都市伝説・・・奇憚・・・blog
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おまじない
2010.08.23 (Mon) | Category : 人を信じすぎる人へ
348 :本当にあった怖い名無し :2010/05/31(月) 10:50:17 ID:D0+EDDrxP
先々週別れた彼女から呼び出され、昨日合ってきた。
呼び出されたファミレスには元カノと知らない女。
元カノは一週間やそこらでこんなに!?と驚くほどやせこけ、蒼い顔。
隣の女は何かアジアンな服を着たメガネ娘で、向かいに座った俺を睨み付けていた。
復縁話?まさか子供出来たとか言わないよな?とか考えながら話を待つ。
ぶっちゃけ復縁するきは全く無かった。
別れた原因は俺の浮気なんだけど、俺が別れを決断した最大の理由は浮気を知った元カノのメンヘラな行動が怖かったからだ。
浮気相手に呪いの手紙を何十枚も送り付け、俺の気持ちが帰ってくる儀式を行い、恋人同士なのにストーキングされた。
デジカメでブログネタを撮影しようとした時、偶然映り込んだ赤外線盗撮カメラを発見し、別れを決断した。
話が始まらないのでドリンクバーからコーヒーを持ってくると、意を決したように元カノが口を開いた。
元カノ「…もう、私に呪いをかけるの止めて下さい…」
絶句したw
呪いなんかかけてねーw
黙り込む元カノに業を煮やしたのか、隣の女が話始めた。
何か自分用語とか多くて解りづらかったが、要約するとこうだ。
俺と別れてから、性懲りもなく復縁のおまじないとかやってたらしい。(問い詰めたらそう言った)
そしたらある日の朝方、部屋にヤバい霊が数体現れた。
水晶と粗塩、清酒でのお清めで退けたが、それから色々な霊が入れ替わり立ち替わり現れるので怖いし眠れない。
もう復縁しなくて良いから、呪いを解いてほしい。
そんなことを切々と語られたよ…
俺は呪いなんかかけてないし、そもそもかけかたも知らないと何度説明しても納得してくれない。
結局話し合いは平行線で帰宅した。
帰宅後、何となく元カノがやってた復縁のおまじないが気になりググってみたら頭痛くなった。
元カノのおまじないは以下の様なもの
1.俺との想い出のぬいぐるみを切り、綿を抜き米を詰める。
2.そこに俺と元カノの髪の毛を入れ、運命の赤い糸で縫う。
3.清酒を満たした洗面器に浸し、ぬいぐるみに向かって「○○(俺の名前)帰ってきて」と何度も言う。
4.最後にぬいぐるみのハートにペーパーナイフを刺す。(キューピットの矢?)
そんな感じ。
これってちょっと違うけど「一人かくれんぼ」だよね?
一応元カノにメールで一人かくれんぼのやめかたは教えた。
何かスゲー怖かった。
(※白さんからの投稿です。ありがとうございました)
先々週別れた彼女から呼び出され、昨日合ってきた。
呼び出されたファミレスには元カノと知らない女。
元カノは一週間やそこらでこんなに!?と驚くほどやせこけ、蒼い顔。
隣の女は何かアジアンな服を着たメガネ娘で、向かいに座った俺を睨み付けていた。
復縁話?まさか子供出来たとか言わないよな?とか考えながら話を待つ。
ぶっちゃけ復縁するきは全く無かった。
別れた原因は俺の浮気なんだけど、俺が別れを決断した最大の理由は浮気を知った元カノのメンヘラな行動が怖かったからだ。
浮気相手に呪いの手紙を何十枚も送り付け、俺の気持ちが帰ってくる儀式を行い、恋人同士なのにストーキングされた。
デジカメでブログネタを撮影しようとした時、偶然映り込んだ赤外線盗撮カメラを発見し、別れを決断した。
話が始まらないのでドリンクバーからコーヒーを持ってくると、意を決したように元カノが口を開いた。
元カノ「…もう、私に呪いをかけるの止めて下さい…」
絶句したw
呪いなんかかけてねーw
黙り込む元カノに業を煮やしたのか、隣の女が話始めた。
何か自分用語とか多くて解りづらかったが、要約するとこうだ。
俺と別れてから、性懲りもなく復縁のおまじないとかやってたらしい。(問い詰めたらそう言った)
そしたらある日の朝方、部屋にヤバい霊が数体現れた。
水晶と粗塩、清酒でのお清めで退けたが、それから色々な霊が入れ替わり立ち替わり現れるので怖いし眠れない。
もう復縁しなくて良いから、呪いを解いてほしい。
そんなことを切々と語られたよ…
俺は呪いなんかかけてないし、そもそもかけかたも知らないと何度説明しても納得してくれない。
結局話し合いは平行線で帰宅した。
帰宅後、何となく元カノがやってた復縁のおまじないが気になりググってみたら頭痛くなった。
元カノのおまじないは以下の様なもの
1.俺との想い出のぬいぐるみを切り、綿を抜き米を詰める。
2.そこに俺と元カノの髪の毛を入れ、運命の赤い糸で縫う。
3.清酒を満たした洗面器に浸し、ぬいぐるみに向かって「○○(俺の名前)帰ってきて」と何度も言う。
4.最後にぬいぐるみのハートにペーパーナイフを刺す。(キューピットの矢?)
そんな感じ。
これってちょっと違うけど「一人かくれんぼ」だよね?
一応元カノにメールで一人かくれんぼのやめかたは教えた。
何かスゲー怖かった。
(※白さんからの投稿です。ありがとうございました)
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ご自由におつかいください
2010.08.21 (Sat) | Category : 人を信じすぎる人へ
399 名前:某スレより1/5 投稿日:03/07/01 14:13
最初は、ほんの出来心だったんです。
きっかけは2年ほど前にやっていた深夜番組でした。
30分枠の、どちらかといえばマイナーな番組です。
もう終わってしまいましたが、全国ネットでやっていた番組なので、ひょっとしたら見たことがある人もいるかも知れません。
番組の中に、視聴者からの投稿を紹介するというコーナーがあったんです。他に目立ったコーナーもなく、それがその番組の売りのひとつでした。
投稿といっても、そんなに大したものじゃないんです。番組の最後にちらっと紹介されるだけで、視聴者が町でみかけた変な看板の写真とか、飼っているペットの変な行動を撮ったビデオだとか、そういった「ちょっと笑える、シュールな映像」を送って、採用されれば景品がもらえるっていう。
その番組を見てて、私も無い知恵絞って考えてみたんです。
別に景品が欲しいって訳じゃなかったけど、自分にも何か面白い映像が作れないかなぁって。
そうしたら、ひとつ思いついたんですね、ネタを。あまり趣味のいいネタではありませんでしたが、私は自分で思いついたそのネタをすっかり気に入ってしまって、早速準備に取り掛かりました。
用意したのは適当な大きさの板と木の杭、それとロープが一本。これだけです。
まず、板に釘で杭を打ちつけて、看板をこしらえました。板には適当なタッチで、手書きで「ご自由にお使いください」と書きます。
これだけなら、何の変哲もありません。公園の公衆トイレや水のみ場の前なんかによくある看板です。
次にロープに取り掛かりました。こっちは看板より簡単です。
一方の端を結び、丸く輪っかにするだけ。
これで準備は整いました。
後はこれを適当に配置して写真を撮れば、ささやかながら私の投稿作品の完成です。
休日を見計らって、私は郊外の森に車を走らせました。
適当なところで車を降りてロープと看板を担ぎ、森の中を少し散策しました。
程なくして、探していたものは見つかりました。適当な大きさの、どっしりとした松の木です。
地面から3メートルほどの所に、ほぼ水平に太い枝が張り出していて、私の目的にぴったりと合った木でした。
用意したハンマーを使って、私は「ご自由にお使いください」の看板をその松の木の前に立てました。
それから苦労して木の上によじ登り、大きく張り出した枝に片方が輪になったロープをくくりつけます。
木から下りて、私は満足して自分の「作品」を眺めました。
「ご自由にお使いください」と記された、即席の絞首台です。
決して趣味のいいものではないと自分でも分かっていましたが、TVに映ればいくらかの笑いは取れるでしょう。
ところが、いざ写真を撮ろうという段になって、私は少しためらいました。
看板用の木材は近所のホームセンターで買ってきたもので、新品のきれいな板と杭でした。
ロープはさほど気になりませんでしたが、寂しい森の中では、その真新しい看板がどうしても違和感のあるものとして私の目に映ったのです。
考えた末、私は決心しました。
少しの間‥‥少なくとも何週間かは、これはここに置いて雨ざらしにしておこう。
そうすれば風雨で看板の木も薄汚れて、荒涼とした雰囲気を演出できるだろう、と。
もちろん、「もし誰かに見つかったら」という不安もありました。誰か良識のある人がこれを見つけたら、腹を立てて撤去してしまうかも知れません。
でも私としてはこれはただの悪戯のつもりだったし、例え見つかったとしても別に犯罪を犯しているわけではありません。
そう考えて、そのことについてはあまり気にしないことにしました。
看板とロープをそのままにして戻り、私は車で家に帰りました。
それから少し忙しい日々が続いて、気付けば私は自分のしかけた「悪戯」のことをすっかり忘れてしまっていました。
ふっとそれを思い出したのは、それからちょうど一ヶ月後のことでした。
例の深夜番組はまだ続いています。すぐに、私は車を走らせました。
忘れていた一ヶ月の間に台風の時期と重なったこともあって、久しぶりに踏み入る山中は草が生い茂り大分様変わりしていました。
私は途中少し道に迷いながら、趣味の悪い悪戯を探して山の中を歩き回りました。
程なくして、それは見つかりました。でも、私はそれをフィルムに納めることはできませんでした。
予想した通り、その場は荒涼とした雰囲気に変わり果てていました。
白木で作った看板は灰色に薄汚れ、黒インクで書いた「ご自由に‥‥」の文字は風雨にさらされてうっすらと滲んでいます。
そして、木にぶら下げたロープには、看板を見た誰かが吊られていました。
髪が長かったので、女性だと思います。
後ろ向きだったので、顔はわかりません。まだ新しかったのかもう腐っていたのか、それも分かりません。
ただ、ピクリとも動かないその様子から、もう死んでいるのは明らかでした。
力なく手足をだらんと垂らしたまま、彼女は枝をキィキィと揺らして一人で吊られていました。
怖くてたまりませんでした。今でも怖いです。警察に通報することも考えましたが、それも怖くてできませんでした。
警察に通報すれば、あの悪戯が私の仕業だということが分かってしまいます。
厳密に考えれば、私のやったことは自殺幇助になるのでしょうか? でも別に、罪に問われるのが怖いわけではないんです。
私はほんの悪戯心で看板を作っただけなんです。でも、彼女を自ら死に追いやったものが何であれ、その原因の一端が私にあると思うと、怖くてたまらないんです。
あれからもう2年になります。
警察には届けていません。さりげなく新聞やTVのニュースにも目を通していますが、あの自殺者について何か書かれた記事にはまだ出会っていません。
きっと、今でも彼女は森の奥で吊られているのでしょう。
キィキィと枝を揺らしながら。
最初は、ほんの出来心だったんです。
きっかけは2年ほど前にやっていた深夜番組でした。
30分枠の、どちらかといえばマイナーな番組です。
もう終わってしまいましたが、全国ネットでやっていた番組なので、ひょっとしたら見たことがある人もいるかも知れません。
番組の中に、視聴者からの投稿を紹介するというコーナーがあったんです。他に目立ったコーナーもなく、それがその番組の売りのひとつでした。
投稿といっても、そんなに大したものじゃないんです。番組の最後にちらっと紹介されるだけで、視聴者が町でみかけた変な看板の写真とか、飼っているペットの変な行動を撮ったビデオだとか、そういった「ちょっと笑える、シュールな映像」を送って、採用されれば景品がもらえるっていう。
その番組を見てて、私も無い知恵絞って考えてみたんです。
別に景品が欲しいって訳じゃなかったけど、自分にも何か面白い映像が作れないかなぁって。
そうしたら、ひとつ思いついたんですね、ネタを。あまり趣味のいいネタではありませんでしたが、私は自分で思いついたそのネタをすっかり気に入ってしまって、早速準備に取り掛かりました。
用意したのは適当な大きさの板と木の杭、それとロープが一本。これだけです。
まず、板に釘で杭を打ちつけて、看板をこしらえました。板には適当なタッチで、手書きで「ご自由にお使いください」と書きます。
これだけなら、何の変哲もありません。公園の公衆トイレや水のみ場の前なんかによくある看板です。
次にロープに取り掛かりました。こっちは看板より簡単です。
一方の端を結び、丸く輪っかにするだけ。
これで準備は整いました。
後はこれを適当に配置して写真を撮れば、ささやかながら私の投稿作品の完成です。
休日を見計らって、私は郊外の森に車を走らせました。
適当なところで車を降りてロープと看板を担ぎ、森の中を少し散策しました。
程なくして、探していたものは見つかりました。適当な大きさの、どっしりとした松の木です。
地面から3メートルほどの所に、ほぼ水平に太い枝が張り出していて、私の目的にぴったりと合った木でした。
用意したハンマーを使って、私は「ご自由にお使いください」の看板をその松の木の前に立てました。
それから苦労して木の上によじ登り、大きく張り出した枝に片方が輪になったロープをくくりつけます。
木から下りて、私は満足して自分の「作品」を眺めました。
「ご自由にお使いください」と記された、即席の絞首台です。
決して趣味のいいものではないと自分でも分かっていましたが、TVに映ればいくらかの笑いは取れるでしょう。
ところが、いざ写真を撮ろうという段になって、私は少しためらいました。
看板用の木材は近所のホームセンターで買ってきたもので、新品のきれいな板と杭でした。
ロープはさほど気になりませんでしたが、寂しい森の中では、その真新しい看板がどうしても違和感のあるものとして私の目に映ったのです。
考えた末、私は決心しました。
少しの間‥‥少なくとも何週間かは、これはここに置いて雨ざらしにしておこう。
そうすれば風雨で看板の木も薄汚れて、荒涼とした雰囲気を演出できるだろう、と。
もちろん、「もし誰かに見つかったら」という不安もありました。誰か良識のある人がこれを見つけたら、腹を立てて撤去してしまうかも知れません。
でも私としてはこれはただの悪戯のつもりだったし、例え見つかったとしても別に犯罪を犯しているわけではありません。
そう考えて、そのことについてはあまり気にしないことにしました。
看板とロープをそのままにして戻り、私は車で家に帰りました。
それから少し忙しい日々が続いて、気付けば私は自分のしかけた「悪戯」のことをすっかり忘れてしまっていました。
ふっとそれを思い出したのは、それからちょうど一ヶ月後のことでした。
例の深夜番組はまだ続いています。すぐに、私は車を走らせました。
忘れていた一ヶ月の間に台風の時期と重なったこともあって、久しぶりに踏み入る山中は草が生い茂り大分様変わりしていました。
私は途中少し道に迷いながら、趣味の悪い悪戯を探して山の中を歩き回りました。
程なくして、それは見つかりました。でも、私はそれをフィルムに納めることはできませんでした。
予想した通り、その場は荒涼とした雰囲気に変わり果てていました。
白木で作った看板は灰色に薄汚れ、黒インクで書いた「ご自由に‥‥」の文字は風雨にさらされてうっすらと滲んでいます。
そして、木にぶら下げたロープには、看板を見た誰かが吊られていました。
髪が長かったので、女性だと思います。
後ろ向きだったので、顔はわかりません。まだ新しかったのかもう腐っていたのか、それも分かりません。
ただ、ピクリとも動かないその様子から、もう死んでいるのは明らかでした。
力なく手足をだらんと垂らしたまま、彼女は枝をキィキィと揺らして一人で吊られていました。
怖くてたまりませんでした。今でも怖いです。警察に通報することも考えましたが、それも怖くてできませんでした。
警察に通報すれば、あの悪戯が私の仕業だということが分かってしまいます。
厳密に考えれば、私のやったことは自殺幇助になるのでしょうか? でも別に、罪に問われるのが怖いわけではないんです。
私はほんの悪戯心で看板を作っただけなんです。でも、彼女を自ら死に追いやったものが何であれ、その原因の一端が私にあると思うと、怖くてたまらないんです。
あれからもう2年になります。
警察には届けていません。さりげなく新聞やTVのニュースにも目を通していますが、あの自殺者について何か書かれた記事にはまだ出会っていません。
きっと、今でも彼女は森の奥で吊られているのでしょう。
キィキィと枝を揺らしながら。
いもうと
2010.08.11 (Wed) | Category : 人を信じすぎる人へ
817 :1:2009/09/13(日) 16:23:14 ID:W9B32VyD0
俺の家にいもうとが居て。
いもうとと言っても人間じゃなくて、何か赤ん坊くらいの大きさがある照る照る坊主みたいな奴だった。
下の方のスカートみたいな部分を丸く結んだ感じ。
まあつまり「i」みたいな形の奴。
それを母親はいもうと、と呼んでた。
俺がずっと小さい頃からそうだったから、幼稚園の頃まで俺は「あれ」が妹なのだと思ってた。
幼稚園にいる他の子で、「妹がいる」と話す奴が居ると、「あいつの家も「あれ」があるんだ」と思っていた。
俺の家の「いもうと」は食卓に座ったり、ソファに腰掛けたり家族として扱われているようだった。
食事時になると母がそれを椅子の上に置いたりしてた。
そして「いもうとが置いてある」みたいに俺が言うと母はいつも怒った。「座る」じゃないと駄目らしかった。
ある日、幼稚園で何かの拍子に「妹」は普通「人間」だと知って、母に尋ねた。
「あれはいもうとじゃないよね?」
みたいな風に。
そしたら母は猛烈に怒った。ふざけるな、何を言ってる、あれは絶対「わたしたちのいもうと」なんだ、と。
後から考えると変な言い方だった。
「わたしたちの」
こっぴどく叱られた後、それでも懲りず父親に同じ質問をした。
そしたら今度は普段元気な父が何か言いたいが言えない、みたいな顔になって、何も言わずに部屋にこもり、丸一日出てこなかった。
小3の時、父が死んで三日もしない内に母親と一緒に近くの山へ車で行った。
見晴らしのいい、崖みたいな所で車が止まった。
いつも「いもうと」は外出しなかったけど、この日だけは車に乗ってた。
母は車からいもうとを降ろし、あんたはここに居なさいと言う。
何をするのかと思ってたら、いもうとの首と胴体がくびれてる部分をばちん、とハサミで切って投げ捨ててしまった。
母はいつもいもうとを大切に扱ってたから驚いて、
「いいの?」
と訊くと
「おとうさんが死んだから、もういいの」
と言われた。
それから、母との間で「いもうと」の話は一切出なかった。
あれは一体何だったのか尋ねようとしたけど、先延ばしにしてたら去年母が死んだ。
この話、友人に話しても何が怖いのか訊かれる。俺自身は結構怖い。
何かの宗教とも思えないし…。何か解る人いない?いなさそうだけど。
(※白さんからの投稿です。ありがとうございました)
俺の家にいもうとが居て。
いもうとと言っても人間じゃなくて、何か赤ん坊くらいの大きさがある照る照る坊主みたいな奴だった。
下の方のスカートみたいな部分を丸く結んだ感じ。
まあつまり「i」みたいな形の奴。
それを母親はいもうと、と呼んでた。
俺がずっと小さい頃からそうだったから、幼稚園の頃まで俺は「あれ」が妹なのだと思ってた。
幼稚園にいる他の子で、「妹がいる」と話す奴が居ると、「あいつの家も「あれ」があるんだ」と思っていた。
俺の家の「いもうと」は食卓に座ったり、ソファに腰掛けたり家族として扱われているようだった。
食事時になると母がそれを椅子の上に置いたりしてた。
そして「いもうとが置いてある」みたいに俺が言うと母はいつも怒った。「座る」じゃないと駄目らしかった。
ある日、幼稚園で何かの拍子に「妹」は普通「人間」だと知って、母に尋ねた。
「あれはいもうとじゃないよね?」
みたいな風に。
そしたら母は猛烈に怒った。ふざけるな、何を言ってる、あれは絶対「わたしたちのいもうと」なんだ、と。
後から考えると変な言い方だった。
「わたしたちの」
こっぴどく叱られた後、それでも懲りず父親に同じ質問をした。
そしたら今度は普段元気な父が何か言いたいが言えない、みたいな顔になって、何も言わずに部屋にこもり、丸一日出てこなかった。
小3の時、父が死んで三日もしない内に母親と一緒に近くの山へ車で行った。
見晴らしのいい、崖みたいな所で車が止まった。
いつも「いもうと」は外出しなかったけど、この日だけは車に乗ってた。
母は車からいもうとを降ろし、あんたはここに居なさいと言う。
何をするのかと思ってたら、いもうとの首と胴体がくびれてる部分をばちん、とハサミで切って投げ捨ててしまった。
母はいつもいもうとを大切に扱ってたから驚いて、
「いいの?」
と訊くと
「おとうさんが死んだから、もういいの」
と言われた。
それから、母との間で「いもうと」の話は一切出なかった。
あれは一体何だったのか尋ねようとしたけど、先延ばしにしてたら去年母が死んだ。
この話、友人に話しても何が怖いのか訊かれる。俺自身は結構怖い。
何かの宗教とも思えないし…。何か解る人いない?いなさそうだけど。
(※白さんからの投稿です。ありがとうございました)
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