都市伝説・・・奇憚・・・blog
読経
2008.06.23 (Mon) | Category : 人を信じすぎる人へ
その夏、僕は友人の帰省先の自宅に泊めて貰う事になりました。
離れの一階にある部屋で、僕等は酒を飲みながらあれこれ話こんでいました。
夜もすっかり更けたので、僕等は休むことにしました。
友人がいいました。
「二階にうちのバアチャン居るだろ?ジイチャンと死に別れてから、ちょっとな・・・。突然夜中に大声で御経読んだりするんだよ」
僕は深く聞くことを避け、いつのまにか眠りにつきました。
どのくらい経ったか、真夜中、
「ドンッ!」
という大きな音で目を覚ましました。どうやら天井が鳴ったようです。
ついで、低くて抑揚のない呻き声のような読経の声が聞こえてきました。
微かに
『ぬぅえ~、ぬぅえ~』
と聞こえてくるのです。
「どうしようもない。あれが終わるまで起きていよう」
そう決心した矢先、僕はあることに気付きギョッとしました。
先程から聞こえてくるお婆さんの読経の声は、ある言葉を紡いでいたのです。
それは
『ぬぅえ~、ぬぅえ~』
ではなく、
明らかに
『死~ねぇ~、死~ねぇ~』
と言っていたのです。
「なんだ、この声は?」
僕は慌てて上半身を起こしました。
縁側に老人の顔が見えたのです。
「あれ?」
そうです。どうやら、お婆さんはまだ二階に居るのです。
いや、二階にいるのがお婆さんだとしたら、
目の前にいるのは誰なんだ?
僕の身体は精神ごと完全に固まってしまいました。
縁側に居たはずの老人がこちらに近づいてくるのです。
それも頭の部分だけが・・・。
僕は恐怖と混乱で、隣で寝ている友人を叩き起こすことすら出来ません。
少しでも目を離したらいけない、離せばさらに近づいてくるかもしれない。
そんな気がしていると、視界の端に友人が体を起こすのが見えました。
「じいちゃん!!」
「え?」
僕は友人に目をやりました。
ズザザザザッ!
その瞬間を待っていたかのように、老人の頭が畳の上を物凄い勢いで僕に近づいてきました。
そして、そのまま大きく口を開けて僕の左足の踵にガブリッ とかじりついたのです。
「ぎゃあっ!」
あまりの驚きに声をあげると、老人の頭はスーッと消えてしまいました。
しばらくの放心の後、僕は友人に言いました。
「お前のお婆さん、今みたいに、お爺さんを毎晩見てるんじゃないのか?」
「おじいさん」に噛まれたあの感触をいまだに忘れる事が出来ません。
生暖かく、ぬるりととしたあの嫌な感触。
そう、あの「おじいさん」の口は、すべて歯が抜け落ちていたのです。
ペン
2008.06.21 (Sat) | Category : 人を信じすぎる人へ
俺は留学生で大学のイベントでインターナショナルな怪談話大会というのがあった。雰囲気だけは盛り上げるんだけど、感覚が違うので、欧米の話は恐くなかったな。
ただ、その中で韓国人のした話は日本と感覚が近かったのでいけるかも。でもほとんど忘れたのでかなり脚色して紹介してみる。
主人公は高校3年の女子生徒。
定期テスト直前だった彼女は、深夜まで自室で勉強をしていた。
学習机に向かって必死に問題を解いている。
---瞬間的に集中力が途切れた彼女。持っていたペンを指でいじくる。
ふと、そのペンを自分の背後に投げてみたい衝動にかられた。
本当に、なんとなく。特別な意味はなかった。
そして、机に座ったまま、背後にペンを投げる。
・・・床に落ちたはずのペンだったが、何の音もしなかった。
彼女の部屋はフローリング。ペンが落ちれば当然、音がする。
ぞっとした彼女が、背後を振り向くと、ペンは偶然クッションの上に落ちていた。
「そんなわけないわよね」
一人つぶやき、安堵する彼女。
翌日、学校で・・・
「実はね、深夜の2時頃、背後にペンを投げて、ペンが床に落ちる音がしないと、原因不明の理由で死んじゃうって話、聞いたことある?・・・実はね、私、昨日その通りに夜中の2時に、背後を振り向かずにペンを投げてみたの・・・」
その話を聞いていた友達は、ごくりと唾を飲みこんだ。
「・・・そしたら、ペンの落ちる音がしなかったの!!」
彼女が大きな声で盛り上げると、友達は悲鳴交じりで、驚きに近い反応を示した。それを見た彼女は、
「実際は、クッションの上にペンが落ちただけだったの。ははは」
このように、休み時間を利用して友達に昨夜の出来事を、多少脚色して笑い話に変えて話したのだった。
その夜。
昨日と同様に、深夜までテスト勉強を頑張る彼女。勉強も一段落して何となしに机の上の置時計を見ると、2時を5分ほど回っていた。
2時という時計の針に、友達が自分の話で恐がっていたことを思い出させられ、再び右手に握られていたペンを見つめた。
そして、背後に投げてみた。
・・・やはり、音はしなかった。
おかしい。実は彼女は確認していた。
前日のクッションは、すでにベッドの上に移動させていたのだ。
思いつく限りで、彼女の背後にペンの音を吸収するようなものはない。
投げた感覚でペンの落ちる位置は予想できる。そこには何もないのは確かなのである。
彼女の前身に鳥肌が立った。悪寒が鋭く身体中を走る。
彼女は、一瞬の迷いの後、ゆっくりと背後を振り返った・・・
そこには友人が立っていた。
「・・・あなたの話の通りにやってみたの」
冷たく、低い声で、ささやくようにそう言った友達の右手には、しっかりと彼女のペンが握られていた。
全く意味がわかりません(4)
2008.06.20 (Fri) | Category : 人を信じすぎる人へ
田舎の村の家にお父さんとその娘が尋ねてきて、おばあちゃんと男の子が出迎えた。
娘が男の子に手紙を渡した。おばあちゃんがその手紙を読んで
「あらずいぶんませた子だねえ」
といった。帽子をかぶってる男が森の中で焚き火をしていて、それを男の子が木の枝の間からみてて、そこに娘がやってきて、いっしょに座った。娘が
「この匂い、このぬくもり、、」と思ってる。「死んじゃうかもね」と娘が言って、男の子がドキッとした。男の子と娘がセックスをはじめた。
すると帽子の男が「おい!」と言って手を伸ばしてきてつかまえようとしてきたけど木の枝が邪魔で届かない。男の子と娘は森の中を逃げて、帽子の男が追いかけてくる。
「絶対殺してやる!!」
と帽子の男が叫んだ。森の中のとげの生えた枝がからみあってて来るときは通れたのに、なかなか体が通らなくて、二人の体にとげが刺さって、枝が鞭みたくしなって、男の子に降りかかってくるところで場面が変わった。
焼け焦げて黒くなった藁でできた屋根の家と、水がいっぱいたまっている田んぼでどしゃぶりの雨で、男の子のナレーション
「火はおさまりました。」
で、雨の中で田んぼの横に、わたげのたんぽぽがたくさん生えてる風景で
「今ではだいぶ回復して、村には春がこようとしています。」
雨の中で焼けて黒くなってる家がうつって
「でも春は戻ってきません」「春は、、、」
といったところで家の影から帽子の男がいきなり飛び出してきて
「わははは、春は死んだ!」
って言って終わり
なんかこわかった
もういっこは、ムーミンっぽい絵で、丘みたいなところに男の人が座って丘の下を悲しそうにみてて、丘の下には大きい、ナメクジが通った後みたいなのがある。
そばにたってた女の人が、
「必ず去っていってしまうけど、また生まれてくる」
みたいなことを言って、
「あの村はあなたがやろうとしてやれなかったことをやってくれる村なのよ」
みたいなことを言った。
そして男の人が立ちあがって
「旅にでるけど必ず戻ってくるから」
と言って、女の人にキスしようとした。そしたら男の人が「ハッ」ってなってこわい顔で女の人を見て、そのまま歩いていってしまって、女の人がニヤッて笑った。