あなたの落し物を預かっています

765：⑦⑦⑦ : 2017/12/18 (Mon) 09:13:14
見知らぬ男の人から公衆電話を使って自宅に電話があった。

「あなたの落し物を預かっています」

と言われたけど、落し物をした記憶がないのでイタズラかと思った。
そもそも公衆電話ってのが怪しいし電話を切ろうとしたら

「これを拾ったのが俺だとバレたら俺が犯罪に巻き込まれそうなんです」

と言われた。ますます意味がわからない。でも続く男の言葉に戦慄した。
私の旧住所、新住所、携帯番号、パソアドレス、携帯アドレス、大学のアドレス、生年月日、家族の詳細、姉妹の生年月日、学籍番号などなど片っ端からならべだし

「これがあなたの落し物です」

と言われた。
そして
「注意して下さい」
とも。

荷物はわざわざコンビニ受け取りで送られてきた。
届いたものは、私の個人情報がぎっしり詰まった手帳だった。
中学時代から当時にいたるまでの10年間の情報がびっしり。

高校の頃にいつの間にかなくしたと思った手作りのしおりが挟まってた。
他にも、なくして先生にこっぴどく叱られた面談で話し合った最終進路を記入した紙も挟まってた。私の髪の毛とかも…

送り主は拾った場所と日時と状況のメモを書いていてくれて、本来なら警察か施設の方に届けるべきを送ってくれたみたいだった。そのまま親と警察に持っていった。

何事もなく10年たつ。
手帳は見慣れない字で、私は一度もモテキなんなかったし、友達に聞いても思い当たる節がないと言われた。
もう見切りをつけたから手帳を捨てたってことなんだろうか。怖かった。


（※⑦⑦⑦さんからの投稿です。ありがとうございました）




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硫酸風呂連続殺人事件

768：⑦⑦⑦:2017/12/22(Fri)09:05:30
1949年2月、英国はロンドンで資産家の女性デュランド・ベーコン夫人が行方不明となった。
警察は夫人に付きまとっていたジョン・ジョージ・ヘイが怪しいとにらみ、ヘイが売りさばいた夫人の毛皮のコートや宝石類を突き止め、回収した上で彼を取り調べた。
ヘイは死体がなければ起訴は出来ないとたかをくくっていたのだろう。取り調べた刑事の前で恐ろしい自供を始めた。
「夫人はもうこの世にいません。硫酸で溶かして跡形もなく消えてしまいました。死体がなければ殺人は立証できんでしょう？」

ヘイは夫人を彼の所有するロンドン郊外の倉庫に連れ出すと、拳銃で射殺。夫人の毛皮のコートや宝石類を奪い、死体をドラム缶に入れると防毒マスク、防護服で完全装備すると手押しポンプで少しづつ硫酸を注入した。
２日後、中を覗くと脂肪と骨の一部が浮いていたので、廃液を汲み出し、倉庫の外に捨て、硫酸を継ぎ足した…

始め、警察はヘイの話を信用しなかった。
ヘイには詐欺の前科があったし、捜査を混乱させるための嘘かも知れなかったからだ。

ヘイの誤算は、極めて有能な法医学者シンプソン博士が捜査に協力した事。
そして、人間の体内には酸に溶けにくい物質もあるということ。

「やあ、人間の痕跡を見つけたよ。」
警察に同行し、ヘイの倉庫の外を調べていたシンプソン博士は間もなく最初の手掛かりを発見した。
それはサクランボ位の黒い小さな石ころだったがやけに表面が滑らかであり博士は人間の胆石だと断定した。(まさにそのとうりだった)
勿論、普通そこらに落ちている物ではない。
胆石は脂質に覆われているので極めて酸に溶けにくいのだ。
シンプソン博士曰く
「私は始めから胆石を探していたんだ。夫人の年齢と体格〜高齢でかなり太め〜を考えれば胆石持ちのことが多いからね。」

この発見を足掛かりに付近の土壌を剥がし、分析が行われた。

18個の人骨の欠片が見つかった。

動物の体の組織に対する硫酸の効果は絶大で残ったのは13キロの脂肪だけだった。

アクリル製の義歯は酸に溶けなかった。
倉庫内に隠してあった夫人の入れ歯が発見され、これが重要な証拠となった。

ヘイの処刑は1949年8月10日に執行された。


〜出典：週刊マーダーケースブック14『硫酸風呂連続殺人事件』


（※⑦⑦⑦さんからの投稿です。ありがとうございました）



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私は動物好きだ。

766：⑦⑦⑦ : 2017/12/18 (Mon) 09:16:15
私は動物好きだ。でも友人は、
「それは違う」
と言う。

特に小動物が好きで、手にふわふわした毛皮の感触があるのが楽しい。
大学で実験用のネズミを掴んだときは、もぞもぞ動くのが可愛くて撫で回してた。

そしたら友人が、
「何やってんの？メチャメチャ苦しがってるじゃん！」
と言ってひったくられた。
なるほど、友人の手に移ったネズミは大人しくなった。
掴み方が悪かったのかと次のを掴んだら、やっぱりじたじた動いてた。

楽しかったから、今度は友人に渡さずに堪能してたら、凄く気味悪そうに見られた。
「誰が見ても、首を絞められて苦しんで暴れてると分かるのに、何も感じないで笑ってる私が怖い」
と言っていた。
別に首を絞めたつもりはなかったし、手触りが気持ちいいのに夢中で気づかなかった。

実家に帰省したら、親が猫を飼ってた。
可愛いなと思って近寄ったら逃げた。
捕まえて抑えて撫で回してたら叱られた。
私は遊んでるつもりだったが、猫は本気で苦しがってたらしい。

ついでに言うと、私は赤ちゃんも好きだ。
でも、友人宅で抱かせてもらったら、赤ちゃんが泣き喚いて、慌てて抱き取った友人は、2度と触らせてくれなかった。
抱えてただけのつもりだったけど、何か変な持ち方してたらしい。

で、今妊娠中。
友人に話すと、何だか皆が奇妙な顔になる。
さすがに自分の子くらいちゃんと育てられる、と思いたいが、ちょっぴり不安になる今日この頃。

私は怖くないけど、友人が怖い怖いと言うので自分をネタにしてみた。



（※⑦⑦⑦さんからの投稿です。ありがとうございました）




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