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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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2025.03.10 (Mon) Category : 

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とどめ

2010.01.13 (Wed) Category : 人を信じすぎる人へ

85 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/02/13 00:43

特別怖くはないんだが・・・。

知人に長距離トラックの運転手だった人がいる。ある山道でのこと。
前に走っていた他社のトラックが婆さんを跳ねたそうだ。

当然、救助すると思い見ていたら、暫く停車していたと思いきや、急にバックし、まだ息のある婆さんに止めを刺していたそうだ。

知人は怖くなってその場を離れたそうだ。
後日、同僚にその一件を話すと、
「植物人間になって治療費を払うより死んだほうが安くて済む」
と言われたそうだ。


 








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貧困の国

2010.01.13 (Wed) Category : 人を信じすぎる人へ

918 名前:1  投稿日:03/02/12 18:36
私が今から話すことは、所謂「オカルト」といった性質のものではない。
しかし、私にとっては、本当に洒落にならない経験だった。

だから、かなりの長文ではあるが、ここに書き込むことにする。
霊の類の話を期待している向きには申し訳ないが、しばらくの間、我慢して欲しい。

私は昨年まで外資系の企業に勤めていた。
ある時、私に、C国へ出向しないか、という打診があった。
会社はC国に工場を所有しており、そこの技術者に日本国内の工場で採用されているシステムを修得させるのが目的の長期出向だった。

長期とは言っても、現地スタッフによる運用が可能となるまでの期間限定の出向だったし、現地での待遇も、帰ってきてからのポストも非常に良い条件だった。
私は、少し考えた上で承諾した。

C国の工場で引継を終えた夜、私は前任者と食事を共にした。
前任者(仮にT氏としておく)は赴任してから半年後に、健康上の理由から日本への帰国を希望していた。
目の前のT氏は、確かに頬がこけていて顔色が悪く、心身共に疲れ切っているような印象だった。

T氏は、現地での生活について様々なアドバイスをしてくれたのだが、中でも
「倉庫の裏にある丘には決して近づくな。」
というようなことを、ことさら強調した。

私がその理由を尋ねても、T氏は口を噤んだままだった。
やがてT氏は帰国し、私のC国での生活が始まった。

C国は、最近まで激しい内戦が続き、それが国民の生活に大きな影を落としていた。
工場の周辺は農村地帯だったので、破壊行為の跡などはあまり見られなかったが、ゲリラによる虐殺や略奪は、このあたりの集落にも及んでいるようだった。

働き手や財産を内戦で失った家庭などは、日々の生活すらも全く困窮している有様だった。
そんな家の子供は、工場へと続く道端で半ば物乞いのような事をさせられていた。

また、工場に雇われている労働者には、夫を亡くした女が優先的に採用されており、彼女らの子供は、母親が仕事を終えるまで、工場の近くで遊んでいる。
工場の周辺には、そんな訳ありの子供が大勢集まっていた。

私は、いつの頃からか、そんな子供達と仲良くなり、昼休みや仕事がヒマな時などは、彼らの遊び相手になることもしばしばだった。

ある昼休みのことだった。
いつも工場の周りで遊んでいるKという子供が、面白い所があるから一緒に行ってみよう、と私を誘った。
すぐ近くだから、というK君の言葉を信じて、私は、K君と彼の妹のSちゃんと一緒に、工場の脇の林に向かって歩きだした。

しばらく木立の中を歩いていくと、急に視界が開けて、広い空き地のような所に出た。
K君とSちゃんは、そこでサッカーのようなことをして遊び始めた。
私も混ざってみたけれど、K君のボール捌きはなかなかのもので、本気にならなければ、K君のボールを奪うことは出来なかった。

そうこうするうちに昼休みも終わり、私は職場へ戻った。

何日かして、K君とSちゃんと私は、やはりあの空き地へやって来た。
その日は、私は木陰で、ぼんやりとK君とSちゃんの遊ぶ姿を眺めていた。
ふと視線を工場の方に向けると、少し離れたところに倉庫が見えた。

そこで、以前T氏が言っていたことを思い出した。
「倉庫の裏にある丘には決して近づくな。」
そういえば、ここの地形は少し盛り上がっていて、丘のような感じがする・・・

私は近くにいたK君を呼びかけ、もう帰ろうと誘った。
Sちゃんを探すと、反対側の木立の辺りに立って、何かをジッと見つめているようだった。

見ると、黄色いオモチャのようなモノが落ちている。
それを拾おうとして、Sちゃんはしゃがみ込んだ。
私は、Sちゃんの方へ足を踏み出し、帰るよ、と呼びかけようとした。

すると、K君が袖を掴んで軽く引っ張った。
私は思わずK君の方を向いた。

ドンッ!

突然、腹に響くような大きな音がして、私はSちゃんの方を振り向いた。
Sちゃんは地面に倒れていた。
私は急いで駆け寄ったが、ダメだった。

足や手があり得ない方向に曲がっていて、体の下から血が溢れている。
しばらく呆然と立ち竦んでいた。

が、不意に、Sちゃんの拾おうとしていた黄色いモノが地雷であったことに気付いた。

もちろん、対人地雷のことはC国に来る前から聞いていた。
子供が興味を持つような色や形の地雷があることも、世界各国で、それらの犠牲となり、手足を失った子供の写真も見たことがある。

しかし、私には実感がなかった。
情けない話だが、Sちゃんの、無惨な遺体を見るまでは、私の目の前で、幼い子供が犠牲になるなど、考えてもみなかった。

振り返ると、K君が顔をクシャクシャにして泣いていた。

Sちゃんが死んだ丘は、法的には工場の敷地だった。
実際には、地雷の危険性があったということで、立ち入り禁止となってた。
しかし、そこを囲っていた有刺鉄線はとっくに盗まれていた、ということだった。

私はSちゃんの家族に会って謝ろうと思ったが、工場長をはじめ、現地のスタッフは皆、反対した。
「あれは事故だ。断じてあなたのせいではない。」
皆が、そう言って私を慰めてくれた。

後に工場長から、Sちゃんの家族には会社から見舞金が渡された、と聞かされた。

私はしばらくの間、自宅で休養した。
工場に戻っても、以前のように子供と遊ぶ気にはならなかった。
K君と会うことも、二度となかった。

やがて月日がたち、当初の目的を果たした私は日本へ帰ることになった。
帰国した私は、真っ先にT氏に連絡を取り、会う約束を取り付けた。

T氏は私を見るなり、何かに気付いたようで、深いため息をついて言った。
「ご愁傷様だな。」

私は少し間をおいてT氏に尋ねた。
「あなたも、あそこで同じような体験をしたんですね。」
「ああ、私の時は男の子だったよ。赤い地雷だった。」
「・・・その後は?」
「たぶん君と同じだ。一月もすると別の子供が誘いに来た。行ってみると、有刺鉄線など、どこにもなかった。」
T氏はひどく悲しそうな目をしていた。

「それからは、ひっきりなしだ。兄弟連れで、何人も何人も・・」

Sちゃんの家族の手に渡った見舞金。
我々にとっては、はした金程度のものでも、C国では家族を数年養えるだけの価値がある。
おまけに養う口は一つ減るのだ。

しばらくの間、T氏と私は子供達の運命を呪うように、黙って俯いていた。


 








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スパゲッティー

2010.01.12 (Tue) Category : 人を信じすぎる人へ

803 名前:スパゲッティー 投稿日:03/02/12 02:13
「信じてください刑事さん。殺すつもりなんて決してなかったんです」

木瀬伸也が逮捕されて10時間後、ようやく落ち着きを取り戻した彼が発した第一声がこれだった。
木瀬の話は、まず彼がここ最近、いかに経済的に恵まれなかったか、から始まった。

数ヶ月分の家賃を滞在しているアパートの一室で、木瀬は荷物を受け取った。
『誰にでもできる簡単かつ高収入のサイドビジネス』
ラーメン屋で手にとった週刊誌の広告欄で、彼はこの仕事を知った。

『アパートの一室で、手軽に。なんとたったの3週間で現金が』
広告コピーのこの一行で彼は決心した。なんとかかき集めていた家賃2ヶ月分を広告主に送り、その荷物を受け取ったのだ。

荷物には簡単なマニュアルが添えられていた。
『直射日光に当てないように気をつけ、充分な湿り気と指定のエサを与えください。卵から孵化後、約2週間で成虫となります。』

釣り餌となるイソメ、ゴカイ類の養殖。それが木瀬の選んだサイドビジネス、いや、失業中の彼にとっては本職となる仕事だった。なによりも3週間である程度の現金が入ってくるのがうれしい。

木瀬の計算では、3ヶ月も続ければ滞っていた家賃の清算、借金の返済が可能なはずだった。

木瀬は布団袋を取り出した。業者推薦の水槽にまで回す金がなく、この中で虫を養殖するつもりだった。
この布団袋は水を通さないが空気は通す繊維で作られており、臭いも遮断できる。
苦肉の策ではあったが、それなりに役に立ちそうだった。

荷物の中に入っていた湿った「腐葉土」「腐葉土状のエサ」そしてビニール袋いっぱいの「卵」を布団袋の中でかきまわした。

ごそごそと、布団袋の中で蠢く音がした。
孵化した虫たちは順調に育ってきていた。もう2週間すれば、丸々と太った成虫を指定の袋につめ、業者に送り返すだけで金が入ってくる。

木瀬には布団袋からの音が福の神が振る打ち出の小槌の音に聞こえたという。

あと1週間で発送できるとなった頃、問題が起きた。エサが尽きたのである。
業者に発注すればよいのだが、その金がない。
自分の食事さえ満足に取れないようになっていたのだ。

売る物もない。マニュアルには「共食いを始めるのでエサは絶対に切らさないように」とある。
自分の食べ残しなどを与えたが量が絶対的に足りない。

出荷までの1週間、自分は絶食しても虫にエサを与えなければならなかった。

近くに住む大家の佐川が木瀬のアパートを訪れたのは、木瀬が絶食して5日目のことだった。家賃の催促にきた佐川を見ても、木瀬の表情は変わらなかった。そもそも表情がなかった。目は光を失っており顔色もさえない。絶食中だったためだが佐川は勘違いをした。

(この時、アパートの隣人は佐川が木瀬に「あんた、変な薬でもやっているんでしょう」と詰問する声を聞いている)

佐川の家族から、彼女に対する捜索願いが提出されたのは、その晩のことだった。

「信じてください刑事さん、殺すつもりなんて決してなかったんです・・・。ただ、大家さんが変なこと言いだして、
ずがすが部屋に上がり込んできたんです。虫の出す音を聞いて、これはなに? これを開けなさいって布団袋を・・・・・・。おれ、まずいと思って。アパートで虫を養殖してるなんて知られたら絶対に追い出されると思って・・・・・・。 れで勘弁してくださいって何度も頼んだのに・・・・・・」

「そしたら大家さんが無理やり布団袋のジッパーを開けて中を見て悲鳴を上げたんです。 おれ、まずいと思って、メシ食ってなくて頭もボーッとしてて、とにかくわめくのをやめさせなきゃってことしす考えられなくて、後ろから大家さんの口と鼻を押さえて・・・・・・。それで、静かになった大家さんを布団袋に入れて、そしてジッパーをまた閉めて・・・・・・。そしたら中のあいつらがぐねぐねってうねってじゅるじゅるって音がして・・・・・・。おれもう何がなんだかわかんなくて・・・・・・一晩中ぐちゃぐちゃって音を聞いてたらおかしくなりそうで・・・・・・信じてください、刑事さん。殺すつもりはなかったんです!」

隣人の証言から捜査令状が発効され、木瀬の部屋に捜査員が赴いたのは佐川が失踪してから3日後だった。
寝袋のジッパーを開けた捜査員、田中純一巡査部長はそれ以来スパゲッティーを食べることができなくなった。


 








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