り声をあげながら睨みつけてくるだけで煙草を買おうとはしません。こりゃー付き合いきれんな、と先に買ったのですが、その間中Aは唸りながら睨みつけてきてました。
この時、頭に来て
「なんやこら!」
と反応してしまったのが失敗でした。
その時はそれ以上は、何もなく帰宅したのですが、しばらくして子供を庭で遊ばせようと思い、外に出てみると、なんとAが自宅の庭に立っているのです!
子供や親もおり、これ以上奴を興奮させてはまずいと思った私は
「すいません。私が悪かったですから。さっきはすいませんでした。」
と謝ってみたのですが、その場所から微動だにせず、じっと私を睨んでいます。
2才の子供も異様な雰囲気を察知し、泣き始めました。
私はAと目を合わせない様にしながら、子供を抱きかかえあやそうとするといきなり!
私と子供の顔の前に顔を押し当て
「ヴェーー」
と大声で奇声を発しながら睨みつけてきました!この世の者では無い形相でした。
「ギャー!」
正真正銘の気●いだ!!こっ、恐~!
Aは私の慌てふためいた姿を確認すると、悠々と勝ち誇ったかの様に口の端を歪に捻じ曲げた笑顔を見せながら去っていきました。
それからは帰省中の間、幸い何事も無く、また家族の皆にも不安や恐怖を与えてはいけないと思い、だれにも言わずに実家から帰ってきたのですが、先日母親から電話があり
「Aが庭や前の道路から家の中を覗いてる」
と怯えて電話してきました。
今は雨戸を閉めて寝る様にさせているのですが、このままではいつ両親が惨殺されるのではないかと心配で夜も寝られません。
僕のお父さんは
2008.01.21 (Mon) | Category : 人を信じすぎる人へ
アメリカに留学していたとき、学校で一時広まった都市伝説系の噂話を元ネタに若干アレンジを加えたものです。
舞台の説明を少しだけすると、留学していた町はアメリカ北部の田舎町で、人口は約五千人、町にある娯楽施設といえば小さな映画館くらいで、隣町までは車で一時間弱、その間は何もないプレーリーが広がっているだけ。
かなり大規模な火力発電所が町外れにあって、町の七十パーセントの雇用を満たしている、とまぁこんなカンジかな。
で、噂話には幾つかパターンかあるんだけど、どの場合も主要な登場人物は三人、小さな男の子二人と、主人公の高校生。この高校生が語る一人称形式で逝かせてもらいます。
では。
ちょうど一週間前の土曜日のことなんだ。
親父が勤めている会社のバーベキュー・パーティがあって、あまり行きたくなかったんだけど、ほら、この町に住んでるいじょう、やっぱり、パワー・プラントの世話になってるわけだし、まぁ仕方なくってカンジで両親と一緒に行くことにしたんだ。
会場になったのは学校のすぐ南にある公園で、正午をちょっと回ったころに僕たち家族がつくと、公園中にバーベキュー・ソースの甘ったるい香りが充満していて、寝坊して朝ご飯を食べてなかった僕は、気乗りしてなかったことなんて忘れて、一番近くのコンロに駆け寄って、紙製の皿を受け取るとすぐに焼きあがったリブを手にとって食べ始めた。
親父は真っ白なテーブルの上に置かれたシックス・パックのバドワイザーを一缶引き抜いて、それを飲みながら、職場の同僚となにやらセスナの免許云々って話をはじめていた。
母親はというと、家から持ってきた手作りのクッキーをパラソルつきにテーブルの上において、他の主婦たちに混じりながら、肉を焼いたり飲み物をクーラーボックスから取り出したり、と世話を焼くほうに回っていた。
満足するまで食べ終えた僕は、ちょろちょろそこらへんを歩き回ったんだけど、信じられないことに友達は誰一人いなくて、それどころか自分と同じ年頃のやつもいない。
親父はまだ仲間と夢中になって話をしているし、母親も忙しそうにしている、なんだか急につまらなくなった僕は、誰も見ていないのを確認してからこっそりとビールを一缶だけ抜き取って、人だかりから少し離れたところで、芝生に腰を下ろしてそれを飲み始めることにした。
飲みなれないもんだから、ちびちびとゆっくり時間をかけて飲んでいく。
どれくらいの時間がたったのか、気づくとビールは全部飲み終えて、いいカンジに酔いが回っていた。
人だかりから聞こえてくる喧騒もなんだかものすごく遠くからのように感じる。
そんな雰囲気の中、ぼーっと空を見上げながらかすかに吹く風を身体に感じていると、いきなりトントンと僕のひざを誰かが叩いて
「ねぇ、ねぇ」
と声をかけてきた。
声のほうに顔を向けると、小学校低学年くらいの男の子が僕のすぐ傍らに立っていた。
髪を短く刈り上げて、利発そうなそれでいてどこか無邪気な笑みを浮かべている。
「なんだい?」
僕が尋ねると、男の子はすっと手を伸ばして
「あの子にねぇ……」
と言って、そこでいったん言葉を切った。
日の光を受けて金色に光る産毛の生えた腕の先にはもうひとり、同じくらいの年齢の男の子が立っていた。
その子は大人たちと少し離れたところにいて、俯いたまま繰り返し芝生を蹴っている。
「あの子がどうしたの?」
「あの子にねぇ、君のお父さんは100メートル何秒で走れるのって、訊いてきて」
少し照れたようなカンジで、でもなんだか嬉しそうに、刈り上げの男の子は言った。
「え?」
「だから、100メートルを何秒で走れるのって?」
男の子は相変わらずの笑みを浮かべている。
僕はなんだかよくわかんなかったけど、男の子の笑顔からして、きっとあの俯いている男の子のお父さんは有名な陸上選手かなにかなのかなんて思ったんだ。
でも良く考えたら、こんな田舎町にそんな選手はいるわけないんだよね。
ただそのときは酔っぱらってもいたし、刈り上げの男の子の笑顔があんまりにも爽やかだったから、深く考えないまま
「いいよ、わかった。訊いてきてあげるよ」
って返事をしながら芝生から立ち上がって、俯いている男の子ところまで歩いていったんだ。
少しふらつきながら近づいていくと、なんだかちょっと嫌な予感が頭をかすめた。
よくわからないけど嫌なカンジって言うのかなぁ、不思議なことに人だかりに近づいているのに、相変わらず喧騒は遠くから聞こえるみたいで、それでもあまり気にしないで、男の子のすぐ近くまでやってきた。
僕がすぐ隣にいるのに男の子は黙って俯いたまま、さっきまでと同じように芝生を蹴り続けている。
僕は振り返って、刈り上げの男の子のほうを見ると、嬉しそうな笑顔でうんうんと頷いていた。
僕も笑顔を返してから向き直って
「ねぇ、君のお父さん、100メートル何秒で走れるの?」
出来るだけの優しい声で、俯く男の子に尋ねた。
瞬間、すべての音が消えたように感じた。遠くから聞こえるような喧騒も、緩やかな風にそよぐ葉が擦れ合う音も、何もかも消えたように感じられた。
男の子はゆっくりと顔を上げながらこう答えたんだ。
「僕のお父さんは戦争で両足を失ったんだ」
うーん、
口頭で元ネタの噂を聞いたときの厭な感じがどこまで伝わっているか、あまり自信ないですけど、とりあえず以前書いた話が、ベストのほうに取り上げてもらった記念に書き込みさせてもらいました。
もっと短くまとめたほうが良いとは思っていながらも、力不足でだらだらと長くなってしまいました。
誤字脱字段落ミスがあればスマンです。